「鹿太郎」さんのページ

総レビュー数: 407レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月13日

現在、最も期待している作品のひとつ。

要するにこの作品のキモは、『GIANT KILLING』のタイトル通り弱者が強者を駆逐するカタルシスにあると思う。
それは弱小チームが強豪チームを破るといったチーム間の争いだけでなく、レギュラー外の選手がレギュラーを脅かすというチーム内での争いでもテーマが徹底されている。

この二つを交互に使い分けているからストレスを溜める展開が長引かず、ほどよいところで解放してくれるので読んでいて非常に気持ちが良い。

原作はあの『U−31』の綱本さん。
サッカー方面のディティールにまず破綻は無いでしょう。
作画も重すぎず軽すぎずで個人的には好み。
続きが楽しみだなあ。

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[投稿:2007-09-22 11:14:07] [修正:2007-09-22 11:14:07] [このレビューのURL]

この作品と言えば何といっても主人公のボンバーキッド。
公式イラストだとアメリカ出身でちょっとカッコつけのキザボーイっぽく描かれているキッドを、おのぼりさんのかっぺキャラにまで崩しているのは衝撃的。
どこをどう弄ったらあのキャラになるのか!

2巻だけ「スーパーボンバーマン4」の発売に合わせてメインキャラの入れ替えがあったのですが、やはりキッド編のインパクトには勝てなかったか。

あえてジャンル付けすると「地方あるあるネタ系チープコントギャグ」。
このキーワードに少しでもピンと来た方はぜひ一読あれ。
ボンバーマンのコミックの中ではイチオシの出来。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-08-26 18:52:34] [修正:2007-08-26 18:52:34] [このレビューのURL]

劇画タッチではなく、時には白ささえ感じてしまうくらいにスマートな絵柄で描く山上ルパン。

内容も原作よりもアニメ版の雰囲気に近い。
基本的にライトタッチでありながらハードボイルドさも兼ね備えられた、アクションあり、謎解きありのエンターテインメント作。

この手のリメイク作ってどうしても点数が辛くなってしまいがちですし、実際クオリティが低い作品も多いと思うけれど、この作品は別。
原作派はともかくアニメ版が好きだった人達の心に訴える何かはあると思います。

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[投稿:2007-08-18 14:53:32] [修正:2007-08-18 14:53:32] [このレビューのURL]

前作『グルグル』とは違ってギャグは少なめで、ジャンル的にも青春物に分けられると思う。
ポップなセンスの絵柄やアイテムの下地の上に、痛痒甘恥ずかしい青春ストーリーを淡々と描写していく感じ。
細かいストーリーテリングではなくて雰囲気やセンスを読む作品かなあ。
「考えるな、感じるんだ」といった風。
作品の端々からブッ飛んでる「ナニか」もちょいちょい顔を出してきて、笑ってしまったり少しジーンとしたりで油断できない。

「グルグル」の初期ノリが好きだった人達の期待には応えられないだろうけれど、この作品単体で見れば個人的にはなかなかのスマッシュヒット。
「衛藤ヒロユキここにあり」を確かに感じました。

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[投稿:2007-06-23 23:25:51] [修正:2007-06-23 23:25:51] [このレビューのURL]

星里先生の他作品はコメディタッチの恋愛物がほとんどですが、この作品だけは毛色が違う。
あのライトタッチな作画にもかかわらず、とことん昼ドラのようなドロドロの愛憎劇が展開され、キャラクターたちの顔つきも特に終盤は常に暗く厳しい。
主人公も基本的には常識人なのだけど、不思議なヒロインに振り回され、とんでもないところで読者の期待と真逆の選択をしたりするので気が抜けない。
先が読めないという点においてサスペンスとして良質。

他の星里作品が気に入って次にこれを手に取るとそのギャップに驚かされるかも知れませんが、これはこれで面白い。
というか自分的には星里作品の中では一番楽しめたかもしれません。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-05-08 01:03:05] [修正:2007-05-08 01:03:05] [このレビューのURL]

力の抜けた絵とぬるいテイストの4コママンガ。
大笑いできるタイプでは無いけれど細かいジャブでわき腹をくすぐってくるタイプ。
パラパラ読んでいるうちにクスクス笑ってしまう。

