「ITSUKI」さんのページ

総レビュー数: 639レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年08月10日

8点 Landreaall

ファンタジーと学園モノを合わせた漫画。

独特な世界観の作りこみと、作者独特のセリフ回しが魅力的に感じます。
(もちろんキャラクター等も良いですが・・)

全体の世界観としては西洋風なファンタジーなのですが(言葉づかいとか)、ニンジャという護衛が存在していたり、ウルファネアという東洋風の国があったりとただ剣と魔法とドラゴンだけがある様な世界とは少し違います。

作者の絵の癖もあり、格闘シーンなどは正直上手ではないです。
1巻を読んだ時はその下手さに絶望してそこで読むのを止めてしまっていたのですが、周囲の高評価に負けて続きを買って正解でした。
2巻からかなり楽しめ、何故自分は1巻読んだ時ダメだったのか不思議に思う程でした。やっぱり絵のせいなんでしょうね。
ストーリーとしては1-3巻がプロローグ。主人公DXの恋の話と火竜退治の話。

4巻からDXとその妹イオンがアカデミーに入学して学園生活を送る様になります。
アカデミーに入ってからキャラがわっと増えて、初めは覚えるのが大変ですが、皆個性的なのですぐ慣れました。
脇役が個性的ながら、メインキャラであるDX、イオン、六甲の個性がそれに負けないのも良い所だと思います。
自分はイオンが一番好きです。

主人公が王位継承権第四位という、「王に本当になるかも知れない」という凄い立場である為、その王位にまつわるエピソードが学園編に入ってからは良く描かれるようになります。
そういったシリアスなエピソードを交えながらも、ミュージアムバルの様なお祭りだったりといった学園モノらしいストーリーもあり、シリアスもギャグもどちらも面白い。

たまに、一話まるまる会話ばっかりで構成されるような回もあります。
ひたすら会話なので内容は濃く、一話が長く感じますが読みふってしまいます。

少し癖のある内容とは思いますが、男女問わず読める良い作品だと思っています。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-12-15 01:17:56] [修正:2009-12-15 01:17:56] [このレビューのURL]

高校文化部ものとして是非おすすめな作品。
平和で楽しい高校生活って感じが伝わってきますねー
キャラ達のテンションの高さとか、女性作家らしいなぁーと思います。

絵も線がはっきりしていて読みやすく、安定しています。個人的に好み。
空をみあげたくなるような、しんみりしてほっとする様な話づくりなのですが、
ストーリーに起伏が少ない作品なので退屈とも言えなくも無いですね。

あと6巻からの新入生の扱いが空気で扱いに困っている感じがします。
それでも面白いとは思います。これからも期待です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-14 02:33:44] [修正:2009-12-14 02:33:44] [このレビューのURL]

様々な面がバランスよく描かれていると思う作品。

一つはこの漫画の大元となっている「柔道」に関する描写。
主人公粉川巧をはじめとした、浜高メンバーは強くなって上を目指す為にする事は、山籠り!みたいな一風変わったトレーニングだったり、何かが覚醒したり、はたまた才能が全てだったりという訳ではありません。
ひたすら地味でハードな練習と、強くなりたいという思いで強くなっていく。スポ根ものよりもより地味なスポ根してます。
「ハードなトレーニングはするけど、楽しんでいこう」という姿勢は自分はちょっと真似できないなと思いつつ、羨ましいと思ったり。

試合での選手の動き等は作者の経験と、地道な取材のお陰でどういう順番でどう動いて技をかけたのか、がわかりやすい。
スピード感あふれる描写は連載が進むにつれどんどん洗練されていきます。

また、桜子や真理など「女子柔道」の方も並行して連載したのも良い。
男子に負けない熱さもありながら、どこか雰囲気の違う柔道を魅せてくれました。

残念な点をあげるとすれば、(ひねくれた読み方ですが)団体戦で因縁のカード等になると大抵最後の大将戦までもつれこむのだろうと予想できる為、今チームが何勝何敗してるかによって次の試合は「あ、こいつは負けるな」という予想がついてしまう点。まぁこれはしょうがないですが…

