「ITSUKI」さんのページ

総レビュー数: 639レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年08月10日

既にレビューにあがっていますが、この作品を最後までギャグとして笑う事しかできなかった方と、面白かったけど心のどこかで笑えない部分を感じた方とで大分この作品の見方は変わるのではないでしょうか。

自分のただ無為に過ごす日常をなんとかしたいと思いつつ…何か行動を起こせば裏目に出て、周囲になかなか理解されない黒沢。
黒沢と自分の世代は全く違いますがなんだか共感できる点が多かったです。
ただ黒沢は自分が持ち上げられるとすぐ調子に乗って羽目を外すのが悪い所でしたw

終盤では「ただ過ごす日常」でも「生きる為に闘う」事が大事なんだという方向にホームレス達を引き合いに出して説いていて、なんだか奮い立つものがありました。
ここらへんなんかは同世代の中年よりも若者にこそ作者が伝えたいメッセージなんではないでしょうか。
そしてあのラスト…皆に理解され慕われた黒沢の最期。
皆に腕を握られて「あったけぇ…」と涙。
なんだか無性に感動しました。

作品の本旨とは外れるかもしれませんが、対ヤンキー(達)での闘いでみせる黒沢の策略の数々がどれもしっかり練られていてそういう点でも面白かったです。
黒沢の心情がどんどん語られて話が進むのですらすら読め、一冊読み終わるのがあっという間です。それが良いか悪いかは個人によると思いますが。。

実は福本先生の作品で最後まで読んだのはこれが最初になったのですが、面白かったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-20 19:44:16] [修正:2010-06-20 19:44:16] [このレビューのURL]

7点 生活

特装完全版の方を読了。

初の長編ストーリーというもので、全体通しても他の作品に類を見ないくらいアクション・バトルに気合いがはいって描かれています。
「どうだこういう作品も描けるんだぞ」という感じが凄い伝わってきますが、実際面白いです。
でも会話のテンポとか、間の取り方は相変わらず独特なものがあり、やっぱり同じ作者だなぁと実感します。
終盤に出てくるおばさんとか何の前触れもなく現れて何の解説もないままな辺りの不気味加減が好きです。

序盤は非常にこまごまとしたコマで描かれ、徐々にコマがでかくなっていきます。作者の作風の変化と成長の表れでしょうか。

自分自身と毎日の生活に納得いかない主人公たちが町の悪党退治をしていく話なのですが…
中盤以降の「悪党退治」の変遷なんかが実際に起こりそうでリアルでした。
なんとなく社会的に弱者で卑屈な主人公の姿は作者の持つ思考が如実に表れてるなぁと思います。だがそれがいい。

読むなら当然完全版を薦めます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-02 22:40:35] [修正:2010-06-02 22:40:35] [このレビューのURL]

剣道(部)を題材とした部活青春マンガって感じでしょうか。
剣道の試合内容自体がメインではなく、剣道を通してのキャラクター達の成長がメイン。

キャラが非常に立っていて、
テンポがよいのでギャグが笑えます。

既に挙がっていますがシリアスな場面でもギャグを持って来るので一度完全シリアスな展開を読んでみたいです。
とはいえ、ギャグとシリアスが混ざってうまくバランスのとれているこの作品独特の雰囲気は(自分が今まで読んだ作品の中で)珍しいものなのでこれはこれで好きです。

5巻でやっとメインキャラが揃った感じです。
大会も始まり、今後の展開が楽しみです。

と思ったら5巻すぎたあたりからちょっと微妙な感じに・・
外伝が最後に収録されるようになって本編の進みが遅くなって感じるせいかもしれません。

※久しぶりに追記。
13巻が凄すぎる!
榊ウラ登場の7巻から溜めに溜めたものがぶちまけられてます。
「惑星のさみだれ」でいうなら6巻にあたる位良い出来だと思います。
大確変をおこしてます。びっくり。
1-6巻 7
7-9巻 6
10-12巻 5
ていう感じで徐々に「この作品はどこへ向かってしまうのか」と思っていた程だったんですが…12巻ラストから期待はしてましたけど予想以上。
1巻まるまるガチ剣道、ギャグなし。
あれほど「宿命のライバル」みたいな描き方をしておいて、この結末を誰が予想できたでしょうか。
点数自体は平均をとって変えませんが、土塚先生・五十嵐先生やってくれたなぁって感じです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-07-17 01:45:57] [修正:2010-05-29 21:56:05] [このレビューのURL]

中身のある作品を求めてる方は読まない方が良いです。
どっちかというと漫画を絵で楽しめる方にはお薦めします。

女の子3人によるタイトル通り「ゆるゆる」な日常・・・ってこういう感じのあらすじ何回目だ!?w
まぁ、あらすじで大体の作品の傾向を察してくださいw

この作品はオールカラーです。もともとイラストに定評のあった作者さんなので、カラーの塗り方も綺麗でかつ独特な雰囲気が出ています。

大笑いできるほど破壊力はないと思いますが、「アルパカの奇跡」は笑いました。
自分は結構絵柄でより好みするタイプなので甘めに7点で。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-05-10 23:37:07] [修正:2010-05-10 23:37:07] [このレビューのURL]

