「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 439レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

少女漫画雑誌の「LaLa」でデビューされ、時代劇の「一清&千沙姫シリーズ」などで知られる著者。
しかし、短編が中心で長期連載はあまりなく、出版社を移られたようだ。

以前は時代劇で細い絵だがまずまず「綺麗な絵」を描いていたのだが、久しぶりに見た印象では
「前より絵が下手になったな」と。特に人物の顔の目鼻のバランスがおかしいコマがチラホラ見れます。

物語としては大学で研究者を目指す30代の主人公が亡くなった叔母の一人娘(従兄妹)を引き取って一緒に暮らすというもの。
無口で無愛想な「久留里」との共同生活を「お弁当作り」というテーマで家族になろうという作品。

料理漫画にしては出てくる食事が「全然おいしそうに見えない」のはいかがなものか?
やはり料理メインではなく、少女漫画的な物語展開メインと考えたほうがよさそうですね。

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[投稿:2012-02-14 09:10:23] [修正:2012-02-14 09:10:23] [このレビューのURL]

「赤ちゃんと僕」「しゃにむにGO」で知られる羅川真里茂先生の新作。
題材は「津軽三味線」で、それを初の少年誌連載でやろうというのだから、意欲的半分、挑戦的半分というところか。

津軽三味線の名人であるところの祖父を失い、自分を見失っていた高校生の雪(セツ)。
故郷の青森を飛び出して当て所もなく東京へ。知り合ったグラビアで活躍している女性の自宅に転がり込んだ。
女性も少年も自分の進む道が分らず、霧の中を彷徨っていた。
だが、ライブでの雪の演奏は会場を興奮のるつぼに巻き込んでいく。

雪の新生活は東京の高校へと舞台を移す。三味線同好会を発足させて新たな船出をきる。
果たしていかなる航海となるのであろうか・・・・・・?

「音楽」をテーマとした作品はそれなりにあれど、津軽三味線は今までにないテーマ。
羅川先生の絵は元々が「少女漫画」っポクないので少年誌での連載でも全く問題がない。

但し、音楽漫画は「音が実際には出ない」という問題をいかに紙面上に表現するかが重要。
津軽三味線を実際に聞いたこともない人が読者に多いと思われる中で、それほど共感を呼べるのかは未知数だ。
今後に期待したいところではあるが・・・大会出場等でやはり「少年誌的バトル展開」が予感される。
アニメ化は・・・・・ヒットしたらアリ?

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[投稿:2012-02-13 00:59:47] [修正:2012-02-13 00:59:47] [このレビューのURL]

著者についてもよく知らない状態で、表紙だけみて買ったような状態です。
音楽の中で「合唱」をテーマにした作品は見たことがない。

最近は「けいおん!」に代表されるような音楽漫画ブームなんですが、
これは日常系ではなく、青春本格系です。
中学生の男の子を主人公として、合唱部の仲間たちとの交流を中心としていく展開になりそう。

「音の中で息する男の子に私は出逢った」。
第一話の引きのセリフがこれ。

それはそのまま「読者の心情の投影」となって続くのである。

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[投稿:2012-01-15 12:33:11] [修正:2012-01-15 12:33:11] [このレビューのURL]

天然女子高生「天満」と、その天満に惚れる不良・播磨。
その二人の主人公と周囲の人間たちを描いた学園群像劇。

クラスメイトのほぼ全員にキャラ設定が用意されているという点では、赤松先生の「ネギま!」と同じだが、こちらは高校生でファンタジーは一応なし。

播磨の勘違い&お馬鹿さ加減で毎回毎回話が持っていけるだけの勢いがあったが、登場人物が次第に増大してからは明らかに収集が付かなくなった感があり、それがそれぞれのキャラ同士のカップリングを曖昧にしたままの終了に繋がってしまったのかもしれない。

最終的には「読者それぞれのご想像にお任せします」的な終わりで、
投げ出し感もあり、長期につき合わせておきながら釈然としない。

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[投稿:2012-01-09 15:05:56] [修正:2012-01-09 15:05:56] [このレビューのURL]

「りぼん」連載の作者の自伝的な日常漫画。

静岡県の清水市を舞台にしている模様。
最初は物語の展開に対して「自分で突っ込みを入れていく」という手法が珍しく、それが非常に面白かった。

だが、段々と人気が出て連載が長期化・アニメ化までされるようになったら、話が作者の昔の体験談ではなく、完全にオリジナルの創作にシフト。
そうしたら明らかに面白さがダウンしました。

