「臼井健士」さんのページ

最近ついに読むことが出来ました・・・・。凄い作品ですね。いろいろな意味で。
たぶんアニメ版を良く知っていればいるほどに面白い作品だと思います。

原作者と画の岡野先生との「意思の疎通が上手く取れていなかったため(笑)」アニメ版では有り得ないような設定が採用されています。

以下、ざっと挙げるとこんな感じです。

1.アムロの性格が「熱血漢」。
よって口調が乱暴かつ、セリフが熱い(笑)。特にガルマ国葬の際のギレン総帥による演説のシーン(例のジーク・ジオンの場面ですな)をテレビで見て、怒りを堪えきれずにブラウン管にバンチの一撃を喰らわせるアムロは最高です。
「負けんぞ・・・・絶対にキサマらになど負けるものか・・・!」とつぶやくアムロと、それを「頼もしい奴・・・」とでも言いたげな嘘臭い表情で見つめる指揮官・ブライトの表情がまた・・・・・。

2.モビルスーツの設定が大きく違う。水中用であるはずのズゴック・ゾックがなんと宇宙戦で飛び回ります。
しかもゾックに搭乗しているのはあの「マ・クベ」!。
最後はガンダムのビームサーベルの二刀流の前に真っ二つにされた挙句の果てに、なぜか近くに位置していた「ドズルの搭乗している母艦にぶつかる」というコンボが決まって(爆笑)、一石二鳥になるってのがまた・・・・。ムサイ艦って大気圏突入できましたっけ。確か、アニメでは宇宙のみだったような・・・。

3.シャア専用モビルスーツに「アッガイ」がある。
ジャブローでの隠密行動では「専用機」らしく、通常機の3倍以上の動きでアムロのガンダムを苦しめます。

4.とにかく戦闘が「力押し」。
ガンダムはビームライフルなんかよりもパンチやキックで(←格ゲーじゃないんだからさ)敵を倒している。
ガンダムハンマーを振り回してランバ・ラルやハモンさんはおろか、ブライトたちにまで「悪魔の如き視線」で見られたり、グフ2体を振り回して空中衝突させるなんてムチャクチャまでやっています。
アッザムなんて一撃で倒してるし・・・・!。ゴッグはホワイトベースが踏み潰した(笑)。←それを見て「ムチャクチャだ・・・」とコメントする連邦の指揮官を総大将のレビル将軍は「いや、あれでいいんだ・・・」と擁護する。
直後のレビルを見る指揮官の「疑わしげな視線と表情」もサイコー!。

5.そしてラストシーンは宇宙に出たばかりで話の諸々の伏線の消化も終わっていないまま、唐突にシャアとの直接対決の直前に話は終わるのだ。
アムロは叫ぶ・・・・!!ガンダムがいる限り「宇宙の平和」は守ってみせる。お前たちの勝手にはさせん!、と。・・・・・・・え・・・・ガンダムって、「宇宙の平和を守る」ことが目的だったんだ・・・・・・あれえ・・・・・?(笑)。

なんか他のロボットアニメの影響が大きく表れた描写であり、キャラであり、ストーリーだという総括になります。
半分「ギャグ漫画」と化している感じはしますが・・・ガンダムファンは一見の価値あります。

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[投稿:2010-12-05 00:22:43] [修正:2012-01-03 09:53:42]