「ITSUKI」さんのページ

総レビュー数: 639レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年08月10日

織田信長に仕える事となった九ノ一、千鳥を主人公とした4コマ漫画です。
時代は当然戦国時代で、信長の一生を追っていく内容となってます。
フィクションが入っていながらもその中身はしっかり取材をしているのが伝わってくる程しっかりしています。

ギャグの安定度は相変わらずの高さ。
戦国時代という乱世の中に生きる男と女の生き様をちょびっとシリアスに描く時もあり、その魅せ方も妙にウマいバランスの良い漫画です。
歴史モノが好きな方ならより楽しめる作品でしょう。

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[投稿:2010-03-14 23:25:10] [修正:2010-03-14 23:25:10] [このレビューのURL]

RPGゲーム「LUNAR」シリーズを原作とした漫画です。作画の船戸先生は現在は「Under the Rose」で人気ですね。
自分は「LUNAR」シリーズはプレイ済です。シリーズプレイ済の方ならいろいろ面白い作品です。

「LUNAR SILVER STAR STORY」とその続編「LUNAR2 ETERNAL BLUE」の両方のキャラクターが登場します。
時系列としてはLUNAR2の本編より後、真エンドより前になります。

魔族と人間のハーフという事が明らかになって村人から避けられる様になった少女・アリスがヒイロ達と出会った事で精神的に成長するという話です。(幼年期の終りとはその意味でしょう)

絵がとても安定していて、原作ファンでもイメージを崩さすに読めると思える納得の出来です。(強いて言うならジーンがちょっと老けry)
ラストのアリスの振り返るシーンが印象的でした。

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[投稿:2010-03-14 23:24:04] [修正:2010-03-14 23:24:04] [このレビューのURL]

「この物語はフィクションである」とコミックスを開くとデカデカとあるのが印象的。
(おそらく)作者の実体験を元とし、それにフィクションを混ぜて作られた島本和彦版「まんが道」です。
大学生活を送りながら漫画を連載する事がいかに厳しい、困難な道か、というのをなんとなく漠然と「自分なら大丈夫」と思っている主人公。
漫画を描いた事はないですが、こういう風に過信してしまったり、世間知らずだったりっていう気持ちは凄く共感できました。

あだち充・高橋留美子等の登場によりまんが界が少しづつ変化していく様と、それらが当時の読者にいかに衝撃的だったかを主人公を通してリアルに感じられます。一昔前のAV機器など当時の世相を知ることもできます。

作者の作品を読むのは実ははじめてでしたが、キャラクターのデザインがとてもわかりやすくていいです。
一目で「こいつはどういう奴」という雰囲気が掴めます。結構いろいろな画風が一つの漫画の中に存在している様な不思議な作風だなと思います。
まだまだ先は流そうな作品ですが、楽しく連載を追っていけそうです。

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[投稿:2010-03-14 23:21:13] [修正:2010-03-14 23:21:13] [このレビューのURL]

意外と良作です。
題材がありきたりなのが悪い点でしょうか。とある高校の生徒会メンバーをメインキャラとした日常コメディです。
萌え漫画という程まったりな空気でもなく、ギャグもしっかりしています。
1巻を読んだ時は「普通?」な印象だったのですが、数か月してから2巻を読んでみたら「あれ?こんなに面白かったっけ?」と一気にお気に入りになりました。

作画は凄い安定していて、読みやすいです。影の付け方なんかは若干「よつばと!」ぽいです。
常に目のハイライトがない無表情なボケ役兼トラブルメーカーの会長、完璧超人で黒い面もない常盤副会長、面倒くさがりでボーイッシュな成子、元気娘な(たぶん一応)主人公の里見、そしてメインキャラで唯一男で不器用ないじられ役松戸。
松戸の毎度の救われなさが良い。おいしいよ松戸w

キャラは魅力的ですし、作画の安定度もあって皆かわいいです。
また一応主人公として里見をあげましたが、この作品は特定の誰かの心理描写がされる事は少なく「生徒会の繰り広げるドタバタを第三者から見て楽しむ」というのが特徴です。
ヤングガンガンといえば「BAMBOO BLADE」「はなまる幼稚園」「咲-Saki-」なんかが有名ですが、今ヤングガンガンの中では一番好きな作品です。

