「ITSUKI」さんのページ

総レビュー数: 639レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年08月10日

天野こずえ先生の後期短編集。

本作は恋愛短編集です。5作のうち一作(小さな幸せ)は10P程の天野先生の和やかネコエッセイ作品なので、実質的なメインは4作。
とある高校を舞台に登場人物達の恋愛模様を描いています。
4作は共通の世界観を持つので、ある話の主役が次の話ではチョイ役で出たりというつながりがあります。
また、季節がそれぞれ春・夏・秋・冬の話となってます。
作者の過去の短編(『魔法の郵便屋さん』)からキャラクターが成長して再登場したりとファンとしては嬉しい点もありました。

画力は一層洗練された印象。
特に凄い良い表情を描かれるようになったなぁと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-19 23:52:02] [修正:2011-02-20 00:07:47] [このレビューのURL]

天野こずえ先生の中期短編集。

「浪漫倶楽部」の連載を経て画力が劇的に上達しています。
特に収録作では表題作の「空の嘔」の次に収録されている「魔法の郵便屋さん」から明らかに雰囲気が変わります。
線が安定しているというか、トーンの使い方が上手くなったというか…素人意見ですけど。

内容も作者が述べている様にジャンルもバリエーションが豊富。
自分が気に入ったのは綾乃お姉さんがかわいかった「魔法の郵便屋さん」と二転三転する展開に驚いた「アース」です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-19 23:23:50] [修正:2011-02-19 23:23:50] [このレビューのURL]

天野こずえ先生の初期短編集。

初期作品という事で絵にまず驚きますね。今と大分違っているので。
いかにも一昔前のガンガン系列っぽい絵で、個性が無いです。
しかし、絵柄は現在と別物とはいえ全体的にすらすら読む事が出来るので苦痛ではなかったです。

収録作品は学園ものがメイン。
短編5作のうち、3作が「ヒロインの正体が実は…」という同じような展開をするのは驚きましたが、登場人物のつながりもあるようですし、連作という感じなのでしょうか。
内容自体は嫌いじゃないですけどね。
「ARIA」などと比べると「普通の漫画だなぁ」っていう印象です^^;

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-19 23:03:39] [修正:2011-02-19 23:03:39] [このレビューのURL]

7点 Dreams

今回はちょっとイレギュラー的なレビューを。
既刊全巻を持っているわけではないです。

本作は週刊少年マガジンにて「今週は一体何球ボールを投げるのか」が話題になるほどのゆっくりペースで連載開始。
後にマガジンSPECIALに移籍となり、作者の病気などで休載をはさみつつ現在も連載してる長期連載マンガです。
自分が小学生の頃から連載してます…w

現在ではリアル指向の野球漫画も珍しくないですが、科学的な観点から野球を分析し、難解な理論などをネタにした作品として当時は結構新鮮でした。
主人公の久里は茶髪のロン毛、ガムを噛み素行は悪くすぐ怒る。
しかし見た目に反して野球に対しては誰よりも真剣で、人一倍ストイック。その努力によって得た技術は超一流。
そんな久里が「高校球児なのになんだアイツは」と高校野球をまるで神聖化している周囲からの「負の期待」を軽々と打ち破っていく様が痛快。
久里のセリフの数々が一流と凡人の差を如実に表す様なものばかりで、スポーツをやってる方なら「成程」と感じるものもあるのでは。

ずば抜けた才能と技術をもつ久里がチームを引っ張り、相手の弱点を攻略し勝ち抜いてくというのがこの作品のパターンです。
久里が一体どんなアドバイスをしてくるのか、とても楽しみでした。
がしかし、盛り上がりの頂点をすでに予選決勝戦で迎えてしまっています。(甲子園一回戦はまだマシですが…)
決勝で遂に久里が「今の自分の限界」を見せてしまうからです。
限界を超えてしまっては後はインフレあるのみ。
カツオより後は魔球の量産、月刊化による更なるペースダウンなどでどうもイマイチです。

ちなみに、コミックスの他に文庫化もされていますが、予選決勝までしか文庫化されていません。
予選決勝までで読むのを止めるのは正解だと思います。
文庫版がキリ良いとこまで出ているので、この点数はそこまでの点数です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-18 00:00:16] [修正:2011-02-18 00:00:53] [このレビューのURL]

「ラブコメ」というジャンルの古典の一つとして読んで損は無いと思います。

すれ違い、勘違い、鉢合わせ、嫉妬の連続で近づいたと思ったらまた離れるの繰り返し。
15巻にも渡ってそれをやられると流石に少し長く感じました。
中盤では二人の関係をなんとか進展させる為に新キャラを投入して連載を継続させているような節も見受けられました。
特定のキャラクターに焦点があたってストーリーが進行しだすと不自然なくらいほかのキャラが登場しなくなったりというのも気になりました。
(三鷹、こずえ、いぶき、二階堂などなど。賢太郎なんて途中から完全に存在が消えてた)
その上響子さんには「惣一郎さん」という存在があったため、五代と響子が晴れて結ばれるのは本当に終盤になって、ようやくです。(結ばれたら終わりなので当然ですが…)
一話あたりでの構成力はオチも毎回しっかりついていて高いと思うので、週刊ペースで読むと続きの気になる作品なのですが。

あと個人的には一刻館の面々の五代に対する図々しさが目に余る時があり時々イラッとしました。

結局「いつになったらくっつくのか」だけが気になって気になって最後まであっという間に読ませられましたので、見事に作者の術中にハマったなと感じてます。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-02-16 00:06:12] [修正:2011-02-16 00:06:12] [このレビューのURL]