読んでいてホントにコーヒーが飲みたくなってくるから凄い。

オムニバス作品集であり、毎回コーヒーがキーワード(キーアイテム?)として登場します。
また登場人物はいわゆるスターシステムであり、同じ顔のキャラが違う話で出てくる事もしばしば。(一部話がつながっている部分もありますが)

心温まる話、何か孤独感漂う静かな話、ファンタジックな奇妙な話などバリエーションがありますが、どれも読み終えると心に何かが残る不思議な作品です。
絵柄としては非常に記号的な絵ですが、完成していると思います。
カケアミという技法を多用して描かれる絵は光も影もとても色濃く感じます。

読むと ほっ と落ち着いた気分になれる良作。 

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-05-06 23:55:41] [修正:2010-05-06 23:55:41] [このレビューのURL]

表紙と大石まさる先生による帯に惹かれて購入。(ちょびっと絵柄も確認しましたが)

背景・服装・表情などとても細部まで描き込まれていて、個人的に思い切り好みの絵柄でした。
割とアクションシーンもありますが、そこも上手に描けています。
推薦の帯を書かれていた大石まさる先生の絵柄が好きな方はきっと気に入るでしょう。

全1巻ですが世界観が良かったです。
近未来SFというありきたりなジャンルかとは思いますが、作者の職人魂ともいえる丁寧な作りのおかげですんなり入れます。

短いので、サブキャラ達の掘り下げが足りなかったり、終わり方が凄い微妙だったりするのが残念な点でしょうか。
消化しきれなかった裏設定などがあるようですし。

とはいえ絵柄がとても好みだったので、内容が酷評する程のものでもないのでこの点数です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-04 01:46:07] [修正:2010-05-04 01:46:07] [このレビューのURL]

8点にするか迷いましたが・・
恋愛もの中心の短編集です。

基本ハッピーエンドなので、絵柄の雰囲気の良さもあって、
読んでいてとにかくニヤニヤしてしまいました。

表題作の「伊藤さん」も良いですが、個人的に気に入ったのは最後に収録されている「ブラフ」です。
伏線の張り方や意外な真実、そしてオチの付け方どれも「うまいなぁ」と思いました。

恋愛ものが好きな方にお薦め。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-01 20:02:51] [修正:2010-05-01 20:02:51] [このレビューのURL]

「GUNSMITH CATS」の続編。
アクションの面白さ、銃と車に関するうんちくの深さは相変わらず。
「作品の為に取材を徹底した」んじゃなくて、「作者の趣味を120%詰め込んだ」って感じがひしひしと伝わってきます。

絵も若干ながら可愛くなっていて前作からの成長を多少感じる事ができます。

しかし、既にあがっていますがストーリーとしては若干消化不良…
ミスティとかリフ・ラフとかの扱いは果たしてあれで良いのか!?と。
あと前作と比べてミニー・メイの活躍が少なすぎたのが残念。もう「BURST」ではホントにサポートしかしてない様な。ケンとラブラブしてた方が印象強いです。
逆にベッキーとかは活躍してました。

でもまぁこの作品自体序盤から張った伏線を終盤で回収していく、みたいなタイプの作品ではないので、ひたすらガンアクションとカーアクション自体が楽しめればそれで良いかなとも思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-04-29 12:55:42] [修正:2010-04-29 12:55:42] [このレビューのURL]

エビアンワンダーから直接繋がる続編。
続編なので前作から読んだ方が良いとは思いますが、一応「REACT」の一巻にあらすじが2pつかって書かれています。

設定ありきの作品なのでレビューが難しいですが・・ラストは良かったです。
「生きること」と「罪とその贖罪」みたいな事について
台詞廻しの所為で何言ってるのかわかりづらいものとなっていますが、描かれています。

バトルシーンの読みづらさは相変わらず。
まぁでも、「エビアンワンダー」だけよりもこの「REACT」まで合わせて読んだ方が読後感は絶対良いです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-04-18 17:48:30] [修正:2010-04-18 17:48:30] [このレビューのURL]

荒木飛呂彦ファンなら読んで損しない良作。
顔の描き方はまだ「ジョジョ」よりも「魔少年ビーティー」に近いですが、全体的に数倍成長しているのがよくわかります。

さらわれたヒロインを救いに行く主人公という展開だけをみるとベタですが、バオーの設定・読まされる台詞廻しの力強さ・画力のセンスなどがやはりこの作者唯一無二の魅力を持っています。

得体のしれない主人公かと思えばジョジョにしっかりとした自意識を持ち、主人公らしく成長していく姿も良かったです。

そういやぁ、未来予知ができる少女を救いに行く主人公っていうシチュだけだと某設定年齢19歳蟹座のB型の作品と被りますね。どうでもいいですがw

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-04-11 17:56:24] [修正:2010-04-11 18:00:45] [このレビューのURL]

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