「鹿太郎」さんのページ

総レビュー数: 407レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月13日

5点 舞-HiME

当たり前だけれど、同一作者で後に連載された『舞−乙HiME』に比べると荒削りで一段落ちる。
熱い演出は効いているものの、そこまでのもって行き方がスムーズではなく、キャラクターも上手く描けていないためかキャラマンガにもなりきれていない。
その辺りのバランスが崩れているとせっかくのサービスシーンも煙たく感じてしまうから人間って不思議だ(笑)

よく書き込まれた作画もともすれば見難くなってしまいがち。
総じて惜しい作品だけれど、『舞−乙HiME』は本当に良く描けていると思うので、この作品で見放さずにチェックして欲しい。

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[投稿:2007-06-12 23:59:45] [修正:2007-06-12 23:59:45] [このレビューのURL]

『半熟忍法帖』の新山先生の短編集。
読んだ印象・感想はほとんど『半熟忍法帖』と同じで、古さを感じさせるオーソドックスなちょいエロギャグ。
どの短編もベタベタなラブコメ。

教科書的な安定感は抜群で、どこを切り取ってもそれなりに読めます。
一番古い作品と一番新しい作品とでは7年のギャップがありますが、それでも作風は一貫されていますね。
バラバラにして年代順に並べろと言われたらちょっと分からないくらい。

特別尖った部分は無いけれど新山先生のファンなら読んでおくべき。
というか短編集ってそういうものか。

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[投稿:2007-06-09 01:40:24] [修正:2007-06-09 01:40:24] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

藤野先生は物語を始めるのが上手い作家さんだと思う。
読みきり短編や連載のスタート時の世界観構築や設定の出し方が匠で非常に食いつかせてくれる。
この作品も始まった当初の期待感はなかなかでした。

しかし、そのテンションが最後まで持たなかった印象。
特に主人公。
ストーリーが進むにつれてこの主人公の生い立ちやその秘密が明かされていくわけですが、それが明かされれば明かされるほど感情移入が困難になってしまう。
主義主張や局面での選択がいちいち子供じみていて、とにかく自分の肌に合いませんでした(バレになりますが「お前何歳なんだよ!」と)。

作品としては非常に大事に描かれているのが伝わってきて好感が持てるし、実際最初の数巻は引き込まれていましたが、総合的には少し残念だったかな。

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[投稿:2007-06-06 23:59:16] [修正:2007-06-06 23:59:16] [このレビューのURL]

要するに現代版かつライトで学園物の要素も取り込んだ『めぞん一刻』です。
読んだ人のおそらく誰もが『めぞん一刻』を感じると思います。
アパート物でラブコメするとどうしても『めぞん』っぽくなりがちだけどここまでのストレートなフォロワーは久しぶりな気がする。

メインキャラクターの性格や感情の流れもそのままで基本的に誤解→嫉妬の繰り返し。
あとはこの先サブヒロインたちをどれぐらい活かせるか、かなあ。

とりあえずラブコメの王道を行っているし、絵もかわいく描けているのでそれなりに楽しめましたが、新しさは皆無。
むしろ懐古厨の虫がうずいて仕方がありませんでした。

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[投稿:2007-06-02 17:43:01] [修正:2007-06-02 17:43:01] [このレビューのURL]

5点 fine.

とことん痛々しい。
ただただ痛々しい。
が、その痛々しさがストーリーを盛り上げる方向に作用していない気がしました。

連載スタート時に作者のリアルという半ノンフィクションのようなあおりで始まったと記憶していますが、確かに20代の青春を通り過ぎた青年の葛藤も、売れないクリエーターとしての葛藤もそれなりに描けていたと思うけれど、あまりにもリアルでシリアス過ぎた。

漫画という娯楽作品として遊びというか休憩所が一切無かったので読んでいてつらく息が詰まるだけ。
読後感も気持ちの良いものでは無かった。

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[投稿:2007-05-19 21:10:10] [修正:2007-05-19 21:10:10] [このレビューのURL]

