「ITSUKI」さんのページ

総レビュー数: 639レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年08月10日

ヤンジャンの隠れた良作だと思います。
(単に自分が普段YJを読んでなくて知らなかっただけですが)
へーこんな作品がYJにあったんだ。という第一印象です。

今、もし東京が巨大な地震にみまわれたら・・・という災害ものです。
ifの世界の設定なのですが、理論は一応とおっていてリアリティを感じられました。

主人公はいかにもヘタレな奴なのですが、チェリストの少女石井あゆみとの出会い等をきっかけに大震災の最中勇気を振り絞り成長していきます。
ヘタレだけど困ってる人は見捨てられない人の良い主人公なので、イラつきはしませんでした。
それと結構石井さんの為に無茶をするので「よく生きてるなぁ」とよく思いました(笑)
もちろん、主人公をメンタル面で成長させるきっかけとなった石井さんの魅力も欠かせません。

画風は一昔前な感じもしますが、パッと見で読みやすく、自分がこの作品を知ったのも立ち読みからでした。
全4巻となっていますが、1-3巻と4巻で別の話です。
4巻はオムニバス形式のストーリーとなっています。
自分はやはり3巻までの内容が大好きで、4巻は読んで正直微妙でした。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-12-24 17:54:13] [修正:2009-12-24 17:54:13] [このレビューのURL]

10点 神戸在住

こんなに心にしみてきた漫画は初めてでした。
ごく最近全巻大人買いして読みました。

読み始めはまず、この作品独特の絵柄に少し抵抗を持ったのですが、
一つ一つの丁寧な描写、モノローグの挟み方などに慣れるにつれむしろとても合っていると感じる様になりました。
手書き感あふれるコマの枠線もゆるやかな作中の雰囲気を増す感じがして、大好きになりました。

主人公である辰木桂は作中では結構存在感が無い・・というか純粋な雰囲気を持つ主人公です。
そんな桂の生活をさまざまなカラーで彩るのが友達グループだったり、サークル仲間だったり、家族だったりします。
それぞれのグループの中で生まれるそれぞれの雰囲気がどれも違ってどれも良い。それをより一層感じられるのは桂のキャラクターからだと思います。
徹底して標準語だったり丁寧語だったりと「友達にその口調なおかしくないか」と思う場面もあったりしたのですが、それもより主人公を無個性にする事でエッセイ風にした時に周囲が個性溢れて面白く感じられるからだろう、と思いました。

読んでいてこの作品がたまらなく好きになったのは3巻の林浩の震災の話。
7巻の話も欠かせないと思います。
どちらも人の生死を扱う話となりますが・・・何が良いって説明が難しいな。。描写が上手いというか。。心に深ーく感じるものがありました。

全10巻。非常に上手にまとまっていますし、連載を追っていた方は終わりがはっきり近づいて見えるのが悲しかっただろうなぁ。
全部読み終わる前に10点をつけると決めていたのですが、最終巻もまた非常に良かったので本当に読んで良かったと思ってます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-12-16 02:17:02] [修正:2009-12-16 02:19:46] [このレビューのURL]

8点 Landreaall

ファンタジーと学園モノを合わせた漫画。

独特な世界観の作りこみと、作者独特のセリフ回しが魅力的に感じます。
(もちろんキャラクター等も良いですが・・)

全体の世界観としては西洋風なファンタジーなのですが(言葉づかいとか)、ニンジャという護衛が存在していたり、ウルファネアという東洋風の国があったりとただ剣と魔法とドラゴンだけがある様な世界とは少し違います。

作者の絵の癖もあり、格闘シーンなどは正直上手ではないです。
1巻を読んだ時はその下手さに絶望してそこで読むのを止めてしまっていたのですが、周囲の高評価に負けて続きを買って正解でした。
2巻からかなり楽しめ、何故自分は1巻読んだ時ダメだったのか不思議に思う程でした。やっぱり絵のせいなんでしょうね。
ストーリーとしては1-3巻がプロローグ。主人公DXの恋の話と火竜退治の話。

