「kiki」さんのページ

総レビュー数: 471レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年01月23日

星里さんって意表をつくキャラ設定が上手いなぁ。
主人公格の性格は似た感じが多いけど、それぞれの過去背景の設定は
本当にありそうなんだけどユニークなものが多く、光くんの過去も
上手いと思いました。
個人的には羽子さん+劇団員がより物語のコメディ色を強くしていて
あのノリが好きです。

相変わらずテンポよく様々な事件が起こるけど、軽やかに解決して
いくので肩の力を入れず楽しく読めました。
そして時には人との関係や人生の目標など考えさせてくれる
まさしくハートウォーミングコメディ!

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[投稿:2011-09-22 19:12:20] [修正:2011-09-22 19:12:20] [このレビューのURL]

本当は「彼女」にして欲しいのに、ユタカには彼女がいるから
彼女にはなれない。けどユタカが望むと体もまかせてしまうし、
色々なことに対してNOと言えないどっちつかずの生活を送るゆうこ。

個人的にこんな面倒くさい思いをする恋愛はしたくないので、
ゆうこに対しては「バカじゃないの?振られたんなら次次!」と
思ってしまうのですが、彼女の心の描写が上手く、ゆうこの切なさに
最後まで引き込まれてしまいました。
こういう恋もあるんだなとしみじみ。
思うにユタカは意外にも面倒くさい女が好きなんじゃないかなぁ。

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[投稿:2011-09-20 18:55:09] [修正:2011-09-20 18:55:09] [このレビューのURL]

6点 自殺島

サバイバルの知識は初心者向けにも分かりやすい説明で面白い。
作者の「私も実際やってみましたが…」の感想もいいですね。

セイの狩りのシーンは心情にも緊迫感があってドキドキしながら
読めたけど、本や先輩の説明の知識だけであんなに上手くいく
ものかなぁ?最初はもっと外しまくった方が本当っぽいのに
とか、狩りのシーンは色々描いてたのに肉をさばくシーンは
淡々としすぎてるかなと思ってしまいました。
せっかくの上質のサバイバルなんだからそこまでしっかり描いて
欲しかったなぁ。

生きるとはどういうことというのがテーマだと思うのですが、
それに対しての自殺者達を登場人物にしたってベタだけど、
生きるために他人とどう対峙するのか、最終的にどういう結論を
主要人物達が出すのか楽しみです。

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[投稿:2011-09-18 13:47:42] [修正:2011-09-18 13:47:42] [このレビューのURL]

心底食を楽しんでいるのが伝わってきて、その描写もとても
生き生きしてて読んでると掲載されたお店に食べに行きたく
てたまらなくなりました。

一緒にお店に行く相手を様々なタイプにしているのも、
その相手との色々なエピソードも面白かったです。
上手に作ってあるなぁ。

一緒に食事するってほんと食に対してのテンションが違うと
嫌になりますものね。(食べるの大好き派からすると)

Yながさんと一緒に彼女オススメのお店に行くと、何が一番
美味しいとか色々な薀蓄が聞けてよりおいしく楽しめそうと
思う反面、彼女の望むように反応しないと変な空気が流れそう
なので面倒くさそうだけどw

ただ実在のお店紹介もかねているこの手のタイプの作品は、
時間がたつとお店が変わったり潰れたりで数年で参考にならなく
なっちゃうんですよね。仕方ないとはいえその点で残念です。


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[投稿:2011-09-14 22:08:49] [修正:2011-09-14 22:08:49] [このレビューのURL]

ヤマザキマリさんは人間観察が得意でタフだなぁと思いました。
異文化好きはかなり楽しめる作品。

モーレツ家の話もそこそこ面白かったけど、それよりもイタリア
おばちゃんズの日本旅行話とマルコ爺さんの出迎え話が強烈で
めちゃ笑わせてくれました。

面白家族話と共にイタリアの様々な風習を知ることもでき
より楽しめました。
大晦日に古い物を窓からぶち捨てるナポリって!
一度見てみたいものです。

彼女の他のエッセイ漫画も読んでみたくなりました。

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[投稿:2011-09-08 00:53:55] [修正:2011-09-08 00:53:55] [このレビューのURL]

めっちゃメロドラマですね。
大金持ちならではのゴージャスさ、ファッション界ならではの華やかさ。
次から次へと怒涛の展開が繰り広げられジェットコースターさながら。

でも私は色々な漫画を読んでしまってからこの作品を読んだので、
様々な登場人物が出てくる度に主人公のとの関係が一目で分かって
しまい、先が読めてハラハラドキドキしながらは読めませんでした。

