「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 439レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

借金のカタで、大金持ちのお嬢様の家で執事として働かねばならなくなった少年の受難の日々を描く。

作者は「かってに改蔵」「さよなら絶望先生」で知られる久米田先生の弟子。
作風に垣間見られる「マニアックな知識」や「オタクに好まれそうなネタ」は
確かに久米田先生の影響を感じさせるも絵柄は似ても似つかない。

というか、作者の絵は連載開始から全くと言っていいほど進歩した跡が見られない。
そのことを考えると、この作者の絵は「これで完成形」なのかもしれないな。

女性がやたらと主人公の周囲に多く、一応はいくつもの伏線が張られているような記述がコミックス巻末のキャラ紹介から伺えるため、ラストまでの設計図はキチンと出来ているようだ。

ただ昨今は単なる「ハーレム漫画」になったと言えなくもない。
ヒナギクが登場して「キャラ人気投票」で連続1位になるなどしてから、
そういった路線が露骨になったような気がします。

コミックス通算20巻突破は確実な模様だが、30巻突破は微妙な作品。

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[投稿:2010-07-11 23:21:32] [修正:2012-08-10 08:11:45] [このレビューのURL]

大御所のかつてのヒット作を別の漫画家がリメイクしたり続編を描いたりするというのは最近の流行らしい。

で、「黄金聖闘士」にテーマを絞ったこの話の主役は誰かというと、獅子座のアイオリア。
射手座の兄・アイオロスが聖域を裏切ったということで「裏切り者の弟」という汚名を受けて、辛酸を嘗めさせられている。
確かに主役を張れると言えば、12人の中ではアイオリアしかいないような気もする。
アイオロスは殺害されるし、水瓶座のカミュはクールすぎる。牡牛座のアルデバランは武骨な印象で主役には向かない。後は蠍座のミロか乙女座のシャカ・牡羊座のムウともに綺麗すぎるのでやはり主役には無理。デスマスク・アフロディテは本編(車田先生版)の情けなさを見れば問題外。

車田版で「技の名前を叫べば敵が吹っ飛ぶ」方式が確立されましたが、こちらでは車田版以上に技の名前がクローズアップされております。漢字に変換されたりもして。ライトニング・ボルトを「雷光放電」と訳していたような・・・。

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[投稿:2012-08-09 17:55:45] [修正:2012-08-09 17:55:45] [このレビューのURL]

夏をイメージしたコミックスカバーが非常に魅力的なラブコメ。

突如として幽霊となってしまった幼馴染の女の子と憧れの先輩との間で繰り広げられるラブコメ。
画が繊細で少年誌連載では珍しく、とても魅力的です。
突如、昏睡状態に陥り、意識だけが分離してしまった幼馴染の「まくら」ですが、
・食事が出来たり
・海で泳げたり
・主人公にしか姿が見えなかったり
・着替えが出来たり
・裸になって入浴が出来たり(笑)
随分と都合がいい設定だなと思うことしばしば。

第1巻はまくらの先制攻撃で、憧れの白井先輩は「後手」の模様。
長期連載出来るかどうかというところですが、裸は思ったよりは少ないほうですよ。

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[投稿:2012-08-09 17:52:38] [修正:2012-08-09 17:52:38] [このレビューのURL]

女子剣道漫画。女子高が舞台である。大会で戦った2人の少女をライバルとして、そこに双方の家庭環境が持つ因縁を絡ませていくらしい。
女子剣道は最近だと
「武士道シックスティーン」は僅か3巻で漫画版が轟沈してしまい、
「バンブーブレード」も少年誌連載でそれなりにやったが、今一歩だった。

そもそも「剣道漫画」はヒットし難いジャンル。
だって、試合中の面の中の表情を描くのって難しいでしょ。
そこで大きな壁にぶち当たると思う。

絵は上手いと思う。でも綺麗過ぎで「迫力に乏しい」とも捉えられる。
まだ様子見が吉。5巻突破したら本格的に買い!

・・・・と思っていたら僅か2巻で終了です。打ち切り。
やはり難しかったか「剣道漫画」。

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[投稿:2012-01-08 07:55:08] [修正:2012-06-17 21:59:22] [このレビューのURL]

ネット上のみの掲載で紙面上では見れない作品。

瀬戸内海にある歌劇学校に入学した女の子たちの物語。
オムニバス形式で、主人公が1話ごとに変わるのが特徴。

雰囲気的には「青い花」の延長上にある作品と言えなくもない。
事実、第2話では青い花に登場した上田良子が主人公として登場している。

なかなか更新がされないのだが、今後の展開に期待したい作品。

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[投稿:2012-05-16 06:45:11] [修正:2012-05-16 06:45:11] [このレビューのURL]

