「ITSUKI」さんのページ

総レビュー数: 639レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年08月10日

個人的思い入れの強い作者ではあるのですが、この作品は特にオススメできます。
同時発売だった「たまりば」の方が本命だと思っていたらこっちの方が個人的にはヒットでした。

タヌキが恩返しに主人公の家にやってきて、奇妙な同棲生活がはじまる、というコメディ作品。

タヌキはタヌキらしく変身が出来、普段は二頭身のちびっこメイドみたいな格好をしています。
この状態のタヌキは言葉をしゃべり、表情豊か。
喜怒哀楽がはっきりしていてマスコット的可愛さが半端ないです。

しかし主人公が女性&動物好きの為、たいていいつも無理やり元のタヌキ姿(これはリアルタヌキっぽく描かれます)に戻され、その状態が愛でられるという一風変わったバランスを保っています。
キャラクターのデフォルメ具合、作画の安定度も良いです。

4年かかってようやく1冊、という事でこれ1冊の中に46話収録というのも満足度が高かった理由の一つです。
その分、2巻ははたして刊行されるのかというのが微妙なのですが…

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-06-27 11:36:17] [修正:2010-06-27 11:36:17] [このレビューのURL]

6点 マギ

「やぁ、ばくはアラジン!」「よぉ、俺はアリババ!」
という帯と表紙の綺麗さに惹かれて購入。

アラジン、アリババ、シンドバッドなどが共演するっていうなんでもアリっぽい世界観がワクワクさせます。
実際はアラビアンな枠を超えて世界規模のスケールになっていますが。
絵も丁寧でやはり連載経験のある作家は違うなと感じさせます。

結構壮大な設定がある様なので、連載が続いて話が展開すれば良い少年漫画作品になるんじゃないでしょうか。
まだまだ現時点は序盤とみて今後に期待しています。

という訳で打ち切りだけは勘弁してっ…!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-23 22:40:53] [修正:2010-06-23 22:40:53] [このレビューのURL]

あらすじ通り、中央線沿いに住むキャラクター達がモノローグによって日々の生活を語る4コマです。
自分が割と舞台と身近に住んでいるのもあり、各地の特色を多少は誇張しながらもわかりやすくうまくとらえて描けていると思いました。
絵もベテラン作家なだけあり安定しています。

すべてモノローグで語られるのでたんたんとしてはいますが、その分ゆったりと読める作品。
一気読みするよりは少しづつ読み進める方が良いでしょう。

地元愛というのでしょうか、そういうのが伝わってくる作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-22 22:54:47] [修正:2010-06-22 22:55:40] [このレビューのURL]

表紙&帯買いでしたがとても良い作品でした。

環状白馬線の車掌である英(はなぶさ)さんを主人公として、乗客達との一期一会なストーリーを一話完結で描いています。

第一話から構成力・画力の高さが光っています。
作中の言葉ですが、街と街を繋いで、人と人を繋いで、市内を巡り、乗ってこられるいろんなお客様と誰も知らない物語を紡ぎながら今日も英さんは環状線に乗っています。

電車に乗りたいから電車に乗りに来るお客はいない、どこかに行きたいから電車に乗るんだ、というスタンスで常連の乗客とも慣れ合わない英さんですが、そのぶっきらぼうで不器用な所もまた魅力的。
それに「一期一会」って大切で良いものだと改めて思えました。
そういうハートフルな作品です。

全1巻という事で魅力的な脇役も結局名前がわからなかったりとかそういう所もありますが、その分良いストーリーが描けていると思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-20 23:56:12] [修正:2010-06-20 23:56:12] [このレビューのURL]

既にレビューにあがっていますが、この作品を最後までギャグとして笑う事しかできなかった方と、面白かったけど心のどこかで笑えない部分を感じた方とで大分この作品の見方は変わるのではないでしょうか。

自分のただ無為に過ごす日常をなんとかしたいと思いつつ…何か行動を起こせば裏目に出て、周囲になかなか理解されない黒沢。
黒沢と自分の世代は全く違いますがなんだか共感できる点が多かったです。
ただ黒沢は自分が持ち上げられるとすぐ調子に乗って羽目を外すのが悪い所でしたw

終盤では「ただ過ごす日常」でも「生きる為に闘う」事が大事なんだという方向にホームレス達を引き合いに出して説いていて、なんだか奮い立つものがありました。
ここらへんなんかは同世代の中年よりも若者にこそ作者が伝えたいメッセージなんではないでしょうか。
そしてあのラスト…皆に理解され慕われた黒沢の最期。
皆に腕を握られて「あったけぇ…」と涙。
なんだか無性に感動しました。

作品の本旨とは外れるかもしれませんが、対ヤンキー(達)での闘いでみせる黒沢の策略の数々がどれもしっかり練られていてそういう点でも面白かったです。
黒沢の心情がどんどん語られて話が進むのですらすら読め、一冊読み終わるのがあっという間です。それが良いか悪いかは個人によると思いますが。。

実は福本先生の作品で最後まで読んだのはこれが最初になったのですが、面白かったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-20 19:44:16] [修正:2010-06-20 19:44:16] [このレビューのURL]

