「アルゲマイネ原野」さんのページ

総レビュー数: 131レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年01月18日

流行のゾンビものに乗っかったラブコメディ。
内臓をぶちまけるのはチャンピオンのお家芸ですが
そこまでグロくありませんので安心して読めます。セリフまわしが特徴的。
ゾンビ化した主人公もなこはモノクロ絵だと日焼けしたようにしか見えないけど
実は青白い肌だったりするんですね。
何も考えず気楽に読める作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-20 14:50:40] [修正:2012-10-20 14:50:54] [このレビューのURL]

ドジな女子高生ましのが繰り広げるエロギャグ漫画。
ですが全体的な雰囲気はお馬鹿漫画という感じ。あくまでお色気程度のエロです。
作者が女性ということで下着ネタなど着眼点がなかなか斬新です。
ですが基本的な画力が…うーん…
お色気ギャグというジャンルなのでお馬鹿っぽさを演出する意味合いもあるかと思いますが
正直落書きと捉えられてもしょうがない脱力感が残念。
しかし意外に脇キャラは多彩でよかった。個人的には榊さんが好きです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-20 14:49:19] [修正:2012-10-20 14:49:28] [このレビューのURL]

ごく普通の男子高校生、多華宮仄君が
クラスメートで学園のアイドルで、実は超強力な魔女の火々里さんに守られながら
魔法対決に巻き込まれていくラブコメ&ファンタジーバトル
火々里さんはタイプ的にあずまんがの榊さんぽい
絵に関しては言うことなしの素晴らしさ。丁寧な書き込みもすごいですが、
端役の塔の魔女達まで非常に凝ったキャラデザで使い捨て?な役割が惜しいくらいです

あえて姫と騎士の立場を逆転させる事で朴訥な火々里さんの魅力を引き出す形式をとられていますが
キモはやっぱり“ヒロイン男子”が読者に受けいれられるかどうかでしょうか
ただ、そこら辺は結構気を使われてるみたいで言動だけでもそこそこ男らしい面を見せたりもしています
(というか唯一の常識人的な扱いか?)
3巻以降は多華宮君の白いアレも登場するようでまた大きく話が動きそう
個人的にはサイドストーリーや二人のイチャイチャももうちょっと見ていたいですね

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-06 23:31:59] [修正:2012-01-06 23:31:59] [このレビューのURL]

あの世の異形のモノが見える体質の姉静流とそれらに憑依される体質の妹瑞生。
両親の元を離れ祖父と田舎暮らしをする二人の異形のモノとの接触と、
それを通じた成長を描いたストーリー。

漫画における幽霊・妖怪が出てくる作品は、霊能力=一種の超能力ととらえ
経文やお札で悪霊を撃退!みたいな派手なアクションバトルになりがちですが
この作品では、妖怪や霊は言うなれば変に首を突っ込んではならない
畏れの対象とされています。
また、憑依する原因が霊そのものというより、憑依される人の精神に依存するという形で、
それに絡めて主人公姉妹が段々と自立していく様を合わせて描いているところが良いですね。
あと、登場する妖怪や霊のキャラクターも
変におどろおどろしさを主張しない、さもそこにいたかのような演出で
実は自分たちの生活の片隅にも潜んでいると思わせるようなリアル感が出ています。
欠点というか上記のように真面目に妖怪や幽霊また霊能体質を取り扱っているせいか、
全体的に雰囲気が暗く、特に二人の学校での人間関係なんかを描いた回は
級友達がやたら陰湿で、読んでてあまり爽快になるという事は無かった印象がありました。
ただ各回のストーリーもしっかりしており、全体的にみるとかなり良作だと思います。
「蟲師」なんか好きな人におすすめです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-29 23:46:11] [修正:2011-11-29 23:46:29] [このレビューのURL]

石黒正数先生の短編集。

いろんなジャンルを描きながら
笑いあり、青春あり、ちょっといい話みたいなのもありいろいろお得。
というか作品毎に微妙に掲載雑誌のカラーに合わせてあるんですね。
単に器用という言葉では片付けられない石黒先生の力だと思います。
雰囲気的にはそれ町に一番似てる作品群です。ファンで未読の方はぜひおすすめ。
表題にもなっている「探偵綺譚」は歩鳥と紺先輩のプロトタイプが出てきます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-31 22:29:50] [修正:2011-10-31 22:30:56] [このレビューのURL]

「クンクンカムカ」「トンボー」の連続打ち切りや
「タンコーボンダシタイナ号」などの不遇ネタにより
チャンピオン愛を持つ売れない漫画家という変なポジションを獲得してしまった
沼田純(以下NJ)先生の魚屋バイト日記漫画。
一応先生がバイトしているというスーパーの鮮魚売り場を舞台にした実録漫画の体ですが、
どこまでが本当なのかいくぶん曖昧。
最近はチャンピオン編集部企画イベントのレポート漫画も描いたりしてるので
ゆくゆくはマガジンの「もうしま」みたいな形を目指してるのかなとも思います。

