「ITSUKI」さんのページ

総レビュー数: 639レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年08月10日

こちらのレビューで惹かれたので購入。
ドラクエに影響を受けた、というのが非常にわかりやすいファンタジーRPGっぽい世界を舞台とした作品です。
勇者ザードを倒したという邪神竜ディアボロスを倒す為に旅をしているザードの弟・ウリックと、法力国家アドビスの王子でありながら法力を受け継がずに魔力を持った王子・シオンの二人による冒険物語です。

全3巻のうち、2巻まではもうベッタベタなファンタジーです。「スレイヤーズ」みたいな感じといえばニュアンスで伝わるでしょうか。時代を感じます。
デフォルメを多用するギャグシーンが非常に多いのが特徴です。
絵も上手ではなく、読みづらく感じるところもありました。

買ってしまった以上最後まで読もうと思って最終巻を手にとりましたが、
その最終巻で良い意味で裏切られました。特にラスト2話は良かったです。
綺麗にまとまっていますし、悲しくて感動する内容となっています。
このラストを読めて良かったと思いました。

しかし、3巻までの冒険の旅が短く感じたため旅を振り返るシーンもイマイチ感動がわかなかったです。(3冊一気に読んだっていうのもありますが)
エピローグも欲しかったな、と思いましたがそれは同作者の「刻の大地」で読めるそうです。(「刻の大地」は未完なので手を出すか悩みますが…)

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-03-08 03:47:26] [修正:2010-03-08 03:47:26] [このレビューのURL]

大人気ライトノベル「とある魔術の禁書目録」からのスピンオフ漫画。
自分は原作である「とある魔術の禁書目録」は未読で、アニメ版だけ見ています。
その程度の予備知識を持ったうえでこの漫画版を手にとりましたが、かなり楽しめています。
絵はかなり整っていて、読みやすいです。
内容としては超能力をメインとしたバトルと、主人公御坂美琴を中心とした女の子達による学園モノという感じです。

ギャグ回もあれば、長編のシリアスストーリーが展開される事もあります。
読んでいて思ったのは「やはりバランスは大事だな」って事です。
長編でのシリアスが上手くできているからこそ、日常パートとのギャップが明確に出てより楽しめます。
予想以上に高いクオリティを持った作品だったので驚きました。
新刊が楽しみな作品の一つです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-02-28 23:51:01] [修正:2010-02-28 23:51:01] [このレビューのURL]

「ARIA」で癒し系漫画家の地位を確立させた天野こずえ先生の新作です。
この「あまんちゅ!」では時代は現代となり、舞台は普通の高校です。ファンタジー的な要素は今のところナシです。
しかし、素敵んぐなモノを日常の中から見つけ出す視点、間の使い方、背景の綺麗さなどは健在。

今回は主人公・てこが黒髪ロングなので、髪の毛のツヤが非常に綺麗に書かれていると思います。
灯里と比べて受け身な主人公なのですが、光(ぴかり)がてこを素敵な世界へいざなってくれます。
光は二巻になって髪形のバリエーションなどが増えてかわいく思えてきました。

1巻の時点では少な目だったキャラクターが、2巻になって増えて全体的に俄然面白くなりました。
とりあえず現時点では2巻までまとめ買いする事をお薦めします!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-02-28 23:43:12] [修正:2010-02-28 23:43:12] [このレビューのURL]

「おおきく振りかぶって」が大ヒット中のひぐちアサ先生の前作です。
怪我でテニスを断念し写真サークルに入部した主人公・芹生弘隆が、(主に悪い意味で)破天荒なサークルの先輩・唐須弥恵と知り合い恋人となる事からはじまります。

ヒロインである弥恵先輩の性格はとにかくイラッとします。自己中だし、プライドが高いし、メチャクチャに振り回されます。
このヒロインを無理に好きになる必要はないかもしれません。
また、ストーリーは全体通して暗く、「鬱漫画」に入るかもしれません。

この作品の魅力は作者特有のセリフ選びだと思います。
現実で人が会話する時ってこういう風になるよな?っていう雰囲気が凄いでてるんです。
とにかく大事な部分を省いて話す様な。セリフとセリフの行間を読みこまないと理解できない点もあります。
しかしこのセリフ回しは妙な中毒性を持っていると思います。
読み終わった後に、もう一度読んでみたくなります。
現在でもこの作品が根強い人気を持っているのはその所為でしょう。
「おおきく振りかぶって」とは作風のギャップがあるので少し注意ですw

