「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 439レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

[ネタバレあり]

幼い頃、テレビで見た高校野球の中継でブラスバンドに憧れを抱くようになった「小野つばさ」。
そしてブラスバンドで全国大会で何回も金賞に輝いた実績のある名門・白翔高校に入学し、初心者からブラスバンド部に入部する。

同級生の野球部員・山田君の励ましを受けながら一歩一歩階段を上っていく。

絵的にも雰囲気的にも「君に届け」に非常に近い作品。
但し、こちらは部活動がメインになります。さらにヒロインの想い人が「明るい真田龍」なのが大きな違い。

少女マンガで部活をメインに持ってくるのは珍しい。当然に恋愛要素は絡んでくるのだろうが。
主人公が水島亜希を「女と間違える」のはあり得ないと思います。そこが引っ掛かった点。

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[投稿:2013-10-14 19:44:54] [修正:2013-10-14 19:44:54] [このレビューのURL]

エニックスが発行した漫画雑誌「ガンガン」の創刊初期からの所謂「四大看板作品」
・ロトの紋章
・ハーメルンのバイオリン弾き
・南国少年パプアくん
そして、衛藤ヒロユキ氏による「魔法陣グルグル」であるが、15年以上経過して「続編」がほぼ出揃った。

ロト紋は画の洗練は流石だが、前作の勢いがなく、ハーメルンは打ち切り。パプアも続編は既に終了で、言わば最後に残ったのがグルグルであった。
これは前作の連載終了が一番遅かったこととも関係するが、かつてのヒット作の続編を描いたりリバイバルしたりするのはジャンプ的な二番煎じでもあるので、
予想されたこととも言えなくもない。

時間軸的には前作で魔王ギリを倒してから僅か2週間しか経過してないことになっており、それでいて新たな魔王が登場してニケ&ククリが再度旅立たねばならなくなるという相変わらずの無茶ぶりである。

作風的には「前作の初期の頃の路線に立ち返ってはいる」ものの、キャラが前作を読んでいることが前提の人ばかりのため、いきなり読んでものめり込みづらい。
15年近く前の連載の前作から2週間後という時間軸では、前作のイベントの数々が作中では「つい最近の出来事」になっており、整合性が取れるのか心配。
前作読み返さないとついて行けなさそうだが、前作は書店に置いてない(汗)

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[投稿:2013-08-31 23:13:27] [修正:2013-08-31 23:13:27] [このレビューのURL]

これはなかなか面白い組み合わせ。「料理」+「外交」(政治)とは。

全く異なるジャンルを組み合わせて「ひとつの作品」として完成させるという手法はなにもこの漫画に限ったことではない。
けれど、この漫画においてはその手法が作品自体を「単なる料理バトルで味の優劣を競うだけ」のものから脱却させ、日本の行く末、そして世界の未来さえも決定するような大舞台へと主人公を導くことで「料理自体の価値すらも」大きな意味を持つものに高めることに成功した。

国と国との駆け引きは「丁々発止」のやり取りで腹の探り合い。

しかし、我等が「日本国」はペリー来航の昔から「外交下手」ときていて、昨今も北朝鮮にはやられるは、ロシアからは何時まで経っても「北方領土」問題を議題にしてもらえないは、中国にも韓国にも領海を侵されるはでいいところが全くない。こういった不甲斐ない状況を歯痒く思っている日本人は少なくあるまい。

原因は・・・・やはり語学力に長けた人間が少ないというところが大きいのではないだろうか。
言葉は互いのを知り合うための「心の架け橋」となるべき媒体・・・・。それが疎通しないのでは、橋の途中に関所があって検問に引っかかっているようなもの。
「通訳」という伝令係が橋の「こっちとあっち」をフウフウ息を切らしながら往復しているような状況ではとても「対等な交渉」など望めまい。

倉木大使のような度胸のある方が立派に「主役」を務めてこそ、「外交」という舞台の上で本来「脇役」であるところの料理が、文化・言語・習慣という垣根を超えたグローバルな「おいしい」に繋がるのでしょうね。

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[投稿:2010-07-16 06:28:15] [修正:2013-08-18 20:23:53] [このレビューのURL]

