「kiki」さんのページ

総レビュー数: 471レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年01月23日

2巻読んだ時にはもうだだっ泣きしました。
いい年して昔のように漫画で涙することなんてもう何年もなかったのに
…この漫画のピュアさは素晴らしい!
まだまだ最近の少女漫画も面白いものもあるもんやね。と自分の昔から
好きだった少女漫画家さん以外の作品も手にとるべきだと思わせて
くれた作品です。

貞子や風早のピュアさがたまらなく、ちづややのちんの貞子への思いに
ジーンとさせられ、みんなの恋愛模様にドキドキさせられました。
初々しさがたまりません。
2巻まではもう最高!
10巻までも結構面白い!
それ以降はちょっと微妙になってきたかも。

想いが届いた後の最近の展開は、スピンオフだと思って
(ちづややのちんがどうなるか気になるし)読んでますが、
引き延ばしすぎやなぁ。最新刊(14巻)中の作者のコメント欄で
まだまだ先が長そうみたいなことが書いてあり、正直ゲンナリ。
まだ延ばすんか!

まぁこの作者の他の作品を読むと「君に届け」は奇跡的なヒット
だから(ぶっちゃけ他の作品のつまらなささに驚いた)できるとこ
まで引き延ばしたい気持ちは分かるんですけどね…。
せっかくの良い作品がだいなしにならないことを祈ります。

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[投稿:2011-10-27 00:48:07] [修正:2011-10-27 00:48:07] [このレビューのURL]

8点 大奥

男女逆転の大奥、作者がよしながふみって…BL満載そうだなぁと
敬遠してたのですが、まぁ少しばかりソノ描写はありますが
気にならない程度でした。

それよりも史実との辻褄の合わせっぷり、政治的にも、社会的にも
よく勉強して上手く組み立ててはるなぁとと感心しまくりました。
本当にあったかもしれないと思わせるパワーはありますね。

日本の頂点の将軍様と大奥に係わる人々、数多くの人物が出てきてる
のにみんな幸せじゃなさそうで、読んでて憐れな気持ちになりました。

悲恋のメロドラマ好きにはたまらない恋愛がいっぱいで面白い。
特に家光と有功の恋愛はグッときました。有功のキャラクターは秀逸。
普段はおだやかなのに、家光がらみで気持ちが高ぶると京言葉になって
しまう色男ってええ萌え設定ですなー。
以降の人々の恋愛も私はそれぞれ面白いと思います。

これはどこまで描くのでしょうか?吉宗で赤面疱瘡の治療方法分かって
治まって男社会にもどって終了?
面白いから続けてペリーが来て、和宮さんが出てきて、大奥が滅びる
辺りまでやってくれてもいいかも…さすがに飽きるかな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-20 21:49:59] [修正:2011-09-22 18:55:10] [このレビューのURL]

8点 DEATH NOTE

誰しもなかなか捕まらない、処刑されない凶悪犯罪者なんて天罰が下って
さっさと死んじゃえば世の中の為にもいいのにって思うことあると思う。
私はそうです。

それを簡単に実現することが出来るノート、そしてそれを理性的に使い
始める主人公(物語当初は)。ものすごい着眼点で、そしてそれに対して
強靭なライバルを作り出し超絶な心理戦で戦わせ、次々と展開を早め
スピード感あふれる物語にしたところはマジ素晴らしいと思います。

第二部は確かにだれるけど、それを差し引いてもこんな奇抜な発想の
物語を産み出したことは凄いと思うし、熱中させられました。
秀麗な絵、魅惑的なキャラクター、漫画としての完成度はかなり高いん
じゃないかと思います。第一部に関しては。

終わりは物語の到着点としてはいいとは思いますが、もう少し
「デスノートを使った奴が天国や地獄にもいけると思うなよ」
のセリフを実感させられるようにしてもよかったんじゃないかと
思います。なんかあっさりすぎる気がしたかな。

