「ITSUKI」さんのページ

総レビュー数: 639レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年08月10日

表紙のシリアスさとは裏腹に内容はギャグメインです。

同居人の男は常に全裸というもう突っ込みどころしかないシチュエーション。
回を重ねる毎に面白くなり、斬新かはともかくまた新しい面白い作家さんと出会えたなぁという気持ちです。
設定でオチてる部分もあるのですが、比較的短くまとまっているので「もっと続ければよかったのに」という感情と「でも長く続けたら絶対ダレるだろうな」という感情が入り混じっています笑

「このマンガが凄い!2011 オンナ編」で二位に入っていますが、女性にもこういう作品って受けるのかって少し意外でした。

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[投稿:2011-05-15 19:44:22] [修正:2011-05-15 19:44:22] [このレビューのURL]

竹本泉先生の百合百合女スパイSF活劇。
連合政府の秘密諜報部員、エイプリル・イーナス中尉が様々な任務に挑むというのがざっくばらんなあらすじ。

設定や世界観は作者のSF嗜好があらわれていて文字に起こすと割とシリアス。
でも竹本泉先生の描く絵の雰囲気のパワーが凄くて、良い意味でやっぱりどこか抜けている様に見えます。

「毎回コスプレ」「最後はベッドで寝るシーン」など「女スパイもの」という言葉に作者が拘っていて、他作品と比べてもサービスカット多目。
でも正直、そういう拘りがうやむやになってきた中盤以降の方がストーリーが純粋に面白い話が多くて好きでした。

あとこの作品も非常にレズっ気高いです。イーナスが可愛い子に目が無いのでチューしまくりです。
後半は自分の能力以上にそっちの面で有名になっていたり…笑

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[投稿:2011-05-11 22:23:21] [修正:2011-05-11 22:23:21] [このレビューのURL]

幼少時のトラウマ作品。

コロコロコミックの中で良い意味でずっと記憶に残ってた作品が「LAMPO」だとすれば、悪い意味で記憶に残ったのがこの「サイファー」です。

超能力を使える少年少女たちの冒険漫画といえば聞こえは良い(?)ですが、実際はホラー風味でグロもあり。
ギャグ漫画メインのコロコロでこの絵、この内容はまだ幼かった自分にはかなりショッキングでした…
(今読むとグロ耐性もできたのでそこまでですけどね)

リアルタイムで読んだ記憶があったのは7,8話くらいまでで数年前に全部読んだのですが最後の打ち切られっぷりが酷いです。
所謂「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドですが、それすら描き切れずに終了っていう感じで余韻も何もあったもんじゃありません。これは残念。
画力は低くないですし、インパクトはあったのですがそのせいでこの点です。

だけど正直、打ち切られて当然だとも思ってしまいます。
コロコロでこれ続けるのはキツイですよ…

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[投稿:2011-05-10 22:55:54] [修正:2011-05-10 22:55:54] [このレビューのURL]

前々から気になっていた作品のひとつでした。
立ち読みしてみて一話読み終わる前に「あ、これは絶対ハマる」と感じ、そのままレジ直行でした。

この漫画は「雰囲気漫画」といわれる事が多く、またその様な種類の漫画の代表的作品です。(自分は割と最近まで知りませんでしたが・・)
なぜ「雰囲気漫画」といわれるか、というと…風景の描写やモノローグが多いからでしょう。
「終末の世界」として海面の上昇、都市の水没、子供の減少など滅びつつある世界がロボットであるアルファさんの視点で描かれます。
1話あたりのページ数は月刊にもかかわらず16P、しかもコマ割も全体的に大きく、スラスラと読めてしまいます。本当にその世界の「雰囲気」を読んで楽しむモノです。
よくある「日常を面白く描いた作品」とは違い、あくまで「穏やかな日常」を描いているからです。
滅びつつある世界の中でも、それを感じさせる暗い描写などはありません。
本当の意味で話にヤマもオチもなく、この様な作品が商業誌で連載できていた事が驚きです。