「エヴァンゲリオン」の漫画版。誤解が多いようだが、こちらの漫画がアニメの原作ではないのだ。

「画」に関しては貞本先生が描かれているので全く問題は無い。
特に3巻のレイの笑顔が印象的。
要は「ストーリーがどうなるか?」で、この漫画の最終的な評価を決定するのだとみて間違いない。

アスカが登場した頃は雰囲気も明るく、みんなでパーティーをしたりとシンジの性格も内に篭り過ぎないような描写が多いのは好感。父と再会した頃は「父親に捨てられたと思い込み、自分なんていつ死んでも構わないと生きることに無気力になっていた」のに、ミサトやレイ、加持やトウジ等と触れ合うことで次第に感情を吐露するようになり、レイに笑い方を教えたり、アスカの虚勢を見抜いて「もっと肩の力を抜いて生きたほうがいい」と助言をしたり、エヴァのパイロットに選ばれたトウジの不安を先輩として抱き止めたり・・・と、苦しみを感じつつも「そこから這い上がっていこうとする前向きさ」を終始感じられる点は特筆。

トウジの死後は一気に作品の雰囲気が落ち込んだが、母・ユイとの精神の触れ合いを経て物語りもいよいよ核心へと移行する。

だからこそ、ここからラストシーンへの展開はある意味「他のどんな漫画よりも重要」。

アニメ版は「賛否両論」であることを否定できない作品なので、漫画版はアニメの欠点を修正していくことでアニメ版から「正統」の地位を奪い取ることができるだろう。

そのときこそ「真のエヴァンゲリオンは漫画版だ!」と囁かれる日が到来しているに違いない。
ちょうど、劇場公開が再度行われアピールもしやすいはず!
作者の「遅筆」が欠点だが、今後は要注目の作品である。

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[投稿:2010-12-03 12:20:55] [修正:2013-08-18 20:22:31] [このレビューのURL]

6点 BTOOOM!

簡単にいうと「ボンバーマン」+「サバイバル」。
無人島を舞台にした爆弾を用いたプレーヤー同士の殺し合いである。

主人公は引き篭もり人間だが、ネットのゲームでは世界ランクに名を連ねるほどの人間。それが現実の殺し合いゲームに強制参加させられてしまう。

島の中には自分と同じように強制参加させられたプレーヤーが無数。
彼等を殺すことで自らの生還への道が開けるのか・・・・・?

襲い掛かるプレーヤー、そして毒トカゲ。
ゲーム世界では世界ランクの主人公が果たして現実でも勝者たりえるだろうか。

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[投稿:2011-01-17 22:41:10] [修正:2013-08-18 20:18:22] [このレビューのURL]

辻褄が合わない点が多い。
死人がすぐに復活するので結局、「どうせ生き返るんだろ」で終わってしまう。
死天王の一人「羅刹」だが、確か片腕を失ったはずだ。それなのにトーナメントの決勝で銃弾の的にされたとき、腕が付いていたような・・・・。
さらに同じくトーナメントの決勝戦に登場したモンゴルの三人組の最後で雷電と戦った男。初登場の際は両目が開いていたはずだが、突然「隻眼の男」になった。
さらに「かってに改蔵」でも突っ込まれていたが、邪鬼が初登場の時と大きさが違うのは「オーラででかく見えていた」なんて苦しすぎだ。
ラスト付近は明らかにテンションも下がっていて「闇の牙」編は中途半端なところで終了。新規キャラの多数が出番なしで終わった。あと人質に取られていた神拳寺の女性の安否も不明のまま。
作者、いや作品自体が「いい加減」すぎる。
ギャグとして許せるのは「民明書房」だったけ?毎回の戦いの流派や技の説明くらい。
広げた風呂敷を包みきれなかった典型的な例。

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[投稿:2010-09-12 20:09:51] [修正:2013-08-15 14:31:56] [このレビューのURL]

劇画調の「武田信玄」伝です。天下を取っていないため「戦国最強武将」の呼び声も高いのに織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の3人に比べて地味な扱いになっています。漫画はこれと「横山版」くらいではないでしょうか?不遇な扱い。

信玄が天下を取れなかったのは
1に京都からあまりにも遠い山国・甲斐に生まれたこと。
2に周囲を北条・上杉・今川という大国に囲まれていたこと。
3に信長・秀吉と年齢が離れすぎていたこと・・・・ではないかと思う。