内容はというと正直作り手・読み手を含め内輪で盛り上がってるだけという感じが否めません。
なので大分チャンピオン(とNJ先生)に肩入れしてる人じゃないと楽しめない。
最近流行の漫画家漫画の一種ですが、物語の主人公であるNJ先生の作品へのアプローチが
妙に客観的で、微妙なネタに淡々と突っ込みしているだけという感じ。
日記漫画の域を超えるような面白みが少ないかなと思います。
作品としての評価は3点で。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-04 09:59:00] [修正:2011-09-04 09:59:00] [このレビューのURL]

トンボのハイテンションなノリがメインのギャグ漫画ですが、ギャグのパターンが単調だったり
物語の締め方がいまいち良くない事もありみてててちょっとクドいかなと感じました。
ただ流行の絵柄とは一風変わった作画ながらキャラクターの表情も豊かでかわいく、
楽しんで読んでいただけに早急に打ち切られたのは残念。
せめてコミックスは完結で出してほしかったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-04 09:56:23] [修正:2011-09-04 09:57:00] [このレビューのURL]

主人公ナガレが全国各地を「釣り屋」として放浪する釣りロマン漫画。
ナガレのキャラクターは釣りキチ三平のオマージュといった感じ。
身内の死絡みのエピソードが多く、設定が若干重めなのは作者の好みでしょうか。
ただ前作の「かるた」でもそうでしたが作風が全体的に爽やかなのであんまり気にならなかった。
魚がヒットしたときや釣った魚を食べて昇天してるシーンが卑猥に見えるのはお約束として
フィッシングスポーツとしての側面はもちろん、周囲へのマナーだったり、
釣った魚をおいしくいただく事で魚への敬意を評したり、釣りを通じて教わる魅力を
万遍かつわかりやすく描いている点がすばらしい。
それゆえに「魚を釣らない」釣り編になってしまった終盤は展開として致命的な
選択ミスだったかなと思います。
萌え萌えな作画がウリな本作品ですが実はオッサン連中が釣りやってる時が
漫画として一番生き生きしてたような気がする・・・w

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-19 20:39:16] [修正:2011-07-19 20:39:16] [このレビューのURL]

幼い頃の苦い経験から「鬼」にトラウマを持つ主人公此何ソウマと
そのトラウマを「アートマン」として具現化させる能力をめぐるアクションストーリー。

絵は全体的にポップでキュートですが
魚眼レンズのような大胆なアングルで描かれるコマが大きな特徴です。
また、作品のネタである名画をもとにタッチを変化させる所なんかもなかなか意欲的。
キャラクターデザインや台詞まわしなどにジョジョ他、過去の名作に
影響受けている感じもありますが作者なりにきちんと自己消化されていると思います。

ちょっとラブコメも混じった能力バトルの体ではじまった本作品ですが
後半某キャラが登場した辺りから雰囲気は徐々に変わりだします。
おそらくこれが原因で不人気、打ち切りに向かってしまいますが
それに反比例するかのように物語はあるときを境に一気に加速していきます。
打ち切りが決まってから妙に光りだすという作品は時々ありますが
この作品はもはや爆発に近いレベル。
正直最終巻に至っては描くべきものが多すぎて整理できてない印象もありましたが
ほとばしる創作エネルギーをビンビンに感じました。
それにしても当時の連載作品の中でこれが最初に見切られたのは非常に残念だったなあ

中山先生のこれからの漫画家活動にも期待を込めて7点評価にしときます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-30 23:21:15] [修正:2011-06-30 23:25:01] [このレビューのURL]

平凡に暮らしていながら仕事と家族を失った不器用な「おとうさん」と、
唯一残った飼い犬ハッピーの二人旅を描いた作品。
二部構成になっており、タイトルになっている前編がいわば本筋で
後編の『日輪草』は第三者がみた前編のエピローグといった構成です。

前編、ハッピー目線で語られる不自然なくらい淡々としたおとうさんの人生の終着の旅は
何を思い亡くなっていったのか明確に描かれず、若干モヤモヤさせられるんですが
後編に奥津氏が逆なぞりして辿るルートの中で上手く補完してくれています。 
エピローグの使い方が非常に上手いですね。

感動ものの作品は作り手が狙う狙わないに限らず
100%共鳴できる層がある程度絞られてしまいますが、
他のレビュアーの方々も言われていますように
長年飼い犬をパートナーとして連れ添い、そして死別を経験された人こそが
この作品の真価に共鳴できるのだと思います。

自分は家で犬を飼っているのですが、いまいちピンと来ない部類でした。
おそらく自分が二十歳を超えてから初めて犬を飼い始めており
まだまだ飼い犬との付き合いも日が浅く、
いつか来る別れに対して自分の中で想像が及ばない、
実感が沸かないというのが正直なところなのだと思います。お恥ずかながら。
もしいつかまた手にとる機会があったとき
作品に対する評価が変わるのかもしれません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-30 23:54:27] [修正:2011-04-30 23:57:58] [このレビューのURL]