「kiki」さんのページ

総レビュー数: 471レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年01月23日

10巻以降の感想です。

主人公らの卒業で人気があって面白かったのにきっぱりと連載を
終わらせたものの、他に描くものがなかったのかまた連載再開した
漫画だなんて面白くな・・・やだもう予想外の展開でやっぱり
面白いじゃないのー!

何この斑目萌え漫画ww
男オタについては先代で結構やっちゃったから今回は女オタ
ってか腐女子サークル漫画に?そこにオトコノ娘投入だなんてウマイ!
一代目の途中からなんかもうリアルな大学サークル風景というより
ある意味ファンタジー色豊かな物語になってたのでこれもアリです。

斑目は途中から性格まるくなってたけど、より普通の人っぽく
より萌え要素が多い人になってるのがかわいかったです。
仕事のストレス発散で飲むだなんてあんなビール好きだったっけ?

今後物語がどう転んでいくか楽しみです。(10巻まで読破)

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-06-17 11:11:41] [修正:2012-06-23 19:06:24] [このレビューのURL]

8点 水域

これは素晴らしい和風ファンタジー!
倒れて意識だけが余所の世界に行ってしまって、その世界は現実とも
リンクしているところもあって…なんて話は別に斬新でもないけれど、
それに日本の昔ながらの川沿いの田舎を魅力いっぱいに描かれていて、
清涼感があふれているのが読んでいて心地よかったです。
田舎の夏の水辺の風景っていいですよねぇ。

そんな魅了的な田舎も過去の話も現在の話もやるせない事があって
それでもその現実を受けとめ沿って生きていくヒロインの家族…
それぞれの村への想い、亡くした家族への想い、見事に描ききって
いると思いました。
じんわり感動する何度でも手にとってしまう作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-05-16 22:32:55] [修正:2012-05-16 22:32:55] [このレビューのURL]

正直ストーリーはせっかくの時代、場所設定が斬新だからもっと面白く
できそうなのに想定内の展開というか、中央アジアの日常漫画っぽく
なってしまっている気がします。(それはそれで好きなんだけど)
アミルさんのキャラ以外があまりキャラ立ちしてないかな。

それでも彼女の取材力と描写力がすごすぎて引き込まれます。
愛情こめ過ぎですw それが漫画読んでるだけでヒシヒシ伝わってくる
のがいいですね。

中央アジアは大好きな地域(旅行で行きました)なので、まさかあんな
マニアックな場所を漫画にしてくれる人がいるだなんてそれだけで感激です。
しかもそれがあのマニアックな森薫さんだし。
木彫りに刺繍に最高すぎる!



→4巻まで読んで修正。

1、2巻では森さんのアミルさんや、狩り、模様などの萌え度が
高すぎて個人的にはツボだったけど、ストーリーはまぁまぁかな
なんて思ってました。
3巻からは居候だった英国人のスミスさんが旅に出ることで
行く先々で様々な乙嫁達に出会います。
当初感じていたストーリーのぎこちなさは感じなくなり、3、4巻
と進むにつれかなり面白くなってきています。
3巻のタラスさんとの話なんて、イスラム社会の父権制度がよく
描かれてて上手いなぁと思いました。

モスク描いて欲しいなぁ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-16 15:56:29] [修正:2012-05-16 20:56:31] [このレビューのURL]

なんていうか川原さんのストーリーの持って行き方は本当に独特。
一見のほほんとしているけど根底は父親の不在で寂しい少女と
苦労したせいで大切なものを置き忘れている青年のマリアージュが、
フロイトが作った小田原提灯による夢の共有。
内容は普遍的なんだけど、話の運びが川原節溢れていて面白いです。

主な舞台がスーファミのゲームソフト会社なので古くさく感じるのは
否めないけど、不思議でいてあたたかいストーリー運びには
何度もページをめくってしまいます。

そして川原さんはのほほんととぼけてるけど一途なヒロインを描くのが
上手い。彼女がションボリするとこちらまで胸が痛くなるし、ラストの
ハッピーエンドには心があたたまりました。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-05-06 23:07:50] [修正:2012-05-06 23:07:50] [このレビューのURL]

しょっぱなは「え?これやっぱりゲイ漫画なの?」とパンチを
食らわせておいてあの展開…やられました。
そしてただの高校生の楽しい友情&青春物語と思ってたら、校庭の隅での
春太郎とシゲの遣り取りでグッときました。
よしながさんってホント人物描写や人間関係における気の遣い方を
描くのが上手いですよね。

色々なタイプの人がいて、様々な気の遣い方をして社会の人間関係が
成り立っている。それを全編を通して見事に描いていると思います。
いい大人になっても色々ハッとさせられました。
人間関係だけでなく、成長物語、晴れやかな青春、楽しい学園生活を
面白く描いてると思います。読みながら何回も笑っちゃいましたし。

楽しく読めて色々考えさせられて、読み終わって思わず「すごい!」
と呟いてしまった作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-03-11 00:21:21] [修正:2012-03-11 00:21:21] [このレビューのURL]

主に古本屋を舞台に、古い本の内容を内気で孤独な女子中学生や
周りの人々が鮮やかに読み解いてくれる物語。
トーンを使わないで暗めに表現されているレトロな絵柄がまた物語に
マッチしていて素敵です。

