「鹿太郎」さんのページ

総レビュー数: 407レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月13日

「おでんの具×動物」の不思議なキャラクターたちの日常。

もともとキャラクターありき(みずしな先生デザインのTシャツ用なのかな?)で描かれた作品なのでその造形はシンプルながらも非常にユニークでかわいらしい。

これまでのみずしな先生の作品とは違いメインキャラクターを動物キャラばかりにした(メインは人間キャラであることが多かった)ことや、舞台設定を架空の無人島にしたことなどから他作品と比べるとほのぼのとした作風になっています。
これといったハイテンションのツッコミキャラがいないのもそれに拍車をかけていますね。

個人的にはみずしな先生は打率の高いギャグ作家なのではずしはしませんが、他作品よりもおとなしい印象を受けました。

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[投稿:2006-06-19 09:25:57] [修正:2006-06-19 09:25:57] [このレビューのURL]

週刊チャンピオンらしいというか同誌連載の『浦安鉄筋家族』的な下ネタとドリフ的な動きの笑いを使ったギャグ漫画。
ギャグ漫画はストーリー漫画以上に個人の好みによって評価が分かれると思うので一概には言えませんが、個人的には非常に波が激しい作品。

ハズレの回は箸にも棒にも引っ掛かりませんが、ひとたびアタれば腹筋クラッシャーと化します。

ハズレの回に多いのがページ数をうまく使いきれていないパターン。
話としてすでに落ちているのにページを埋めるために落ち後を描写してしまい蛇足になってしまっていることが散見されます。
桜井先生はある程度ページ数をしぼった方が洗練されるんじゃないかな。

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[投稿:2006-06-16 00:13:35] [修正:2006-06-16 00:13:35] [このレビューのURL]

アニメ化もされた人気ライトノベル『スレイヤーズ』のコミカライズ作品。

ストーリーは原作小説本編に、アニメ版の内容を織り交ぜつつ、さらにオリジナルを加えたもの。
4巻は一冊まるまる映画版のコミカライズ。

画風的には原作のそれとは毛色が違い、原作ファンの方は若干違和感を感じるかもしれませんが、画力が無い作者さんではないのですぐ慣れるかと。
それと主観ですが後半に進むにしたがって画風も原作のそれに寄せてるのかなといった印象も持ちました(線がシンプルになっている点とか)。

さすがに媒体間での情報量に格差があるので小説やアニメと比べると食い足りない部分はあろうかと思いますが、それでもコミック版はコミック版として高いレベルで再構成できていると思います。

表紙裏面の作者コメント欄で、近況とかではなく妙に不条理な小難しいことが書かれていて、義仲先生っていったいどんな人なんだろうと毎巻不思議に思っていました(笑)。

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[投稿:2006-06-15 17:36:11] [修正:2006-06-15 17:36:11] [このレビューのURL]

月ジャンの伝統的なエロコメ作品のはずですが、途中から割りと本格的な格闘物に移行し、さらに4巻以降は主人公をチェンジし至極全うな恋愛物へと変貌した作品。

作画的には井上雄彦先生の影響が色濃いように感じますが十分な描写力があり特にストレスは感じません。
女の子の可愛さなんかは井上先生を超えているかも…。

とかく少年誌でのエロマンガとして語られがちなこの作品ですが、個人的には4巻以降の路線も決してつまらないわけではなく、インパクトにはかけるものの意外な掘り出し物でした。

それでも純粋にエロってるのは1・2巻まででそれ目当てだと3巻以降は拍子抜けかもしれませんね(笑)

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[投稿:2006-06-15 05:37:06] [修正:2006-06-15 05:37:06] [このレビューのURL]

2002年日韓W杯前後における必殺技を用いないリアルなサッカー漫画の隆盛。
週刊少年誌各誌にそんな系統の作品がありましたが、サンデー誌上で連載されていたのがこの作品。

他作品と比較すると、感情論だけじゃないしっかりとした実践的な理論をうまく漫画の中に取り込めている。
作中に出てきた「メッセージ付きのパス」なんかは素直に関心しました。

それと『ファンタジスタ』ほどサッカーの描写がやわらかい作品は無いと思います。
なんというか・・・タイトルでもある主人公を含めた特別なプレイヤーであるところのファンタジスタの周りがふわっとしてるんですよ(分かりにくくてすいません…)。
「これはすごい事をしてるんだ」っていうことをあくまでリアリティを失わない範囲内で描く演出力は抜群。

