「Scrooge」さんのページ

総レビュー数: 182レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年07月10日

見ず知らずで倒れている瀕死の青年を助けた主人公(男)。
助けた相手は宇宙の王子さま。
是非妻になってほしいと熱烈に求婚される主人公(男)
男なので結婚できないと断ると、性別を男→女に変えられてしまう。
そのまま居候することになった王子と元男の主人公(女)を核に繰り広げられるドタバタラブコメディ。

ネタが盛りだくさんの漫画。
王位相続権の争奪戦。男→女と急な性転換による生活のギャップ。
実の弟との恋愛や、王子の許婚を名乗る王女を交えての大乱闘。
などなどやたらイベントが多い。
ハイテンションなスラップスティックの中に、話を引き締める決めゴマが気持ち良い。

話と言えるような話はなく、出来事の羅列でキャラクターの人柄を描いていく作品。
作者が好きなものを好きなように描いているという印象。

絵柄が好みならオススメ。

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[投稿:2013-07-15 17:39:32] [修正:2013-07-15 17:39:32] [このレビューのURL]

高校生バスケを題材にしたスポーツ漫画。
アメリカNBAのプロバスケットボールのように、スターを散りばめて
華やかな必殺技の応酬と勝負の緊張感が楽しい。

ページをめくると何かが起きて楽しい漫画。
ただし、展開が少年漫画的すぎてもはやほとんどバスケットの枠をはみ出しそう。

運動能力で負ける→気合で対抗→隠し技→覚醒→こっちも覚醒、といった
暑苦しい応酬が延々続く。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-07-11 14:33:16] [修正:2013-07-12 11:15:40] [このレビューのURL]

6点 アカギ

マージャンの天才アカギの物語。
アカギという人物の天才っぷりを堪能する作品。
狡猾で抜け目なく勝利し危険に怯まない。
その悪漢ぶりにホレボレするのが楽しさ。

そこまでなら、9-10点でいいぐらいの名作なのだが、
どうしても発表の形態が足をひっぱる。
連載漫画としての体を為さないほどに連載が長期にわたっている。
休載が多く話が進まないうえに、稀に掲載されても勝負が進まない。
しょうがないから単行本でまとめて読もうと思っていると、明らかに無意味なエピソードが混ざり始めてファンは頭を抱えている。

面白さが目減りしても完結したら読むだろうが、やはり残念に思う。



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[投稿:2013-07-01 10:14:35] [修正:2013-07-01 10:14:35] [このレビューのURL]

ヤクザ組織に潜入捜査する警察官の話。
泥臭い絵柄でオシャレさは欠片もないが、それすらも作品の魅力にとりこんでしまっている。

面白さで言うと海外ドラマ24の初期シリーズに近い。
次々に危険がせまり追い詰められた主人公がどうやって危険を乗り越えるかがポイント。
単行本10巻まで読んだところでは、このサスペンス要素は非常に成功している。
絶体絶命の状況を演出し、打つ手なしに見える場面で主人公が何とかする。
この繰り返しはやはり気持ちいい。

ストーリー本筋の語り方も巧み。
ヤクザにはヤクザの事情がある。凶暴だが人間的に魅力を感じる。
警察には警察の事情がある。一般市民を蝕む麻薬犯罪を抑制しなければならない。
読者はヤクザと警察の狭間でややもすれば揺れる。
だが主人公は迷わない。最終目標であるヤクザの大ボス逮捕へ向けてひたすら突き進む。これも気持ちいい。

まとめて読むとえづきそうなほど濃い漫画なので、ちょっとずつ読むのがよろしかろう。

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[投稿:2013-07-01 09:41:05] [修正:2013-07-01 09:41:05] [このレビューのURL]

豪華客船に殺人鬼が表れ次々と乗客が殺されていく。
極限状況をどうやって生き抜くかというサバイバルホラー。

下手なわけではないが、いまいち楽しくない。
血と裸がふんだんに出てきて派手な絵ヅラのわりに、キャラクターが弱い。
最初のうちはパニックの勢いで読ませるが後半になるとどうしても失速してしまう。
クライマックスでは各キャラクターが生死の境でそれぞれに決断をするが、
読者としては最早どうでもよくなっている。

