「kiki」さんのページ

総レビュー数: 471レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年01月23日

ラストのせいもあるけど、途中の恋愛経過もあり読後感はとても
モヤモヤしました。うまくいってたのって最初だけでは?
普通の男女が出会って別れただけじゃんって主人公は言ってましたが
そんなセリフ二人の仲を応援して読んでたので悲しい限りでした。
現実はそんなもんだろうけど、もっと特別に思って欲しかったなぁ。

物語のテンポはいいので読みやすく、またバブルを感じさせてくれて
当時の雰囲気も味わえます。

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[投稿:2011-05-12 02:24:40] [修正:2011-05-12 02:24:40] [このレビューのURL]

高校まではバリバリツッパリでカッコよかった主人公が
同棲することによって社会に折り合いをつけていかなければ
ならなくなり、それによる葛藤や愛情の育み、同棲によるイサカイ
などの胸のうちが切なく描かれてます。
また二人の貧乏なこと・・・まさに神田川の世界で古くさい。
けどそれにより生まれる世界の愛しい。詩的な描写も多いので
引き込まれました。
暗いエピソードが多いけど、二人の真摯な姿に心うたれる良作。

雨のシーンが多いですが、題名とかけて6月が物語の始まりなのかな?

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[投稿:2011-05-12 02:16:20] [修正:2011-05-12 02:16:20] [このレビューのURL]

作者熱っいですねー。はんぱなく情熱的!巻数が進むにつれてヒートアップ
してってるし。登場人物達の教えや議論が熱すぎて面白い!
中学校生徒に「生派」である理由をあんなに語ってどうすんねんw
こんな先生ないわーw

学校の先生の物語って問題児にぶつかってって話が大半ですが、鈴木先生の
生徒達はどちらかというとマジメで普通なタイプばかり。
そんな普通な彼らが小さないさかいや事件(ラストは大事件になりましたが)
を起こし解決していき、生徒だけでなく同僚の先生方ともいさかいがあったりと
一見実世界にもありそうな物語なんだけど・・・
議論がすごすぎる。こんな賢い中学生ばかりの学校ってないないない。だけどそれが
面白い。ついでいうと鈴先と続先の妄想がやばくて笑える。

物語後半の長編になるともう鈴木先生の物語というより、作者の性に対する哲学や
演劇論の解説にしか思えない。ネーム量がはんぱないので疲れるけど思想が
しっかりしているので色々納得させられました。
もちろん議論だけでなく群像劇としても面白いです。

選挙編のラストの方で「戦いの中で心通い合うのはスポーツだけの専売特許ではない」
というセリフがあるのですが、まさにこの作品は言葉を尽くすことで戦っていて
魅力的です。

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[投稿:2011-05-10 13:36:49] [修正:2011-05-10 13:36:49] [このレビューのURL]

7点 あいつ

成田美名子作品にとっては珍しく最初から最後まで女の子が主役の物語(最後楡さんが主役だけどあれはオマケっぽいし)。作者が19才の時に描かれた作品だけあって瑞々しい!
テーマはヒロインが”あいつ”に触発されて、夢を追い求める大切さに気がつき、精神的に自立しようとしたり、一生懸命に生きる素晴らしさを実感したりと平凡だけど、等身大だからこそより共感できます。

成田さんは容姿端麗で頭脳明晰でなんでもできるキャラクターに自分について深刻に悩ませるストーリーが多いけど、この作品では涼はあくまでもかっこいい破天荒なままです。だから他の作品とは違いより明るいタッチに感じます。
ギャグも軽快で(かなり時代を感じさせますが)、恋愛はちっともないけど、爽やかな読後感がある良作かと。

今でこそ海外渡航だなんて珍しくもないけど、1970年代後半なんて円も安いし渡航者も今の四分の一だし”あいつら”の夢は今より珍しいものだったんだろうなぁ。

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[投稿:2011-05-10 10:47:40] [修正:2011-05-10 10:52:36] [このレビューのURL]

