「鹿太郎」さんのページ

総レビュー数: 407レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月13日

画力の高い作画家にストーリーキング受賞の原作者をつけたスポーツ物ということで『アイシールド21』の成功を受けての作品だと思う。

地味ながら堅実な作風で好感が持てる。
・・・とことん地味だけど、決して嫌いじゃない。
柔道界のサラブレットなのに柔道嫌いという初期設定も面白かったし、きちんと努力を描いたスポーツ漫画だったと思う。

他誌ならこの倍の期間くらいは泳がせたかもしれないが、舞台はジャンプ。
堅実さがアダとなったかな。
しかし、現在巻末をうろつきながらも延命している『P2』を見ていると、この作品や同じような運命をたどった『ユート』も報われるか。

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[投稿:2007-07-08 22:31:32] [修正:2007-07-08 22:31:32] [このレビューのURL]

政治の要素を取り込んだ料理漫画。
同一原作者の作品である『大使閣下の料理人』とは主人公同士が師弟関係という設定ではあるものの、今のところあまり関係ない。

要するに主人公の作った料理をきっかけに「全てを円満解決に」といった感じなのだけれど、首相官邸という舞台が特殊なだけであとは普通の料理漫画という印象。
基本的に落ち着いた雰囲気で調理・食事シーンだけ過剰気味に演出を入れつつ、主人公のカリスマぶりを見せていこうというモロに青年誌の料理漫画(ソムリエ漫画とかにも近いかな)なので突飛な展開も無く、とりあえずここまではノーインパクトかな。

作画は小畑健っぽいと思いつつも画力自体は高いので、その点は安心。

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[投稿:2007-07-07 00:03:10] [修正:2007-07-07 00:03:10] [このレビューのURL]

打倒ファミ通を掲げる高校生たちの奮闘。
その実態はキャラクター重視のラブコメ。
部活動としてのゲーム雑誌作りの方は物語を動かすキッカケ程度で、メインはあくまで突飛なキャラがラブラブコメコメしているだけという印象。

ゆえに、それぞれに一癖あるキャラクターが気に入ればそれなり楽しめるだろうし、逆ならそれまでかと。
それと、人気の関係なのかな?最初はメインヒロイン風だった娘の出番はどんどん減って、今ではサブヒロインだったはずの部活の先輩の方が出番が多い。
あたかも、サブの方でフラグがたったのでメインからはずれたシナリオに入りましたというようなストーリー展開は、ゲーム雑誌掲載らしくギャルゲー的ではある。

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[投稿:2007-07-06 23:47:39] [修正:2007-07-06 23:47:39] [このレビューのURL]

5点 舞-HiME

当たり前だけれど、同一作者で後に連載された『舞−乙HiME』に比べると荒削りで一段落ちる。
熱い演出は効いているものの、そこまでのもって行き方がスムーズではなく、キャラクターも上手く描けていないためかキャラマンガにもなりきれていない。
その辺りのバランスが崩れているとせっかくのサービスシーンも煙たく感じてしまうから人間って不思議だ(笑)

よく書き込まれた作画もともすれば見難くなってしまいがち。
総じて惜しい作品だけれど、『舞−乙HiME』は本当に良く描けていると思うので、この作品で見放さずにチェックして欲しい。

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[投稿:2007-06-12 23:59:45] [修正:2007-06-12 23:59:45] [このレビューのURL]

『半熟忍法帖』の新山先生の短編集。
読んだ印象・感想はほとんど『半熟忍法帖』と同じで、古さを感じさせるオーソドックスなちょいエロギャグ。
どの短編もベタベタなラブコメ。

教科書的な安定感は抜群で、どこを切り取ってもそれなりに読めます。
一番古い作品と一番新しい作品とでは7年のギャップがありますが、それでも作風は一貫されていますね。
バラバラにして年代順に並べろと言われたらちょっと分からないくらい。

特別尖った部分は無いけれど新山先生のファンなら読んでおくべき。
というか短編集ってそういうものか。

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[投稿:2007-06-09 01:40:24] [修正:2007-06-09 01:40:24] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

