「鹿太郎」さんのページ

総レビュー数: 407レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月13日

大友克洋監督の映画『スチームボーイ』のコミック版。
内容は映画版の少し前のお話でコミック版の後に映画が来る様な形。

もともと作画力には定評のある作家さんで、難しそうな列車やその他諸々の背景も華麗に描きこなされているし、その作画の方向性も作品の世界観にマッチしていて、相乗効果を生んでいると思います。

始めから長く続ける連載でもなかったのか、全2巻で非常にシンプルにまとまっていて、テーマも分かりやすくストレートに伝わってくる。
個人的に映画の方は、映像は素晴らしいけれど、ストーリーがとっ散らかっている印象しか残っていないので、このストレートさは嬉しい誤算でした。

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[投稿:2008-07-22 12:02:48] [修正:2008-07-22 12:02:48] [このレビューのURL]

アンソロ本に掲載された作品を集めた短編集。

アンソロ本ってプロレベルの物とそうでない物との間でかなり差があって、お目当ての作家の他に2・3作品楽しめればOKという感じですよね。
その中でも宙出版の物は特に当たり外れが大きい気がするが・・・、それはひとまず置いておいて、この作者の作品は確実にプロレベル側、というかプロ。

キャラクターの絵はオリジナルタッチ過ぎて、誰だか分からない時が多いけれど、漫画として面白ければ無問題、オールOK。
元の作品を知っていないとダメというハードルはあるものの、基本的にはギャグとラブコメ風味の作品が多くて気楽に楽しめる佳作集です。

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[投稿:2008-07-11 12:27:56] [修正:2008-07-22 12:01:49] [このレビューのURL]

普段は幸せな家庭を持ちながら会社ではうだつの上がらないサラリーマン、その正体は抜け忍ゆえにかつての仲間に追われる忍者だった。
この作者らしい濃い画風、情けない主人公で描かれる忍者アクション。

正体隠して悪を裁いていくストーリーは、見かけからは想像つかないが、かなり正統派のヒーロー物。
悪人もリアルに嫌な感じで描いてくれているので、しっかりとしたカタルシスもある。

この作者の別作品に比べるとかなりお話自体はかなり単純かなとは思うものの、だからこそ間口は広い。
いや、そもそも絵で倦厭されがちなので決して広くはないか。
ただ読み出せばわりと誰でも楽しめる作品だと思います。

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[投稿:2008-07-06 05:30:48] [修正:2008-07-06 05:30:48] [このレビューのURL]

色々と酷い魔女っ娘不条理ギャグ。
かなり好き嫌いが別れる作品だと思う。
かわいい絵柄と単調なコマ割で小ネタからオチまでたんたんと人死ギャグが続くので不謹慎なネタが嫌な人にはオススメできません。

反面、はまる人にはたまらなくはまるタイプだとは思います。
不条理ギャグの王道、そんなものがあるのかは微妙ですが、トゲトゲしくてギャグマンガらしいギャグマンガ。

最近は「シリウス」のWEBサイトで漫画の枠組みを超えたこの漫画らしいフリーダムな作品を発表しています。
単行本化は無理そうなので一度目を通しておくが吉。

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[投稿:2008-05-18 19:15:06] [修正:2008-05-29 23:14:32] [このレビューのURL]

ネコの言葉が話せる女の子が主役の4コマ。

ネコ漫画と言えどネコのかわいさ全面押しというわけではなくてネコ視点のネタは普段のみずしな漫画よりはわりとまったりめ、人間キャラのネタはいつも通りボケツッコミの応酬のハイテンションギャグ。

最初の頃は単発ネタが多くネタの上積みが無くて毎回新連載の第一話を読んでいる感じでしたが、最近は特にネコ側のキャラクターが立ってきて盛り上がってきたかな。

あとは過去作よりも女の子をかわいく描こうとしている気がする(特に主役の茶々を)。
良い傾向ですかね(笑)。

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[投稿:2008-05-18 19:14:44] [修正:2008-05-29 23:13:28] [このレビューのURL]

単行本半分は『平成バンパイア』シリーズ、残りに『CHOKO!ビースト』の番外編と読みきり2本を収録した短編集。
表題作の『平成バンパイア』よりも読みきり2作が良質な学園コメディで面白い。

2作とも雰囲気は高橋留美子っぽい。
がしかし、ただの高橋留美子のオマージュというわけではなくて、すでに自分の作風として染み付いてしまっている感じ。
とにかくキャラクターが良く動いてテンポが良い。
特に『恋してなんぼ』は非常に出来の良い少女漫画で色々できる人なんだなあと感心してしまいました。

良作集。

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[投稿:2008-05-06 16:21:46] [修正:2008-05-06 16:21:46] [このレビューのURL]

チャンピオンに唐突にデ・ジ・キャラットが連載するということ自体がギャグ。
本当になんだったんでしょうか?

内容の方はかわいい絵柄に似合わず妙にブラックなネタが多く、案外に読み手を選ぶ。
ある意味でチャンピオンらしかったとも言えるかもしれません。

単ページで次々とネタが続くのでテンポ自体は良いものの、元々雑誌の読者投稿ページのオマケ漫画であるという性質上、長時間続けて読むには情報量が多すぎてしんどい。
少しずつ読んでいけばそれなりに楽しめる作品だと思う。

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[投稿:2008-04-23 23:24:56] [修正:2008-04-23 23:24:56] [このレビューのURL]

WEBコミックとして人気を博した国擬人化コメディ。
ヘタレなイタリア、真面目なドイツなど国ごとのキャラクター付けがかなり濃い口なので純粋なキャラクターコメディとして面白いし、読後に軽く歴史の知識も入るお得な作品(まあ元々歴史について興味があってそれなり詳しい人が興味を持つ作品なのかもしれませんが・・・)。

若干BLっぽい匂いも感じるのでそこは好悪が別れるところかな。
WEB版が無料で読めるのでそちらを試し読みしてから単行本の方に手を出すのが吉。

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[投稿:2008-04-13 04:00:12] [修正:2008-04-13 04:00:12] [このレビューのURL]

かのあかほりさとるが最も脂にのっていた頃に発表された作品なので、この後同じタッグで漫画化された『MAZE』と比べてもこちらの方がテンションが高く面白い。
キャラクターにもパワーがあるし、エロありアクションあり小難しいことを考えずに読めるライトファンタジーというB級娯楽作なので単純に楽しく読める。

ストーリーがシリアスな方面に傾きはじめると個人的にはイマイチでしたが、それでもラストまで読んでも悪くない出来かなーと。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-04-13 03:46:45] [修正:2008-04-13 03:46:45] [このレビューのURL]

内臓系の肉(白肉)専門店が舞台の焼肉漫画。
料理漫画の王道的に白肉のウンチクを語りつつ、最終的にはカルビやロースなど赤肉を取り扱う大手焼肉チェーン店との料理対決に収束していく流れ。

ストーリー展開的にはあまり見るところの無い作品ですが、ベテランらしくとにかく料理の作画が上手い。
読者のコンディションによっては胸焼けしてしまうくらいに食欲を刺激してくれる絵。
調理品だけでなく食材からして美味そうで、異常なまでに熱のこもったジューシーさが表現できていると思います。
読書中に腹が鳴ることウケアイ。

ちなみに映画とのタイアップ作品だったらしいですが、あまり話題になりませんでしたね・・・。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-04-02 18:31:49] [修正:2008-04-02 18:31:49] [このレビューのURL]