私はライトの間違いは自分を見つけ出そう(排除しようと)とする人達を
殺したことだと思いますが(だってノートに名前書くだけだなんだから
淡々と作業してたらバレっこないやん)、彼の理想的な社会のための
私刑は100%間違っていたとは言い切れなかったりします。
物語ではもう少しその私刑は正しいかどうかの議論ももっとして欲し
かったですが少年誌じゃ無理かな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-26 00:51:33] [修正:2011-08-26 00:51:33] [このレビューのURL]

8点 7SEEDS

只今連載を楽しみにしている漫画の一つです。
絵が古っぽいというか独特の雰囲気を出している作家さんなので
なんとなく手がのびなかったのですが、友人があまりに面白いと
言うので読んでみたら…めちゃくちゃ圧倒されました!
一巻読んだ途端すぐに7種の世界に引きずり込まれました。

SF設定的には電車などの鉄がぐにゃってなるのに電源が生きてたり、
虫や恐竜っぽいものなどの生態系の超変化から、X-Dayから一万年
はたってそうなのに過去物質が全然使えたりして微妙です。
もう少し考察して描けばいいのにと思いますが、まぁ科学がめっちゃ
発展したか、特別なことが世界に起こったことにしています。
あと地理的に人同士が出会いすぎて、日本そんな狭ないやろーと
ツッコミどころ満載。

ですがそんなことも吹き飛ばしちゃうぐらいストーリーが上手い!
色々なエピソードや違う性格の人同士の組み合わせで起こる反応
などは納得させられますし、魅惑的です。

竜宮編までの物語のスピード感は最高です。
ハラハラドキドキ感は半端じゃない。
ただ最近(19巻まで読了段階)の物語の進行状況は鈍りすぎで、
大丈夫かな?終わりはちゃんと着地させてくれるかなと心配ですが。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-06-29 01:35:02] [修正:2011-06-29 01:35:02] [このレビューのURL]

どちらかというと薄い本でページ数少なく、描写も濃くなく、
一見淡々とした作品なのに、なんと深くい感動が詰まった物語
なんでしょうか。

平凡な女性が普通に家族に囲まれ、普通に恋愛したいだけなのに
大きな重石が彼女にのしかかっておりあのラストを迎えてしまう。
だんだん力が抜けていき、コマが真っ白になって続く彼女のモノ
ローグには何回読んでも思わず涙してしまいます。

ピカが憎い!と声高々に激しく描写しなくても、こんな淡々と
表現することで強く胸をうたれることがあるんだなと感心します。


後半の現代のお話もほんと上手に被爆者(というより子孫ですね)
の今を描いててすごいと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-18 11:36:49] [修正:2011-06-18 11:36:49] [このレビューのURL]

作者熱っいですねー。はんぱなく情熱的!巻数が進むにつれてヒートアップ
してってるし。登場人物達の教えや議論が熱すぎて面白い!
中学校生徒に「生派」である理由をあんなに語ってどうすんねんw
こんな先生ないわーw

学校の先生の物語って問題児にぶつかってって話が大半ですが、鈴木先生の
生徒達はどちらかというとマジメで普通なタイプばかり。
そんな普通な彼らが小さないさかいや事件(ラストは大事件になりましたが)
を起こし解決していき、生徒だけでなく同僚の先生方ともいさかいがあったりと
一見実世界にもありそうな物語なんだけど・・・
議論がすごすぎる。こんな賢い中学生ばかりの学校ってないないない。だけどそれが
面白い。ついでいうと鈴先と続先の妄想がやばくて笑える。

物語後半の長編になるともう鈴木先生の物語というより、作者の性に対する哲学や
演劇論の解説にしか思えない。ネーム量がはんぱないので疲れるけど思想が
しっかりしているので色々納得させられました。
もちろん議論だけでなく群像劇としても面白いです。

選挙編のラストの方で「戦いの中で心通い合うのはスポーツだけの専売特許ではない」
というセリフがあるのですが、まさにこの作品は言葉を尽くすことで戦っていて
魅力的です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-10 13:36:49] [修正:2011-05-10 13:36:49] [このレビューのURL]

もう少しで30年前の作品になるんですね。これ。
今の作者の絵からはかなりかけはなれているし、80年代のバブル臭
ただよってて古臭いんだけど、読ませるものがあると思います。
というか私の中では樹作品のベストです。
この作品の後半と「パッション・パレード」の頃の絵が一番好きなんで。