また、連載終了したのは2006年と割と最近まで連載していたのにも驚きでした。
正直、絵柄や作風はかなり古い作品の様に感じたので…

作品の特徴のひとつとして「時間の経過」があげられます。
主人公であるアルファさんは外見こそ人間とかわりませんが、ロボットであるが故に年月が経っても年を重ねたり、外見が変化するということはありません。
それに対して、人間であるキャラクター達は連載が進むにつれて年を重ね、変化していきます。
(外見は変わらずとも、内面はしっかりと変化していますが…)
連載当初は子供だったタカヒロとマッキ達は、いつの間にかアルファさんよりも背が高くなり、都会に出て仕事をはじめる様になります。
しかしその間もアルファさんは見た目が変わらない。同じ時間を生きているはずなのに…
ガソリンスタンドのおじさんや診療所の先生も自分たちの永くない未来をアルファさんに託す様になります。
その切なさ、悲しさの描写がさりげなくも非常に上手いです。。
連載終盤は特に時間の経過が早く、最終回でのバイクでヨコハマに行くまでの描写とか・・・ホント悲しい。
はじめ気づきませんでしたが読み直して気づきました。ネタバレになるので書けませんが・・・

ちなみに個人的に凄い気に入っている点は絵柄です。
手書きらしい温かみが感じられる絵です。
特に笑顔やはにかみ顔がかわいくて好きです。

「漫画の読み方」というのは人それぞれだとは思いますが、この作品を楽しむには頭をフルに使って世界に入りこみ、ゆっくりと想像しながら読むのが良いでしょう。
台詞が少ないのでさらさら?っと読めてしまいますが、さりげなく書き込まれた背景などにもじっくり目を通すことで「ヨコハマ」の世界により浸かっていけるはずです。

最初に述べた様に、とても商業誌連載の漫画と思えない様な作風をしているので万人に「これ面白いよ!」と薦められる様な漫画ではないと思います。
ただ、「漫画が好き!」と言える様な方々でまだこの作品を知らない人は是非手にとってみてはいかがでしょうか。確実に自分の「漫画」観を拡げられます。

5/3
レビューを修正。自分のブログからの転載ですが。

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[投稿:2008-09-30 03:41:08] [修正:2011-05-03 17:07:32] [このレビューのURL]

なんだか色々と話題になっていた作品の様ですが、その事については全く知りませんでした。(本屋ではよく見かけましたが)

タイトル通り、作者がいろいろと精神的に参ってしまって仕事を放棄して失踪、ホームレス生活をした時の体験を淡々と描いた作品です。

実際はかなり辛く暗い内容ですが、意図的にライトな画風にし、読みやすく描かれています。
コマ割もシンプルで、まさに日記のよう。
最初から最後までスタイルは統一されていますが、飽きずに最後まで読める程その体験談はネタが豊富。

しかし、実体験だからこそかもしれませんが最後の終わり方はかなり半端です。
つまりストーリーとしてオチをつけて最後でまとめられているという感じではありません。
最後まで楽しんで読めただけに、「一冊の単行本」としてはその半端な終わり方はちょっともったいなく感じました。

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[投稿:2011-05-01 23:30:52] [修正:2011-05-01 23:30:52] [このレビューのURL]

とあるコンビニを舞台とした4コマ。
キャラクターも1巻の時点で結構多く登場し、人型ロボットであるぽぷりちゃんをはじめどれも個性的でキャラが立ってます。
舞台としてコンビニがあるだけって辺りが「WORKING!!」に近い感じですが、ラブコメ的要素は今のところ皆無で、毎回「お約束」としてちょいエロネタがあるのが特徴。

絵は沢山ある4コマの中では読みやすい方かなと思います。萌え系とはちょっと違いますが。



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[投稿:2011-04-30 22:46:01] [修正:2011-04-30 22:46:01] [このレビューのURL]

名前だけは知ってましたが、原作自体は未プレイ。
「電撃のコミックスにしてはやけに分厚い1巻だなぁ」という点で気になり、「原作はなんか有名だし、ひょっとしたら面白いのかも」と思い購入。

読んでみて、予想よりもかなりひきこまれる内容でした。続きが気になります。
罪を犯し、懲役に代わりその罪に応じた「特別な義務」が科せられているヒロイン達。
そして彼女たちを更生させ、「特別高等人」になる事を目指している主人公という間柄。
何故そうなったのか、というヒロイン達の過去がこれからもっと掘り下げられていくのでしょう。
設定自体も斬新に感じましたし、この「義務」の所為で作品通してピリピリとした緊張感がどこか漂っています。
法月のおっさんの存在感が抜群なのも理由の一つかも。

