「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 439レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

6点 千と万

[ネタバレあり]

父子家庭で中学生の娘と父親の日常を描く。

冒頭の1話からいきなり娘が「初潮」を迎えるなど衝撃の展開。
お母さんがいない父子家庭のため、思春期の娘と父親の衝突が必然。

何気ない日常の中にも事件はあり、そこにドラマがあるのだと知れる。第一巻はまだプロローグ的な人物紹介が主。
今後の続巻に大いに期待が出来ると思います。

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[投稿:2013-06-30 19:59:25] [修正:2013-06-30 19:59:25] [このレビューのURL]

デビルサバイバーの漫画版です。

主人公の従兄弟の青年から贈られた「悪魔召喚プログラム」を起動させたことから、数々の事件に巻き込まれていく少年・少女の戦いを描く。

街のあちこちで起きる奇怪な事件の数々。噂は広がり、やがて自衛隊による山手線圏内の封鎖が始まる。
テロか?悪魔か?訳も分らないまま悪魔たちと戦うことになる主人公たち。

第1巻では初日から2日めまでを描いております。
全体で7日間の出来事になるので早過ぎず、遅過ぎずでテンポはこれくらいがいいのかもしれません。
ライトノベルの挿絵風の絵柄も原作ゲームに準拠しており、違和感が少ない。

今後の展開に期待が持てます。ゲームの漫画版は大体が元ゲームをなぞっただけだったり、出来損ないだったりして5巻持たずにお茶を濁すような作品のオンパレードなんですが、これはそうはならない気がしますね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-06-08 10:49:54] [修正:2013-06-08 10:49:54] [このレビューのURL]

ララの妹のモモによるリトと正妻&側室とのハーレム達成計画を描く続編。
掲載誌が移動したことで表現が前作以上に大胆になり、最初から
・ララ
・春菜
・モモ
・ヤミ
・ナナ
・結
の六人との間に将来的なリトとの子作り(=妊娠)が織り込まれます。

しかも六人中、ララ・ナナ・モモの三人は実の姉妹で、将来的に生まれる子供同士も「異母兄弟姉妹」になることを
示唆され、母子二代で兄弟姉妹という凄い家族関係が堂々と予言される。

「みんなで幸せになる」というのがどうやらコンセプトらしく、確かにそれを果たすエンドは「複数妻END」しかないように思える。
ヒロインの一人「ヤミ」の過去がこのシリーズのもう一つの軸で、ヤミの命を狙う連中の襲撃も度々入るなどします。

モモの計画もあって、リトはとっくに複数名と肉体関係を結んでいても何らおかしくない状態。
むしろ「一人もいないとしたら逆に不自然」なくらい(こんな環境で!)

画とキャラについては特Aランクなので、要は設定と物語で引き付けられるかなんだが・・・・・
原作者が別に付いてるほどの意味合いがあるのかは謎(別にひとりでも考えられるんでは?)

最終的に主人公がヒロインの中から一人を選ぶなどという展開がこれ程想像できない漫画も他にない。

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[投稿:2012-08-30 07:05:18] [修正:2012-08-30 07:05:18] [このレビューのURL]

南海の孤島で龍神の生まれ変わりとされる主人公と、それに仕える三人の巫女との共同生活を描いたラブコメ。

人口の少ない孤島を舞台にしているため、そもそもで「登場人物の数が少ない」のが特徴です。しかも閉鎖された島生活という空間と古い因習が根付いているという設定で、ほぼ最初から三人の巫女が主人公に迫りっぱなし。
それを止めるような大人の登場もなく(笑)、むしろ立場上積極的に推奨する人ばかり(大笑)

ライバルとなりそうな男が登場しないので、ハーレム展開については安心できるのですが・・・・どうせ凪が雫と結ばれて終わりなんでしょと先が見えてしまうのが他の二人の巫女に対して不憫。

三人の巫女がそれぞれに凪の子供を生むという展開でも設定上問題ないかと思うのですが。周囲は容認してむしろ喜びそうですし。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-08-11 16:34:42] [修正:2012-08-11 16:34:42] [このレビューのURL]

