「kiki」さんのページ

総レビュー数: 471レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年01月23日

[ネタバレあり]

一番最初若い時に読んだ時は幽霊が出てくるバタバタコメディかぁ。
他人との調和が上手な主人公がまわりの人や出来事に振り回されてあんまり他の作品(同居コメディ)と変わらないなぁ。てか美少女アイドルの幽霊にとりつかれるってw
てぐらいにしか思ってなかったのですが・・・
年取って読みなおすとラストほんとにジーンとくるようになりました。星里さんの作品の中では一番好きかも。

「もし自分がハッピーだったらすみれちゃんに出会えなかった」って泣けるセリフですねぇ。
結局主人公は幽霊と出会う前よりも家族関係の緩和と仕事の認められという改善はあったものの、ハッピー度合いについてはそんなに変わってない。彼をハッピーにしようと幽霊はでてきたのに・・・
それでも彼はちぐはぐなハッピーさで人生を乗り切らないといけないと実感し、彼女にもそう告げて物語は終わる・・・切なーー。

一生懸命働く人(特にサラリーマン)に捧げられた良作ですね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-17 11:56:03] [修正:2014-07-13 19:28:03] [このレビューのURL]

題字通り医療ものでは珍しい麻酔科医の女性が主役の物語。
麻酔科医が存在が地味ながらも大変だとは耳にしたことがありますが、こうやって漫画で分かりやすく絵にしてあることにより(これがまた細かい所まで描写されていてすごい)、より実態が分かって勉強になります。
私も昔全身麻酔で手術したことがありますが、麻酔科医いたのかどうかすら覚えてないので、ほんと影の存在ですよね。いやぁ色々してもらってたのね。

漫画としては元気で真っ直ぐなヒロインなどのキャラや展開などは斬新ではないけど、彼らが抱える様々な問題を面白く描いていると思います。
ただ話が進むにつれ内容も高度になっていき、麻酔シーンに目が滑るようになっていきますが…(私の理解力の問題ですが)

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-06-02 14:32:50] [修正:2014-06-02 14:32:50] [このレビューのURL]

7点 SLAM DUNK

バスケの試合を天才的にうまい絵と神がかった展開で魅せてくれる作品。
最初の方はヤンキーがバスケを始めて…なよくある漫画なんだけど、途中からもう試合シーンが恰好よすぎてたまらない。試合もマジめな展開ばかりでなく所々に漫画らしいマヌケな描写も入れてて読みやすいし。
ラスト中途半端なところで終わっているのが残念だけど、あんなすごい山王戦描いちゃったらもうあれ超える試合なんて描けないのは分かります。それで終わっちゃったのも理解できます。
作者がその時その時で全力出して描いてたんだろうなぁ。

試合シーンはすごい。これ超えるバスケ漫画はもう出ないと思わせる程。
ただ私に何度も読みたいと思わせる程の物語性はないんですよね。
昔に一度だけ読んでまた機会があってまた読んだんだけど、バスケシーンが最高にかっこいい漫画としか思い出せなかったし。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-10-25 01:13:28] [修正:2013-10-25 01:13:28] [このレビューのURL]

魂が削られる作品。
田舎の山奥に両親と住むパチンコ屋勤めの42歳の主人公岩男は妻も彼女もいないパッとしない人生を歩んでいて、職場でのほのかな恋愛をキッカケに嫁を求めてフィリピンに見合いに飛び立つ。そして連れて帰ってきた若いフィリピーナ、アイリーンとの間にはもちろん愛なんてなく…。

約20年前の作品だけど今でもこんな世界ありますよね。
現実にありそうな設定をデフォルメされた強烈なキャラクター達によってすごい展開になっていく、一度読んだだけでも忘れられない物語。
やっぱすごいわ新井英樹。
それぞれのエゴがどんどんぶつかって、皆が不幸になっていき読んでて胸が痛くなるけど引き込まれて最後まで一気に読んでしまいました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-09-03 21:52:46] [修正:2013-09-03 21:52:46] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

家元の生まれではない駆け出し歌舞伎役者の主人公はストリート歌舞伎をやったりして、観客の心を揺さぶる「かぶく」ことに全てをかけている。
そんな彼が型やお家芸など伝統を重んじる歌舞伎界で、様々な大物役者達と共演し、自分の感性が作り出す演技と相手の伝統的でいて強烈な演技で火花を散らせる物語。

歌舞伎なんて昔学校の行事で一度観たきりでしたが、様々な歌舞伎の演目を分かりやすく解説はしてあるし、歌舞伎時の素晴らしい作画のおかげで、また観てみたいと思わされました。

ストーリーはだいたい一演目ごとに様々なライバルが出てきて、物凄い舞台を作り上げて…を繰り返してて、唐突なラスト以外は同じ感じですが、それぞれの演技に対する真摯な思いなどがピリピリした雰囲気をかもし出してて面白かったです。

唐突なラストもそうだけど結局歌舞伎って「血」なの?と少しガッカリ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-07-25 01:15:38] [修正:2013-07-25 01:15:38] [このレビューのURL]

