「ITSUKI」さんのページ

総レビュー数: 639レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年08月10日

簡単に内容を言うと「伊賀忍者対甲賀忍者のバトルロイヤル」です。10人対10人での忍法合戦。
全5巻の中にそれを描き切っているので、序盤から非常にテンポ良く進みます。
「忍法合戦」という事で「能力バトル」に近い内容です。キャラが多いのでちょっと名前覚えるのに苦労しましたが、キャラの造形は非常に特徴的なので名前は覚えられずとも顔は一度みたら忘れないでしょう。

結構癖が強い絵ですが、忍法のおどろおどろした雰囲気などとても良いと思います。(初見時はきもちわるいと思いましたが・・w)
個性強いヤツしか出てこないので、ヒロインの可愛さが非常に際立ってると思いましたw
また、伊賀対甲賀という内容の為なのか、どちらが善、どちらが悪、様な描かれ方はされていません。両陣営ともバランス良く描かれ、どういう結末になるのか予想は不可能でした。
(彼らは幕府の世継ぎ問題解決の為に利用されて殺し合っているだけだからです)

伊賀・甲賀の対立の所為で結ばれなくなってしまった主人公とヒロインの二人の関係もベタながら良かったです。
しかし結末は結構あっさり、というか・・もうちょっと予想裏切ってほしかったというのが正直なところです。

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[投稿:2010-02-28 23:18:36] [修正:2010-02-28 23:18:36] [このレビューのURL]

作者のデビュー作である「街角花だより」他2作品が収録されています。
花屋が舞台なので、花に関するうんちくに少し詳しくなれます。

巻頭には2003年と2007年に描かれた「街角花だより」(日和版)、巻末の方にデビュー作(1995年)の「街角花だより」(明石版)があります。大分前に描かれた作品なので明石版は流石に画力が少し足りない気もしますが、デビュー作でこれだけ自分の絵を確立できてるのは凄い。
こうの作品の雰囲気もこの時点で出来上がっていて、驚異的に安定していると思います。

明石版「街角花だより」には「没最終回」なるものも収録されていて、確かにこれは没で正解だったと納得しました^^;
ただ、ほかのこうのさんの作品と相対的に比べるとどうしても評価は下がるかなぁといったところです。6,5点くらい。

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[投稿:2010-02-28 23:17:33] [修正:2010-02-28 23:17:33] [このレビューのURL]

「ぴっぴらちょう」ではなく「ぴっぴらのーと」と読みます。
今のところ作者唯一の4コマ構成の作品です。
一巻と二巻でカバーデザインも分厚さも全く違うのが珍しい(文庫版は統一されてますが)

街中で偶然迷子のセキセイインコを拾ったキミ子ちゃんが、そのインコ(ぴっぴらさん)を飼うことになる事からはじまるギャグ4コマです。
インコ一羽飼うだけなのに、結構大変。ぴっぴらさんに振り回されます。
もちろん主役はぴっぴらさんであり、ぴっぴらさんの挙動がいちいち可愛いし、憎たらしいし、面白い。
町の人も多数登場し、特に小鳥屋のツナさんとのあわーい恋愛もシリアスになりすぎずにオチをつけるので、最後まで同じ雰囲気を保ったまま楽しめます。
ツナさんがイケメンじゃないボケキャラなのがまた良いw
しかし、全体通しての物語の起伏は少なめ。

こうのさんを知ったのは「夕凪の街 桜の国」からだったのですが、本来はこういったコメディ作品を主に描いてらっしゃる方なんですね。
トーンをほとんど使われない暖かみある画風は変わらずで、キャラの表情が個人的にとても好みです。良作。

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[投稿:2010-02-28 23:16:42] [修正:2010-02-28 23:16:42] [このレビューのURL]

「地球に生命が誕生してからの三十億年の総ての記憶を持っている」という少女・エマノンとの一晩のゆきずりの旅の短い話です。
エマノンの記憶に関する考察がストーリーのメインであり、ジャンルでいうとSFです。
この記憶を持っているのは何の為なのか、等読んでて惹かれる内容でした。
一晩一緒に過ごしただけという切なさは「一期一会」の大切さを教えてくれます。

また、作品の魅力は内容だけでなく鶴田謙二の画風も大きいところです。
原作者が「イメージぴったり」と絶賛する程のエマノンの雰囲気、とても良いです。
全体通しても細部まで高い画力を持っていると思います。
この芸術的な絵こそ、根強いファンを未だに持つ鶴田謙二の最大の持ち味でしょう。カラーも美麗。
1巻でしっかり完結してるのもうれしいところ。
同じ作者の「Forget-me-not」などは一巻で未完終了となっていて非常に残念でしたので・・・

先日エマノンの続編のムックが発売されましたが、そちらは内容としては薄いと思いましたが、全ページ鶴田謙二のカラーが読めるというのはうれしかったです。

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[投稿:2010-02-28 23:14:29] [修正:2010-02-28 23:14:29] [このレビューのURL]

掲載誌を見てわかると思いますが、収録されている作品はいわゆる「百合モノ」です。
とはいえ、ドロドロしたものではなく、純愛な内容です。
作者の金田一蓮十郎先生は「ジャングルはいつもハレのちグゥ」などで有名な漫画家ですが、この作品の雰囲気はギャグ色は薄いです。

