「kiki」さんのページ

総レビュー数: 471レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年01月23日

一見ノリのいい明るくかわいいヒロインが自殺してしまうところから
物語がスタート。
何故彼女が死んでしまったのか?
その彼女と一夜明かしただけなのに金魚を託された落ち目のダンサー。
彼女の妹と、自称元婚約者の三人で彼女が残した携帯を元に
彼女の死の謎に迫る…という話ですが、唐突にはさまれる様々な豆知識
やノリのよさや、おかざきさんの素敵な絵柄にも惹かれて続きを
楽しみにしていた作品でした。

が、おかざきさんの出産などがあって休載があり、その後編集部と
ややこしいやり取りがあったそうで、最後までネームを仕上げてたのに
結局未完のまま終わることになったそうです…。
3巻で終了する予定だったのに残念。

ドラマ化もされてましたし、原作もあるので気になったので
本で続きを読みましたがネタバレすると、結局最後までヒロイン
ゆかりの死の謎はとけません。
もちろん携帯登録者196人もの人々にも会いません。
(16,7人までは接触するけれど)

ただ途中までではあるけれど、自分探しを必死にする不安定な
ヒロインの描写は上手いなぁと思いました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-11-06 23:29:54] [修正:2012-11-06 23:29:54] [このレビューのURL]

5点 闇の鶯

最後の一遍以外は日本の田舎が舞台で、妖怪のバックボーンが
民俗学的な作品集。
そのせいかオチはわりに読めてしまう作品が多いけど、雰囲気
たっぷりなので最後までひっぱられて読みました。

特に表題作の「闇の鶯」はパソコンが絡んでいて(89年の作品なのに!)
先が見えなくて面白かったです。
あと「涸れ川」も大きな生命的な一幕を読んだようでよかったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-29 23:12:03] [修正:2012-11-06 22:44:28] [このレビューのURL]

育児漫画に興味なくても、かなり笑えて楽しめる作品かと。
息子さんのごっちゃんの行動をそのまま描いているというより、
そのヘンテコな言動を冷静に「この子はこんなにずるっこく考えて
こんな行動とっちゃってるんですねー」というように分析して
描いちゃってるのが面白いかと。

やっぱり「うちの子こんな変な言動するのよー」というより
うがった視点で「ほらうちの子こんなにずる賢いのよー」と
表現される方がありきたりでなくて笑えるんですよね。

あと作者さんの演劇力。あそこまで熱心に作り話にのめり込む
お母さんは少ないような…。

作者さんんも書いているけど、ごっちゃんが年をとるにつれて
ネタもなくなってきてるし、基本ワンパターンなので1ー2巻は
インパクトあって面白かったけど巻数進むごとにパワーが
減ってきます。4巻で終了して正解ですね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-10-16 11:36:01] [修正:2012-11-06 22:42:20] [このレビューのURL]

尾瀬さんが熱心な落語ファンでよく取材して描いてらっしゃるとは
思うのですが、昨今落語家を題材にした漫画作品はチラホラあって
目新しい感じや熱さなどはないかな、と思いました。
物語が予想の範囲内で。

『夏子の酒』のようなチートさやお酒にかける狂気に近い情熱さを
期待しすぎたのかもしれません。
このままでは普通すぎるので、主人公でも先輩でももっと破天荒さを
出した方が面白くなるんじゃないのかと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-29 23:41:26] [修正:2012-10-29 23:41:26] [このレビューのURL]

まだ1巻しか読んでなく、物語が始まったばかりなので
評価は難しいのですが、歴史好きなら興味深く読めるかと。

好太王(高句麗)の碑に倭が百済や新羅を制圧したと
記されているのか!?
そしてそれを利用して日韓併合を企む内田良平達。
絡んでくるロシア軍に張作霖、どんどんややこしく糸が絡み
出して行く明治時代パートなのに、2巻は碑に記されている
古代パートが描かれるようで。
その古代パートには神宮皇后や主人公の祖先、海人族の男が
出てくるそうだけど、どう明治時代の物語に繋がるのか楽しみです。

今現在国境問題で揺れている極東情勢なのに、日本の成り立ちも
絡んだこんな物語。
いったい何が描かれるか大丈夫なのかドキドキです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-09 00:17:38] [修正:2012-10-09 00:19:39] [このレビューのURL]