百合のお話。子犬のような天然系元気少女はボーイッシュな顔立ちで女子高で女の子にキャアキャア言われている。
でも、それが憧れの先輩に「好き」と告白されたときから変わった。告白されるのなんて慣れていたはずなのに・・・・・。

「マリア様がみてる」で喩えると「弓道部員の支倉令(黄薔薇)が、1年先輩の藤堂志摩子(白薔薇)に告白されて付き合うようになった」。
つまりはそういうお話です。

画は見易くてとてもいいです。注目は「第1巻」である点ですかね。
百合の物語は「短編集」が非常に多く、まだ連作は希少な状態。
・「青い花」(6巻まで。以下続刊)
・「ささめきこと」(8巻まで。以下続刊)
・「オクターヴ」(完結)
・「ガールフレンズ」(完結)
くらいでしょう。連作で5巻以上継続しているのは。

だから新規の連作品には非常に期待したいところです。

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[投稿:2012-04-26 04:53:15] [修正:2012-04-26 04:53:15] [このレビューのURL]

7点 prism

小学6年生のときに半日だけ一緒に過ごした男の子が初恋の相手という恵。
高校に入学してその初恋相手と再会したが・・・・・何と男の子と思っていた相手は「女の子」だった。

引きずっていた初恋の相手との再会は叶ったものの、複雑な心境の恵。
初恋相手の光は才色兼備の美少女。そして・・・・女の子が好きだった。
突然のキスを受けて戸惑う恵だが、自分もまともに男の子を好きになった経験がないことに気づいて、
光を好きだと意識する。

「女の子同士の恋」は世間からの偏見の目が怖いのだけれど、それを超える感情があった。

キスも愛撫も好きな人からされるなら、たとえ女の子からであったとしても格別のものがあったのだ。

以下、続刊のようですが、非常に見やすい絵柄で「綺麗の中にいやらしさ」を隠したような作風。

恵の恋を見守る小学生の妹・愛がいいキャラだと思います。

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[投稿:2012-04-25 07:21:55] [修正:2012-04-25 07:21:55] [このレビューのURL]

AKB48とのコラボレーション、企画漫画。

マガジンにしろサンデーにしろジャンプにしろ「その時々で話題になったものを題材に漫画化する」という戦略を取る事がたまにある。

一昔前なら「モーニング娘」や「ミニモニ。」を漫画化するようなもの。
(上記も過去に実際にあった)
だが、こういう一過性のものを漫画化しても時代が移れば「忘れ去られていく」ものでしょう。ブームに便乗している作品は時代の流れを超えられない。

女装した男がAKB48の研修生になるという設定だが、一応雇われるのなら「雇用関係」を結ぶものでしょうよ。
身分をどうやって証明しているんですか?あまりにもいい加減な設定です。
それに実在のメンバーが登場するんですが、AKB自体がメンバーが多過ぎて「誰が誰やら」になりやすいのに、「絵的にも似ていない人物」に愛着も何もないと思います。というか、名前が同じだけの「別人」では?

主人公が女装しているのに女に見えない。
登場人物の大多数が「目が節穴」ですか・・・・・・。

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[投稿:2012-03-25 20:25:58] [修正:2012-03-25 20:25:58] [このレビューのURL]

中学3年生の2学期の開始の席替えで変人と言われている「鳴海空大」と隣になった桃花。
良く知りもしないくせに噂を信じて最悪だと思っていたら・・・・マラソンの最中で「初潮になって」
動けないところを鳴海に助けられて保健室まで運んでもらいました。

で、鳴海のことを好きになる・・・って、凄い恋の始まり方だ。
この生理事件はその後はサラッと流されて、仲良くなっていく。

確かに「助けてもらった」のかもしれないが、こんな恋の開始でいいのか?

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[投稿:2012-03-14 10:44:10] [修正:2012-03-14 10:44:10] [このレビューのURL]

1点 BAKUDAN

宮下あきらの車田正美で言うところの「サイレント・ナイト翔」。

これ以降、もうジャンプでは連載はやらなくなります。もう作家としての峠はとっくに過ぎてしまっていたのですね。何を間違えたのか「不良の更生ボクシング漫画」なんていう使い古された題材を焼き直そうとしたのですが、調理道具と食材を揃えたところで「作らなくいいから、帰って」と言い渡されてしまいました(笑)。

で、今はというと「男塾」という過去の栄光にすがって食い繋ぐしかないという立場に。
この方も「老醜」という言葉がピッタリですね。それは寂しいことなんですけれど・・・。

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[投稿:2012-03-12 20:25:02] [修正:2012-03-12 20:25:02] [このレビューのURL]