「ITSUKI」さんのページ

総レビュー数: 639レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年08月10日

夜間学校に通う高校生である主人公(≒作者)が漫画を描き始め、奥さんと結婚するまでを描いたエッセイ漫画です。
ほぼノンフィクションに近い内容です。
根が暗い性格だったり、ひねくれた考えをしている作者の鬱屈した葛藤の数々を楽しめるか、がカギです。

まだ作者が漫画家として生活する前の話になるので、将来への不安なども多くとても内容が暗いです。
その為、勇気を振り絞って奥さんに告白したり、避けられても忘れられずに泣いてしまう主人公の様子を見ていると自然と感情移入し、応援したくなりました。
絵柄はこの時点では鬱な感じの表情が強い顔をしていて、続編である「僕の小規模な生活」と比べると癖が強いですが、内容を考えるとこれはこれであっていると思います。
ただ、内容自体へのとっつきやすさは「小規模な生活」の方だと思うので、そちらから入って、気に入ればこちらも。という風に自分はオススメします。

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[投稿:2010-02-28 23:05:10] [修正:2010-02-28 23:05:10] [このレビューのURL]

高橋しん先生の初期短編集なのですが、この作品の凄い処は単行本化にあたって当時の読み切りを作者自身で大幅に描き直している点です。修正とかそういうレベルではなく。
その為絵柄も全体通して安定して読めます。

短編の内容は作者の経験をいかしたマラソンとか駅伝とかジョギングとかそういう題材が多いです。
やはり作品を作るには自分の経験ってものがないと難しいのだろうなぁと改めて実感します。
どれも短編として良くまとまっていて、読後感のすっきりした短編集でした。

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[投稿:2010-02-28 23:03:36] [修正:2010-02-28 23:04:01] [このレビューのURL]

「鋼の錬金術師」の荒川弘先生による農業エッセイギャグマンガです。
漫画家になるまで20年以上実家の農家を手伝っていたという荒川先生の経歴を存分に活かされています。

北海道の農家で過ごしてないとまず遭遇しない事態の多いこと多いこと。
蘊蓄とか雑学が好きな自分には好みでした。
テンポの良さとツッコミのキレは本当に面白い。
「ハガレン」におけるギャグパートや、コミックスのおまけ4コマが「好き!」という方ならまずハマれると思います。

現時点で「鋼の錬金術師」と「獣神演武」を同時連載している作家さんですので、続刊は当分先になると思われるのが残念といえば残念です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-02-28 22:59:26] [修正:2010-02-28 22:59:26] [このレビューのURL]

7点 巨娘

この作品はかなり人を選ぶ!間違いないです。
特に「神戸在住」から同じ作者だから、という理由で買って同じような作品を期待するとかなりショックを受けるでしょう。
自分も事前に「かなり作風が違う」というのは知っていましたが、それでも「これ同じ作者なのか?」と驚く程別モノでした。

この作品は「巨娘」ことジョーさんを主役としたギャグ漫画です。
「神戸在住」でみせたコマとコマの間に挟まれるキャラクターのモノローグにあたる部分には作者(ナレーター?)からのセリフが入るようになってます。
絵の雰囲気、話のテンション、キャラのアクの強さ、ぶっ飛んだ展開どれも違いすぎます。
かなり初めは戸惑いながら読み、「読みづらい!」と思ったのですが読んでいくうちにこちらのテンポにも慣れることがなんとかできました。
結局、なんだかんだで今後新刊が出たら作者買いで買ってしまうだろうなぁ程度には好きになりました。

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[投稿:2010-02-28 22:57:47] [修正:2010-02-28 22:57:47] [このレビューのURL]

鬼頭作品読むのは実はこの作品が最初です。「ぼくらの」「なるたる」「ヴァンデミエールの翼」なども読んでみたいのですが、いかんせん巻数が多いし、なかなか安く手に入らないので…
という訳でこの作品で鬼頭先生に初挑戦してみましたが、悪くなかったです。
まず最初に、解れそうな繊細な線で描かれていて特徴的な絵をしていると思いました。
絵は背景が白くなりがちですが、独特の間と空気感が作れていて凄い。
「鬱」漫画が多いという先入観を持っていたので、割とギャグが多くて意外でした。他の方のレビューをみるとまだまだ安心できませんが・・w

あとこの作品の世界観はかなり初見殺しだと思います。
初めかなり戸惑いました。「これ途中に解説とかないんならちょっと読み続けるの無理だ・・・」と思うくらいでした。
が、単行本149Pから6Pにわたってこの作品の世界の解説が描かれています。
もっと早くこれ読ませてくれよと。まぁ解説のおかげで大分理解はできましたけど。
なので、この作品を読むときは149Pからの解説を読んでから読み始めるか、なんとか149Pまでは読み進めることをお薦めします。

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[投稿:2010-02-28 22:56:33] [修正:2010-02-28 22:56:33] [このレビューのURL]