ぱぷりおーん!
ブックオフでなんとなく中古本を探していたら・・・
「ん?水原薫ってなんか見た事ある名前だ・・・あ、声優の水原薫と同姓同名だ」と思って手に取ってみたら本人でしたw

「らき☆すた」「喰霊-零-」などで人気を博したまだまだかけだし声優である水原薫さんの実体験を元としたコメディ漫画です。
作中で登場する作品や番組は完全に作中オリジナルのモノであり、主人公の「みずはらさん」≠水原薫くらいのフィクション度合です。

声優の仕事以外のみずはらさんのプライベートの話も割とありますが、声優という仕事の裏側だったり、声優として生活する苦労などを明るく前向きに描いているので声優に興味のある人、無い人どちらも楽しめるのでは。(もちろん、水原さんに興味ある方が一番楽しめるとは思いますが)
太めの線とスクリーントーンを駆使した影の付け方が特徴的で、一見雑に見えますが不思議と読みづらいことはなく、個性があります。


※2/9 7→6
3巻の内容は流石に「どうしてこうなった」としか…
3巻だけ別物といっても良いですね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-03-30 00:17:47] [修正:2011-02-09 23:08:22] [このレビューのURL]

「あいつは何も言わない お前のことも誰のことも
 あいつが怖いのはお前の心が黒いからだ」

人の心が読める、という超能力を持つ少女・琴浦春香を中心としたストーリー4コマ作品です。
人の心が読める力というのはフィクションでは結構どこかしらで見たことがある気がしますが、日常生活の中でこの能力を持つっていう事を割とシビアに書いています。

しかし主人公の真鍋の良いところも悪いところもあけっぴろげな性格のおかげで彼女は徐々に救われ、学園生活に溶け込むようになるのですが…
そうすぐに順風満帆にいかないあたりが、所謂「きらら」系列の4コマ作品とは異なる雰囲気を作っています。

真鍋と琴浦さんの初々しさにニヤニヤするのもよし、各部の後半に描き出されるシリアス展開に読みふけるもよし、どちらもこの作品の魅力だと思います。

絵は手直しを加えているとはいえそこまで上手とは…でも琴浦さんが徐々に丸くなって可愛くなっていく変化が面白いです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-06 00:04:45] [修正:2011-02-06 00:04:45] [このレビューのURL]

この作品は絵は作者の他作品と比べると大分簡略化。(まぁ、2ページ連載ですし)

自分は単行本で読みましたが、雑誌では巻末漫画らしいです(ジャガー的な感じなんでしょうか)
そういわれてみると作品として「こりゃ凄い!」みたいな爆発力に欠けますが、巻末を締める作品としてはちょど良いという感じ。

しかしながら石黒先生の作品を読むと毎度毎度発想の柔軟さに感心します。
どこか今まで気付かなかった視点を持っているというか。
いわゆるアハ体験ですね。だから好きです。
あとそれ町と同じくさりげなく伏線回収されていたりとか。

フルットをはじめとする動物キャラのデザインがちょっとイマイチ…人間キャラは相変わらず良いと思うのですが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-27 23:25:14] [修正:2011-01-27 23:25:14] [このレビューのURL]

ネタとしていろいろと有名な作品・作者なので多少の知識はありますが、アニメ版をきちんと見たことはありません。

島本先生本人がGガン描く日が来るとは思ってもみなかったので、島本先生のドモンが読めるだけで個人的にはワクワク。

ガンダムファイト自体の「これはガンダムなのか?」と思うほど一見やりすぎなくらい単純明快な設定と、シリアスを装いながらもところどころ真顔でギャグをやる島本先生の作品独特のノリが見事マッチしてます。
OP映像を漫画でそのまま再現したりもう色々やりたい放題です。

ガンダムの作画自体は宮北和明という別の方(先生のアシ)が描いているそうなのですが、画力は高く島本先生の熱さに負けない迫力あるガンダムファイトを描かれていますのでバトルとしてもちゃんと読めるものになってます。

シリアス、ギャグ、メリハリあって二冊あっという間に読み終えられました。続きが楽しみです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-26 23:29:28] [修正:2011-01-26 23:29:28] [このレビューのURL]

小学校から中学、高校と成長するに従ってはっきりと分かれてくる「男子」と「女子」の違い。
サッカーをやりたくても「女子だから」という理由で試合に出してもらえない主人公・望。

そんな中、望はたくましく成長し立派なサッカー選手となっていたかつての弟分、ナメックと再会します。
「フィジカル」でどうしても男子には敵わない。
サッカーはフィジカルが全てじゃないけど、全ての中の一つであるというのは作中のセリフですが、それが主人公の悩みそのものです。

サッカーにはフィジカル以外にも戦い方がある。
それをナメックに証明するために望はピッチに立つのですが…

試合の中で無意識にフィジカルに囚われていた望がじょじょにかつての本来の自分のプレーを取戻し蘇って行く様が爽快です。
また、思春期まっただ中の作品なのでどそういう点でも爽やか。
タイトルも読んでから改めて見ると切なさを感じさせる良いタイトルだなと思います。

テーマ的には短編向けなんですが、二巻使って描かれているのでストーリーもしっかりしていて良い作品でした。

個人的にはキャラの魅力を更に引き出せるような描きわけができていればもっと良かったなと…

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-25 23:33:05] [修正:2011-01-25 23:34:02] [このレビューのURL]

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