「めぐみとあおい」「あゆみとあいか」「ゆりかとまゆこ」の3つのストーリーが収録されていますが、どの作品もまとまっていて良かったです。
ストーリーの本編と後日談を間をあけて収録する方法も上手いな、と思いました。
表題作ともいえる「めぐみとあおい」も良いですが、個人的には「あゆみとあいか」が好きです。
「女性になりたい、レズビアンな男」というなんともややこしい題材に惹かれました。

でもまぁ・・・同性愛っていう内容なので「そういうの無理!」って方にはそこまで薦められないかなぁ。
でもそんな気にする程でもなかったってのが一読した感想でした。(自分も百合とかBLとか無理っていってる人間なので・・)

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[投稿:2010-02-28 23:12:10] [修正:2010-02-28 23:12:10] [このレビューのURL]

最近では東方Projectの同人活動などでも活躍されてる方なので、東方好きな方は見たことある絵だと思います。
非常に脱力系な絵柄をしていて、作りだされる空気はかなり独特です。
発明家の娘で、お父さんよりも実は発明の才能を持っている、平目木はつめちゃんを主役とした4コマ漫画です。
同作者の作品である「はるみねーしょん」はダジャレネタがかなりの割合なのに対し、こちらの作品ははつめの発明品である「はこ」の様々な機能を楽しむ内容となっています。

「はこ」のシンプルながら可愛いと思える表情とセリフのおかげで、個人的には「はるみねーしょん」よりツボに入って楽しめてます。
ネタも予想のちょっと斜め上くらいをいってくれるので悪くないです。
今集めている4コマ作品の中では続きが早く読みたい方の作品です。

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[投稿:2010-02-28 23:11:18] [修正:2010-02-28 23:11:18] [このレビューのURL]

「物語の大部分は、主人公・つぐみの部屋(6畳一間)から1歩も出ずに展開される」というシチュエーションを非常に限定した4コマ漫画です。
フリーターで家から出たがらず、内職でなんとか生活している主人公・森川つぐみと、彼女の親友でこちらは会社員の和久井理沙の二人をメインとして展開されます。

読んでて凄いと思うのはやっぱりネタ切れを起こさない事と、マンネリに陥らない事です。
毎回しっかり起承転結がついていて、安定して面白いです。
この作品にとっては、炬燵・扇風機・ベランダ・サボテン(緑丸)なども重要な一種の登場人物といえるでしょう。

また、同作者の4コマ漫画に「たびびと」という作品があります。こちらはこの作品と対象的に世界を冒険するRPG風4コマです。二つの作品を読み比べるとより面白いでしょう。

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[投稿:2010-02-28 23:10:32] [修正:2010-02-28 23:10:32] [このレビューのURL]

職人&日常系漫画。
とある溶接工場、「のろ鉄」で働く人々の日常。
作者が溶接工だったという特殊な経験を活かしてさまざまな溶接蘊蓄を描かれていて、知的好奇心が強い方にお勧め。

仕事内容はブラック企業もいいとこなのですが、作風のおかげで悲壮感を漂わせない内容となってます。
絵は結構ラフな感じですが読みやすく、主人公・北さんの奥さんなどの数少ない女性キャラはかわいくかけてます。

傑作として世に残るような類の作品ではないと思いますが、力抜いて楽しめる良作です。

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[投稿:2010-02-28 23:09:35] [修正:2010-02-28 23:09:35] [このレビューのURL]

「おおきく振りかぶって」が大ヒット中のひぐちアサ先生の前作です。
怪我でテニスを断念し写真サークルに入部した主人公・芹生弘隆が、(主に悪い意味で)破天荒なサークルの先輩・唐須弥恵と知り合い恋人となる事からはじまります。

ヒロインである弥恵先輩の性格はとにかくイラッとします。自己中だし、プライドが高いし、メチャクチャに振り回されます。
このヒロインを無理に好きになる必要はないかもしれません。
また、ストーリーは全体通して暗く、「鬱漫画」に入るかもしれません。

この作品の魅力は作者特有のセリフ選びだと思います。
現実で人が会話する時ってこういう風になるよな?っていう雰囲気が凄いでてるんです。
とにかく大事な部分を省いて話す様な。セリフとセリフの行間を読みこまないと理解できない点もあります。
しかしこのセリフ回しは妙な中毒性を持っていると思います。
読み終わった後に、もう一度読んでみたくなります。
現在でもこの作品が根強い人気を持っているのはその所為でしょう。
「おおきく振りかぶって」とは作風のギャップがあるので少し注意ですw

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-02-28 23:08:33] [修正:2010-02-28 23:08:33] [このレビューのURL]

7点 五年生

四年生から直接つながっている続編です。タイトル通り昭夫がまさかの留年をしてしまい五年生となり、芳乃が就職で東京へ行き遠距離恋愛となるところからはじまります。

「四年生」でもこの「五年生」でもそうですが、昭夫と芳乃をはじめとしたキャラクターの会話を通して作者の持つ恋愛観というモノを結構描かれています。その主張が楽しめるかで結構評価が変わってくるでしょう。
自分はすらすら読めて楽しめた方でした。

今作では前作以上に登場人物が増え、関係が複雑化します。
その割に最後はあっさりと終わったのは個人的には好印象です。
画力の未熟さは変わらず。でも四年生から読んでいればもう慣れていると思います。
ところどころ背景が白いのが改めて読み返すと気になりました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-02-28 23:06:59] [修正:2010-02-28 23:06:59] [このレビューのURL]

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