「鹿太郎」さんのページ

総レビュー数: 407レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月13日

[ネタバレあり]

食いしん坊のボクサーと生真面目なシスターのラブコメ。

高橋先生の作品の中では『めぞん一刻』が一番近いかな。
とはいえ主人公が積極的でそれに伴って『めぞん』よりも軽いノリではありますが。

数話をかけて1エピソードをこなし、きつい減量とラブコメをからめつつラストに試合をもってくるスタイル。
主人公はバカだけど憎めないし、ヒロインのシスターも魅力的。
濃いゲストキャラクターたちも含め、登場人物たちがよく動いてくれるので単純に面白いです。

設定自体は読みきり型だと思うんですが、長らく続編が途絶えているこの作品、完結を見ることができるのかなぁ…

完結記念に追記
締め方も良かった。
7から8に加点。
内容とは関係ないですが、ラストエピソードでシスターがホストクラブに行くくだりなんかは「あー、高橋先生も取材と称してホストクラブに言ったのかなあ」とか、そこでのシスターのリアクションを見る限り「雰囲気に馴染めなかったのかなあ」とか思ってしまいちょっと笑えました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-10-01 00:30:42] [修正:2006-10-01 00:30:42] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

読みたいとは思ってはいたものの中々現物に巡り合えずやきもきしていたのですが、このたび文庫版で復刊していたのでさっそく読んでみました。
で、結論から言ってずばり面白かったです。

タイムスリップで現代と未来を行き来する、非常に藤子Fチックな作品。
そのギャップが肝で、現代ではあまりぱっとしない「みきお」が未来のそっくりさん「ミキオ」と入れ替わりますが、その時代での常識が分からなかったり、未来の道具が使いこなせずに右往左往。
逆に現代人なら常識的にできることが、未来ではスーパーなことだったりしてヒーロー扱い。
タイムスリップSFコメディの教科書のような出来でした。

欲を言えば未来のミキオから見た現代ももっと描いて欲しかったかな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-09-17 23:36:31] [修正:2006-09-17 23:36:31] [このレビューのURL]

主人公のひとみ先生が周りの人々にひたすら嘘をつき続けるコメディ。

基本的に全てが会話劇なのでどうしても画面が平坦になりがち。
絵も、トーンを一切使わずペンタッチを極力効かせないシンプルなもの。

しかし、そういった言わばマイナスにもなりうる要素を、ダイナミックなコマ割と背景に何も関係の無いキテレツな絵を差し込むことでカバーしています。
むしろシンプルさが良い味になっている不思議。

いけしゃーしゃーと笑顔で嘘を吐き続けるひとみ先生に加えカオスな背景絵は、読んでいるうちにだんだんとトリップしてくることうけあい。
ひとみ先生すごい美人にみえるし。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2006-09-03 01:09:46] [修正:2006-09-03 01:09:46] [このレビューのURL]

みずしな先生の一番のヒット作になるのかな。
個人的にみずしな先生の作品に外れは無いです。
そのくらい安定して面白い。
いや安定という言葉はみずしな先生には不似合いか(笑)。

毎話2ページにネタをこれでもかというくらい詰めこみ、振って落としてを細かくつむいでいく作風はさすが4コマ作家だなあと思います。
実際ボケ自体は苦笑もののダジャレだったり痛々しい自虐ネタで大した事言ってないんですよ(笑)
それをツッコミのテンションと言葉選びのセンスで爆笑にしてしまう。
キャラクターも実在の人物をモデルにしている割にははっちゃけすぎというくらいに立ってます。

長年にわたってコンスタンスに笑わせてくれるその力量には惚れ惚れしますね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-08-08 19:44:22] [修正:2006-08-08 19:44:22] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

Jドリームの中では最もお気に入りのシリーズ。
舞台は変わってワールドユース。
同世代のチームメイト、同世代のライバルたちとの奮闘、そして友情。
まぁベタといえばベタですが、その辺を王道としてきっちり魅せてくれます。

このシリーズは何といっても快速FW中居の存在でしょう。
彼の存在無くしてこの作品は語れない。
『ダイの大冒険』で言えばポップ的な役割。
最初は情けない脇キャラが物語が進むに連れてどんどん成長し、たくましくなっていくというシナリオはいつの時代も胸を打つ展開です。