二つ目は「ギャグ」。
作者の次作である「モンキーターン」や現在連載中の「とめはねっ!」等と比べるとギャグパートが多いです。
私がこの作品を読んだのは比較的最近の為、時事ネタを扱ったギャグ等はわからないものもあったのですが、最後まで勢いのある面白いギャグ満載でした。
まるでコントですw主人公もヒロインもライバルも他の柔道部のメンツも皆ボケ役になったりツッコミ役になったりするキャラの自由な動きっぷりが凄い。
様々な一面をみせてくれるので、キャラクターの個性は敵も味方も非常に良いです。特に桜子の存在はこの漫画で結構重要だったと思います。

三つ目は「高校生活」。
全30巻の中に一年から三年までの大会を男子の団体戦と個人戦、女子の個人戦を詰め込んでいるため、全巻通して試合の占める割合は高いです。
しかし、大会と大会の間の練習の日常だったり、遠征した時のちょっとした旅行だったり、高校生らしいあわ~い恋愛だったりといったちょっとした描写で高校生活がとてもいとおしく思えてきます。青春してるなー!って。
これには作者の悪く言えば白い、良く言えばスタイリッシュな画風も一因だと思ってます。スポ根もの独特な暑苦しい雰囲気を画風によって感じさせず、読後感が非常にさわやかです。(実際はスポ根だと思うのですが)

これらをしっかりと詰め込み、話も迷走する事なく最後までつっぱしってくれます。

最終話も突然数年後になって終了!みたいな流れではなく一話以上使ってじっくりとその後を描いて終わらせてくれているので文句なしです。


・・・全部既出ですか?笑
でもこのレビュー書くにあたって誰のレビューも読まずに書いたのですが。自分でもちょっと驚きです。逆にこの作品の魅力が強調されたと考えて良しとします(笑

ナイスレビュー: 2

[投稿:2009-12-08 03:25:31] [修正:2009-12-08 03:53:46] [このレビューのURL]

「よだれ」から始まるちょっと変わった恋愛漫画。

1巻を読んだ時はなかなかのインパクトがあったのですが、
皆さんレビューで既にあげられている通り、少しマンネリを感じています。(面白いですが)

しかし、タイトル通りヒロイン卜部美琴のキャラクターの個性は、表現する時に「謎」という言葉が一番しっくりくる程上手くつくられていると思います。
また、作者の作品を読んだことがある方ならご存知かと思いますが、書き込みの凄さが特徴です。
過去作品と比べると、書き込みは相変わらずながら、読みやすさという点は向上している様に感じます。

キャラクターにしても作画にしても作者の「こだわり」が見てとれるので、今後も期待します。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-07 00:43:58] [修正:2009-12-07 03:01:41] [このレビューのURL]

日常系に入る漫画だと思うのですが、少し他作品と毛色が違う様に感じます。

絵柄は日常系漫画の中でもかなり萌えから遠い雰囲気を持っています。
おっさんはおっさんだし、子供はガキっぽいし、主人公は本当に平凡そうな顔をしてます。
メイド服なんておまけ要素にすらならない存在感です。

自身を探偵になぞらえて謎を解決する様な話もいくつかありますが、それらは伏線の張り方や解決したときのつじつまの合い方がしっかりしていて、そういう漫画としても結構楽しめたりします。

また、普通に読んでいただけで気づくのは難しいかもしれませんが、途中から時系列がシャッフルされるようになります。
しかし、作中でそれがどういう順番になっているのかは直接は明かされず、背景の書き込みや小物、人間関係の変化などから時系列が推し量れる様になっています。その伏線の張り方が非常に秀逸。
この構成の上手さは気付いた時にとても驚きました。

巻数を重ねる毎に面白くなっていて、これからも続きが楽しみです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-06 05:03:18] [修正:2009-12-06 05:03:18] [このレビューのURL]

思春期のホンのちょっとの背伸びを描いた甘酸っぱい作品。
作者の絵の印象もあって温かい雰囲気に包まれます。
一巻完結なので短いですが、ほっとするような癒しになる漫画です。

