「ITSUKI」さんのページ

総レビュー数: 639レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年08月10日

「百合姫」連載で、タイトルにも「ゆり」が入っているのでもっとドロドロとか葛藤とかが入ってくる内容なのかと敬遠してましたが、全然そんな事はなかったです。
日常系漫画が好きな方なら違和感なく入れると思います。

絵はもう純粋にかわいい系な絵で、皆同じ様な顔してますがキャラはしっかり立ってます。
メインキャラも少ないようで実は10人以上いて、そのキャラ同士の「組み合わせ」によって雰囲気がかわってくるのが好きです。
個人的には、生徒会長と先生のあの二人組だけは面白さが理解できませんが。。

ネタとしてはひたすらダベったり遊んだりしているだけで、「苺ましまろ」とか「あずまんが大王」が読んでて浮かんでくる程、雰囲気は似てます。
京子が「苺?」の美羽っぽいなーって感じましたが、アレ程にはイラッとくる様なウザさはないので全体通してゆったりした空気が流れる作品です。

割とメタなネタも多く、掲載誌が季刊なのもありますが序盤で早々にサザエさん時空を宣言したり、主人公の存在感が空気なことをさんざんいじったりしてます。
特に後者は表紙やら描き下ろしページやらでどんどん扱いが酷くなってきており、一種のお約束と化してます。
そもそもは本作の主人公が誰なのか作者がしっかり把握してなかった所為の様なのですが・・・ていうかどうしてそんな事が起こるのか自分には理解不能です笑

「掲載誌が2冊出る間に単行本が3冊出た」「一度の掲載で8話掲載した」等の偉業を成し遂げており、超速筆な作者。
どんどん続きが出るのは嬉しいのですが、相対的に4巻過ぎからネタが少し薄くなった様な気が。
でもこういう系統の作品では久しぶりに当たりを引いたと感じてます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-29 22:38:59] [修正:2011-08-29 22:47:19] [このレビューのURL]

グラウンドにはゼニが埋まっている。略してグラゼニ。

主人公の凡田は左のサイドという武器があって中継ぎとして多少の活躍はするが、それでも年俸は1800万というチームの中でも地味なポジションにおかれています。
そしてそんな彼の視点から、活躍できなければそれまで、というプロ野球のシビアさを「カネ」の面から描く異色な作品です。

年俸とか年収とかそんな事ばかり気にしている主人公といわれるとガメつそうであまり印象良くないかもしれませんが、この凡田というキャラが不思議と憎めないです。
絵がコミカルなことに加えて、主人公もとびぬけた実力があるわけではないので、一軍で生き残るために必死に投げてるその姿に自然と応援したくなるんですよね。


ライバルに勝ちたいから、自分の限界を超えたいから。
スポーツ系の作品の主人公の頑張る理由っていうのはそういうのが大半でしたが、こうも金勘定の話ばっか考えてる主人公ってのは逆に共感しやすく、面白かったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-26 00:26:43] [修正:2011-08-26 00:26:43] [このレビューのURL]

単行本買ってからウェブで無料で読める事を知りました笑

でも買って後悔はしない程度には面白かったので良かったです。
というわけで、気になる方はPixivで「ハナムラさんじゅっさい」でタイトル検索して作者さんのページへ。
単行本一巻の分まで実は全部読めてしまうので、まずはそっちへどうぞ。

内容としては売れない漫画家・・・ですらない連載デビューを目指す30手前の主人公・ハナムラの半自伝的漫画。
美人編集者・白井さんのキャラがストーリーのキモともいえ、非常に個性的で面白いです。
ここが楽しめるかが評価の分かれるところかなと思います。
他には漫画の業界の「人脈」の描かれ方が今までにないリアリティを持ってる作品だと思います。

絵自体には少し注意がいります。ほぼ下書きというかラフな線画のままで単行本にされている点です。
例としてあげるなら、かの有名(?)な「痴漢男」なんかと近い絵柄です。
自分はこういうのは嫌いじゃないので気にしませんが…

