「ITSUKI」さんのページ

総レビュー数: 639レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年08月10日

全三巻という決して長くない中で各キャラがしっかりと立っていて、二転三転する展開に読みふけってしまいました。
プロローグのつかみも上手です。

お寺の跡継ぎを巡って繰り広げられる昼ドラ的な内容。
檀家との関係とか、そういうものに疎い自分には色々新鮮でした。
ただ主人公のめぐりは基本的には明るいキャラなのでそれが清涼剤となってます。

終盤はやはりこの作者らしく、キャラクター本人でさえ気づいていない/気づかないふりをしていた自分の本心が暴かれます。
ここらの描写がやはり上手で、読み応えありました。

あと作中いくつか出てくる信玄さんのありがたい言葉の数々も面白かったです。

きづきあきら先生の作品はこれで三作目でした(ヨイコノミライ→モン・スール→これ)が、今の時点では一番好きな作品です。

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[投稿:2010-09-10 00:11:13] [修正:2010-09-10 00:11:13] [このレビューのURL]

古いけど豪華絢爛な学生寮(ただしあと一年で閉館)、玲瓏館での住人たちが繰り広げるコメディ作品です。

設定だけだとどっかで見たことある様な気がされるかもしれませんが、一巻の時点で既にキャラ達の豊かな個性がいかんなく発揮されていてとても面白いです。
一巻後半の「エ ク ス タ シ ー」では吹き出しました。

絵柄は最早「Fellows!系」と言えば伝わるんじゃないかという感じで、しっかりと描かれています。
まだまだ話題になっていない作品ですが(作品名で検索すると、ここが三番目に出てきます)、これからじわじわ人気が伸びてくるんじゃないかと。

若干表紙で損してるんじゃないかという感じもしますね…

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[投稿:2010-08-31 00:31:58] [修正:2010-08-31 00:33:51] [このレビューのURL]

実体験を元にした刑務所の描写は当然ながら生々しい。
主人公は一応存在しますが、ストーリーらしいものはなく、本当にたんたんと「刑務所にいる人間の一日」を描いていっています。

部屋の内装や小物にいたるまで徹底して描かれていて、刑務所の図鑑を読んでいる様な気分になりました。
他に類を見ない作品として是非一読してみては。

きっと漠然と持っている先入観を覆される様な点があるでしょう。

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[投稿:2010-08-19 14:42:44] [修正:2010-08-19 14:44:05] [このレビューのURL]

ファミレス舞台の漫画、という事で「これも面白いよ」と最近よく薦められたので読みました。

「二番煎じでのっかってるのか」と酷い先入観を持って読み始めたのですが、ところがどっこいこの「ハニカム」の方が断然ハマってしまいました。
一話4ページ、という一見短いように見えるこのペースが絶妙です。

ラブコメ漫画らしくヒロインが複数いるのですが、そのキャラ立ちの良さも上手いです。
人気が見事に分散してそうです。

また、メインヒロインが途中から「覚醒」をものすごい変な方向に起こしてただでさえ空気になりやすいメインヒロインがさらに存在感が薄くなる事態になったりと、「テコ入れ」の恐ろしさを感じた作品でもあります。(最新刊の途中でようやく元に戻りつつあります)
ですが、この覚醒シーンは作中一番の笑いどころである事間違いなしです。

絵柄も個人的にはプラス点。皆かわいいですし、読みやすいです。
ちょっと点が高めかもしれませんが、「お薦め」という事で。

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[投稿:2010-08-14 01:51:53] [修正:2010-08-14 01:51:53] [このレビューのURL]

時間の繰り返しを体験して「自分の人生を変えていく」という実にF先生らしいSF作品です。

主人公の一生を追っていく形なので、人生の浮き沈みや人間関係の変化といったドラマ的な部分も面白いですし、もちろん随所に伏線の張られた「未来の想い出」に関しても上手。
ギャグ色は薄め。
全1巻で無駄なくまとまっています。

個人的に気に入っているのは「未来の想い出」というタイトルです。
未来なのに想い出。先生らしいすこし不思議なタイトルに物凄い惹かれました。

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[投稿:2010-08-12 00:56:12] [修正:2010-08-12 00:56:12] [このレビューのURL]

SFとメルヘンが混ざったような独特な世界での日常コメディ。
「アタゴオル」とかが好きな人間としてはドンピシャリ。

登場人物のあっけらかんとした様子やかわいさのおかげでテンポ良く読めました。
絵も個人的に凄い好きです。
絵柄は若干昔に戻った様な感じ。

次の3巻でもう終わり、というのがちょっと残念です。

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[投稿:2010-07-26 23:16:45] [修正:2010-07-26 23:16:45] [このレビューのURL]