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[投稿:2010-03-14 23:20:18] [修正:2010-03-14 23:20:18] [このレビューのURL]

これもここのレビューを見て購入しました。
文庫版の表紙に惹かれたってのもありますが。

天女の末裔といわれる叶家の娘、小夜子が転校してくるところから話ははじまり、叶家の財産を奪おうとする主人公・涼の実家遠野家と小夜子との間の陰謀、事件を描いた作品。
wikipediaだと「ホラー・ミステリー」とされていますが、ビジュアル的な面がホラーなのではなく、
魔性の17歳・小夜子の持つ妖艶な雰囲気や次々と人が死んでいくストーリー展開から「ホラー」と分類されているのでしょう。
自分の生まれるより前(1983年)の作品であるため、メインキャラである高校生達のデザインはどこか時代を感じます。(絵柄にも若干時代を感じます)

17歳とは思えない美貌と、大人びた雰囲気を持つ小夜子は、叶家を守る為に自らに迫る脅威を次々と「女の攻撃(オフェンス)」によって手にかけていきます。
自分の読んだ文庫版全2巻のうち、1巻の後半からストーリーが動き出し、2巻目の方は怒涛の展開でした。
変な超能力を持っている訳でもない、だからこそ小夜子という存在がより「こんな女いたらこえぇ??」と思いました。

また、作中でも言われますが「男の考える完璧な女性」と「女の考える完璧な女性」という像の違いも結構読んでいて面白かったです。
結構ドロドロした内容です。昼ドラみたいでした。

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[投稿:2010-03-14 23:18:47] [修正:2010-03-14 23:18:47] [このレビューのURL]

こちらのレビューで惹かれたので購入。
ドラクエに影響を受けた、というのが非常にわかりやすいファンタジーRPGっぽい世界を舞台とした作品です。
勇者ザードを倒したという邪神竜ディアボロスを倒す為に旅をしているザードの弟・ウリックと、法力国家アドビスの王子でありながら法力を受け継がずに魔力を持った王子・シオンの二人による冒険物語です。

全3巻のうち、2巻まではもうベッタベタなファンタジーです。「スレイヤーズ」みたいな感じといえばニュアンスで伝わるでしょうか。時代を感じます。
デフォルメを多用するギャグシーンが非常に多いのが特徴です。
絵も上手ではなく、読みづらく感じるところもありました。

買ってしまった以上最後まで読もうと思って最終巻を手にとりましたが、
その最終巻で良い意味で裏切られました。特にラスト2話は良かったです。
綺麗にまとまっていますし、悲しくて感動する内容となっています。
このラストを読めて良かったと思いました。

しかし、3巻までの冒険の旅が短く感じたため旅を振り返るシーンもイマイチ感動がわかなかったです。(3冊一気に読んだっていうのもありますが)
エピローグも欲しかったな、と思いましたがそれは同作者の「刻の大地」で読めるそうです。(「刻の大地」は未完なので手を出すか悩みますが…)

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-03-08 03:47:26] [修正:2010-03-08 03:47:26] [このレビューのURL]

「鬱漫画」と言われて薦められました。ちなみに沙村先生の作品はこれが最初になりました。

本当に救いの無いストーリーばかりで、結末がわかっているからこそつらいモノがあります。
エロい話かと思えば、それは序盤だけで話が進むにつれそれは陰に潜んでいってしまいます。
しかし内容はつまらないとは思いません。
もちろん明るい話を求めている方には薦めませんが、鬱だからといって評価を下げるという事にはなりません。
舞台も設定も未だかつてない内容だと思うので一度読んでみるのも良いと思います。

絵柄は線が粗い所もときどきありますが、背景の細部まで細かく書き込まれていて、キャラの顔つきも独特で魅力的です。
はじめ絵柄で敬遠していましたが一冊読み終わる前には慣れて好きになりました。

これを読み終えた直後に同じ作者の「おひっこし」を読んだらギャップがありすぎて大変驚きました笑

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-03-08 03:41:38] [修正:2010-03-08 03:41:38] [このレビューのURL]