漫画も続けるだけ続けたけど、そろそろ惰性になってきたかと思われたところで連載終了。但し、アニメは「サザエさん状態」となり、年をとらない主人公たち登場人物の活躍が延々とループすることになりました。

このヒットが意外なのは「りぼん」出身で、特に絵も上手くない著者が
「一番の出世頭になった」点だと思います。

矢沢あり・吉住渉・水沢めぐみ・柊あおい・池野恋という同時期活躍のメンバーでさえここまでのヒットは飛ばしていない。
「伏兵」の名に相応しいが、今やこちらが「本命」だ。

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[投稿:2012-01-09 14:32:14] [修正:2012-01-09 14:32:14] [このレビューのURL]

アニメ化もされましたが、絵柄がとてもアニメ向きだったのではないかと思います。
英国のロンドン(それも18世紀から19世紀初頭くらいの)をモデルにした架空の都市「スチーム・シティ」で探偵事務所を開く鳴滝少年が次々と巻き込まれる怪事件。
途中から仲間に加わった看護婦で助手のリンリンと、そのお父さんである鉄人28号をモデルにしたのではないかと思われるロボット「強力」もいい味を出していました。
たまに挿入される「お色気」もお約束で、結構ツボを押さえているなと感心。

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[投稿:2012-01-09 08:39:32] [修正:2012-01-09 08:39:32] [このレビューのURL]

水沢作品でまともに読めたのはこれが最後。作者自身の恋愛の自伝的漫画。

そのため、後の作品で目立つ「幼稚な」展開が見られないので何とか読める。1話で1年なので展開も早い。

作者の旦那さんはこの漫画を読む限りは初恋の男・・・のような気がするのだが、その辺は作者がとぼけてるので判らない・・・・。

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[投稿:2012-01-08 21:58:50] [修正:2012-01-08 21:58:50] [このレビューのURL]

少女誌の「りぼん」で女性同士の友情以上恋愛未満の感情を主題に持ってくるという切り口は良かったと思います。ただ・・・小学生読者が中心の「りぼん」では男女の恋愛でないと人気を獲得するには難しかったことでしょう。バンドを組んでいるという点もどこか「大人」っぽい世界。
「けいおん!」なんかとはまた違いますね。

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[投稿:2012-01-08 21:52:54] [修正:2012-01-08 21:52:54] [このレビューのURL]

「癒し系にゃんこ漫画」です。簡単に言うと。
お母さん猫と散歩中に、他の事に気を取られて迷子になってしまった呑気な仔猫が、ペット禁止のマンションに住む家族に拾われて巻き起こる珍騒動。

不満はコミックスが高いということ。
オールカラーで豪華・・・は、ページ数が少ないため価格と釣り合っていない。
1冊「800円台」は無いでしょう。せめて500円台ですよ。どう考えても。
評価は勿論「良い側」だが、この価格に釣り合う内容かどうか漫画喫茶等でためし読みしてから購入がオススメ。

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[投稿:2012-01-07 08:04:55] [修正:2012-01-07 08:04:55] [このレビューのURL]

結構好きでした。現代風「ガキ大将漫画」とでも言うべきか。

とにかく主人公の強烈なキャラに魅力を負う部分が大。マンモス校を束ねる「生徒会長」はやはり並大抵
の人間には務まらない・・・ということなんですね。

梧桐がすぐに暴力に訴える点は賛否あるでしょう。ただ、彼は強い信念と覚悟を持って生きているのだということは判ります。チャランポランでいい加減のように見えても、それは彼の所謂「テレ隠し」の部分であって、単に彼の体力的な強靭さだけでは学校を束ねていくことは出来ないはずですし、「その強さを恐れているから」だけでは多数の支持を得ていることの説明は付けられない。半屋の回想シーンから判断するに梧桐は小学校時代からすでに何をするにしても皆の中心的存在として自然と認知されていたようです。「カリスマ」性ありと言い換えてもいいかもしれません。

教育実習にやって来たかつての卒業生の大学生に「情熱を持たない人間に指導された人間がまともに立つはずがない」と諭したシーンは正にそのとおりだと思います。梧桐は「情熱あり」なんでしょう。良くも悪くも。

そんな梧桐の過去が作中では明かされることのないままに終了してしまったのが残念。
全10巻・・・・・はいくら何でも短すぎませんか?

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[投稿:2012-01-07 00:04:56] [修正:2012-01-07 00:04:56] [このレビューのURL]