「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 439レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

4点 鬼切丸

画は上手いし、伝奇ものとして(怪奇ものとして?)おどろおどろしい雰囲気はよく出せているとは思うのですが、いかんせん話が暗すぎ。
全くと言っても過言ではないほどに「救いの無い展開」が続く・・・。
こんな漫画は週刊誌では連載できませんよね。
完結していましたっけ?思い出せない。

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[投稿:2012-03-08 09:14:11] [修正:2012-03-08 09:14:11] [このレビューのURL]

「犬の漫画」を描かせたら間違いなく高橋よしひろ先生は第一人者だと思います。
ジャンプで活躍した漫画家で有名な「高橋先生」がもう一方いらっしゃいますが・・・あちらの先生よりは作家としての実力は上ですね。明らかに。

犬を話の主題に持ってきて展開する「大熊」との対決(人間は無力な脇役にすぎません)は巨大な敵にちっぽけの身体しか持たない犬たちが己の爪と牙だけを頼りに立ち向かっていく様が「かっこいい」を通り越して「痛快」ですらある。
しかも日本全国から個性豊かな「男たち」を集めての決戦は盛り上がり方が凄かったです。
熊の攻撃で犬の首が飛ばされたり、血が噴水のように飛び散ったりと残酷な描写の数々も昨今のジャンプ連載の他作品にはない迫力です。

「赤カブト」という強大な力を持った悪役を倒すという最終目的を最初からキッチリと見据えて連載していたので、ハッキリ言って「八犬士編」は必要なかった。作者もそうだったでしょうが、そこにジャンプお得意の「引き伸ばし」が加わると蛇足な設定がドンドン追加されていくことになる。
「八犬士」は勿論、滝沢馬琴作の「南総里見八犬伝」をモチーフにしているのでしょうが、字で見ると上手いこと重なっていても展開までも・・・とは正直いかなかったかと。
考えてみれば犬の寿命は人間のそれと比較して遥かに短いわけで、そういった意味においては登場する犬たちは立場は違えど「短い生涯」を悔いなく生きれたのではないでしょうか。そう考えるとまたそれぞれの犬たちの「散り様」が感慨深いものとなるわけです。

最後にひとつ。コミックスのあらすじにある「登場人物」は修正すべき。「人」じゃない!(笑)

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[投稿:2012-03-08 09:11:38] [修正:2012-03-08 09:11:38] [このレビューのURL]

画力に関しては新人とは思えないものがあったのが、いかんせん話の組み立てが未熟すぎた。
編集部もこういう新人こそ「ベテランの原作者」を別に付けて勉強させつつ育てるべきなのだが・・・そういうことはしないんだよなあ・・・・。

作者は夭折されたようですね・・・・。「ワン・ピース」の作者・尾田先生のコメントで知りました。
死因は分かりませんが・・・・病死だとしたら「大化けする可能性」が端々に見て取れながら、それを開花させることが出来ずの死はさぞ無念であったろうと推察いたします。

合掌・・・・・・・。

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[投稿:2012-03-08 09:10:32] [修正:2012-03-08 09:10:32] [このレビューのURL]

可愛い女の子と普段は「ガキ」の姿のZENKIがコンビを組んでの悪霊退治ですが・・・やはりお色気が強すぎます。
ストーリー上、全く不要なものではありませんか。

後にアニメ化されたそうですが、アニメは見ていません。でも原作の絵はいかにも「アニメ系」の絵柄ですね。
上手いと言えば上手いのですが・・・ストーリーがイマイチでは意味が無いです。
打ち切りを何度も喰らって、ストーリーがマズイことを反省しての「原作者」を付けての分業・・・・だったんでしょうが、確かに「最悪」は脱したものの、いきなり「最高」には出来ませんな。

ただ、もっと優秀な原作者が付いていたら全く違う展開になっていた可能性もあるので、運が悪かった面もあるのかも。
今の作者の絵は違ってしまっている(悪くなってしまっている)ので、浮上のチャンスはもう与えられまい。

過ぎ去った時間は二度と戻らず、汚名を雪ぐことも出来ない作者の不幸を嘆く者さえも・・・たぶんあまりいない。寂しい話だ。

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[投稿:2012-03-08 09:09:12] [修正:2012-03-08 09:09:12] [このレビューのURL]

「ドクターコトー」で知られる山田先生のサンデー時代のヒット作。(小ヒット)

詐欺師だった青年・ゴダイが実は大財閥の三男坊で、何不自由ない生活が約束されて将来が開けていくかと思いきや、待ち受けていたのは腹違いの長兄たちの罠。
身に覚えのない悪事の濡れ衣を着せられ、完全なスケープゴートにされてしまう。

同じく庶民に育っていた腹違いの弟を唯一の味方にして、持ち前のハッタリと悪知恵を駆使しての大反撃を始めるゴダイ。
菱王財閥の事業を展開させ、親戚たちに少しずつダメージを与えていく様は痛快だった。

意外に人情家の顔も持っていたゴダイ。最初は対立していた姉に当たる長女とは、ゲームの制作を巡って争った後に和解した。
その気になれば「叩き潰すこと」だって出来たはずなのだが・・・・「オレの姉さんだから」。
後に事業の成功を祝って催したパーティーに笑顔で招かれる姉の姿が見える。

その分と言っては何だが・・・長兄は最後まで悪役で遂には人を刺して犯罪者に・・・・。

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[投稿:2012-03-06 22:49:29] [修正:2012-03-06 22:49:29] [このレビューのURL]

一時、ドラマ化もされていましたよね。観ていませんが(笑)

