「鹿太郎」さんのページ

総レビュー数: 407レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月13日

ゆうきまさみ先生が下書きをし、とり・みき先生がペン入れをするという一風変わった手法で描かれた作品。

結論から言うと、想像以上に楽しめました。
フォーマットはゆうき作品のそれですが、そこに隠し味としてとり・みきテイストが入るといった感じ。
同じゆうきまさみ原作である『マリアナ伝説』とは違い、ちゃんとしたゆうきギャグ作品してるし(『マリアナ伝説』はゆうき作品ではないよな〜(笑)あれはあれで好きですが)。

内容は徹底していわゆる「二時間ドラマ」のパロディ。
一ページにひとつペースで繰り返されるギャグの連鎖。
その質量にただただ圧倒されました。
読後若干の疲労感すら感じるくらいに…。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-03-19 02:12:36] [修正:2006-08-31 00:10:52] [このレビューのURL]

星里先生の作品を読むといつも思うのは「実写化、特にドラマ化したらはまりそうだなぁ」ということです。
その中でもこの『オムライス』は作品自体の長さといい、物語の展開の強弱といい、最もドラマにしやすそう。

この作品はいわゆるハーレムコメディーという星里先生のフォーマットに乗った作品です。
簡素でありながらどこと無くほんわか温かい絵柄。
コメディーとして出来が良いし、その裏でシリアスな話を動かすのも上手。
ラストもきっちり盛り上げ、まさに良作です。

星里先生の作品は例外はあるもののその作風は一環しており、この作品が合わなければ大概の作品は好みから外れるでしょうし、逆にこの作品が楽しめれば他の作品も一読する価値があると思いますよ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-08-31 00:08:16] [修正:2006-08-31 00:08:16] [このレビューのURL]

7点 鼻兎

お笑いコンビ・ラーメンズの小林賢太郎さんが描く謎の動物たちの日常。

やはりラーメンズのコントに近いです。
シュールでブラックなんだけど、たまにジーンとさせてくれます。

決して漫画のプロでは無いので初期段階ではセリフの配置に若干違和感を感じる部分もありましたが(このセリフは次のコマにまわした方がより良いのでは?etc)回数を重ねるにしたがってそれも解消されていきます。
もとより、言葉選びのセンスは抜けていますし、演出面でも4コマのかっちりしたコマ割にもかかわらず画面を上手く使い魅せてくれます。

雰囲気は外国の漫画の感じが近いかな。
癒し系。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-08-17 19:57:21] [修正:2006-08-17 19:57:21] [このレビューのURL]

Jリーグが発足した年にリアルタイムで連載されていたサッカー漫画。
主な舞台はJとW杯予選。

当時はJリーグブームだったこともありこの種の漫画は数多くありましたが、この作品が他よりも頭ひとつ抜けているのはベテランの描き方だと思います。
野球などに比べて現役でいられる期間は短いサッカー。
その中で、スポーツには付き物である怪我とも戦いつつ必死で奮闘し結果を残そうとするプロフェッショナリズム・まだまだ若手には負けられないという意地を見せてくれるベテランのキャラクターたちに心を打たれました。

また、熱い漫画ではあるのですが、ただ根性だけで局面を打開するのではありません。
戦術面でもきっちり魅せておいて、しかも分かりやすく説明してくれるので、サッカーファンでなくても入りやすい作品だと思います。
良作。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-08-02 21:21:11] [修正:2006-08-02 21:21:11] [このレビューのURL]

少年誌では極まれな競艇漫画。

『帯ギュ』の頃からそうでしたが、よく取材されているのが伝わってきて好感が持てます。競艇という自分にはあまり縁のない世界での話だったのにもかかわらず、細かく丁寧に描写されているのですんなりと物語に入っていけました。
新しい知識もたっぷり補完できましたし。
キャラクターも魅力的で、特に青島のカワイさったら無いです。

残念なのはキャラクターの配置が『帯ギュ』と割と近かったところ。
全く新しいパターンも観てみたかったな。

ラストが多少駆け足になったかと思いますが、物語の落としどころとしては悪くなかったかなと。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-07-21 00:26:45] [修正:2006-07-21 00:26:45] [このレビューのURL]

7点 DAN DOH!!