あと表紙・・・買いづらいし他人に薦めづらいですコレw
白井さんご本人は反対してるのに作者があの表紙にしてるって知って苦笑しました。

※8/20 6→7
ちょっと修正&得点変更。
無事最終巻が出ました。
どこが最終回になるのか、というのはまぁ予想通りでしたが5巻の白井さんとの話はドキドキさせられました。
最後まで面白かったです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-09 23:23:49] [修正:2011-08-20 22:46:13] [このレビューのURL]

ある日突然製生死をかけた命がけのゲームに強制的に参加させられる事に。
第一話の最後にひっくり返して読者を引き込ませるのではなく、一番最初からいきなり「始まる」のでインパクトはもちろん大きかったです。

理不尽な設定・展開で期待を斜め上に裏切るのが上手くできていると思います。
絵がちょとグロいですけど。

しかし、読み方がちょっと歪かもしれませんが自分は少し「こんな設定でこんな展開すれば面白いだろ」みたいな雰囲気が感じられて熱中とまではまだ行けてません。(これは『バクマン。』とか読んだ弊害…?笑)

1巻の内容はまだまだ物語のほんの序章に過ぎない…そんな予感をさせる気になる引きだったので2巻が早く読みたいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-29 00:04:00] [修正:2011-07-29 23:04:36] [このレビューのURL]

サンデーつながりでいうと「じゃじゃ馬グルーミン★UP!」と「モンキーターン」を混ぜた様な雰囲気を持ってます。

特に各々何かしら長所を持つクラスメイト達と寝食を共にするっていうのが初期のモンキーターンに似てますね。(もちろんタマコ的な意味でも似てる笑)

地味な題材かと思いきやとんでもないっていうのは「百姓貴族」を先に読んでいたのでわかっていましたが、それでもやっぱり面白い。
ほとんどの人が知らないであろう世界を魅力的に描こうとされているのが伝わってきます。

主人公が何の将来設計も持たずに農業高校へ入ってしまったとい設定なので、「夢」が結構重要なキーワードなんじゃないかと一巻を読んで感じました。
少年漫画らしく、主人公とその仲間の成長を見ていきたいです。
少なくとも「じゃじゃグル」の様にラブコメ寄りにはならなそう。

絵柄的には女性キャラの描き方が結構変わった印象。
キャラの掘り下げがまだまだ序盤なのもありますが、魅力がイマイチ。

なんだか現在のレビューが7点ばっかりという奇妙な状態ですが、それくらいに安定して面白いと思います。
自分の中では、今サンデーで買っている作品の中では一番好きな作品になりまいた。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-07-26 23:12:22] [修正:2011-07-26 23:14:00] [このレビューのURL]

普通の地球人である旦那と周囲に正体を隠して一緒に夫婦として生活する宇宙人の奥さんによるハートフルコメディ。

表紙を見たときは奥さんがいかにもな宇宙人顔でぎょっとしましたが、いざ読み始めると奥さんがどんどん可愛く見えてくる。
明るくポップな絵が、コメディな内容とぴったり合っているなと思いました。

子供の子育てや公園デビュー、継母とのぎこちないコミュニケーションとか、ごくありきたりなホームドラマに「ただし奥さんは宇宙人」というスパイスを加えて面白くさせています。

単巻ものなので強烈なインパクトまでは残さないかもしれませんが、最後まで飽きずに楽しめる作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-20 23:33:05] [修正:2011-07-20 23:33:05] [このレビューのURL]

この方のエッセイ作品を読むたびに「これだけ様々な生活を経験していれば、きっと今の自分とは全く違う世界が見えているんだろうなぁ」と少しうらやましく思います。

異文化コミュニケーションていうのは自分も昔からずっと興味はあるにも関わらず結局行動には移せずにいるので、作者の豊富な体験談は本当に面白いです。

気軽に力抜いて楽しめる作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-29 22:58:01] [修正:2011-06-29 22:58:01] [このレビューのURL]

