「臼井健士」さんのページ

ゴーレムと呼ばれる人型戦闘兵器が各国間の戦力を決める世界。
突如、戦端を切り開かれた2国間の争いと遺跡から発掘された古代文明の現代とは異なるゴーレム。
そして、それに纏わる人間模様。

主人公はこの世界の基本となる能力が使えない言わば「異端」と後ろ指差される存在。
だが、その主人公しか使えない「超兵器」の存在が戦局を左右するようになる。

各個人間の思惑や感情など吹き飛ばす現実の戦い。
友人同士家族同士ですら否応なく敵対関係とならねばならない。

主人公はそもそも「軍人」ではなかった。
だからまだまだ全くの素人だし、戦いに関する心構えも決められてはいない。
当然に甘さがある。それが今後の展開でさらなる死者を出す引き金になるような気もします。

「戦記もの」と分類してもいいのかもしれませんが、
一戦・一戦の戦闘の戦略および戦術がイマイチ読者側に判りません。
結局のところ、ゴーレムの大暴れで毎回毎回収集が着いたような着かないような・・・という展開。

絵も人物描写は上手いのですが、兵器関連はラフ画に近い印象がします。

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[投稿:2010-07-25 07:50:25] [修正:2010-07-25 07:50:25]