不定期連載というのも致し方ないと納得できるほどの卓越した画力と、徹底したリアリティ。
結果とても読み応えのある歴史漫画となっています。

チェーザレ・ボルジアという実在の人物の若き頃の活躍を、架空の人物であるアンジェロ・ダ・カノッサを通じて描かれるのでチェーザレや当時の時代の様子を知らない人でも話に入っていけます。

登場人物が多数で関係も複雑、しかも皆横文字&名前が長いので、人間関係を把握するのが慣れるまで大変ですが、コミックスにはそれを考慮して相関図もありますし、2P使って丁寧に前巻のあらすじを書いてくれるので読む間が空いても大丈夫。読者に易しいつくりとなっています。
それに一見難解そうに見えても、作者の力量が高くて読みやすいので案外すんなり頭に内容が入ってきます。

チェーザレ・ボルジアのカリスマ性と人間臭さの両方がどちらも描けていて非常に魅力的。
ミゲルとの関係なんかもただの「主人と従順な側近」という間柄ではない辺りがフィクションらしさが無いので良いです。

コミックスの装丁のシンプルさは今まで読んだ中でも随一。
「中身で勝負」って事なのでしょうか?w
でも作品の雰囲気を決して壊さないという意味でとても気に入っています。

絵にも内容にも妥協のみられない飽きの来ない良作です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-06-14 00:38:54] [修正:2010-06-20 11:28:39] [このレビューのURL]

操縦したら必ず死が待っているという恐ろしい設定。
15人の子供たちは、避けられない「死」の運命を目の当たりにし、、
「自分の命を賭してまで本当に守りたいもの」を改めて自分の中に見つけ出します。
個々のエピソードはどれも完成度が高く、ロボットでの格闘シーンよりも上記のような各キャラの掘り下げがメインです。
ロボの格闘シーンはデザインに凝りすぎて何が起きてるのか分かりづらい所もありました。

子供たちがそれぞれの思いを持って守ってきた世界が、一本につながって最後へ…という構成も見事。
最後をウシロにしたのも予定通りとはいえうまいとしかいえない。
伏線の張り方も見事。

メインキャラ達は本当にバンバン退場していきますが、その散り様はあえて描写しないという所も多いです。
もっとグロかったりするのかと思っていたのでそこは助かりました。

個人的に好きなエピソードはモジとマキ、あとウシロ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-05-06 00:02:28] [修正:2010-06-19 13:28:55] [このレビューのURL]

5点 ISUCA

「妖怪退治」「真名(まな)」「家事の得意な主人公と散らかすヒロイン」「eの字を削ってゴーレム退治」「スタイルがコンプレックスなヒロイン」

などなど、ストーリー・設定に目新しい点が全然見当たらないのに逆に驚きました。(自分が読んできたジャンルと被ってるんでしょうか・・)
ライトノベルや漫画・ゲームのどこかで見たことあるものばっかりです。

ただ「エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画」と同じ方の作品で、絵は安定して上手です。
内容も「碇シンジ育成計画」と同じ様にサービス多め。

個人的にヒロインの髪型は表紙の方が良いと思います。
ぱっつんな感じの作中の髪型はイマイチ。。なんかバランスが。。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-09 23:10:39] [修正:2010-06-09 23:11:10] [このレビューのURL]

原作未読。

原作ライトノベルはアニメ化する程の人気があるにも関わらず、
作画の矢吹先生の漫画世界に既に取り込まれつつあるなんとも不思議な「漫画版」です。

何しろ「To LOVEる」のキャラが普通に登場します。
ジャンプの人気作家が手掛けているからこそ許されるケースなのでしょうけど、「原作」の存在をつい忘れてしまいそうになります。

サービスシーンのはさみ方も従来と変わってない気がしますし・・・w
せっかくの原作つきなのですから、今後ストーリーで良い感じに魅せてくれる事を期待します。
あ、作画に関しては文句無いです。相変わらず絵は上手です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-06 23:45:17] [修正:2010-06-06 23:50:12] [このレビューのURL]

何も特別な事が起こらない日常は平穏と言います。
しかし恋人と過ごす毎日は、普通な日々が刺激的に感じるんです。

一番最初の物語の「つかみ」から上手いなぁと思いました。
とても純愛な内容で、ドロドロしません。なんとも平和な世界です。
それに星野の普通からちょっと(大分?)ずれた思考回路からくるボケとそれに思わずツッコむ根岸さんの台詞やテンポが良くってリズム良く読み進められます。
(この気持ちよさの謎は4巻のおまけ漫画で明らかに。作者も無意識だった様ですが漫画ってこうやってできてるんだなぁと感心しました)

恋人でいる事・いられる事がどんなに大事で素晴らしいのか。
そんな事をはっとさせられる星野のキャラがとても好きです。

とよ田先生の作品は「FLIP-FLAP」以来二作目だったのですが、「ラブロマ」でとよ田先生の絵柄・作風が好きになれました。
場面転換の仕方、オチの付け方、カラーの塗り方などなど独特だなぁと思います。
全5巻で長すぎないのも○。
さっと読めて「あー面白かった」っていい気分で読み終えられます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-05 22:49:05] [修正:2010-06-05 22:53:55] [このレビューのURL]

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