物語は主役(3人が主役)によってカラーが違い、ちぐはぐな感じは
するのですが、最初と最後のサイコサスペンスがうますぎる。
日本の旧家のおどろおどろしい雰囲気に超能力の迫力がすごい。
女性の怨念はすごいですね。螢子なんて美しいから余計に怖い怖い。
全てが上手くミックスされてて何回読んでも感心しちゃいます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-01 00:53:56] [修正:2011-05-01 00:53:56] [このレビューのURL]

甘酸っぱいー!
メルヘンタッチでギャグもあって青春してて連載時夢中になったものです。
みんな片思いの相手には純粋でまっすぐで切なくて。
こんな青春してみたかったものです。

青春まっただ中な描写だけでなくデザイン事務所の先輩方とかの
大人視線や見解があったので、青春まっただ中でない私でもより物語を
楽しめたと思います。美和子さん素敵すぎ。(特に健康ランド)

まぁラストの先生には驚きましたけどね。
意外な死角で面白い展開といえばそうだけど、前半時のハグラブ!な
言動があの頃からマジだったらキモすぎるあれはギャグ描写なんじゃ・・・
どうせならはぐちゃんは自分の芸術のため恋よりも芸術のパートナーを
とり(最後の先生との過去話は無理矢理作ったようにしか思えないし)
先生は純粋にはぐちゃんが芸術を生み出すのを手伝いたいそうして自分も
救われたいでええのに・・・「大好きさ」って読者は冷めるっつーの。
それ以外はいい展開な終わりで好きなんですけどね。

個人的にローマイヤー先輩がドストライクだったのでもっと活躍される姿を
見たかったのですが話が転がらないかな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-16 15:31:47] [修正:2011-04-16 15:31:47] [このレビューのURL]

表題作ともう一作がオムニバス形式で他は短編の寄せ集め。
デビュー作品集だけあってそれぞれの短編はだいたい16ページと短め。
衝撃的な展開なんてないし、大半があわいまま終わる恋愛ものなのに。
なのになんでこんな胸にキュンとくるんだろう?

基本的に田舎を舞台にしたのんびりした雰囲気の彼女の作風が好きなのも
あるし、登場人物の小さなコマまでの会話が意外と直球をついてて
面白いのもあるんだろうけど、【淡い心の動き】を上手に表現してるから
だとこの作品集で気がつきました。
恋になる瞬間を描くのが上手すぎる。
「雪みたいに降り積もる」「青という事言葉のない国から」が特に感動しました。
後者は見事に名称と実在の概念に、恋心をかけあわせてるし。
恋心だけでなく人への思いやりにもじんわりきました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-04-13 15:20:45] [修正:2011-04-13 15:20:45] [このレビューのURL]

最初は高校生男子の性事情ネタな四コマ漫画で
(主人公の名前【じんぽ ひじり】でオ○ニーネタが初めは多い)
平凡な成長&学校物語だと思ってたら・・・
あまりに色々な展開が広がりビックリ!

主人公にあらゆる性体験をさせようとしたのか、憧れ、初恋、失恋、
痴漢、レイプ、ED、ヒモ、ホスト、ヘルス、レズ、ゲイ、SM…
もうどこまで行くねんって感じ。

主人公が家を出てからの展開、新キャラが特に面白くなり目が離せ
なくなり夢中になりました。
欝展開も多いんだけどこのストーリーを4コマ漫画で表現していて
なおかつちゃんと4コマでギャグもはさんでるのがすごい。
読みやすくてよかったです。

個人的には彼が美園先生に何故あんな行為を遺言としてたのかが
長年謎だったのですが、アレは予想外な理由で驚き感動しちゃい
ました。そしてラストもいい着地点だし、長期連載なのにだれずに
終わったかと。

下ネタ全開なので(なんせヒロインがフェラ○オ三昧だし)
読む人を選ぶけど、作者は女性なので絵柄も見やすいし、
女性視点からのエロなので私は大丈夫でした。
作者の魂を感じられた非常に魅力的な作品だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-03 00:35:09] [修正:2011-04-08 01:03:45] [このレビューのURL]