女の子が女の子に恋する所謂「百合系」の漫画。

ただ、舞台が他作品なら「女子高」が当たり前のところを「共学校」を持ってきたり、
どちらかというとコメディ要素が強い作風などが異色な作品。

自宅が空手道場で、お兄さんが3人いて、勉強が出来て、スポーツも出来る村雨純夏さん。
その親友は可愛い女の子が好きですと公言して憚らない風間汐さん。
親友が好きで、その親友が「同性愛者」だと知っていても、
「自分は彼女の眼中にはない」と知ってしまっている辛さ。
彼女に自分の気持ちを知ってもらいたいと思う反面、
知られたら友達ですらいられなくなってしまうかも・・・・と思う度に、
硬直してしまう心。

風間さんは自分を一番の親友と信じて、無邪気に気持ちを吐露してくれるが、
その度に辛くなる。
「なんとか彼女の好みのタイプになれないだろうか?」
好き故に女の子同士であっても「危ない妄想」をしてしまうのは恋に対する不器用さの表れであり、その辺は普通の男女の恋愛と全く変わらない。

女の子同士の恋をテーマにした作品は、ここ最近は特に増えているように思う。
それはやはり男子同士に比して「絵的に美しい」ことも大きな理由ではあるだろう。
逆に「美しい絵」が描けることも作品として成功するための大きな理由だと思う。

両想いになれたとしたって結婚できるわけじゃない。
身体の関係を結ぶことは出来るかもしれないが、背徳感が伴う。
そもそもがそんな道である。負けを覚悟して物語を紡がねばならぬ。
アニメ化して良かった!
などと、素直に喜んでもいられない作品であります。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-11 18:15:05] [修正:2012-08-10 08:14:13] [このレビューのURL]

まず目を引くのはアニメ化しやすいんじゃないかな(話の内容は置いといて)?と思う、見やすい絵柄。予想通りにアニメ化されました。
ヒロインも可愛らしい。
・・・・・・・・・・・・が、この「絵柄」で話の内容を想像すると大多数の読者は「足元をすくわれる」こととなろう。

やるのは「12人の予知能力者同士の殺し合い」である!
主人公は平凡な14歳(おそらく)の中学二年生男子。
但し、人付き合いを避けて空想の世界に閉じ篭っている。
趣味は携帯で日記を付けること。決して暗いというわけではなく、オタクという雰囲気を漂わせているわけでもないのにいつも独りぼっち。
そんな少年の空想の中に登場する全てを支配する「神」。空想の産物と思っていた神がある日、突如として実体化する。
与えられたのは「携帯の日記に記される自身の未来」。
気まぐれな神は少年と同じく「日記に記された未来を見ることができる能力」を彼以外に11人に与え、自らの後継者を選抜しようとする。
その選抜の方法こそが「候補者同士の殺し合い」なのだ!

同じクラスの美少女「我妻由乃」(がさいゆの)は、同じく「未来日記」を見る力を与えられた11人のうちの1人で、主人公に異常な執着にも似た好意を寄せる。彼女の異常さに辟易しながらも「共同戦線を張って」他の候補者たちとの戦いの幕が切って落とされた。

由乃の日記は記す。「7月28日の夜、主人公と由乃は結ばれる」と。
果たして、主人公は3ヵ月の後に褥の中に由乃を抱いているのだろうか・・・・・・?

話は「デスノート」をもっと過激かつ直接的にしたものというと分かりやすいか。
月と、月に惚れるミサの関係に「主人公とヒロインの立場はかぶる」。
けれど、月と違うのは主人公は決して「世の変革を望んでゲームに参加した」わけでなく、巻き込まれた受身の立場であること。
否も応もなく降り掛かる火の粉を振り払っていかなければならないという環境は、平凡な日常に流されがちに生きる多くの読者の目線の投影でもあるはず。そういう意味では、視点はデスノートより全然身近だ。

最も身近な協力者である「由乃こそが最後の最後に立ちはだかる存在」となるようなことを暗示する描写がなされている。
受身で周囲に無関心。
自分の殻に閉じ篭っていた主人公が「死の危機」によって追い詰められることで、自らの意思で戦い、運命に立ち向かう男になっていくことがテーマのひとつか?