これ小・中学生の頃に読んだら衝撃的だっただろうなぁ。
(掲載紙「りぼん」だしありえるよね)

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[投稿:2011-08-25 23:21:47] [修正:2011-08-25 23:21:47] [このレビューのURL]

絵もキャラクターもストーリーも読みやすく、誰でも楽しめる気が
します。宇宙への夢を抱く人々は一癖あっても実は純真で読んでいて
安心する反面、現実はもっとドス黒い物があるのでは…と思って
私にはちょっと物足りない面もあるかなぁ。『スピカ』は主人公達が
子供だったしキラキラした感じは気にならなかったけど、これは大人の
夢物語だし。んー『スピカ』を先に読んでなかったらアリだったかも
しれませんが。

登場人物達もエピソードもよく作りこまれてるけど、私も作者や編集の
作ってる感を感じます。そのせいか読んでても面白いとは思うけど
着地点が読めまくりで、なんてか優等生チックな感じがして
ページをめくっててドキドキしたりワクワクしたりしません。
もう少し作り手の熱量が欲しいかな。

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[投稿:2011-08-15 02:55:32] [修正:2011-08-25 23:12:29] [このレビューのURL]

一話目の「レナード現象には理由がある」はいかにもカーラ教授の
作品の味がたっぷり出ていて面白い。
サル描写かわいいし、蕨さんの最後の告白とかいうか打ち明け話と
レナード現象の解説で終わるをしめるところなんて上手すぎてしびれ
ました。

あとの3編も川原色にあふれるちょっと変わったほのぼの恋愛話で
楽しめました。
『コメットさんにも華がある 』より面白かったです。(こちらの方が
発表は先でしたが)
カーラ教授のファンなら読むべし。

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[投稿:2011-08-15 01:05:14] [修正:2011-08-15 01:11:02] [このレビューのURL]

6点 22XX

カニバリズムと宗教心と食欲がうまくミックスされた作品。
親(人)を食べてその人の命を受け継ぎ、自分もまた子供に
自分を食べてもらうことで魂が浄化されると信じている
フォトゥリス人のルビィ。
食欲は起こるが別に食べなくても生きられるそして生命を
生み出す事のないロボットのジャック。
物語の展開はラストバタバタした感じがするけれど、この二人を
通して食べることとは何かと色々考えさせてくれました。

清水玲子の作品ってテーマの観点が非常に興味深いと思います。
ただの異星が舞台でロボットが出てくるだけでなく、それに
カニバリズムを組み合わせるなんて面白い。

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[投稿:2011-07-31 22:00:58] [修正:2011-07-31 22:00:58] [このレビューのURL]

ヒロインは22才年下の13才のかわいい金髪フランス娘、マレッタちゃん。
殿方にとったら理想なんですかね?まぁこの漫画のすごい所はその
マレッタちゃん元娼婦で11才の時からブローニュの森で立ちんぼしてて
主人公との出会いも売春でしたけどね。ねーよ、そんなヒロイン!
さすが御厨先生。

でマレッタちゃんも主人公と出会ってから真っ当になって
普通の少女らしくなっていって普通に焼きもちやいたり、物事を色々
達観してたりと魅力的なのですが、それにしても主人公はよくモテル。
しかも結構美女に。それまでしょうもない生活してたわりに様々な
国の政治、経済、文化、裏社会に通じててスキーも抜群でそして
女性にも積極的ですからね。案外こういう殿方って少ないから国際的に
モテちゃうのは仕方ないですよね。

って書いてると恋愛漫画のようですが、全然違います。スパイス程度には
からんでるけど基本パリを中心としたヨーロッパ各国の社会的な問題を
二人に(若しくは一人だけに)からめてて非常に勉強になります。

って言っても30年前の作品なんでソ連や社会主義国家としてのチェコが
舞台だったりします。その他にも様々な西側諸国(+中東)の政治、経済、
文化や裏社会がテーマになっていて時事ネタとしては古すぎるけど
当時のそれらの諸国や日本の様子が味わえて興味深いです。

話は短編?中編。絵も上手いし(劇画調)テンポもよく読みやすいです。
結構切り口が面白いのでもっと長くてもよかったのですが
人気がなかったのかな?それとも御厨先生が飽きたのかな?


それにしても今時こんな古い漫画読む人少ないですよね。
私は古本屋でビッグコミックスの初版を手に入れましたが、今だと
オンラインコミックスで読めますよ。

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[投稿:2011-07-23 21:23:37] [修正:2011-07-23 21:41:01] [このレビューのURL]