「鹿太郎」さんのページ

総レビュー数: 407レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月13日

高橋留美子先生の久々のコメディ物。
犬夜叉に辟易していた読者には待望だったはずのライトコメディだが、残念ながらいまいちな出来だと思う。

細かく気になる点を挙げれば枚挙に暇がない。
舞台設定がありきたりだったり、犬夜叉の途中から顕著になった大ゴマ多用のわりには書き込みが少なく画面が白いなど・・・。
ただし、それらはどれも大きな問題ではない。

何より厳しいのがメインの2人のキャラがどちらもとぼけた天然系でともにテンションが低く、何を考えているかわからないことだ。
それに伴って作品全体がスローで「うる星やつら」や「らんま」の頃の勢いが全くといっていいほど無い。
当時なら1話で納めていた話を2話3話と引き延ばしている。
そんな印象すら受ける。
はっきり言って作品自体にパワーがないのだ。

これが青年誌やマイナー誌掲載作ならそこまで致命的ではない。
しかし、この作品はそうではない。
本来ならばメジャー少年誌・週刊少年サンデーの看板を背負わなければならない作品のはずである。
大御大には酷な話ではあるがサンデーの現状をみるにまだまだ頑張ってもらわなければならない・・・。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-07-19 19:22:46] [修正:2010-07-19 19:22:46] [このレビューのURL]

一頭のリアルなクマと複数のヌイグルミのクマが繰り広げるシチュエーションギャグマンガ。
親子だったり師匠と弟子だったりと一話ごとに関係性が違うオムニバス形式。

基本的には人間でやったらあるあるネタなところを、あえてクマに置き換えたギャグが多い。
個人的には好きなタイプ。
一話完結なのもあり、雑誌の中で読むと箸休め役として良い意味で安定して読める。

雑めな絵が勢いを出していて非常にギャグマンガらしいギャグマンガ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-03 17:08:13] [修正:2010-06-03 17:08:13] [このレビューのURL]

形は昔ながらのスポ根もの。
それこそ「スクールウォーズ」と同じ、新しく赴任してきた教師が部の顧問になり・・・みたいな導入です。
そこにコーチング理論を組み込んだサッカー漫画。

正統派の部活漫画だから非常に読みやすい。
一人また一人と仲間が増えて、試合して負けて、勝って・・・と描かれている内容はシンプルなのに一つ一つ丁寧に進んでいくエピソードが普遍的で誰でも入っていける。
とはいえ無個性なわけではなく、各キャラクターが成長していくシーンがとにかく熱く、ここぞというところの言葉の力が強く心に響く。
いやー面白い!

ただ、前作「GO ANd GO」もそうだったが、この作品も率直にいえば「スラムダンク」の“ような”漫画です。
それさえ忘れてしまえば手放しでほめられる作品。

「ケンカだったらレアル相手でも楽勝!!」というキャッチコピーはダサすぎると思うが・・・(笑)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-16 18:31:08] [修正:2010-05-16 18:31:08] [このレビューのURL]

ケロロ軍曹の番外編。
武者頑駄無ならぬ武者ケロロがコンセプト。

吉崎先生本人の作品ではないにもかかわらず、しっかりとケロロ軍曹になっています。
決して同人誌的なパロディ作品ではありません。
絵のタッチはケロロ軍曹本編と遜色なくよく似せてあるし自然に上手い。
キャラクターも良い意味でこの作品なりのオリジナリティがなく、本編と同じ人物として捉えられました。
地味に難しいですよ、ここまでコピーするのは。

ケロロ軍曹という作品の間口の広さを感じると共に作者の実力もしっかりと感じられた上質な番外劇でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-08 21:14:35] [修正:2010-02-08 21:14:35] [このレビューのURL]

アニメ化もされたライトノベルが原作。
ちなみに原作・アニメどちらも未見です。

作画が最近の流行りにまったく添っていないためか原作のファン・アニメからのファンにはマイナスな評価が目立つ本作ですが、純粋に一つの漫画作品としての出来は悪くないです。