8点 青い花

一巻の結構怒涛な恋愛模様の移り変わりに正直ついていけず、いったんはそこで読むのを止めていたのですが、続きを読んで正解でした。

漫画としての読みやすさは「放浪息子」にも負けない位良いと思いますが、扱う題材の面白さ・とっつきやすさは個人的には少し及ばないかなという感想です。

あーちゃん、春花をはじめ、その他にもポンちゃん、モギー、やっさんなどの良い脇役がいるから重くなりがちな雰囲気が軽くなってくれています。
ふみちゃんと杉本先輩と京子しかでてこなかったらホントに一巻で読むのやめていたでしょう。

あと「お嬢様学校」な雰囲気がとても出てて凄いです。
なんていうか女同士の恋愛がごく自然にありそうな雰囲気というか。
モデルとなった学校もとても作風似合っていて、良いチョイスだと思いました。

志村貴子先生の作品はこれで4作目ですが、現時点では「放浪息子」の次にお薦めしたい作品です。

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[投稿:2010-07-22 23:50:06] [修正:2010-07-22 23:50:06] [このレビューのURL]

舞台がヨーロッパであること、背景や小物にもこだわって丁寧に描かれていること、一話ごとの終りに1ページのサイドストーリーがあることなどから森薫先生の「エマ」がデジャブします。
画風自体も割と似ている様な気がしますし。掲載誌もFellows!ですし。

とはいえ、別にそれはマイナス要因ではありません。
むしろ森先生や入江先生が好きな方なら是非読んでみてください。
お嬢様育ちのジゼルを主人公と据える事で、普通の生活というものを新鮮に描いています。
「今が一番楽しいな!」というジゼルの台詞は正にそれを表現したものでしょう。

ジゼルの過去などこれからストーリーの本質が明らかになっていくのだと思いますが、今後に期待の持てる作品です。

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[投稿:2010-07-18 16:52:47] [修正:2010-07-18 16:52:47] [このレビューのURL]

よしなが先生の作品のレビューは4作目で、作者の作品群の中ではまだ一部にすぎませんが、今のところどれもつい高得点になってしまいます。
(「西洋骨董洋菓子店」「フラワー・オブ・ライフ」が8点、「大奥」が7点をつけてます)
それはどれも巻数が長すぎず、且つしっかり盛り上げてくれるからです。。
読み終えた後に自分の中で「他人に薦めやすい」という位置に安定して入ってしまいます。だから点数も高めになってしまうんです。

この「愛すべき娘たち」は中心となるキャラクターは存在しますが、一話毎の主役はオムニバス的に変わるため、様々な話が楽しめます。

「恋をするって人を分け隔てる事じゃない」

という作中のセリフが特に印象的でした。

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[投稿:2010-07-17 00:43:30] [修正:2010-07-17 00:44:47] [このレビューのURL]

8点 からん

京都のとあるお嬢様高校を舞台とした、女子柔道部活漫画です。
このあらすじだけで「女子高生がキャッキャウフフとゆるゆる部活と学園生活する漫画かな」と思った方、大違いです。
スポ根入ってます。
絵柄的にも「萌え」とは程遠いです。

まぁ、そんな雰囲気を作っている一番の原因(?)は大石萌先輩のキャラです。
ここまで「体育会系女子」っぽいリアリティ持ったキャラは初めてでした。
「はじめの一歩」でいう鷹村みたいな感じです。

こんな強烈なキャラがいますが、メインキャラの雅と京の魅力もそれに負けていません。
主人公でありながら、精神的にも技術的にも十分成長していて自分の事よりも周りの事に気を配る雅は主人公らしくない特殊なキャラだと感じました。
先輩とのコミュニケーションの取り方、少し人をくったようなテンションの高さは「巨娘」のノリを思い出します。
その分、「成長」が楽しみなキャラが京。京はこの作品のマスコット的存在でもあり、ヒロインでもあると思います。
「神戸在住」で見せた方言に対するこだわりはこの作品でも健在で、個人的にたまらないですw

特殊な経緯を持つこの二人と対照的に平凡な比嘉さん他の一年生が彼女たちの影響でどう変化・成長するのかも楽しみ。(そんなにすぐ変わるとは思ってませんが…)

「神戸在住」から「巨娘」も作風の激変ぶりに衝撃を受けましたが、今度は漫画の描き方すら別の作品になってて更にびっくり。
どんだけ色んな作品が描ける方なんでしょう。短編集とか出たら読んでみたいです。

この作品の注意点を挙げるとすると、既に上がっていますが「第一話」です。(正しくは第0話ですが)
「わっ」とさして重要でない人物まで一気に登場させるので、絵の癖もあって誰が誰だか少し混乱するかもしれません。
雅と理事長の関係だけをつかめれば、あとは問題なく入っていけると思うので我慢して読み進めてみてください。
一度読んだだけではわかりづらく、読み返すと面白さに気づける。そんな内容です。
個人的には3巻くらいからどんどん面白く感じてきて、楽しめています。

あ、4巻のおまけ漫画は自分も吹きましたw萌先輩…w

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[投稿:2010-07-11 02:29:23] [修正:2010-07-16 07:27:15] [このレビューのURL]

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