他人を分析する癖がついてしまった、という主人公なのでモノローグが多め。
時折メタ視点から読者にも主人公が話しかけてくるので、思わずどきっとします。
ここらへんは原作の巧さを感じます。

義務という設定、法月、森田賢一(主人公)の3点が今のところの本作の大きな魅力だと思います。
ヒロインに関してはまだまだこれからでしょう。
とりあえず「面白い」と評判の作品はなんだかんだやっぱり面白い事が多いな、と改めて実感した作品でした。

絵柄にはあまり目立って良い点は…電撃っぽい絵だと思います。
今後に期待という感じで高めの点です。

※4/28 7→6
3巻で打ち切り…。メインヒロイン3人のうち、一人だけのルートを消化して終わってしまいました。
1巻の時点では全キャラに出番があったので、明らかに2巻以降で路線変更されています(単行本も急に薄くなるし)
1巻で意味ありげに登場しておきながら途中からフェードアウトして最後まで登場しないヒロイン二人の扱いが酷過ぎると思います。(3巻でエピローグ的なものが加筆されてますが、足りるわけがない…)
加えて主人公森田の過去についても結局不明瞭なまま、というのも…
とにかく完全に打ち切りです。勿体ない。。

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[投稿:2010-08-25 14:22:10] [修正:2011-04-29 10:14:12] [このレビューのURL]

うーん アニメ化からここのレビューを読んで買ってみましたが、確かに表紙やタイトルのあざとさに反して面白いです。

首が長いとか胴が細いとか特徴的な絵ですが、下手とは違い「個性」として昇華できているのでむしろ良いと感じます。
表紙で損しているタイプで、本編の絵の方が上手。

ストーリー的には予想以上に長く続いているせいか、最近の巻では一話あたりのページ数が週刊連載並で引き伸ばされている感がありました。

登場人物は変態だらけなギャグ漫画なので、他人に面と向かって直接薦めるのはちょっと自分は無理ですが…
レビューを読まれる程この作品が気になっている方には、オススメしたいと思います^^;

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[投稿:2011-04-26 23:30:29] [修正:2011-04-26 23:30:29] [このレビューのURL]

「女子高生」などで知られる大島永遠先生が、「一家四人全員が漫画家」というその特異な家族関係を描いた自伝漫画です。

父・母・妹一人ずつスポットをあてて、それぞれ各人と作者に関するエピソードを描いていくという構成です。
家族の面々の描写は作者の誇張も多少はあるとは思いますがなんとも個性的。
絵も整っていて癖がないですし、元々ギャグが得意な作者だけあり特徴を捉えてわかりやすくネタにしてくれています。
自分自身の生い立ちと、作者の生い立ちのあまりのギャップに「こういう環境で育てばそりゃあ漫画家になるわ」ってちょっと感じた程でした。
(実際はそんな事ないんでしょうが、それ程にやっぱり珍しいなと思います。)

同じ職業についている事から、単なる家族関係だけでなく「漫画家」として見た時の家族への印象の違いなども描かれていて、それが現在の作者へも影響を与えているのかなと思うと興味深かったです。

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[投稿:2011-04-17 00:36:54] [修正:2011-04-17 00:36:54] [このレビューのURL]

掲載誌に合わせるように主人公が皆大人となってます。

短篇の内容同士につながりはありません。
しかし構成としては大人である主人公達がかつて「少年」だった頃の自分を思い出したり、過去に因縁のある人物と再会したり、ノスタルジック溢れるものととなっているいう点で共通しています。

作者の持ち味であるセリフのテンポ・間の絶妙さは、短編だと読後感をとても良くしてくれるなぁと感じました。
(そういえば『ショート・プログラム』読めてないなぁ…)

にしても98年から05年までの作品を収録しているのに絵柄の変化の無さといったら凄い。(『H2』途中?『クロスゲーム』途中あたり)
連載ものだと言われても気づきません。

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[投稿:2011-04-16 23:42:33] [修正:2011-04-16 23:42:33] [このレビューのURL]

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