「1人の男となって、1人の女である由乃を自らの意思を持って抱けるか?」はきっと、その象徴。

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[投稿:2010-12-24 07:01:09] [修正:2012-08-10 08:13:06] [このレビューのURL]

借金のカタで、大金持ちのお嬢様の家で執事として働かねばならなくなった少年の受難の日々を描く。

作者は「かってに改蔵」「さよなら絶望先生」で知られる久米田先生の弟子。
作風に垣間見られる「マニアックな知識」や「オタクに好まれそうなネタ」は
確かに久米田先生の影響を感じさせるも絵柄は似ても似つかない。

というか、作者の絵は連載開始から全くと言っていいほど進歩した跡が見られない。
そのことを考えると、この作者の絵は「これで完成形」なのかもしれないな。

女性がやたらと主人公の周囲に多く、一応はいくつもの伏線が張られているような記述がコミックス巻末のキャラ紹介から伺えるため、ラストまでの設計図はキチンと出来ているようだ。

ただ昨今は単なる「ハーレム漫画」になったと言えなくもない。
ヒナギクが登場して「キャラ人気投票」で連続1位になるなどしてから、
そういった路線が露骨になったような気がします。

コミックス通算20巻突破は確実な模様だが、30巻突破は微妙な作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-11 23:21:32] [修正:2012-08-10 08:11:45] [このレビューのURL]

14歳の田中彼方と吉川和樹の2人。小学校時代から友達の二人は周囲から「大人っぽい」と見られてる。
そんな二人は実は「両想い」の恋人同士。
でもそんなことは周囲には一切知られてはいない「秘密の恋」なのでした。

大人っぽいなんて周囲の勝手な評価でしかない。中身は他の同級生たちと変わらないのに。
タイトル通りなら「進級なし」で1年間だけの内容になってしまうのですが・・・その辺はどうなんでしょうか?
絵は見やすいですが、「顔が全体的に縦長過ぎ」な印象です。
卵の上のほうに目がある、みたいな感じの人物の顔です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-03-12 20:12:04] [修正:2012-03-12 20:12:04] [このレビューのURL]

中学校時代は地味な美術部員だった主人公が高校入学に伴い、一念発起して薙刀部に入部する。
素人主人公が青春の光と汗などとはかけ離れた地味な武道にのめり込んでいく。

剣道や柔道に比して「女子限定」ということもあってか、地味な武道の薙刀。
女の子の専用武器かと思うが、戦国時代は男性も普通に使っていた模様。

クラブ紹介で笑ってしまったことから入部するハメになるが、
それは地味な主人公には「新しい世界」への誘いだった模様。

舞台となる高校は女子の人数が多いものの女子高ではなく共学高。
そこで当然に恋愛も絡んでくる・・・というお約束もあり、強化合宿もあり、ライバルもチームメイトの同級生もありで、
展開は極めて「基本的」で、題材と女の子が主役であることが珍しいくらい。

但し、絵は綺麗ではなく、どちらかというと「泥臭い絵柄」
女の子が主人公の漫画でも下地は「スポーツ漫画」であり、スポ根漫画であることを再認識。
最終的な評価は今後の展開次第ですね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-03-11 22:07:48] [修正:2012-03-11 22:07:48] [このレビューのURL]

「つるピカハゲ丸」の少女漫画版(笑)。
とにかく「貧乏」をこれほど前面に押し出している漫画は少ない。
金銭感覚の無い両親のおかげで苦労ばかりの山田家の長男・太郎。
しかし、そのルックスと爽やかさから学校では「いいとこのおぼっちゃん」だと思われている(笑)。
この漫画の面白さは「犬」を「非常食」として飼おうとする山田一家の切羽詰った貧乏と、事情を知らない(一部、除く)周囲の太郎に対する誤解とのギャップにある。絵も上手いです。

これほどの貧乏にもめげることなく頑張る太郎と、擦れずに育っている弟妹たちに驚嘆しつつも・・思う。
お金は無くとも「温かい家族」を持っている彼らは本当の意味での「幸せ」を知っている者たちかもしれない、と。
ちゃんと「生活保護」を受けましょう。番外編では弟が結婚しても太郎はまだ独身で苦労絶えず・・・(笑)。
でも、誰も太郎を責められないよね・・・・。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-03-04 14:48:27] [修正:2012-03-04 14:48:27] [このレビューのURL]