退廃的な雰囲気をかもし出している着物に身を包んだ作家と
謎の美少女の情事、盗作問題、顔のない自殺者は誰なのか、
一体真実はどこにあるのか?
様々なプロットが短いに話しに詰まっていて、様々な謎に
引き込まれて一気に読んでしまいました。

どっちがどっちだったのか読んでる最中に何度かあれ?と
思わせる手法はすごい。
これ人によって解釈色々できるような気がします。

作者さん意図的に絵柄を変えて、ミステリアスでいて官能的で
昭和レトロさな雰囲気たっぷりに仕上げてますね。
特にヒロインの独特な目は凄いなぁと思いました。目力ありすぎ。

それにしても和装のおじさまが美少女に犯されるって
またあまり見た事がない淫靡なシチュエーションを産み出されるん
ですね。
私は中村明日美子さんの作品は晴れやかなものしか読んだ事が
なかったので、色々描ける方なんだなとも感心しました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-07 01:13:52] [修正:2012-10-07 01:13:52] [このレビューのURL]

鉄道オタクな少女でも出てくるのかと思ったらそうではなく、
主に鉄道を舞台とした短編集。
基本恋愛ものですが、読んでいて晴れやかな気分になりました。
色々な切り口で物語がつむいであり、又ありがちではない方向に
オチがあったりして上手いなぁと感心しました。
特に「夜を重ねる」と「立体交差の駅」が面白かったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-06 23:41:40] [修正:2012-10-06 23:41:40] [このレビューのURL]

SFが入ってる淡い物語…と感じました。
奇抜な設定や登場人物間に芽生える淡い想いなどは面白いと思いましたが、
私にはストーリーが分かりにくかったです。
「え?あれ?」と思ってページをめくりなおすことが何回かあり、
読みづらかったです。

あと個人的に内臓とかが飛び出す描写は平気なのですが、顔に穴開くの
ダメなんです。何故か。もう読んだ瞬間「うわー」ってなっちゃいました。
評価が低いのはそのせいもあると思って下さい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-02 23:21:53] [修正:2012-10-06 20:03:36] [このレビューのURL]

海で起こる様々な現象、少し変わった謎めいた登場人物達、
様々な人々からの不可思議なんだけど本当にありそうな証言
などから織り成される物語に、まるで海のように深くすっと
引き込まれてしまう感覚がありました。

大事なことは言葉にしない…のセリフにありますが、
クライマックスシーンはほぼセリフなしで表現されてました。
その描写は圧巻だったのですが、自分に読解力がないせいか
分からなかった部分がちょこちょこあり、最終巻を読み終わった
段階で消化不良さを感じてしました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-07-24 15:12:57] [修正:2012-10-02 15:25:29] [このレビューのURL]

ただの囲碁を初心者からはじめてドンドン上手くなっていくだけの
話だと思ってました。が、読んで天才棋士がとりついて囲碁を主人公に
させていくだなんて意外な展開で面白かったです。
あと囲碁を全く知らなくても楽しめるのもよかったです。

普通に成長させるだけでなく、佐為の囲碁の力によって ライバルや
強い人々がヒカルに惹きつけられて混乱し、ヒカルの奥に隠れている
佐為を見出そうとするのが特にハラハラさせられました。

強くなっていくヒカルに対して存在感を失っていく佐為。
江戸時代みたいに囲碁によって貧乏から脱却できるという世の中じゃ
ないんだから(別に秀作がそういうワケじゃないですが)、佐為の
あやつり人形で囲碁をやる訳にはいかないし、結果ああなったのは
自然な流れで上手くプロット組んでるなと思いました。


ネタバレになりますが、佐為のいなくなり方もとてもよかったです。
盛り上がってお涙頂戴で消えていくのではなく、サラリと消えるだ
なんていいですよねぇ。
佐為編最終回と合わせて感動しました。

ただ残念なのは北斗杯編。
言いたいことはなんとなく分かるけど、あの結果にするんだったら
描かなくてもよかったのでは?と思ってしまいました。
いくら周りの人々が「あの結果だったけどヒカルは実力があって
強いんだ」って語っても実際の重要な場面でああだと意味ないような…。
スッキリさせて欲しかったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-09-18 18:46:57] [修正:2012-09-30 01:36:36] [このレビューのURL]