「ITSUKI」さんのページ

総レビュー数: 639レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年08月10日

9点 海猿

非常にインパクトのあるタイトル「ブラックジャックによろしく」によって作者の事を知りましたが、「海猿」の漫画原作を同じ方が描いているというのは、「海猿」が映画化して単行本が再販されてからでした。

なので、「ブラックジャックによろしく」より後にこちらを読んだのですが、「あー作者は絵が悪い方に進化してしまったなぁ」と思いました。
こちらの方が絵の癖が少なく、読みやすいです。
特にヒロインの可愛さが段違いです。

「災害救助」等がメインの話となるので、一巻目から非常にスピード感溢れる展開でとてもハラハラしながら読んでました。
海の恐怖を漫画で改めて実感しました。
また、海賊退治や密輸検挙等国を守る仕事としても、常に死と隣り合わせであり、その苛酷さは是非読んでない方には知ってもらいたいです。
この様な内容である為、「生命の重さ」について「ブラックジャックによろしく」とは違う視点から改めて考えさせられました。
「密航船編」「潜水士訓練編」「不審船編」等という風に作品全体をいくつかのエピソードに分けることができますが、最初から最後までどのエピソードも完成度が高く、外れがありません。

また、割とヒロインで新聞記者である美晴との恋愛模様も描かれています。
新聞記者として事件の記事を書く事に対する悩み等、美晴も只のヒロインではなく、事件を通しての成長を描いている点も良いです。

エンターテインメントとしての面白さは文句なしですし、それだけに収まらない深さがある作品だと感じました。

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[投稿:2010-01-07 03:58:28] [修正:2010-01-07 03:58:28] [このレビューのURL]

読む前にここのレビュー等を読んで、かなり再読する必要のある作品なのだろうと認識したので、
1ページ1ページじっくり読んでいったのですが、それでも一回読んだだけで全部を把握するのは不可能でした。
様々な登場人物・時系列・表現・そして伏線が存在するためです。

一度最後まで読んでの感想は「よくわからない。けど、何か凄い作品だ」って事だけでした。
この作品を頭の中で生み出した作者のただならぬ才能を感じる事が出来ます。

この作品を「読み解く」にはかなりの深い考察が必要でしょう。
自分はレビュアーの穴子さんのサイトで解説を読んでようやく理解し、スッキリできたと思ってます。

娯楽として「面白い」という作品ではありませんが、「こんな作品があるのか」と漫画の新しい可能性を感じました。
そういう点では「面白かった」です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-04 03:45:48] [修正:2010-01-04 03:45:48] [このレビューのURL]

描かされて描いてるって感じがします。
4コマ形式ではありますが、4コマ風にコマを割っているだけで、ネタの入れ方は4コマ以上、あるいは未満で終わるなどしていて、4コマ一段の途中で違うネタに変わるって事がざらです。
この形式は正直読みやすくないです。
それに、「コマが余ってしまったから適当に思いついたネタを入れました」感があるのが良くない。

ネタ自体はマニアックだったり相変わらず卑屈だったり面白いのですが、それも「小規模な生活」の方と差別化という点では微妙に思います。

点が低めなのはひとえに描き方の悪さ故ですね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-03 00:32:28] [修正:2010-01-03 00:32:28] [このレビューのURL]

7点 FLIP-FLAP

少し癖のある絵かもしれないが、男女問わず読める良作でしょう。
多少不純な動機からピンボールをはじめ、次第にその魅力に夢中になっていってしまう主人公。(少し違いますがSLAM DUNKと似てますねw)

なによりも、全1巻の短さの中で「ピンボールの魅力」がしっかりと伝わってきたのが良かったです!
ピンボールやってみたいなぁ、こんなテク使えたらかっこいいなぁみたいな事思いましたw
ストーリーも無理なくまとまっていて、短い作品探してる方にオススメします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-02 04:55:46] [修正:2010-01-02 04:55:46] [このレビューのURL]

大石まさる先生の作品で、初めて読みました。
きっかけは完全に立ち読みです。
絵の雰囲気が「ヨコハマ買い出し紀行」を彷彿とさせて、ひとめぼれしました。

学生の夏の頃の話ってなんか青春って感じがして、それだけで読んでて楽しいですね。
進路との不安等の話も少しありながら、起伏の少ないストーリーで最後まで読ませられました。少々退屈にも感じますが。

絵の良さと、そこから生まれる雰囲気の良さで6点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-02 04:44:03] [修正:2010-01-02 04:44:03] [このレビューのURL]