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-02-28 23:08:33] [修正:2010-02-28 23:08:33] [このレビューのURL]

7点 五年生

四年生から直接つながっている続編です。タイトル通り昭夫がまさかの留年をしてしまい五年生となり、芳乃が就職で東京へ行き遠距離恋愛となるところからはじまります。

「四年生」でもこの「五年生」でもそうですが、昭夫と芳乃をはじめとしたキャラクターの会話を通して作者の持つ恋愛観というモノを結構描かれています。その主張が楽しめるかで結構評価が変わってくるでしょう。
自分はすらすら読めて楽しめた方でした。

今作では前作以上に登場人物が増え、関係が複雑化します。
その割に最後はあっさりと終わったのは個人的には好印象です。
画力の未熟さは変わらず。でも四年生から読んでいればもう慣れていると思います。
ところどころ背景が白いのが改めて読み返すと気になりました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-02-28 23:06:59] [修正:2010-02-28 23:06:59] [このレビューのURL]

「鋼の錬金術師」の荒川弘先生による農業エッセイギャグマンガです。
漫画家になるまで20年以上実家の農家を手伝っていたという荒川先生の経歴を存分に活かされています。

北海道の農家で過ごしてないとまず遭遇しない事態の多いこと多いこと。
蘊蓄とか雑学が好きな自分には好みでした。
テンポの良さとツッコミのキレは本当に面白い。
「ハガレン」におけるギャグパートや、コミックスのおまけ4コマが「好き!」という方ならまずハマれると思います。

現時点で「鋼の錬金術師」と「獣神演武」を同時連載している作家さんですので、続刊は当分先になると思われるのが残念といえば残念です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-02-28 22:59:26] [修正:2010-02-28 22:59:26] [このレビューのURL]

あれだけネット上でネタにされれば読まずにはいられません笑
文庫版で読みました。
それにしても・・・何故か面白い妙な魅力を持つ作品だと思います。
あらすじとか内容を文章にすればするほど「なんでこれがこんなに面白いんだ」と不思議な気持ちになりますw

料理を美味しそうに描くのはもちろんこの手の作品には必須ですが、
この作品は料理だけでなく店の内外の描写も丁寧なので、その店に行った気分になれます。
独りで店に立ち寄って食べる、というスタンスの作品なのでここらが上手に描けているなぁと思いました。

そして料理に対して「これはうまそうだ」「この注文は失敗した」等のゴローの心理描写がいちいちハマります。面白い。
独りで食事しながらぶつぶつつぶやく様子(本当に口に出していなくても)が、漫画としてはありそうでなかったモノで、かつ共感できるからではないでしょうか。

沢山漫画を読んだ方こそ、この作品の妙な中毒性に気づけるんじゃないかと勝手に思ってます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-01-15 03:53:36] [修正:2010-01-15 03:53:36] [このレビューのURL]

6点 flat

普通のストーリー、キャラクターより半音下がってる感じ、らしいです。(どこで読んだんだか忘れましたが・・w)
そう言われて妙に納得できる作品です。

基本的な内容は超マイペース高校生・平介と超忍耐児・秋との交流・日常を描いてます。
主人公は男子高校生でしかも基本やる気のないマイペースな性格をしているにもかかわらず、何故か菓子作りは得意だったり、何故か皆から好かれ、何故か秋にも懐かれてしまいます。
秋に懐かれるようになってからも秋を積極的に可愛がる様な事はせず、相手をするのが面倒・・とまではいかずともできればしたくない、みたいなそんなスタンスを続けてます。

しかし秋は忍耐強く、泣きわめいたりせずに背中でしょんぼりしたりするタイプなので、結局平介は秋の相手をせずにはいられないという不思議な関係です。
普段感情表現が苦手な事もあり、秋の喜ぶ様子は読んでて非常に微笑ましいです。

3巻では平介とは対照的に超真面目なキャラクター・海藤君が登場して、平介の性格とその魅力がより強調される様な形になりました。
自分は基本海藤君の様に真面目な性格なので、海藤君の気持ちにもの凄く共感できてしまいました。