最初の3巻ぐらいまではヴァムピールという人間とりつく彼らの生態が少し
ややこしいし、それにも係わらず主人公の一人のりょうが外見は色々変化
したりしてこんがらがりました。
主人公に髪や目の色などの外観を変化させるの樹さん好きですよね。

話が進むにつれて物語の軸も見えてきて、皆がそれぞれどう決着つけのかが楽しみになってきました。死ぬ以外に終わり方がないように私は思えているので。
けど樹さんなら思いも寄らぬ展開で、すがすがしく終わらせてくれそうなので
今後も楽しみにしています。

ヴォムピールが人間の悪意を好物とし食べるのが目的なので、様々な人々の負の感情やシチュエーションが沢山でてきます。ちょっとげんなりしちゃうかも。

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[投稿:2011-05-01 00:35:09] [修正:2011-05-10 10:52:20] [このレビューのURL]

「朱鷺色三角」の続編作品なんだけど「朱鷺色三角」程読み返しません
でした。この作品の方がキレイにまとまっていて、ラストも感動は
するのですが、物語の舞台がアメリカに移ってバスケットボールが
メインの青春ものとなり物語のカラーが違ったせいかな。

しかしラストあの二人には驚きました。呪縛とけてないってことなの?
ガヴィはどうなるんでしょ?「男女の友情はありよー」ってなんか
痛い感じになってましたが、あの彼女はそんなん許しそうにないんですが。



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[投稿:2011-05-01 01:35:37] [修正:2011-05-01 01:35:37] [このレビューのURL]

もう少しで30年前の作品になるんですね。これ。
今の作者の絵からはかなりかけはなれているし、80年代のバブル臭
ただよってて古臭いんだけど、読ませるものがあると思います。
というか私の中では樹作品のベストです。
この作品の後半と「パッション・パレード」の頃の絵が一番好きなんで。

物語は主役(3人が主役)によってカラーが違い、ちぐはぐな感じは
するのですが、最初と最後のサイコサスペンスがうますぎる。
日本の旧家のおどろおどろしい雰囲気に超能力の迫力がすごい。
女性の怨念はすごいですね。螢子なんて美しいから余計に怖い怖い。
全てが上手くミックスされてて何回読んでも感心しちゃいます。

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[投稿:2011-05-01 00:53:56] [修正:2011-05-01 00:53:56] [このレビューのURL]

よしながさんの漫画は「きのう何食べた?」だけだったので
正直この話も洋菓子店に美男子がいててゲイ臭を漂わせながら
ケーキのうんちくをほのぼの繰り広げるだけだと思ってました。
が、意外にも主人公の一人のトラウマの誘拐事件がラストまでひっぱ
られてサスペンス風になってたり、シリアスめな話があったりして
驚き、興味深かったです。

小野さんの誘い受け(攻めなのか?BL興味ないんで)なゲイ風なとこ、
特に雨の中ダンスは噴きましたw

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[投稿:2011-04-18 02:36:42] [修正:2011-05-01 00:02:16] [このレビューのURL]

歴史漫画として読むなら、絵も上手でだしストーリーも分かりやすくて
問題がないと思いました。
が、池田理代子さん作だと大奥もっときらびやかに描かれるの期待して
しまうし、ストーリーの膨らませ方ももっと独自な解釈を加えてくれてる
のかと思ってたのに全く普通すぎる気がします。
大ゴマでの表現が多く説明的すぎる。
池田理代子さんが描く意味があったのかなと。

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[投稿:2011-04-28 13:45:21] [修正:2011-04-28 13:45:21] [このレビューのURL]

森薫さんの黎明期(って言っていいのか)はこんな感じだったんだ、と
分かって興味深かったです。
書き込みが少なくて今よりも調べた感もそう感じさせずあっさりした作風で、
日常系と言われればそうかもしれないけど私にはちょっと物足りなかったです。

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[投稿:2011-04-28 13:37:53] [修正:2011-04-28 13:37:53] [このレビューのURL]