基本的に野球漫画として楽しむのではなくてキャラクターの会話劇を楽しむ作品かなと。
漫才やコントのような軽妙な掛け合いが上手いです。
90年代前半くらいのオタク漫画っぽい雰囲気のコメディで、ゆうきまさみ先生あたりの作風に近いかな。

作画もコミックリュウのカラーや読者層的には正しいのが何とも不幸ですが十二分に面白いです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-08 20:55:09] [修正:2010-02-08 20:55:09] [このレビューのURL]

タイトル買いというのを初めて経験しました。
自分の目にはそのくらいに魅力的に映った本作ですが、内容もかなり興味深いものでした。

この作品は「単行本の3分の1が出版社の責任で紛失してしまった」場合のノンフィクションです。
おそらくは漫画史上でも類を見ない大事件だと思いますが、飄々とした筆致で描かれているので深刻になりすぎないのが良いバランス。

とは言えリアリティは損なわれておらず、ある種のハウツー本にすらなっています…もちろん実際に使う機会はないですが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-08 20:53:06] [修正:2010-02-08 20:53:06] [このレビューのURL]

書道部を舞台にした女の子4人のゆるギャグ。
絵の感じが好きだったので表紙買い。
思った通り、絵はデフォルメ具合が好みで読みやすかった。

ただ、キャラクターがあずまんが以降のオーソドックスなタイプな上、舞台設定的にもトリッキーさが無い。
かといって日常のあるあるネタで攻めているわけでもなく、背景や小道具で遊ぶギャグマンガ。
あまりにも何を考えているかわからないボケキャラの出しろが多いので一冊読む中で飽きがきてしまい、悪い意味でコロコロの漫画を読んでいるようだった。

ギャグに徹して面白くなるほどにはキャラが強くはなく、これといった新しさもないので、厳しかったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-08 23:22:37] [修正:2009-11-08 23:22:37] [このレビューのURL]

アニメ化をはじめとしたメディアミックスで盛り上がっていたのが1999年。
つまり10年前です。
さすがに作品の賞味期限が切れていると思う。

初期の頃は純粋に面白かった。
正統派なキャラクター陣にファンタジーな世界観、神殺しというテーマだけ重めの少年漫画でした。

その後、ファンタジーものの宿命か、どんどん話のスケールが大きくなり、話の本筋から離れて展開されるストーリーがあまりに長く、難解で冗長に。

終わり方次第で1・2点の加点はありえるが、今のところは「昔、面白かった漫画」という評価に落ち着いています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-06-18 00:19:06] [修正:2009-06-18 00:19:06] [このレビューのURL]

機動戦士ガンダム00のコミック版。
読後の印象としてはアニメコミックみたいな感じ。
アニメの内容を本当にそのままダイジェストで見せている。
ダイジェストとはいえ重要なシーンは全て押さえられているので、読んでいて内容がつかめなくなるようなことはない。

ただアニメで20話以上ある内容を単行本3巻に納めているので、ものすごくアッサリはしていますが。

ちょっと内容を知りたい人にはちょうど良いと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-06-18 00:14:00] [修正:2009-06-18 00:14:00] [このレビューのURL]

消費者金融マンガ。
このジャンルの作品のパターンに漏れず、病んでいて気持ちが沈む暗い作品。

上司からはきついノルマを課せられ、客は一物も二物もった厄介なやつらばかり。
とにかく関わりたくない世界観が描かれている。
この漫画を読んだ人は悪徳な業者でなくとも、消費者金融から安易に借りたいとは思わないだろうし、転職先としても選ばない(と思う)。
そういう意味では人生の指針として有用だった。

物語としてはこれからというところで終っているが、この後どうなろうが救いは無いので先が読みたくはならなかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-02-24 13:53:50] [修正:2009-02-24 13:53:50] [このレビューのURL]