ベストマッチはアルゼンチン戦。
この試合はシリーズ通しても至高の一戦。
主人公とライバルとの対比がバッチリ決まっていて非常に巧く出来たゲームです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-08-06 16:45:01] [修正:2006-08-06 16:45:01] [このレビューのURL]

柔道といえばスポ根という当時のイメージを打ち破った作品。

シンプルかつスタイリッシュな画風、画面の雰囲気としては白いのにそれが全く気にならないのは河合先生のセンスの賜物なんでしょうね。

現代的なんだけど、最初から主人公が強いといういわゆる天才型の物語では無く、努力を放棄しているわけでもない。
過去の柔道漫画ほど汗臭くはないが強くなるために論理的に努力している。
努力をきっちり描いているから強大なライバルに勝利した時にとんでもないカタルシスがあるんですよ。

個性的なキャラクターたちの青春群像劇としても楽しいです。
柔道漫画の金字塔。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2006-07-20 22:30:18] [修正:2006-07-20 22:30:18] [このレビューのURL]

8点 銀魂

正直「人気作ねぇ…」的な感じで色眼鏡をかけつつ斜に構えて読み始めましたが、泣いて笑ってかなり楽しめました。

いや作品自体の形としてはよくある「ギャグ+人情物」、エピソード自体はほとんどが時代劇のアレンジなんですが、何と言うかとにかく巧い。
特に一話完結の回、ギャグ部分での言葉選びのセンス、テンポ、人情部分での演出等には非凡なものがあると思います。

ギャグ作品ってひとつヒット作が出るとその作風ががスタンダードになり、類する作品が多発される印象(まさるさんやあずまんがetc)があるんですが、この作品の長台詞ツッコミもそうなりそうな雰囲気。

まあ説教くさいと言えばそれまでですが個人的にはその面含めてツボでした。
作画的に不安定極まりないのが残念と言えば残念かな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-07-09 21:43:07] [修正:2006-07-09 21:43:07] [このレビューのURL]

個人的にはじめて買った漫画だったりするので思い入れは人一倍強いのかも知れません。
この発明品で何が出来るんだろうと必要以上にワクワクしていたのを覚えています。
その高揚感はよりメジャーである『ドラえもん』にも勝るとも劣らないかと。

キャラクター的にもキテレツのダメダメな部分は『ドラえもん』ののび太と共通なのですが、のび太よりも分かりやすい特技として「発明」を持っています。
そういう意味ではのび太+ドラえもんの能力を携えているとも言えますね。
その分コロ助が同じロボットキャラのドラえもんと比べて、よりマスコットキャラに徹しており、かわいいというか今で言う「癒し系」になっているのかな。
他のキャラクターもヒロインの美代ちゃん・ガキ大将のブタゴリラ・金持ちのトンガリと『ドラえもん』や『オバQ』で確立された黄金比ともいえる五人を踏襲しており、非常にバランスが良いです。

『ドラえもん』と共に小学校の図書館なんかに置いてあってもなんら遜色無い作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-05-12 21:17:55] [修正:2006-05-12 21:17:55] [このレビューのURL]

アニメ化もされた『ジャングルはいつもハレのちグゥ』の金田一先生の作品の中ではマイナーな本作。
自分は少女漫画に疎く掲載誌の『月刊プリンセス』を聞いたことさえ無いという体たらくです。

一話読み切り、かつ10ページ前後なのでライトに読めますし、金田一先生のアクの強いキャラクター、ブラックなギャグは今作でも炸裂しているので金田一作品の導入としては最適かな。

エピソード自体は重いものが多いんですが、基本的に解決策を見出してハッピーエンドで終わるので、読後暗い印象は受けません。
その辺のバランスは今作が一番じゃないですかね。

完結記念に追記
結構あっさり終了してしまいましたね。少し残念。
まぁ他に新連載もありますしそちらに期待ということで。
あとはどうでも良いことですが、この作品だけペン入れが妙に丁寧じゃないですか?
少女誌だからかな?

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-05-02 01:58:18] [修正:2006-05-02 01:58:18] [このレビューのURL]

言わずと知れた名作サッカー漫画。

主人公が魅力的なのはもちろんなんですが、この漫画脇役たちがとにかく熱くカッコいい。

いわゆる天才型ではない凡人型のキャラクターが、凡人ゆえに苦労し努力する姿は、時代を超えて感動できると思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-04-14 22:17:15] [修正:2006-04-14 22:17:15] [このレビューのURL]