基本的には変り種で変化球タイプの作品だと思うけれど、ときどきそのまんまなダジャレや猛毒の直球ネタが挟まれているので油断できない。
画面の使い方も普通の4コママンガより単調なのにそれがほのぼのした作風をさらに肉付けするのを手伝っている。
「このテイストにはこの絵しかない」と思わされてしまったら負け。
あとはズブズブに浸かっていくだけですよ。

特に週刊誌の休憩所的なポジションとしては最高級の作品。

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[投稿:2007-05-05 23:29:49] [修正:2007-05-05 23:29:49] [このレビューのURL]

これは掘り出し物。
良い意味で期待を裏切られた。
今はドイツ・フランクフルトで活躍する高原直泰の半生を描いた実録物。

この手の作品はその多くが説明口調のモノローグが過多で、漫画というよりも絵付きの文章を読んでいる感じになってしまうというイメージがあったのですが、本作はきっちり漫画として面白い。

主な内容は中学時代の恩師との出会いと、プロになってからの中山雅史との出会いの二本柱。
特に中山のキャラクターが秀逸。
高原にとっては尊敬できる先輩でありながら、高原の才能を認め嫉妬し葛藤するというものすごく熱い役どころ。
高原というよりもゴンの好感度がグングン上がりました(・・・いいのかそれで)

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[投稿:2007-03-25 01:49:39] [修正:2007-03-25 01:49:39] [このレビューのURL]

タイプとしては『ドラゴン桜』と同じ。
ある種のハウツー漫画だと思うけど、こちらは自分の人生経験上、完全フィクションとして見れるせいか純粋に楽しめている。
悪く言えばずーっと勉強しているだけの『ドラゴン桜』と違って事態の展開が速くノリやすいというのもあるかもしれませんが。

作画についてはもはや何も言うまい。
むしろこの描写力でここまで引きつけてくれているのはスゴイとすら思う。
少し全てが上手くいきすぎかなとも思うシーンであっても抜群のハッタリでかろやかにかわす様はまさに職人芸。
キャラクターも変にギラギラしている奴が多く、辟易しながらもついつい続きを楽しみにしてしまう。

これから先、メディア展開もありそうだけど変に引き伸ばさないで欲しいなあ。

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[投稿:2007-03-11 01:45:36] [修正:2007-03-11 01:45:36] [このレビューのURL]

サッカーをパロった4コママンガ。
掲載誌がサッカー専門誌なので若干敷居は高いかな。
似顔絵はかなりディフォルメされているのであまり似ていませんが、その分キャラクターが濃い。
自分の中では本人よりもこの漫画でのキャラクターの印象が強い選手すらいる(それもどうかと思うが・・・)。

さらに、サッカー界の時事ネタや現在の状況をギャグに落とし込むが非常に達者。
レアル・マドリードを学園物にした発想やトニーニョ・セレーゾと柳沢の関係、ガンバ二川のキャラ設定なんかには大笑いしました。
川渕キャプテンを皮肉っていたりと、長いものに巻かれない姿勢も好きだなあ。

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[投稿:2007-02-17 00:47:16] [修正:2007-02-17 00:47:16] [このレビューのURL]

アニメから入ったのですが、ずばり面白いです。
最初からぶっ飛んだタイトル・設定で引いてしまいがちですがもったいない。
ギャグのテンポも良いし、少女漫画らしくメインキャラの過去のトラウマを克服していくシリアスパートもきっちり魅せてくれます。
そのあたりの緩急のつけ方、メリハリは抜群。
主人公も女の子女の子していないのでわりと野郎にも入りやすいかと。

作画がちょっと野暮ったかったり、キャラクター陣は濃くて面白いのだけどそっち方面に狙いすぎかなとも思いましたが、まあこれは自分が普段から少女漫画慣れをしていない弊害でしょう。
この馬鹿馬鹿しくも読んでいて楽しい雰囲気を忘れずにこのまま突っ走って欲しいなあ。

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[投稿:2007-02-02 01:02:21] [修正:2007-02-02 01:02:21] [このレビューのURL]