ドラマ化もされた人気作という位置づけでいいのかな?
極フツーの青年である主人公がひょんなことから女の子たちとひとつ屋根の下で暮らすことになるという、まあよくあるハーレム漫画。
女の子たちもそれぞれに裏で課題を秘めていて、それを主人公と触れ合う内に少しずつ解決していく。
うん、コメントに困るくらいに手堅いつくりで普通すぎる。

作画的にも標準レベルで安定しているし、特に文句の付けようもないのだけど、いわゆるかわいいアニメ絵系ではないので同じベクトルである赤松作品とかが好きな人からしたら完全スルーの対象になってしまっているのかな。

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[投稿:2007-04-14 16:26:59] [修正:2007-04-14 16:26:59] [このレビューのURL]

海外でプレイし日本代表でも中心的な役割を果たす。
日本サッカー界を背負って立っていた男の突然の引退。

どこかで聞いたような話ですが、驚く無かれこの作品は中田英寿の引退以前に連載開始した作品です。
何この先見の明。

内容でも過去の高田先生のスポーツ物は丁寧に描きすぎているがゆえに、いまひとつテンポが悪いというきらいがありましたが、この作品ではその辺りの弊害も大分解消されている印象。
はしょる所ははしょる。
目標も「天皇杯優勝」としっかり設定されているので、極端に迷走することも無いでしょう。

これから話題になりそうな作品だけに期待。

終了記念に追記。
思ったよりも低空飛行のまま早い段階で終了してしまいました。
世界観が村という狭い単位で完結してしまっていて、そこでウダウダしていただけの印象。
その先のひろがり・発展性が見えなかったかなあ。
惜しい。

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[投稿:2006-08-16 21:36:07] [修正:2007-04-14 10:43:57] [このレビューのURL]

人気ゲーム「ファイアーエムブレム」シリーズのGBA版第一弾「封印の剣」のアナザーストーリー。
とはいっても、ゲーム版のキャラクターは本筋にはあまり絡まず、もっぱらオリジナルのキャラクターたちの正統派ファンタジー冒険譚。

平凡な出来かな。
キャラの死に様とか盛り上がるところはきっちり盛り上がるし、作画も序盤は危うかったものの巻数が進むにつれて特にトーン技術と背景は同じ作品とは思えないほどの成長ぶり。

しかし、「ファイアーエムブレム」の漫画だと構えて読み始めると・・・うーん。
特筆するものの無い普通のファンタジー漫画といった感じ。
それっぽいモンスターを出しておけばドラクエの漫画としても通用する(実際、内容的には『ダイの大冒険』に近いと思う)。

ゲームのファンとしては物足りなく、それ以外の人にとっては若干とっつきにくい作品。

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[投稿:2007-04-10 00:39:46] [修正:2007-04-10 00:39:46] [このレビューのURL]

5点 切法師

正直、悪くは無かったと思う。
ただ、ほんの少しの運と展開のスピードが足りなかっただけで。
作画も少年誌らしく勢いがあったし、コマ割なんかもトリッキーなパターンを見せてくれたりと、眺めているだけでも楽しめた。
それでも短期打ち切りの憂き目にあってしまったのは、ストーリー展開がスローな上にただただ地味だったのが全てなんじゃないかなあ・・・。

地力はありそうな作家さんなので次回作に大いに期待しつつ、この作品が再評価される日が来るのも期待。

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[投稿:2007-04-05 23:41:48] [修正:2007-04-05 23:41:48] [このレビューのURL]

今でこそ普通にテレビでメイド喫茶特集なんて番組が成立するくらいに一般化した感のあるメイドだけど、これが始まった当時はここまででもなかったと思う。
そういう意味では時代を先取りしていた作品。

タイトルや表紙絵からして万人うけを狙った作品ではないのはあきらかなのですが、実際の内容は意外にも真面目なほのぼのコメディになっていた。
まあ、設定のはっちゃけぶりからするとやっていることは普通すぎて平凡の枠に収まってしまっている気もするのですが。
ラスト付近はある程度シリアスに盛り上げ、ストーリーもうやむやにせずしっかり帰結されているのは好印象。

初見で「うっ」と引いてしまう人はともかく、ちょっとでも興味を持てた人は一読する価値はあると思います。

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[投稿:2007-03-13 01:38:54] [修正:2007-03-13 01:38:54] [このレビューのURL]