現在Fellows!!で活躍されている作者。
単行本化されない作品も多くて残念なので、単行本化しているこの漫画は作者のファンの方は是非。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-05 23:11:29] [修正:2009-12-05 23:13:37] [このレビューのURL]

いいですね。世界に浸れる作品だと思います。
ドラマの様な三角関係の恋愛模様を綺麗にゆったりと描かれていて、それでいて飽きが来ません。

冬目景を初めて読んだ「羊のうた」の印象が強すぎて、後から読んだ作品は全部それと比べてしまうのですが、この「イエスタデイをうたって」はキャラクターはどちらかというと「よくある」タイプで作られていると思います。

ハルの元気なキャラのお陰で、絵のタッチや雰囲気が暗くなるのを抑えて、ライトな感じにしてくれていて読みやすいです。
他のキャラも多少コメディ要素もありますし。
冬目景作品の中でも今のところ一番他人に薦めやすいと感じてます。

中々単行本が出ない事がネックらしいのでこれから覚悟しますが、このゆっくりとした三角関係の変化をしっかり決着つけられるんでしょうかね。そこは心配です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-05 02:43:54] [修正:2009-12-05 02:43:54] [このレビューのURL]

ジャンプの看板漫画の中でも、これだけは一度も読んだ事がありませんでした。

明治時代を舞台として、実在の人物や事件もからめてくるため、時代設定にリアリティを感じる事ができます。
そういう面を持つ漫画はジャンプで珍しいし、面白い所だと思います。

しかし、現実に近い舞台設定だからこそ、超人的バトルに違和感を覚える場面が多々ありました。(剣で殴って天井めりこんだり、見えない速さで動いたり)
日本刀で戦うとなると、他のファンタジー漫画やバトル漫画と違い、日本刀なら何ができるかという事が剣を実際ふるった事がなくてもなんとなく知っている為、剣心の技の数々に「ねーよ」と突っ込みが入ってしまい、バトルにのめりこみづらかったです。

キャラクターは、主人公の剣心は憎めない感じの魅力ある奴でした。
弥彦は後半竹刀で一線で戦ったりするのはどうしても違和感ありましたが、北斗の拳のバットの様に主人公の闘いを身近で見て成長し、後継者となるという描き方は良かったと思いました。
残念なのは敵キャラに魅力ある奴が少ない点です。性格が典型的なかませキャラなのが多すぎる。デザインも作者の反省のとおりアメコミとかゲームのキャラみたいなのが多くて時代の雰囲気と合わない。北斗の拳ばりにデカイキャラ達もなんでいるのか、この世界ではどうやっても説明付けられない。
雷十太、宇水など初登場時は「おっ」と思ったのに話が進むと「なんだこんな奴なのか」とがっかりする事も多かった。
しかし、その数ある敵の中で志々雄真実と瀬田宗次郎は最後まで底知れない雰囲気を持つ魅力ある奴でした。
志々雄の最後は名場面でしょう。

よくストーリーは後半がいらないというのを目にしましたが、京都編で終わりにしたらせっかくの「不殺」のテーマが台無しだと思いました。人誅編は過去を掘り下げ、剣心はどうすれば贖罪されるのかというこの漫画のテーマを明らかにする為に必要だったと思います。あってよかった。
しかしやはりここでもストーリーが無駄に長引いてしまったり、敵が無駄に多くなったりという指摘する点は多いです。全体的に作者の力量が不足している印象で構成がイマイチ。
「ダイ大」「ドラゴンボール」「封神演義」の様に「世界を救う」というストーリーを先に京都編でやってしまったため連載の最後にピークを持ってこれなかったのが残念なところでしょうか。
しかし、悩み抜いた末に剣心が出した答えは感動しました。

また、作中で二回縦2ページにわたる見開きが描かれるのですが、縦の見開き自体珍しかったのでとても印象に残ってます。

全体としてはこれが当時看板だったのか・・だったら封神の方が構成とかうまかったなぁという感想なのですがw面白い点は沢山ある良い作品でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-29 06:55:32] [修正:2009-12-02 04:57:35] [このレビューのURL]

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