4巻からDXとその妹イオンがアカデミーに入学して学園生活を送る様になります。
アカデミーに入ってからキャラがわっと増えて、初めは覚えるのが大変ですが、皆個性的なのですぐ慣れました。
脇役が個性的ながら、メインキャラであるDX、イオン、六甲の個性がそれに負けないのも良い所だと思います。
自分はイオンが一番好きです。

主人公が王位継承権第四位という、「王に本当になるかも知れない」という凄い立場である為、その王位にまつわるエピソードが学園編に入ってからは良く描かれるようになります。
そういったシリアスなエピソードを交えながらも、ミュージアムバルの様なお祭りだったりといった学園モノらしいストーリーもあり、シリアスもギャグもどちらも面白い。

たまに、一話まるまる会話ばっかりで構成されるような回もあります。
ひたすら会話なので内容は濃く、一話が長く感じますが読みふってしまいます。

少し癖のある内容とは思いますが、男女問わず読める良い作品だと思っています。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-12-15 01:17:56] [修正:2009-12-15 01:17:56] [このレビューのURL]

王道ファンタジー漫画。
3巻で短く終わってしまいますが、
インパクトのある導入、さまざまな世界の冒険、序盤の伏線を最期にはしっかり回収した無駄のないまとめ、どれも上手でした。
キャラクターは鈴木先生の定番(少年+お姉さん)ですが、主人公もただのヘタレではなくやる時はしっかりやる好感もてるキャラでした。

何より鈴木央先生によるファンタジー漫画というのは、ライパクの頃から期待していたジャンルでした。
その繊細に描きこまれた背景や、キャラの顔の描き方がそれに向いていると思ってたからです。(作者も描きたそうにしていましたし・・笑)

強いてあげるなら、「さまざまな世界の冒険」の部分をもう少し広げていただけても何も問題なかったかと思いました。
とはいえ、連載終了してから集めた身としては、全3巻というのは非常に集めやすく手を出しやすかったのでそれはそれで良いのですが^^;
あと単行本表紙のホーク、頭でかすぎ。特に1巻と3巻。

ファンタジー好きな方は是非。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-10-31 04:51:37] [修正:2009-10-31 04:51:37] [このレビューのURL]

全3巻の中にこれでもかっ!というくらい濃いストーリーが詰まってました。
読んでいて全3巻とはとても思えなかった。

「打ちきり」と「短編」の差って凄い違うもんなんですねぇ。やっぱり。
絵に若干の癖があるかと思いますが、すぐ慣れます。

漫画にかける彼らの情熱に感動し、読後に茫然としました。
なんか面白かった作品ほどなんて気持ちを表現したらいか難しいなぁw
エピローグも丁寧にしっかり描かれているのが個人的に非常に良かったです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-10-30 05:04:47] [修正:2009-10-30 05:04:47] [このレビューのURL]

7点 エマ

3巻以降からがメインストーリーのような感じ。
話が1巻ずつ少しずつですが展開していき、面白いです。
また、絵もどんどん巻を追う毎に成長するのが分かり、19世紀イギリスの貴族社会の華やかさを存分に魅せてくれます。
部屋の家具やキャラクター達の着る様々な衣装の細部まで妥協無く書かれていて綺麗です。

※7巻読みました。
なんとか話をまとめたようでまとまってないですよね…
終わりかと思ったら8巻もあるようなので楽しみです。

作者の画力のピークは本編終了後の8巻〜10巻というのがなんともw
「乙嫁語り」でもその進化は止まらないというか・・凄いなぁ

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-05-18 02:34:54] [修正:2009-10-28 00:00:36] [このレビューのURL]

題材が完全なSFである事、絵の癖が強い事などから非常にとっつきづらい作品。
自分もここでの皆さんおレビューを信用して買うまでは手にとってもレジまではいけませんでした。

癖の強い絵なので、特にいざ戦闘となると何が起きているのかよくわからない状態になる事も多々ありましたが・・
レビューを信じて最後まで読み切って正解だったと胸を張って言えます。それくらいストーリーは素晴らしいです。

