「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 439レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

「デビルサバイバー2」の漫画版です。「1」も同じく漫画版が連載中ですが、「1」とは別雑誌で別の作者ですのでご注意下さい。

物語的には「1」との繋がりはなく、全く別の物語として開始されます。
漫画版の「1」との比較で言うと、こちらのほうが絵が雑というか汚いですね。
元々のゲーム版でもキャライラスト自体は「ラノベの挿絵風」であったのですが、「1」のほうはそれでも比較的ハッキリした輪郭でした。
でも、こちらは逆にキャラの輪郭がハッキリしていません。

物語としては模擬試験の帰り道の男子高校生が「死に顔サイト」という自分の死ぬ瞬間の画像が作れるというおかしなサイトに登録した結果、
携帯電話に自分自身の死の様子が通知され、その通りの事が自分に降りかかってくるところから物語が始まります。

・・・そんな不気味なサイトに喜んで登録する感覚が良く分からん・・・・誰も「おかしい」という感覚がないんですか?
死ぬ寸前に「悪魔召喚プログラム」を自らの意思で受け入れることで復活を果たした。
災害を避けて外部に出てみれば外は滅茶苦茶。家族とも連絡が取れず政府関係者によって非常事態宣言が発令される。

主人公は特別な力で普通の人間には召喚できない悪魔を召喚したことで政府に拘束され協力を依頼される。
巻き込まれ型で、訳も分からないまま事態に対処しなければならなくなるという点は「1」と同じです。

「1」との違いは序盤から政府関係者と協力関係になるかどうか。バックに支援組織が付いたのが「2」ですね。
「1」は基本的に友人たちで立ち向かい謎を解いていくという展開でした。
背後に支援組織が付いたため、移動等に便宜が図られるようになって舞台背景が「日本全国に拡大」しました。
物語的なスケールでは「2」のほうが上でしょうが、漫画としての出来では「1」のほうが上です。

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[投稿:2013-08-15 23:52:39] [修正:2013-08-15 23:52:39] [このレビューのURL]

「秒速5センチメートル」の漫画版です。
通常は小説原作→漫画化→映画化というメディア展開になるのが王道。
しかし、この作品は最初にアニメ映画があり、その後に小説化して最後に漫画化したという逆パターンを辿っています。

内容はアニメ版をベースに小説版の補完部分を融合して、漫画版のオリジナルシーンを若干ながら(あくまでも少し)追加して再構成したという感じです。
アニメが美麗だっただけに余計に作者の絵が荒削りな印象がしてしまいます。
第1章「桜花抄」と第2章「コスモナウト」の前半までが第1巻になります。

巻末の明里の気持ちを描いたショート・ストーリーにも注目!
明里も離れてもちゃんと貴樹を想っていたのですよ。
但し、アニメと小説見ている方には新鮮さには乏しいと思います。
漫画版ならではの独自解釈や展開して欲しかったのが本心。
画力でアニメ版に大きく劣るので、尚更そういう印象が強い。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-03 12:00:52] [修正:2013-08-15 14:22:22] [このレビューのURL]

27歳で会社をリストラされて新しい仕事も見付けられない失意の主人公・志摩崎修太郎が群馬県の万座・鹿沢口の実家に帰省。
そこで、フィンランド人と結婚していた姉の産んだ姪・ニーナとの出会いが待っていた。
外国での生活をしていたはずの姪と関わることはほとんどなかったのだが、暇なので夏の間は面倒を見ることになる。

異国育ちの銀髪碧眼の少女は日本の生活に慣れていないので、初めての経験が「事件」になることもある。
27歳の叔父と10歳の美少女は、ちゃんと血縁関係があるので「恋愛関係」には間違ってもならない。
あくまでも叔父と姪との触れ合いを描いていく路線。

ニーナが確かに可愛くて魅力があるのだが、修太郎の絵が逆に変というかクセがあるというか。
ニーナの可愛さにおんぶに抱っこというのが正直な感想。
決して悪いとは思わないが、長期連載に持っていけるかはまだ微妙。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-08-14 12:14:56] [修正:2013-08-14 12:14:56] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

大人向けの日本史漫画。いや「萬画」か。

巻数は多いのだけれど、中高生が読むとちょっと分かりにくい。
単純に日本史を学びたいと思うなら小学生向けで出ている「漫画 日本の歴史」を読んだほうがいい。
内容的にもある意味、小学生向けのほうが優れているなと思う。
もっと詰め込めたはずなのに、巻数がある分、1冊1冊がスカスカした感がどうにも消せない。

秀吉を
「元々、血を見るのが嫌い」な「慈悲深い大将」
なんて作中で言わせているのは資料の読み込みと考察が甘いと思います。

石ノ森先生の生前にちゃんと完結できたことが今考えてみれば唯一の「誇れる点」かも。
これで未完だったら、出版社側も「大恥」かいたところだったでしょう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-08-03 22:52:40] [修正:2013-08-03 22:52:40] [このレビューのURL]

スタイリッシュかつクールな男子高校生・坂本くんの日常を描く漫画。

何事にもキマル坂本くんと、周囲の人とのギャップが笑えるか笑えないかというところで評価は分かれることでしょう。

分類的には「ギャグ漫画」に属するのか?

但し、作品として「テルマエ・ロマエ」と似た匂いがします。

つまり、短編としてはそれなりだけど、長編連載するにはネタとしてツライのではないかという。

「一発屋」的な雰囲気ですね。

テルマエも映画化までして、連載が長期化したら本来の「お風呂漫画」の主旨が薄れてしまった。

書店でやたらとプッシュされているのは今後のメディア展開への布石なのか?