「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木先生の初期短編集。
表題作のほかに3作収録されており、描かれた時期の違いが絵柄にかなり現れています。
しかし、絵の未熟さを我慢して読んでいける程には面白かったです。
独特な擬音、あっといわせる展開はもちろん、
デビュー作である「武装ポーカー」からすでに荒木節全開でした。
後、荒木先生がおっぱいが「プルン!」とかパンチラを描いたりしてるのが個人的に衝撃的でしたw
アイリンのセクシーさは間違いなく荒木作品トップですね。

作者補正コミで7点です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-28 22:52:12] [修正:2010-02-28 22:52:12] [このレビューのURL]

7点 LAWMAN

「ジオブリーダーズ」などの伊藤明弘先生の単巻もの。
ちなみに主人公の大蔵省特殊査察部第二課執行官入江省三は「ジオブリーダーズ」の登場人物らしいですが、ジオブリは未読なのでその上での感想です。
今のところ作者の作品なまだ「ベル☆スタア強盗団」しか読了してません。

内容はガンアクションなのは変わらず、ストーリーもどっかの映画で見たことある様なものですが、ベタ故に安定して楽しめます。
むしろ漫画でガンアクションをここまでカッコよく描けるのはホント少ないと思います。
作画に関しては全体的によく書き込まれていて、キャラデザも個人的に好み。
普段は飄々としているが、決めるところは決める入江の表情の変化もかっこいい。

全1巻で長くないので、ぱっと読んで楽しめる作品だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-28 22:51:25] [修正:2010-02-28 22:51:25] [このレビューのURL]

東方儚月抄から流れて、作者オリジナルであるこちらの作品も読みだしたのですが、これも面白いです。

芸能プロダクションが舞台の話なのですが…
序盤から主人公・木村(モクソン)のアイドルとしての人気の上がりっぷりはかなり展開が早く、苦労してトップアイドルに駆け上がっていく!みたいな内容は期待しない方が良いです。
むしろ天性のキャラクターと音楽の才能でどんどん成功し、短い内に事務所の経営を支える位の存在になってしまいます。

そこよりもモクソンがアイドルとして成功してく中、事務所内での所長やその他社員達の間でうごめく恋愛模様がメインです。
作中の言葉を借りるなら正に「泥沼っスね」という様な状態なのですが、
重苦しいドロドロした雰囲気を感じない為読んでいて苦痛ではありません。

そうなっているのは、モクソンのキャラクターのお陰だと思います。
自分自身も恋愛と仕事で悩んだりもしますが、皆が好きで、事務所の為にがんばりたいという純真なキャラクターが場を和ませてくれます。
また、作者の絵柄ももちろん良い意味で作品を軽くしてくれています。

とりあえずモクソンかわいいよ(結局そこかい)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-21 04:41:52] [修正:2010-01-21 18:03:04] [このレビューのURL]

東方Projectの漫画作品の中では一番シリアスな内容です。
ストーリーも全三巻丸ごと使う長編です。
作画担当の秋★枝先生の絵柄と、東方Project独特ともいえる台詞回しの力で、原作の幻想郷の雰囲気が十分に出ている点がファンとしては凄いと思いました。
間のとり方、表情、白黒の付け方などが上手い。

東方Projectのキャラ同士の会話は「言葉遊び」と称され、
公式にも(冗談とはいえ)Q&Aに「キャラクター同士の会話の意味がわかりません」と書かれている程独特。
つまり、東方Project知らない人が読んでも楽しめないな。という事です。結局は…w
原作ファンなら「おぉー原作っぽさが出てるな」という風に満足できるのですが。

その他この作品での見所は漫画での「スペルカード戦」でしょう。
実際絵にして動かしてみるとこんなにあっさりしたものなのか、という印象でした。もっと派手にドンパチかますのかと思ってました。
まぁあくまで「戦い」ではなく「弾幕ごっこ」なのでそういうものなのかもしれませんが。

「儚月抄」「三月精」「月のイナバと地上の因幡」とどれも漫画版東方は作画が良い人に恵まれているなと思いました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-21 04:24:19] [修正:2010-01-21 18:02:10] [このレビューのURL]

原作既読。原作は超がつくくらい好きです。映画化万歳。
コミカライズっていう類の物にしては、雰囲気をぶち壊してしまう様な絵柄でも無くて安心しました。
(やっぱ原作挿絵の方が好みですが…)
内容も原作に概ね忠実に漫画化されています。

まぁ・・・この点数が8点になるか6点になるかは、正直2巻以降がどれだけ上手に漫画化できるかにかかってるといっても過言じゃありません。
それぐらいに素晴らしいラストだと思っているので。

未読の人になんとなくな世界観・ストーリーを説明すると
「紅の豚」と「天空の城ラピュタ」と「カリオストロの城」と「ローマの休日」を足して割った様な雰囲気の作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-18 13:53:58] [修正:2010-01-18 13:53:58] [このレビューのURL]

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