既にあがっている通り超がつくくらい壮大なスケールのSF漫画であり、最初から最後までノンストップの一直線で話を展開させ、見事に話をまとめられています。
その話づくりの上手さと作者の潔いまでの女性キャラの脱がしっぷりには感服するまでですw

登場する宇宙人達も特定の型にはまったような外見・性格をしてしてないのがSFって感じしました。
SFらしいSF漫画を読んだことが無かった自分にはその時点で新鮮でした。

面白い長編漫画を探していて、まだこれを読んでいない方がいたら是非。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-10-09 00:31:46] [修正:2009-10-09 00:31:46] [このレビューのURL]

道士朗のキャラクターも非常に良いのですが、その面白さをひきたたせる周囲のリアクションが本当に面白い。(特にケンスケとエリタン)
あっけにとられる間の取り方、大小さまざまなフキダシ等で沢山描かれる心理描写だったりツッコミの配置が凄い上手いと思う。とても笑えます。

ただ、個人的には終盤の話がイマイチだったのと最終回が突然すぎる流れだったのが残念。
全8巻と非常に集めやすいので見つけたら手に取ってみてはどうでしょうか。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-09-12 07:48:10] [修正:2009-09-12 07:48:10] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

この作品も思い出補正が強すぎてまともにレビューできるか…
弟とお金を出し合って買った数少ない漫画です(後は「こどものおもちゃ」とかですね)

千年アイテムっていいですよね。ドラゴンボールみたいで。
しかもミステリアスなところが小、中学生の自分にはたまりませんでした。

カードバトルに移行してからが不人気というのはうなずけます。
王国編が終わって、DDD編に移行する際に御伽と遊戯がトランプで勝負するのですが、非常に単純ながらとても面白かった記憶があります。あぁいう小ネタでもいいからいろんなゲームみてみたかったですね。

罠カードや魔法カードで状況が二転三転していくカードバトルもOCGにはまっていた自分は当然大好きでした。特にモンスターのデザインは秀逸だと思います。
が、万能すぎる効果を持つモンスターやカードが後半になると登場しだし、デュエルの展開を煮詰めるのに苦労してるなぁと感じました。

しかし自分はそれでもバトル・シティ編までは毎週わくわくしながら楽しく読めました。自分が苦痛だったのはその後のファラオ編でした。ちょっと長い…
それでも最後まできっちり書かせてもらえて終わったのは良かった。

ジョジョの影響を受けていると思われるオノマトペ、アメコミっぽい雰囲気を持ちながらも全体的にかくばった絵柄は、特徴がありながらも読みづらいという事は一切なく、大好きでした。

作者の次回作がかかれないのが非常に残念です。
第二の鳥山明状態なんでしょうか。。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-08-05 03:40:51] [修正:2009-08-05 03:40:51] [このレビューのURL]

9点 ARIA

[ネタバレあり]

地球歴2301年、かつて火星と呼ばれていた惑星AQUAの都市ネオ・ヴェネツィアで、一人前の水先案内人(ウンディーネ)になるために奮闘する水無灯里の日常をコミック1巻=1季節のペースで描く。

ストーリーといえば本当にこれだけです。
その何気ない日常の描写の仕方が素晴らしく魅力的でした。

正直最終巻買うの少しためらいました^^;
AQUAでの灯里たちの日常がもう読めなくなるのかと思って。
最終巻ではその「何気ない日常」をそのまま描いて終わるのかと思えば全く逆でした。
「ARIA」作品内での「今までの日常」の終わりを感じるキャラクター達と「ARIA」という作品が終わってしまうという読者である自分のの心情が見事にシンクロしました。
そのおかげで作品の終わりを惜しむと同時に、これからまた頑張っていこうという気持ちになれました。
素晴らしい締めくくりだったと思います。


この漫画を買おうと思っている方がいましたらひとつアドバイスします。
「一気買い」しない方が良いですよ。
一巻ごとに季節が移りかわるように描かれているため、実際の季節の移り変わりとあわせるように買って読むと一層楽しめるでしょう。
自分はほとんど一気に買ってしまったので若干後悔気味です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-06-07 03:49:24] [修正:2009-01-31 15:31:12] [このレビューのURL]

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