テルマエと同じ失敗を繰り返しそうで怖いです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-07-20 11:43:20] [修正:2013-07-20 11:43:20] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

大金持ちの一人娘が16歳になった誕生日に父親の決めた相手といきなり結婚させられることになる。
ワガママ育ちのお嬢様は当然そんなの納得できないけれど、相手が想いを寄せている先輩と知ったら態度豹変。
結婚することにしました。だってさ!

いきなり初夜でセックスするのかと思うでしょうが、相手の男は自分の両親と離れたいがためにその話を受け入れただけ。
ボロアパートの新居での仮面夫婦生活が開始される。
当然に初夜はなし!処女のままの主人公。

いきなり結婚させようとする主人公の父親の意図はどこにあるのかが今後の大きな謎。
お嬢様育ちの主人公が「庶民の暮らし」を受け入れるまでのドタバタは当然にお約束。

主人公は16歳ですので、相手の男と正式な結婚するには同い年の同級生ではダメなわけで、そのため2歳年上の18歳の先輩ということになっております。
お互いによく知らない同士でいきなり結婚したので、最初から仲良くなんてできないのはむしろ当然かも。
但し、政略結婚の多かった時代ではむしろこんなことが普通のことだったのかもしれません。

恥ずかしいこともいっぱいしてしまうし、失敗も見せ合うことで相互理解を深めるのが理想。
たとえ、どれほど厳しい船出であろうとも。夫婦としての初夜はまだ当分先になりそうです。
とりあえず、高校生ですし、10代の出産は身体への負担も大きいので、避妊はしっかりしましょう。
赤ちゃんは3年後くらいの目標。主人公、身体は大人でしょうが、まだホント「子供」ですので。
精神的に成長しないと「母親」にはなれません。子供が子供を産む話ではありません。
多分、子供が大人になる話です。

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[投稿:2013-05-26 20:40:19] [修正:2013-05-26 20:40:19] [このレビューのURL]

ラブコメ&ハーレム漫画だが、宇宙人の女の子が普通に出てきて日常の学園生活に馴染んでくるあたりが普通じゃない。

とにかく画力が特Aランクで、桂正和先生には及ばないが抜群に上手い。
この画力だと当然に「ラブコメジャンル」の作品を描くのが成功の確率が最も高いと誰でも思うことだろう。
事実、その通りになった。

パンチラ・おっぱいポロリは日常茶飯事で、イチイチ物語がどうだとか気にする必要性すらないほど。
しかも、主人公を好きになる女の子のほとんどが「主人公はみんなのもの!」的な雰囲気を醸し出しており、
「最終的に誰か一人に絞らなければならない」なとどという恋愛漫画の常識すら破壊。

宇宙人だから地球人の常識なんて通じなくて当然!というような開き直った展開から、
複数の女の子と結ばれる路線が当たり前のように展開されていく。

「恋敵」ではない。リトの想い人である春菜とララは親友になり、
最終的には「両妻」としてそれぞれにリトの子供を産みそうだ。

「全員で幸せに」確かにこれまでのラブコメにはあり得なかったテーマ。
その点においては革新的な作品だと言える。

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[投稿:2012-11-03 22:37:50] [修正:2012-11-03 22:37:50] [このレビューのURL]

ファンタジー世界の王国の学校に通う女の子たちの日常を豪華オールカラーで描く。
とにかく「画力が激高」で、それだけのための作品といっても過言ではない。
女の子たちの可愛らしさと登場する「おいしそうなお菓子の数々」を愛でるための作品か。

それ故、どうしても物語は後付というか、一話ごとのページ数の少なさもあって説明不足。
似ているといえばゲームの「アトリエシリーズ」の世界観かな。
あれが一番近いように思います。

オールカラーでコミックスが定価で1,300円以上するのが難点。
定価で購入するにはためらう面もあるでしょう。中古で入手すれば「優良」です。

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[投稿:2012-01-24 20:53:08] [修正:2012-08-10 08:15:33] [このレビューのURL]

最初は「必殺仕事人」みたいに法で裁けない悪人を裁く1話完結の話だった。
だが、長期連載に移行しようと仲間と共に世界を回る・・・みたいな感じにしたら「打ち切り」に。

ジャンプ連載だとどうしても「そういう路線」にせねばならず、
その路線だと二番煎じどころか三番煎じか四番煎じで読者の支持は得られなかったんでしょう。

余談だが、神戸で起きた「連続児童殺傷事件」の加害者である少年が
愛読していた漫画であるということで一部では有名になった作品である。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-03-12 20:21:12] [修正:2012-03-12 20:21:12] [このレビューのURL]

一時、ドラマ化もされていましたよね。観ていませんが(笑)

「BANANA FISH」のあとだったから果たしてどんな作品になるのかと注目していた。
巨大な陰謀の渦に天才と仲間たちが立ち向かうという設定は前作と同じですが、双子が目立ちすぎて脇のキャラにいまいち魅力が足りないように思います。
実は「BANANA FISH」と話がリンクしていて、シン・スウ・リンも成長した姿で再登場するなどファンサービスもあります。
英二が出てこなかったのは残念でしたが。

この続編がさらにある模様。でももう流石に「しつこい」レベル。死人が生き返ったり・・は流石にないと信じたいが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-03-06 22:41:50] [修正:2012-03-06 22:41:50] [このレビューのURL]