「マクロスF」のヒットから人気が再燃中の「マクロス」シリーズ。現在はパチスロなんかもはじまってますね。
そのマクロスシリーズの初代「超時空要塞マクロス]を、新創刊した雑誌「マクロスエース」誌上で初代マクロスのキャラクターデザインを手がけた美樹本晴彦の手によって漫画化した作品です。
いうならばマクロス版「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」的なモノです。

自分の初めのこの作品に対する印象は↑の通りだったので、ちょっと昔風な絵柄だと思っていました。
が、読んでみてちょっと驚きました。絵柄は意外にも割と今風です。トーンもかなり量が多いです。
巻末あとがきによると、この作品を描くにあたって漫画をデジタルで描くようにした様です。

空中戦を描くシーンなどではコマ割が奇抜で面白いです。
しかし、描き込みの細かさゆえにゴチャっとして一見で何がどうなってるかわかりづらいという所もありました。
(そういう時はたいてい本を横向きに持ってみるとわかりやすいです。2ページぶち抜きで縦にコマを割る描き方が多いので。)

画力も、キャラの可愛さも好みですし、ストーリーもまさにこれからってところなので続きはとりあえず購入予定です。

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[投稿:2010-02-28 22:54:22] [修正:2010-03-02 02:57:27] [このレビューのURL]

サンデー連載中は読んでなかったのに完結してから評判がよさげだったので買ってしまいました。
前作である「道士郎でござる」と比べると、笑いの最大瞬間風速では道士郎の方が上。
でも全体的な構成のうまさとか、キャラクターの立ち位置の良さはこっちの「お茶にごす。」の方が好きです。
主人公がケンカ最強なのは相変わらず。でも今回の主人公は妙にピュアです。

「優しさって、何だろう?」という事を11巻通じて悩みぬきます。この作品のテーマともいえるでしょう。
誰かを助ける、とか道士郎と同じ路線に走りそうになってちょっとヒヤっとしましたが。
それを描いていくうえで作者が選んだ舞台が茶道部っていうのが凄い発想だと思いました。だってどうみても不良なヤツなのに。
11巻での主人公マーくんが新入生にお茶を出すシーンには、成長にちょっと感動。

この作品の好きな所はキャラクター構成です。
周りから恐れられる不良だけど、根は優しく天然である主人公・マーくん。
その相棒でありちょっと軽いヤツにみられがちだが、実はマーくんよりケンカっぱやい山田。
茶道部の部長であり、礼儀正しく、心やさしく、気丈で、マーくん達を茶道部に入部させた張本人である姉崎さん。(もっぱら部長って呼ばれるから違和感が・・笑)
マーくんは部長に恋する訳なので、このメンツだけでも話は構成しようと思えばできるんです。
部長の大和撫子な魅力は一巻を読むだけでもわかるはず。完璧なヒロイン像です。
しかし、この3人の他に重要なメインキャラクターとして、夏帆がいます。
船橋達と同じ学年・同じ茶道部で、気が強く曲がったことは許せない性格な彼女は船橋にガンガンモノを言っていける数少ないキャラであり、この立ち位置で存在感を発揮するキャラクターっていうのが今までの西森作品にはいなかったなと思います。
夏帆もまた、頑固な性格の為「部長の様に優しい人間になりたい」と思っていて、のちに船橋を理解し、支える様な存在となります。
第二の主人公の様でもあり、第二のヒロインの様でもあり。面白いキャラでした。

「部長の笑顔がみたい」というマーくんの願い、他人を部長と見間違えて思わず心が揺れて動揺するマーくん、夏帆の喝、最後の見開きへの構成は見事。でももうちょい余韻があっても良かったなと思いました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-28 23:22:06] [修正:2010-02-28 23:22:06] [このレビューのURL]

こちらは比較的新しい短編集です。
作画の安定感も向上していて、さまざまな作風をみせてくれています。
個人的にツボだったのは「なげなわマン」でした。表情と間の取り方に大笑い。
表題作である「PRESENT FOR ME」のオチは初めは「?」と思ったのですが、あとがきの解説読んで納得。
やっぱりこの作者は凄いセンス持ってるなーと実感しました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-28 23:19:57] [修正:2010-02-28 23:19:57] [このレビューのURL]

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