「BANANA FISH」のあとだったから果たしてどんな作品になるのかと注目していた。
巨大な陰謀の渦に天才と仲間たちが立ち向かうという設定は前作と同じですが、双子が目立ちすぎて脇のキャラにいまいち魅力が足りないように思います。
実は「BANANA FISH」と話がリンクしていて、シン・スウ・リンも成長した姿で再登場するなどファンサービスもあります。
英二が出てこなかったのは残念でしたが。

この続編がさらにある模様。でももう流石に「しつこい」レベル。死人が生き返ったり・・は流石にないと信じたいが。

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[投稿:2012-03-06 22:41:50] [修正:2012-03-06 22:41:50] [このレビューのURL]

「つるピカハゲ丸」の少女漫画版(笑)。
とにかく「貧乏」をこれほど前面に押し出している漫画は少ない。
金銭感覚の無い両親のおかげで苦労ばかりの山田家の長男・太郎。
しかし、そのルックスと爽やかさから学校では「いいとこのおぼっちゃん」だと思われている(笑)。
この漫画の面白さは「犬」を「非常食」として飼おうとする山田一家の切羽詰った貧乏と、事情を知らない(一部、除く)周囲の太郎に対する誤解とのギャップにある。絵も上手いです。

これほどの貧乏にもめげることなく頑張る太郎と、擦れずに育っている弟妹たちに驚嘆しつつも・・思う。
お金は無くとも「温かい家族」を持っている彼らは本当の意味での「幸せ」を知っている者たちかもしれない、と。
ちゃんと「生活保護」を受けましょう。番外編では弟が結婚しても太郎はまだ独身で苦労絶えず・・・(笑)。
でも、誰も太郎を責められないよね・・・・。

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[投稿:2012-03-04 14:48:27] [修正:2012-03-04 14:48:27] [このレビューのURL]

これも所詮、低学年の男子向けの漫画にすぎないと思います。
とにかく下品。男の子ってこういう漫画を好む傾向にありますよね。
私は例外でしたが。一応、ヒットしていたようなのに、意外に巻数が少ないことに驚いた。
また、よしりんが続編ブームに乗ってやり出さないかが心配な作品のひとつです。

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[投稿:2012-03-04 14:46:17] [修正:2012-03-04 14:46:17] [このレビューのURL]

「未来都市・東京を舞台にしたSFコメディ」とでも言いましょうか、作品全体を通して付きまとう主人公一家の「貧乏」は藤子不二雄の他作品では見られない珍しいものだと思いますね。
歴史ある(・・・・と言うか「歴史しかない」)旅館の跡取り息子であるところのエモンは実は宇宙船のパイロットになって冒険家になりたいと思っている。跡継ぎを望んでいる両親との間では当然のように確執・・・・とまではいかないものの、意見違いからくる対立が時に表面化することもあるわけです。
でも結局は息子の夢に両親が折れて、「可愛い子には旅をさせろ」じゃないですが、お供にテレポートが使えるモンガーと金儲けの才能のあるゴンスケを連れての珍道中(笑)・・・・って、水戸黄門じゃないんですけれど、実際に行く先々で「悪」を退治していたこともありましたよ。
「ドラえもん」的なキャラの配置がされていないという点も注目です。「静ちゃん」にあたるところのガールフレンドのルナさんや、「スネ夫」にあたる金持ちのボンボンとも言えるカメオ(だったけ?)はいるものの、レギュラーというまでは登場しないので、客として宿泊する個性的な「一発キャラ」の宇宙人頼みで話が展開していくというのはありました。
「エモン」は確か・・・・「赤丸ほっぺ」だったような気がしましたが・・・、違いましたかね?「赤丸ホッペ」なんて「おばっちゃまくん」の茶魔だけかと思いましたが(笑)。貧乏でも栄養はキッチリ取れていた模様ですな(笑)。

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[投稿:2012-03-04 14:44:46] [修正:2012-03-04 14:44:46] [このレビューのURL]

大人のスポーツであり、紳士のスポーツであるというゴルフを「紳士」とは懸け離れた「猿」そのものの少年を主人公にして、大人の熟練ゴルファーを次々と手玉に取っていくという展開が痛快な少年向けゴルフ漫画。

しかし・・・展開は異様だ。「ミスターX」なる覆面レスラーかと思うような怪しい男が率いる「影の組織」が登場して、その刺客が毎回毎回、猿丸を仲間に引き込もうとゴルフ勝負を挑んでくる・・・って何だよ??。影の組織のゴルファー達も個性的な奴ばかりだったが、そんなに上手いのだったら「影の組織」なんていう日陰の組織に入らないで最初から普通にやればいいのに・・・・・(笑)と思ったのは絶対に私だけではないはずだ。中国拳法を学んだ最初の強敵だった男がいたが、どこをどうやったら中国拳法とゴルフとを結び付けられるのだろうか?ヌンチャクをゴルフクラブにしてショットをしていたが、あんなので打っていいの?

そして忘れてはならないのが、敵と同じくらい個性的なホールの数々と猿丸の必殺ショットである。「旗包み」「モズ落とし」なんて超人的なプレーされたらまっとうにやっているプロゴルファーは堪らない。コースも「そんなトンでもないコース作って、他に誰がプレーするんだよ」というようなものばっかり。崖やら断崖絶壁に海、さらには火山か間欠泉が噴出すようなコースもあったような・・・プレーしている場合じゃないって(笑)。18ホールを回るのでひとつのシリーズが長くなるという欠点があった。「奇抜なコース巡り」漫画だったと言い換えても良かったかも。

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[投稿:2012-03-04 14:42:36] [修正:2012-03-04 14:42:36] [このレビューのURL]