『ロビンソンクルーソー漂流記』『ティファニーで朝食を』『ダイヤの
ギター』『山月記』などなどこの漫画に出てくる物語は親しんだものから
聞いたことないようなものまでチョイスが面白く(稲垣足穂なんて渋すぎ)、
またそのブックレビューの面白い事!
本好きには嬉しくなってしまいますね。

本だけでなく、ブックオフなどではない昔ながらの古本屋さんの
業界事情や、ヒロインを取り巻く人々のドラマなど味わい深い作品だと
思います。


まだ一巻しか出てないけど、私の中ではかなり好みの作風で良作。
続きが気になってハラハラするタイプの話じゃないけど、この漫画を
通してもっと様々な本と出会いたいです。 

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-02-06 20:48:44] [修正:2012-02-20 00:59:04] [このレビューのURL]

表題作も他二編も素晴らしい出来。
清水さんの紡ぎだすSFの中でもジャックとエレナシリーズは
特に面白い。ジャックとエレナという人間の理想のロボット
(特にエレナは美しく能力も万能でもちろん不死身)に人間の
感情を持ち合わさせて、彼らの目を通しての生命の神秘さや人間が
懸命に生きる美しさを描く手法は見事。
読後は本当に切ない気持ちにさせられる。

20年も前の作品なので絵もファッションも古臭いけど、現在連載して
いる『秘密』なんかよりも内容ははるかに面白い。清水さんは
短編の方がテーマが混沌としていかないし、本領を発揮していると思う。

ジャックとエレナの関係がなんかもにょっとするものはあるし、
画風も少女漫画しているので読む人は選ぶと思うけどSF好きなら
手にとってみて欲しい。

ただ『ミルキー・ウェイ』や『竜の眠る星』を読んでからの方が
キャラクター達の関係がより分かっていいかも。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-12 02:27:49] [修正:2012-02-12 02:27:49] [このレビューのURL]

あずまきよひこはキャラ立ちさせるのが本当に上手だなぁ。
主役陣はもちろんのこと、三姉妹のそれぞれの友達の性格まで
読み手にこの子はこういう子って把握させてくれるんだもの。

登場人物女の子が多いけど、彼の作るかわいい女子キャラって読者に
媚びた感じがしないので女性にもウケるんじゃないのかなぁ。
バランス感覚が絶妙だよね。

よつばを通じてそこいらにあふれている日常の面白さを再発見
させてくれるだけでなく、そのキャラ達が絡んで作る人間関係までも
楽しませてくれてます。


最初の方はよつばの最強っぷりが異次元な感じがしたのですが、
巻がすすむにつれよつばにも普通の子供と同じく嘘をついたり
ワーワー泣いたりダメなところがあったり、敵対する相手(ヤンダ)
が出てきたりして、共感できるようになりました。
が、はちゃめちゃっぷりが減ってきて普通の元気な子供になりつつ
あるような気がします。(11巻まで既読)



個人的にすごく気になること。綾瀬家の玄関の鍵って開けっ放しなん?
女の子(しかも三人ともめっちゃかわいい)だらけの家なのに…。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-12-12 23:04:39] [修正:2011-12-12 23:04:39] [このレビューのURL]

吉田秋生氏の作品は「BNANA FISH」は面白いと思ったものの
他の作品「ラヴァーズ・キス」や「吉祥天女」は買って読んだものの
あまり面白く感じなくすぐに売ってしまい、もう彼女の作品は読まなくて
いいかなぁと思ってました。
が、「海街」にはしてやられました。

物語の視点は主に看護師の幸29歳と中学生すず14歳(二人とも物語の
進行と共に歳を重ねていってる)のものなんだけど、それぞれ興味深い。
すずの視点は両親共に亡くし複雑な環境のせいか大人っぽい所が
あるものの瑞々しく、幸は家庭や仕事柄様々なことを背負ってきた
せいか熟成された所があるけれど頑なだったりして違いが面白いです。

特に一話目が秀逸で幸の「キャパが狭いのを責めてはいけない」って
セリフにはハッとさせられたり、蝉時雨にまぎれて文字には表現され
なかったすずの大泣きに感動させられたり素晴らしい出来。
どちらかというと大人向けの物語ですね。

家族への思いや絆、恋愛など様々な出来事の中に鎌倉の桜や紅葉等の
四季が魅力的に描かれており、それだけでなく昔ながらの野花を植えた
自宅の庭や、梅酒を作って床下にしまったりするなど失われつつある
様々な慣習がさりげなく描かれているのもいいです!

ただ話が進むにつれ、異常に偶然に会うことや、人物達があちこちで
繋がっているのには「ここは人口2000人ぐらいの離島かよ…」と
思ってしまいました。

あと絵柄は相変わらずすっとした線で上手く読みやすいんだけど、他の
年取った作家さんのように目に力がなく、また絵によって左右バラバラの
視線に見え、なんか気になります。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-11-22 15:45:43] [修正:2011-11-22 15:45:43] [このレビューのURL]

私の中では『稲中』より好きだし今でも時々読み返します。
なんかジワジワくるんですよね。特にリーダー。
なんてか金持ちなのに悲哀が漂いまくりで彼の心の声が痛いんだけど
笑わずにはいられない。
誰もが抱く負の感情を上手くギャグに消化してるなぁと思います。
手をグルグルまわして記憶消去の技は秀逸すぎw
最後の方はあまり描かれなくなったけどバイクの話もよかったです。
ソロツー面白いと私は思うんだけどな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-11 20:05:05] [修正:2011-11-11 20:05:05] [このレビューのURL]