藤野先生は物語を始めるのが上手い作家さんだと思う。
読みきり短編や連載のスタート時の世界観構築や設定の出し方が匠で非常に食いつかせてくれる。
この作品も始まった当初の期待感はなかなかでした。

しかし、そのテンションが最後まで持たなかった印象。
特に主人公。
ストーリーが進むにつれてこの主人公の生い立ちやその秘密が明かされていくわけですが、それが明かされれば明かされるほど感情移入が困難になってしまう。
主義主張や局面での選択がいちいち子供じみていて、とにかく自分の肌に合いませんでした(バレになりますが「お前何歳なんだよ!」と)。

作品としては非常に大事に描かれているのが伝わってきて好感が持てるし、実際最初の数巻は引き込まれていましたが、総合的には少し残念だったかな。

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[投稿:2007-06-06 23:59:16] [修正:2007-06-06 23:59:16] [このレビューのURL]

要するに現代版かつライトで学園物の要素も取り込んだ『めぞん一刻』です。
読んだ人のおそらく誰もが『めぞん一刻』を感じると思います。
アパート物でラブコメするとどうしても『めぞん』っぽくなりがちだけどここまでのストレートなフォロワーは久しぶりな気がする。

メインキャラクターの性格や感情の流れもそのままで基本的に誤解→嫉妬の繰り返し。
あとはこの先サブヒロインたちをどれぐらい活かせるか、かなあ。

とりあえずラブコメの王道を行っているし、絵もかわいく描けているのでそれなりに楽しめましたが、新しさは皆無。
むしろ懐古厨の虫がうずいて仕方がありませんでした。

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[投稿:2007-06-02 17:43:01] [修正:2007-06-02 17:43:01] [このレビューのURL]

5点 fine.

とことん痛々しい。
ただただ痛々しい。
が、その痛々しさがストーリーを盛り上げる方向に作用していない気がしました。

連載スタート時に作者のリアルという半ノンフィクションのようなあおりで始まったと記憶していますが、確かに20代の青春を通り過ぎた青年の葛藤も、売れないクリエーターとしての葛藤もそれなりに描けていたと思うけれど、あまりにもリアルでシリアス過ぎた。

漫画という娯楽作品として遊びというか休憩所が一切無かったので読んでいてつらく息が詰まるだけ。
読後感も気持ちの良いものでは無かった。

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[投稿:2007-05-19 21:10:10] [修正:2007-05-19 21:10:10] [このレビューのURL]

ドラマ化もされた人気作という位置づけでいいのかな?
極フツーの青年である主人公がひょんなことから女の子たちとひとつ屋根の下で暮らすことになるという、まあよくあるハーレム漫画。
女の子たちもそれぞれに裏で課題を秘めていて、それを主人公と触れ合う内に少しずつ解決していく。
うん、コメントに困るくらいに手堅いつくりで普通すぎる。

作画的にも標準レベルで安定しているし、特に文句の付けようもないのだけど、いわゆるかわいいアニメ絵系ではないので同じベクトルである赤松作品とかが好きな人からしたら完全スルーの対象になってしまっているのかな。

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[投稿:2007-04-14 16:26:59] [修正:2007-04-14 16:26:59] [このレビューのURL]

海外でプレイし日本代表でも中心的な役割を果たす。
日本サッカー界を背負って立っていた男の突然の引退。

どこかで聞いたような話ですが、驚く無かれこの作品は中田英寿の引退以前に連載開始した作品です。
何この先見の明。

内容でも過去の高田先生のスポーツ物は丁寧に描きすぎているがゆえに、いまひとつテンポが悪いというきらいがありましたが、この作品ではその辺りの弊害も大分解消されている印象。
はしょる所ははしょる。
目標も「天皇杯優勝」としっかり設定されているので、極端に迷走することも無いでしょう。

これから話題になりそうな作品だけに期待。

終了記念に追記。
思ったよりも低空飛行のまま早い段階で終了してしまいました。
世界観が村という狭い単位で完結してしまっていて、そこでウダウダしていただけの印象。
その先のひろがり・発展性が見えなかったかなあ。
惜しい。

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[投稿:2006-08-16 21:36:07] [修正:2007-04-14 10:43:57] [このレビューのURL]