少年ゴルフ漫画の佳作。

自分はゴルフといえば子供の頃にパターゴルフを一度やったことがある程度の知識と興味でしたが、それでも十分楽しく読めました。

主人公は少年漫画らしい無鉄砲で元気な少年(連載途中からキャラが少し変わったような気もするが…)でストーリーも王道。
しかし、リアリティというものには無縁(ホールインワンやイーグルが頻繁に出る)なので、そういうのを重視する方にはきついかな…。

画力は特筆するほど高くはありませんが、それを補って余りある演出力でカバー出来ています。
特に怪我や疲労等でキャラクターたちが傷んだ時の描写は一級品。
作者はサディストなんじゃないかってほどの徹底ぶりが、若干引くほど痛々しく伝わってきました。

続編も含めると結構なボリュームになるので注意。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-07-14 20:34:35] [修正:2006-07-14 20:34:35] [このレビューのURL]

まずこの作品を単行本化した大都社さんに敬意を払いたい。

一応『エクセルサーガ』の前身作品に当たります。
掲載が成人誌だったためにエロも多いですが、それ以上にあまりにもネタのチョイスがヤバめ(サリンだとかイペリットなんて言葉が普通に出てくる)。
ヒーロー物の仮面を被っていますが文字通りヤリたい放題。
『エクセルサーガ』や『ホーリーブラウニー』と比べてもそのななめ上を行くトンデモぶり。

表題作の『ダイテンジン』は掲載誌が無くなってしまったため1巻に満たずして終わってしまっていますが、その分デビュー作の読みきりなどが収録されています。

デビュー間もない作品とはいえ全体的に主線が荒れ気味で、仕上げも丁寧と言えないのは減点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-07-10 21:21:59] [修正:2006-07-10 21:21:59] [このレビューのURL]

2002年日韓W杯前後における必殺技を用いないリアルなサッカー漫画の隆盛。
週刊少年誌各誌にそんな系統の作品がありましたが、サンデー誌上で連載されていたのがこの作品。

他作品と比較すると、感情論だけじゃないしっかりとした実践的な理論をうまく漫画の中に取り込めている。
作中に出てきた「メッセージ付きのパス」なんかは素直に関心しました。

それと『ファンタジスタ』ほどサッカーの描写がやわらかい作品は無いと思います。
なんというか・・・タイトルでもある主人公を含めた特別なプレイヤーであるところのファンタジスタの周りがふわっとしてるんですよ(分かりにくくてすいません…)。
「これはすごい事をしてるんだ」っていうことをあくまでリアリティを失わない範囲内で描く演出力は抜群。

個人的にはジャパンユース編あたりが最高潮でイタリア編からちょっと好みの展開でなくなってしまったのが残念でしたが、それでもリアルサッカー漫画の一翼を担うべき作品であることは間違いないかと。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-06-09 18:50:54] [修正:2006-06-09 18:50:54] [このレビューのURL]

『名探偵コナン』の青山剛昌先生のその名の通りの短編集。

収録作品の中でも自分が気になったのは天才高校生発明家とその年上の恋人のタイムマシンものである『ちょっとまってて』。
青山先生のデビュー作であり新人賞受賞作で、プロットがよく練られたSFです。

『コナン』の遅々たる展開に辟易してる人も多いと思いますがこの作品にはそんな面影は微塵も無く、新人作家らしい瑞々しさがあふれています。
線自体はまだまだ危いですが、それを補って余りあるアイデアと勢いがこの頃の青山先生にはありますよ。

ラストもポンとひざを打ちたくなるほど綺麗に収められています。

この短編集があるから、自分はまだ青山先生を諦められません…

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-06-09 18:22:37] [修正:2006-06-09 18:22:37] [このレビューのURL]

『あずまんが大王』のあずまきよひこ先生の原点とも言えるアニパロ短編をまとめた作品集。

題材となっているアニメ作品は『天地無用!』『魔法少女プリティサミー』『バトルアスリーテス大運動会』など。
これらの作品について多少なりとも知識が必要かな…。

その意味では若干敷居は高いですが、それでも『あずまんが大王』や『よつばと』と同様、何度でも読み返したくなる中毒性は健在です。

数ページに及ぶ作品から4コママンガまで、平たく言えばオマケマンガを集めたものですがその一つ一つのクオリティが恐ろしく高く、むしろアニメ本体よりもオマケの方がお目当てになってしまう可能性も…(笑)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-06-06 18:16:51] [修正:2006-06-06 18:16:51] [このレビューのURL]