同じテーマを扱った前作、鬼燈の島と比べると進歩しているのだが、
まだ改善の余地があるように思う。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-06-29 15:21:26] [修正:2013-06-29 15:21:26] [このレビューのURL]

表紙はそれなりに可愛くセンス良く描いてあるが、
中身はただ単に女子高生が毒を吐くという漫画。

ものすごくユルい。どこでどうやって笑えばいいのかわからず、ただボンヤリとページをめくる。
まさに時間つぶし漫画。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-06-28 17:00:28] [修正:2013-06-28 17:00:28] [このレビューのURL]

殺し屋に狙われる少女を盲目の剣士が守って戦う漫画。
絵はすごく上手いが、漫画として総合的に見ると欠点が目立つ。

物語が単純すぎて、どうやって敵を倒すかでしか興味をひけていない。
詳細な解説がアクション漫画としてのスピード感を殺いでいる
似たようなキャラクターが多く誰が誰だかわかりにくい。

いつも話がごちゃごちゃして誰も彼もが悪巧みしているが、
最後は結局カタナで解決するのだなという印象。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-06-28 16:51:45] [修正:2013-06-28 16:51:45] [このレビューのURL]

古書店の女主人が古本にまつわるミステリを解決する小説のコミカライズ。
原作に準拠した丁寧なつくりになっている。

奇妙な事に別の作者によって別の雑誌で同時に漫画が連載されている。
どちらも原作をそのまま置き換えておりよく似ている。
原作をすでに読んでいるファンが同時に2つの漫画版を読み比べて違いや類似点を見つけて楽しむといった仕掛けなのかもしれない。よくわからないところだが。

こちらの漫画版について言えば、いい出来栄え。
絵柄が一本調子で稚拙な印象は受けるが、セリフまわしやコマ割り、注釈などの情報の入れ方が上手で読んでいて嫌味がない。
基本的には物語を知っている読者が読むものだろうが、これだけ読んでも先が気になる程度に楽しい。
時折り挟まれるヒロインのお色気シーンまで原作に忠実で、漫画家の情熱を感じる。

原作どおりで6点。画力で-1して5点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-06-28 16:08:21] [修正:2013-06-28 16:08:21] [このレビューのURL]

2030年の社会を舞台に狂四郎とユリカが結ばれるまでを描くエログロバトル漫画。

作品全体のテーマは、恋人のためならどんな辛いことも乗り越える、ということ。
2030年はとても過酷な世界で狂四郎とユリカは次々と苦難に遭遇する。
2013年の私から見ると、とても耐えられないような試練を2人は
知恵・力・勇気・意志で受け止めていくのが感動的。

作品の工夫は舞台の設定にある。とにかく過酷。
作中の2030年は道徳やイデオロギーなどの建前が無効で、
誰しもが自分の欲望のために行動するのが当たり前の社会になっている。
そこには善悪はなく、切羽詰った事情が露骨に表れている。
狂四郎とユリカの愛も欲望のひとつでしかなく、2人は互いのために罪を犯し続ける。

生きることが苦しく、生きる意味である愛も苦しい。
苦しさを紛らわすために下ネタとエロシーンが頻繁に挿入される。
これで笑うこともエッチな気分になることもないが、ともかく息苦しさの緩和には役立っている。

この作品は徳弘正也の個性が良い形で現れている。
エログロナンセンス、愛、シビアな人間観。
よくぞここまで掘り下げて描ききってくれたと思う。

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[投稿:2013-06-08 14:27:12] [修正:2013-06-08 14:27:12] [このレビューのURL]

高校生の少年と少女が未来を変えるために奔走する漫画。
事件や事故を予知して、それを防ぐ。作中では予言破壊と読んでいる。

主人公たちがなぜ頑張っているのかが読者にわかりにくい。
頑張れば未来は変えられる!と言われても、なかなか感情移入できない。
つまり、この人たちが助かって良かったなと思えない。

作品のテーマ、各エピソードの見せ場、キャラクターの魅力などが
絞りきれておらず、キャラクターがフワフワと格好をつけているだけのような印象。

途中から惨劇の未来を作り出す「カサンドラの仮面」と対決する話になり
ますます訳がわからなくなる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-06-07 21:24:03] [修正:2013-06-07 21:31:45] [このレビューのURL]