実はこの作品がサンデーを読み始めるきっかけとなりました。
ここからからくりサーカス、D-LIVE!!、モンキーターン等の当時の連載作品にもハマり、更に多くのサンデー漫画を読む様になりました。その点は本当に感謝している作品。

まぁ絵が(森さんが)かわいかったからってだけなんですがw
ギャグ漫画を自分で買い始めるなんてめっったに無い事なんですが。。
ギャグ・コメディな内容で、正直最初期の下ネタは嫌だったんですが、途中から安定して楽しめました。

後半の方はラブコメです。
賛否両論ですが、自分は「これはこれで!」って感じでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-10-10 03:33:01] [修正:2010-01-01 04:35:20] [このレビューのURL]

封神演義といっても歴史ものっぽい古臭さがないです。
歴史にそってはいるけどその中でも何かしら近代的だったりする独特の雰囲気とノリがあってそれに慣れてくると面白くなってきます。

「老いたる象徴と風の分岐」の絵はホントにきれいで、「あぁ、(ひとつの話が)終わるんだなぁ」としみじみしました。

最後の戦いで太公望にあの変な顔を使って欲しくなかった。
なんか拍子抜けしました。でもあの方がこの漫画らしいといえばらしいかもしれません。

2010 1.1
6→7に変更します。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-12-08 02:21:56] [修正:2010-01-01 04:27:58] [このレビューのURL]

「うみねこのなく頃に」を元にしたギャグ4コマ。
また、時系列としては主に本編に登場するメインキャラ(戦人、真里亜など)が六軒島に来る前の話で、メインキャラは紗音とベアトリーチェとなっています。
郷田や嘉音なども巻き込んで展開するドタバタコメディです。
本編と比べてのギャップが当然ながらすさまじいですw
「原作の雰囲気が?ry」とか気になる方は読まない方が良いでしょう。

原作ありきの4コマなので原作知らない人にはもちろん薦められませんが、(大きい期待はしてなかったのもありますが)結構楽しめました。
絵も4コマとしては十分でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-30 23:27:00] [修正:2009-12-30 23:27:00] [このレビューのURL]

7点 ONE OUTS

既にレビューであがってますが、エンターテインメントとして読みましょう。
野球漫画だと思って読むと「プロなめんな!」と憤慨したくなりますが、その評価はこの作品にはお門違いというか…

野球経験者でもあっと言わせられるような予想外な渡久地の作戦の数々、最後まで楽しんで読めました。
主人公が最強すぎて途中から負けが予想できないのは欠点ですが。
逆に毎回負ける彩川の悔しがるリアクションは笑えましたw

ストーリーとしても一年間のペナントの最後までを描き切るという形なので脱線も引き延ばしもありません。
絵はお世辞にも上手いとは言えませんが、キャラの描き分けは上手ですし、ライバルが魅力的なのが多いので「主人公だけ」の作品ではありません。

どんどんハードルのあがるオーナーからの要求を主人公はあの手この手でかいくぐっていくので、まとめ読みすると面白いでしょう。
読み返す時に途中から読んだりしづらいという欠点もありますが・・
自分の本棚に一生残る様な傑作だとは思いませんでしたが、「野球漫画へのアンチテーゼ」としてちゃんと成功した作品だとは思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-30 16:38:09] [修正:2009-12-30 16:38:09] [このレビューのURL]

60年前から幽霊として生きている人達のいる喫茶店、方舟でのひと夏を描いた作品。

また、ただ幽霊がいるっていうだけでなく、その人と「通じる」事でタイムトリップが行えるようになり、それを利用して過去に戻っていろいろとするという話です。

時間を使った話、という事でドラえもんの様にタイムパラドックスを楽しむ事が出来、伏線の張り方や構成が上手です。
また、タイムトリップでのドタバタコメディ以外に、幽霊であるあらしやカヤの生きていた時代、つまり戦時中に戻り当時救えなかった人を助けていく、というシリアスなストーリーも展開されます。
ここで「凄い」と思ったのは、こちらの時代に飛んだ時の絵の変わり様です。急に荒々しく、黒く、怖い。「本当に戦時中にタイムトリップして来てしまったんだ」という感じがしました。こんないろんな絵がかける方だとは知りませんでした。

前作より好きな点は、2巻の時点でキャラが出そろいこれからも登場キャラが増えそうにない点。
潤の秘密とかベタかもしれませんが読んでて面白いです。
また「ひと夏の話」と決まっているのでそこまで長くならずに終わりそうな点も期待。
だらだら長くなってしまう様なら減点します。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-29 23:40:24] [修正:2009-12-29 23:40:25] [このレビューのURL]

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