個人的にはジャパンユース編あたりが最高潮でイタリア編からちょっと好みの展開でなくなってしまったのが残念でしたが、それでもリアルサッカー漫画の一翼を担うべき作品であることは間違いないかと。

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[投稿:2006-06-09 18:50:54] [修正:2006-06-09 18:50:54] [このレビューのURL]

『名探偵コナン』の青山剛昌先生のその名の通りの短編集。

収録作品の中でも自分が気になったのは天才高校生発明家とその年上の恋人のタイムマシンものである『ちょっとまってて』。
青山先生のデビュー作であり新人賞受賞作で、プロットがよく練られたSFです。

『コナン』の遅々たる展開に辟易してる人も多いと思いますがこの作品にはそんな面影は微塵も無く、新人作家らしい瑞々しさがあふれています。
線自体はまだまだ危いですが、それを補って余りあるアイデアと勢いがこの頃の青山先生にはありますよ。

ラストもポンとひざを打ちたくなるほど綺麗に収められています。

この短編集があるから、自分はまだ青山先生を諦められません…

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[投稿:2006-06-09 18:22:37] [修正:2006-06-09 18:22:37] [このレビューのURL]

『あずまんが大王』のあずまきよひこ先生の原点とも言えるアニパロ短編をまとめた作品集。

題材となっているアニメ作品は『天地無用!』『魔法少女プリティサミー』『バトルアスリーテス大運動会』など。
これらの作品について多少なりとも知識が必要かな…。

その意味では若干敷居は高いですが、それでも『あずまんが大王』や『よつばと』と同様、何度でも読み返したくなる中毒性は健在です。

数ページに及ぶ作品から4コママンガまで、平たく言えばオマケマンガを集めたものですがその一つ一つのクオリティが恐ろしく高く、むしろアニメ本体よりもオマケの方がお目当てになってしまう可能性も…(笑)

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[投稿:2006-06-06 18:16:51] [修正:2006-06-06 18:16:51] [このレビューのURL]

実際に読んでいたのは小学生時代でしたが、当時の記憶として毎月コロコロを買うたびこの作品を一番楽しみにしていたのを覚えています。

いわゆる90年代初期におけるJリーグバブルに乗った4コマギャグマンガなのですが樫本先生はこの作品くらいから4コマに適応した線の数が少ないシンプルな画風になり、作画面での安定ぶりがうかがえます。

さすがに登場キャラクター達は現在引退してしまった選手をモデルにしたものが多いので今更感は否めません…。
しかし、Jリーグマスコットキャラクターの中でも人気の高いグランパス君を主役にしたマスコット連中のドタバタ劇なんかは今でも楽しめるかも。

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[投稿:2006-06-06 18:15:54] [修正:2006-06-06 18:15:54] [このレビューのURL]

週刊少年ジャンプにて全9話で打ち切られてしまった作品。

作風としては今作品より以前に同誌で連載していた『ついでにとんちんかん』のようなギャグ路線ではなく、月刊の方のジャンプで連載していた『死神くん』のラインをたどったちょっと不思議な良い話系です。
決してつまらなくは無かったのですが週刊少年ジャンプという舞台では地味すぎたのかな。

まずかった点としては作画が相変わらず安定しません。
他にも、外見上はかわいい死神くんと違い主人公であるお穣のキャラクター造形に魅力が無い(えんど先生自ら本の中で語っていますが、でかい身体に太い眉など女性にとってマイナスイメージぶちこんだそうで…)点などですね。

全1巻なのでギャグではないえんど先生の入門編としては良いかもしれません。

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[投稿:2006-06-03 16:59:45] [修正:2006-06-03 16:59:45] [このレビューのURL]

青山先生はこの作品が描きたいから漫画家になったそうな。
そのくらいの意欲作のはずなのだが最近放置気味。

作品の雰囲気としては『YAIBA』と『コナン』の中間という感じかな。

手品の技術を生かしながら怪盗業をやるんですが普通に魔術師とか出てきてわりと何でもありです。
『コナン』では基本的にクールな部分しか見せない怪盗キッドですが今作ではかなり崩れて表情豊かです。

あと、連載期間が尋常ならざるほど飛び飛びなので作風・画風共にかなり変わってます。
『コナン』だけ読んでると青山先生は絵があまり変わらない作家さんだなと自分は感じていたんですが、この作品を観るとかなり変遷してますね。

復活あるのかなぁ…

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[投稿:2006-05-22 18:54:40] [修正:2006-05-22 18:54:40] [このレビューのURL]