「ITSUKI」さんのページ

総レビュー数: 639レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年08月10日

7点 神童

天才的なピアノの才能を持つ小学校五年生の少女と絶対音感を持つ大学浪人生の心の交流を描く。
(wikipedia)

天才と凡人の比較として凡人である主人公・和音ががうたとの出会いがきっかけとして成長していくという話なのかと思いましたが、それだけでなく両者の交流によって天性の才能を持つうたも刺激を受け更なる成長を遂げるという構成が見事でした。
ストーリー自体はテンポよく展開するので少し淡々とした印象もありますが、無駄がなく短くまとまっているのが良いです。

和音が急成長というかトントンで話がうまくいきすぎな感じもしましたが…
うたが話の中心であり、和音は主人公らしい活躍をしてるかというとそこまでなんですよね。
「ドラえもんとのび太のどっちが主人公なのか」、みたいな感じですね。

あと絵について、自分はまぁ減点する程ではなくとも、加点したくなるほど良いとも思えませんでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-03-20 16:00:23] [修正:2011-03-20 16:00:23] [このレビューのURL]

一昔前のファンタジーといえばこんな感じのが沢山あったなぁという作品の一つ。
スレイヤーズとかバスタードとかドラゴンクエストとかそういった感じの世界観を流れを汲んでいます。

ストーリーはギャグ要素の少ない、超正統派ファンタジー。
画力は高いですが流血やグロテスクな感じも割とあり。

主人公・カイは妹の病気を治す為に万病に効く「マトゥルスの生き血」を求めて旅に出、その途中でソフィアーネという少女と出会う事から物語が動き出します。

話が進むにつれ「マトゥルス」とは何なのかという事をはじめとした「実は○○は○○だった」という展開のオンパレード。
設定がバンバン変わってしまうので終盤は多少混乱しながら読んでました。
なんとか整合性のつくようにまとまってはいるのですけどね。

あと主人公カイの外道っぷりは最近には見かけないタイプだったので新鮮でした。
こんな殺気だった主人公珍しいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-03-09 22:35:48] [修正:2011-03-09 22:35:48] [このレビューのURL]

アニメと連動したメディアミックス的な連載だった様ですが、作者曰く「素晴らしくマイナスな魔法力」が働いてしまってアニメの企画はお流れになってしまった作品。
ファンタジー学園ものです。

原作が存在する事もあってストーリーは竹本泉先生のらしさを存分に出しながらも続きが気になるような内容となっています。
主役級を二人に設定してアニメと漫画で別のキャラを主人公として世界観の深みをだそうとしていたのですが…
上記の理由からストーリーが盛り上がってしっかり大団円となってるかというとそうでもない…なんだか「これで終わり?」感は拭えません。
でも魔法の描写の仕方とかふわふわした世界観がとても絵とあっていて個人的には好きな作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-28 00:24:34] [修正:2011-02-28 00:27:44] [このレビューのURL]

天野こずえ先生の後期短編集。

本作は恋愛短編集です。5作のうち一作(小さな幸せ)は10P程の天野先生の和やかネコエッセイ作品なので、実質的なメインは4作。
とある高校を舞台に登場人物達の恋愛模様を描いています。
4作は共通の世界観を持つので、ある話の主役が次の話ではチョイ役で出たりというつながりがあります。
また、季節がそれぞれ春・夏・秋・冬の話となってます。
作者の過去の短編(『魔法の郵便屋さん』)からキャラクターが成長して再登場したりとファンとしては嬉しい点もありました。

画力は一層洗練された印象。
特に凄い良い表情を描かれるようになったなぁと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-19 23:52:02] [修正:2011-02-20 00:07:47] [このレビューのURL]

7点 Dreams

今回はちょっとイレギュラー的なレビューを。
既刊全巻を持っているわけではないです。

本作は週刊少年マガジンにて「今週は一体何球ボールを投げるのか」が話題になるほどのゆっくりペースで連載開始。
後にマガジンSPECIALに移籍となり、作者の病気などで休載をはさみつつ現在も連載してる長期連載マンガです。
自分が小学生の頃から連載してます…w

現在ではリアル指向の野球漫画も珍しくないですが、科学的な観点から野球を分析し、難解な理論などをネタにした作品として当時は結構新鮮でした。
主人公の久里は茶髪のロン毛、ガムを噛み素行は悪くすぐ怒る。
しかし見た目に反して野球に対しては誰よりも真剣で、人一倍ストイック。その努力によって得た技術は超一流。
そんな久里が「高校球児なのになんだアイツは」と高校野球をまるで神聖化している周囲からの「負の期待」を軽々と打ち破っていく様が痛快。
久里のセリフの数々が一流と凡人の差を如実に表す様なものばかりで、スポーツをやってる方なら「成程」と感じるものもあるのでは。

ずば抜けた才能と技術をもつ久里がチームを引っ張り、相手の弱点を攻略し勝ち抜いてくというのがこの作品のパターンです。
久里が一体どんなアドバイスをしてくるのか、とても楽しみでした。
がしかし、盛り上がりの頂点をすでに予選決勝戦で迎えてしまっています。(甲子園一回戦はまだマシですが…)
決勝で遂に久里が「今の自分の限界」を見せてしまうからです。
限界を超えてしまっては後はインフレあるのみ。
カツオより後は魔球の量産、月刊化による更なるペースダウンなどでどうもイマイチです。