8点 capeta

[ネタバレあり]

カーレーシングにはあんまり興味なかったけどこれは面白い!
彼の今までの作品と同じく才能が突き抜けた天才が主役の熱い作風。
作者の名前の横にクレジットされてる方と一緒に作っているせいか、もう少し地に足がついてる感があって私はこの作品が一番好き。
16歳でF3のレーサーになっちゃうとか色々ありえねーってことは健在ですが。

前作の大吾や昴はすげーことをやらかしても「なんとなくこうした方がいいって思っただけだもん」とセリフをはくのみで、彼らの天性の勘がクローズアップされてました。
もちろんそれはそれで面白かったのですが、カペタではレースで勝つための綿密な計算をカペタ自身がしていたり、周りの人によって解説されてるのが読んでいてより納得できてよかったです。

またカペタだけの才能でレースを勝っていくのではなく、周りの協力によっても成り立っており、カペタがそれを成長と共にちゃんと理解し、周りの人々に頭をキチンと下げる姿も好感が持てました。

カート→フォーミュラステラ→F3とテンポよく主人公がステップアップしていくのとともに、それぞれの車の特性やレースの解説があったので分かりやすかったし、飽きがこない展開でいいです。

あと少ししか描かれてないけどナオミとモナミの取り合わせがいいですね。
曽田先生って恋愛面に関しては少年漫画の王道を描かなくて好きです。
ただカペタがナオミに対して頬を赤く染めすぎなのが気になりますが…。なんなのあれ。

個人的なベストシーンは(27巻までだけど)「もうミラーは見ねー!」です。


++追記

ラストまで読みました。
個人的にこの作品勝負シーンはずっとテンションMAXで描かれてたせいか、一番の上げ所を間違ったように感じました。
私の中ではマカオよりF3のラストで車と一体化したカペタの方が感動したし。あれで最終回でもよかったかななんて思ったり(苦笑

あとマカオはF1の登竜門じゃなかったの!?
どうせ「ねーよ!」ってなミラクルが多すぎる漫画なんだから、F1チームからオファーが来たで終わってもよかったんじゃ?なんか中途半端すぎる。

色々惜しい終わりだったけど、ラストまで面白かったから8点のままで。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-04-11 15:43:23] [修正:2013-07-03 20:23:08] [このレビューのURL]

異常に霊能力が高く、800体もの霊を身にとりつかせているサヨコさんが大学生の稲葉くんに恋をして…というラブコメ。
「ああ探」が好きなので期待したのですが、やはり霊がどうたらこうたらって話に興味がないので思ったより楽しめませんでした。
ギャグとかそこそこ面白いんだけど話の運びがダラーっとした感じで。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-07-03 20:14:28] [修正:2013-07-03 20:14:28] [このレビューのURL]

大人になっても児童文学が大好きなままの私にとって「児童図書館を舞台にした物語」とくればつい手にとってしまいました。
悩める子供も大人もこの児童図書館で司書さんが薦める児童書を手にとって自分や周りの人々の心の内を再発見しては癒されていく…という感じの短編で成り立っているよくある物語。

メインキャラのスーパー司書御子柴さんが無愛想なキノコメガネなのは独特でいいのですが、あとのキャラ達が弱いかなぁ。
物語を薦める上で仕方ないのだと思いますが子供より大人の方が出てきすぎ。せっかくの児童書の話なのに本筋に恋愛ネタが多すぎるような…。宮本さんが異常に図書館に居すぎなのでは!?
そしてお薦めの児童書の解説も通り一遍でなんだかうすっぺらい気がしました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-06-21 20:33:03] [修正:2013-06-21 20:33:03] [このレビューのURL]

5点 ONE OUTS

野球に独特な賭けゲームを持ち込んだ頭脳戦。
最初の沖縄でのゲームはありえそうで面白かったです。
でも主人公がプロに入ってからは、頭脳戦だけを楽しめばいいのに、つい9回まで投げるのいきなり無理やろーとかプロがこんな遅い球一回キリならともかく何回も対戦して打てないって嘘やろーっとか考えてしまいテンションが落ちてしまいました。
最後の方5巻はもう惰性で読み終えました。

うん、まぁ上手く行き過ぎやね。

彩川社長のテンションの高さは面白かったです。
社長人生楽しんでるよなぁ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-06-19 22:43:26] [修正:2013-06-19 22:43:26] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

とりえのない孤独で凡庸な主人公が、突然憧れの美少女の高校生になっていた。
一応インパクトはあるが使い古されたような設定の物語ではあるけど、「入れ替わり」ではないところが少し斬新かと。
入れ替わった二人でどうやって元に戻るかという話ではないのが面白いし、先行きが読めなくていいですね。
ただまだ1巻までしか読んでないのでどうなるか全く不明ですが…。

作者独特のドロッとした鬱屈な思いは楽しめます。
主人公紳士で意外なんですけど。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-05-23 20:31:38] [修正:2013-05-23 20:31:38] [このレビューのURL]