今のところ「面白い!」と言って誰にでも薦めたくなる程の爆発力はありませんが、単行本一冊読む事は苦痛ではない、位の面白さ。
男女問わず読める内容だとは思いますが。
絵も癖は少ないですが、特徴も少ないという印象です。

「マイガール」「うさぎドロップ」「よつばと!」等が好きな方におすすめらしいです(自分はその中だとよつばとしか知らないのですが・・)

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-01-14 07:22:53] [修正:2010-01-14 07:22:53] [このレビューのURL]

この作品の第一話を「コロコロコミック」誌上で読んだ時の衝撃は忘れません。
当時の連載していた作品の中でも、断トツで絵がうまく、アクションシーンも描け、ロボの書き込みやデザインも非常に凝っていました。ストーリーもシリアス。
要するに「超かっこよかった」んですね(笑)
夢中で読み返し、第一話の内容をずっと覚えていました。

しかし、ちょうどその頃は自分がコロコロを卒業するくらいの時期だった為別冊に移籍してた事もここで漫画登録するまで知りませんでした。
最近になってどうしても最後まであの「ランポ」を読んでみたいと思い、中古をさがしてようやく揃えました。

そして10年以上の間をあけて読んでみたのですが・・・
第一印象はキャラの顔!はじめは顔つきがデフォルメ調ないかにも「コロコロ」らしい顔でここが思い出補正との違いでした。連載後期はイケメンになってます(笑
ストーリーはいわゆるボーイミーツガールから、さらわれた姫をマリオのごとく救い出しに行く内容です。
絵の上手さに関しては思い出補正抜きにしても上手だと思います。

次に思ったのは「設定の凝り方」です。
どうみても児童向けじゃないし、漢字も難しいものが多く、これは小学生は読み飛ばすなぁと思いました。読み返してそこらの良さに気付けて良かったです。
ストーリーのまとめはちょっとイマイチ、というか駆け足に感じました。
作者の構想通りには描けなかったのだろうなと思いました。惜しい。

キャラは良し!ランポのいかにも主人公らしい性格と、そのライバルっぽい位置づけのローズもクールでかっこいい。
それ以上にロボットであるマスラオとかの性格の「人間臭さ」がとても良い。ダイの大冒険のキャラの様な武人っぷり。
帝国のロボ達の性格は一部除いてかませ、やられ役な奴ばっかでしたがw

昔の思い出の作品を年とってから読むと、「思い出ブレイカー」的な事になる事も多々あるのですが、この作品はそんな事ありませんでした。
今読んでもなお「かっこいい漫画だ」といえる作品です!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-12-31 15:54:14] [修正:2010-01-13 16:33:58] [このレビューのURL]

8点

第一話からその昴の眼力にひきこまれました。
若き「天才」を描いた作品です。

曽田作品をじっくり読んだのは実は初めてでしたが、読者をひきこむ絵の迫力はハンパじゃないです。
話のテンポはよく考えると異常なくらい早い、まさに才能で道を切り開くストーリーといえます。
しかしその事はリアリティが無い、訳でも無いと思います。
「本当の天才」を描いているからこそ、そうなるのではないのでしょうか。

キャラクターとしては、若さと才能の豊かさ故に不安定で、孤独で、かつ周りの事を考ず自分の事ばかり考えている、物語として眺めるにはいいけど現実では関わりたくない様なタイプのキャラです。
魅力あるキャラとは少し違うでしょう。特に2部になってから顕著です。
しかし、「天才というのは得てしてそういうモノ」という作者の考えには「確かに」と妙に納得できます。

そんな昴なのに、いざ踊りだすと作中の観客になったかの様に踊りにひきこまれ、息を呑み、ページをめくる手がとまらなくなります。
「やっぱり天才だ」と思わずにいられません。

まぁ、でもアレックス編は必要だったのか?と疑問です。
続編に絡んでくるならまぁいいですけど・・まだ未読なのでなんとも。
そうでないならあの部分は蛇足かなと思いました。

ストーリー・キャラ等総合的な面白さならピークはコンクール。
絵の迫力・昴の踊りについては二部でも健在だと思いますが、二部は昴の性格が更にはっきりしてきて、テンポが落ちます。好みも別れるでしょう。

作者の描きたいモノはしっかり表現されていると感じました。
続編も読んでみたいです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-01-06 01:09:27] [修正:2010-01-06 01:09:27] [このレビューのURL]

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