ちなみに、コミックスの他に文庫化もされていますが、予選決勝までしか文庫化されていません。
予選決勝までで読むのを止めるのは正解だと思います。
文庫版がキリ良いとこまで出ているので、この点数はそこまでの点数です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-18 00:00:16] [修正:2011-02-18 00:00:53] [このレビューのURL]

「あいつは何も言わない お前のことも誰のことも
 あいつが怖いのはお前の心が黒いからだ」

人の心が読める、という超能力を持つ少女・琴浦春香を中心としたストーリー4コマ作品です。
人の心が読める力というのはフィクションでは結構どこかしらで見たことがある気がしますが、日常生活の中でこの能力を持つっていう事を割とシビアに書いています。

しかし主人公の真鍋の良いところも悪いところもあけっぴろげな性格のおかげで彼女は徐々に救われ、学園生活に溶け込むようになるのですが…
そうすぐに順風満帆にいかないあたりが、所謂「きらら」系列の4コマ作品とは異なる雰囲気を作っています。

真鍋と琴浦さんの初々しさにニヤニヤするのもよし、各部の後半に描き出されるシリアス展開に読みふけるもよし、どちらもこの作品の魅力だと思います。

絵は手直しを加えているとはいえそこまで上手とは…でも琴浦さんが徐々に丸くなって可愛くなっていく変化が面白いです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-06 00:04:45] [修正:2011-02-06 00:04:45] [このレビューのURL]

小学校から中学、高校と成長するに従ってはっきりと分かれてくる「男子」と「女子」の違い。
サッカーをやりたくても「女子だから」という理由で試合に出してもらえない主人公・望。

そんな中、望はたくましく成長し立派なサッカー選手となっていたかつての弟分、ナメックと再会します。
「フィジカル」でどうしても男子には敵わない。
サッカーはフィジカルが全てじゃないけど、全ての中の一つであるというのは作中のセリフですが、それが主人公の悩みそのものです。

サッカーにはフィジカル以外にも戦い方がある。
それをナメックに証明するために望はピッチに立つのですが…

試合の中で無意識にフィジカルに囚われていた望がじょじょにかつての本来の自分のプレーを取戻し蘇って行く様が爽快です。
また、思春期まっただ中の作品なのでどそういう点でも爽やか。
タイトルも読んでから改めて見ると切なさを感じさせる良いタイトルだなと思います。

テーマ的には短編向けなんですが、二巻使って描かれているのでストーリーもしっかりしていて良い作品でした。

個人的にはキャラの魅力を更に引き出せるような描きわけができていればもっと良かったなと…

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-25 23:33:05] [修正:2011-01-25 23:34:02] [このレビューのURL]

オールカラーで、シンプルで読みやすい絵柄で、日常の中のあるあるネタ。
それに基本1ページ完結。

ちょっとした暇つぶし・息抜きにぴったり。
ただの自虐ナルシストだとよく言われている気がしますが…言われるまで自分はそんな事感じませんでした。
視覚的に「凄い!」と思わされる様な作品ではないですが、会社の人との距離感とか、生活の中での何気ない仕草などいろいろと共感できる点が多く、素直に楽しめました。

あと編集の源さんのキャラが好きです。(実際はどんな人なのか気になるっちゃなりますが、知ったら知ったでいろいろ幻滅しそうなのであえて知ろうとはしてません笑)

仕事と並行して進めているのは凄いですね。自分には真似出来ません。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-01-09 00:56:09] [修正:2011-01-09 00:56:09] [このレビューのURL]

原作未プレイ(凄いやりたいのですが時間が…^^;)

世界観やキャラの服装なんかもうど真ん中ストレートなRPG風。
元気な正義感溢れるヒロイン・エステルと、過去が謎に包まれているいかにもこれから何かありそうな幼馴染・ヨシュアの二人は、行方不明となった父を捜して旅に出ます。

超王道なストーリー、魅力あるキャラ達。
安定して面白く自分の好みにぴったり来てます。
読めば読むほど「原作をやってみたい!」と思わされます。
もちろん、それを表現している画力もコミカライズにしては十分すぎる位上手です。

ただ、こういう長編のコミカライズっていうのは連載の長期化を危惧して最後までしっかり描き切られないということが往々にして起こるのでそれだけが心配です…

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-29 20:03:29] [修正:2010-12-29 20:03:29] [このレビューのURL]

いい意味で予想を裏切ってくれた漫画第一位です。
なんというか凄いこの漫画に対して誤解していたのだなぁと読んで衝撃でした。
もっと下ネタが多くてギャグ中心の漫画だとばかり、その絵とかキャラクターとかから思っていました。

が、しかし実際読んでみるとかなり熱い作品!
レースはスピード感にあふれ、手に汗握ります。
あと、実況もうまく展開を盛り上げる要素の一つとなっています。
それに加えて個性的豊かなライバルたちがレースの醍醐味を増してくれます。
盛り上がり最高潮はやはり有馬記念かなと。

とにかくこの漫画読むにあたっては先入観を棄てるべきです。

※6→7
なんか点数がやけに低かったので修正

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-07-26 04:11:28] [修正:2010-12-12 00:08:03] [このレビューのURL]

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