特に2は今川・北条との三国同盟を結んでまでの越後を通過して北周りでの上洛作戦だったはずなのだが、上杉家の当主に迎えられた「謙信」はなんと三国中最も強敵であった!。
落ち目だった上杉家の武威は大きく回復し、謙信の威勢は遠く奥羽まで轟くことになる・・・・・・ここから信玄の計算は大きく狂い、歳の大きく離れた織田信長が京都に将軍・足利義昭を奉じて上洛するのに、川中島で上杉謙信と10年近くも消耗戦を余儀なくされ、「人生五十年」と詠われた時代に致命的な時間のロスを負うことになる。

焦った信玄に最後のチャンスが訪れる。同盟を結んでいた南の今川家が「桶狭間」で当主の義元を信長に討たれると、今川家の力は大きく失墜する。50歳間近の信玄にはこれが天から与えられたラストチャンスと映ったことであろう。
同盟を破棄し、侵攻に反対する嫡男を斬り捨ててまでの前進は結果として信玄の寿命を縮めるだけの結果に終わった。
後には主を失い途方に暮れるかつての「最強軍団」が死に場所を求めるだけになり、そのツケは後継者の勝頼に重い十字架となってのしかかるのであった。

最後に武田滅亡の原因をもうひとつ挙げておく。

それは・・・・信玄の無類の美女好きにあると思う。
敵将の息女すらも側室にしようとする分別の無さは何も勝頼の母親に限ったことではない。
その敵の怨念が「勝頼」に形を変えて武田を滅亡に導いたのだとしたならば、これも「自業自得」が最強武将の「玉にキズ」と後の世にまで語り継がれるべきことであろうか?。

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[投稿:2012-01-21 23:04:16] [修正:2013-08-15 14:00:47] [このレビューのURL]

時代劇の漫画。原作小説は江戸時代を舞台にしてシリーズ化しているようです。

シーボルトの名前が出てくるところから、19世紀の前半で黒船来航までまだ50年近く前のお話。
公儀隠密の凄腕女忍者が密命を帯びて、西国に潜伏する。だが、その際に夫婦の契を結んだ男と愛し合い、
愛情と使命との間で揺れ動くという流れらしい。

続巻なのですが、表紙に巻数の表示がないのはどうしてでしょうか?
原作との差異は未読につき不明ですが、ページ数が少ないのが惜しいです。
12歳の少女・おゆうちゃんが可愛いので、おゆうちゃん目的で読んでも全然可かと思いますね。

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[投稿:2013-08-15 13:56:29] [修正:2013-08-15 13:56:29] [このレビューのURL]

小学校四年生の少女・伊倉きらは、10歳の夏に学校のプールの授業で臨時教員の通称・赤パン先生こと鮎川に対してかつて感じたことのないときめきを覚えた。

思春期の入口に立つきらが日々体験する出来事。
そして、きらの年の離れた姉・庸子は中学校の国語教師。妹に水泳を教える鮎川と書店で出会い惹かれていく。
年の離れた姉妹が同じ人を好きになっていることをお互いはまだ知らない。

看板作品の
「テルマエ・ロマエ」
「放浪息子」
が終了してしまった「月刊ビーム」で敢えて私がオススメするとしたらこの漫画だろう。

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[投稿:2013-08-14 12:18:00] [修正:2013-08-14 12:18:00] [このレビューのURL]

記憶を失った現代人が過去へタイムスリップして、現代技術を駆使して活躍するという展開で、「料理版」とも言うべき作品。

戦国時代で織田信長に召抱えられるという流れのため、天下統一へ向けてのイベントの数々に主人公は立ち会うことになり、それぞれのイベント毎に料理を以て事件を解決していかなければならなくなるというわけだ。

「料理」自体は「駆け引きの手段」という位置付けで、所謂「ウンチク」の類を長々と披露し続けるような作品に非ず。

むしろ、秀吉・家康・信長は勿論の事、足利義昭・浅井長政といった戦国の世の著名人たちとの交流という大きな流れが話の肝。

主人公が何故記憶を失っているのか?
料理の技術はどこで学んだのか?
歴史オタクなのか?(笑)

という横軸の謎も「長期連載」のための必要事項である。

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[投稿:2013-07-27 02:58:14] [修正:2013-07-27 02:58:14] [このレビューのURL]