7点 惡の華

表紙も凄いですがクラスのマドンナ佐伯さんの体操着を盗んで帰ってしまうという導入のインパクトが非常に強かったです。

ドSヒロイン仲村さんにそれがバレても、「自分は純情で一途な恋をしていて、盗んでしまったのは事故だ」と主張を続ける主人公。
(しかもなんと主人公はそれがきっかけで佐伯さんと恋人になってしまいます)
確かに作中で表現されている限りだと主人公の言い分も最もに思えます。

しかしこの作品で仲村さんが無理難題を「契約」と称して主人公におしつけているのは、そういう表面上は最もそうに見える部分を取っ払って心の奥底で隠し持っていた本音や黒い部分をハッキリさせる為でしょう。
特に意味もわからずボードレールの「惡の華」を好んだりしている中二真っ最中な思春期男子のごちゃごちゃした感情をど直球に暴いていく様に今後も注目です。

画力も有りますし、特に仲村さんの目つきは素晴らしいです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-06-04 18:02:31] [修正:2011-06-04 18:02:31] [このレビューのURL]

今度は「魔法少女」というジャンルの前提だった「主人公が変身する」という点から覆してくるというまたかなり斬新な作品。

契約して願いを叶えてもらうかわりに得る代償を「希望と絶望は差し引きゼロ」という言葉が身に染みるハードな展開で描きます。
現在ではすでにネタバレもネット上では多く出ているので驚かれないかもしれませんが、所謂従来の「魔法少女もの」を期待していた当時はその話の展開の衝撃は中々ものでした。
脚本が虚淵玄だった時点で「まさかそういう内容なのか!?」と噂されていましたが、ホントにそうなって大盛り上がりした感じでした。
「予想を裏切る展開」ってのはなんでもかんでも想像もつかない凄い方向に裏切るだけじゃただの「超展開」で、先の展開を予想してわくわくする楽しみが少し減るんですよね。
そんな意味では、予想を大きくは裏切らないけど間違いなく予想を超えた展開を見せる虚淵さんの脚本は見事だったなと思います。

アニメのコミカライズ、というのとはまた厳密には違います。同じ脚本をもとにそれぞれが作られた様です。
台詞はほぼそのまま。しかしページ数の問題もあり、つめこみ過ぎな感じは否めません。
しかし不足している点は無いので、アニメ全部見るよりはるかに短い時間で十分楽しめるかとは思います。(音楽・演出・デザイン等あらゆる面が自分はアニメの方が好きですが…)

画力はどこかに連載していたわけでもなく描き下ろされた作品だというのに、3巻の間ではっきりと上達されています。
しかし個人的な好みからいうと、キャラクターの表情がどうもおざなりな印象でそこは残念です。アニメ版のキャラデザを手掛けた「ひだまりスケッチ」の蒼樹うめ先生の雰囲気ともちょっと違いますし。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-31 15:28:28] [修正:2011-05-31 15:28:28] [このレビューのURL]

クイズで高校部活青春していくストーリー。

早押しの技術を練習したり、問題の答えを一瞬でも早く把握するためにパターンを記憶したりと少し競技かるたを題材とした「ちはやふる」に似た印象を受けました。(まぁ実際はぜんっぜん違うものなのだとは思いますが…)

ただ、クイズとなると問題を知っているか否かの純粋な知識による勝負になってしまうので、詩自体の成り立ちや意味・内容をうまく話に絡ませる「ちはや」の様な事ができません。
一巻の様にうまく伏線を張って今後も面白く展開して欲しいです。

絵に関しては元々上手な方なので安心して読めます。

にしても、学園もの作品の主人公ってどうも皆ヘタレだったり平穏な生活を望んでいたりその癖主人公体質でモテたりと似たり寄ったりな気がします。
ラノベとかだと特によく見かけるような…ってこの作品読んでも思いました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-28 16:16:19] [修正:2011-05-28 16:16:19] [このレビューのURL]

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