「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 439レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

[ネタバレあり]

文芸部女子たちが部員の何気ない一言から性を意識する。
地味系女子の巣窟である文芸部では日々、性描写のある文学を読み解いていたが、同級生の派手系女子たちの中には
初体験をしている人間もいて決して興味のないことでないのに自分たちには遠い世界のように思えていた。
しかし、思春期は否応なく彼女たちを少女から女へ変える試練を与えるのだろうか。

「悪の華」に似た雰囲気でその「女子バージョン」とも言うような内容か。
流石に狂気的な部分や変態的な描写はマイルドに薄められているが背景に「文学」がある点など酷似。
セックスの相手、「女の子同士」も全然ありだと思いますよ。

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[投稿:2019-06-04 03:09:30] [修正:2019-06-04 03:09:30] [このレビューのURL]

セーラー服に憧れて女子中学校を受験して合格した明日(あけび)ちゃんの日常を描く。
スタート時点では小学六年生なのですが、田舎の過疎地域のような舞台から徒歩通学で行ける範囲で名門女子中学校があるの?

お母さんの母校に入学することになった明日ちゃんは初めて同年代の女の子たちとお友達になり、
キラキラが詰まった青春時代の幕開けなのです!

とにかく「女の子の動作・仕草」にこれでもかと言うほど拘って描写しており、
ひとつの動作を数ページに渡って描写することもままあります。

「女の子」に生まれているっていうだけで「特別」なんだって!

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[投稿:2017-09-27 21:20:36] [修正:2017-09-27 21:20:36] [このレビューのURL]

ここ数年一気に増えた「デスゲーム」系の作品。これも巻き込まれ型です。
敵側の目的も不明なまま無理矢理生死のゲームに参加させられる中で、主人公が徐々に自身の特性を開花させていく・・・っていう。
うん。他作品の「二番煎じ」だね。

ネットのSMSを題材にしたことが唯一の差別化ですか。
にしても最初の参加者が1万人もいるので、いきなり振るい落としが相当なレベルで進みます。
まるで昔あった「ウルトラクイズ」の予選のよう。
絵も上手くない。

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[投稿:2017-09-27 21:16:03] [修正:2017-09-27 21:16:03] [このレビューのURL]

今迄のラブコメ漫画の多くは「高校入学」が物語の始まりだったかと思う。
入学後に女の子と出会って恋に落ちるパターンが踏襲された。
しかし、このパターンの決着点が「高校卒業式」であることが多く、そうすると作中での期間が3年間にも及び、
話の勢いや面白さが持たない作品が多かった。

冒険漫画やバトル漫画と違い、ラブコメで30巻も40巻も話を続けようというのは無理がある。
季節ごとのイベントはクリスマスにしろバレンタインにしろ3回も繰り返すのはくどい。
「ニセコイ」スピンオフ作品が直近で好評だった筒井先生がご褒美でジャンプ本誌で連載となったこの作品。
最初の開始が高校3年時の受験に向けての最後の1年間、卒業へのカウントダウン開始の1年に絞ったのは英断。
画力については問題ない。

土台にこれまでのラブコメではあまり重視されないできた「受験勉強」がある点は新鮮。
他作品だと人生の重要時期にイチャついているだけで、お前ら何やってんだよ?状態だから。
特定の分野に特化した天才を秀才が指導するという変わった設定が今後どのように機能していくか注目しましょう!

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[投稿:2017-07-05 13:37:04] [修正:2017-07-05 13:37:04] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

欧州の中世を模した異世界で営業する日本風居酒屋「のぶ」を訪れる人々の悲喜こもごもを描く。
いきなり騎士が出てくるような世界観から路地裏の居酒屋に話が移り、冒頭から説明不足な力技。

異世界の土地にどうやって日本人である店主側が営業が出来たのかなどの説明は端折られ、
和食の凄さを異世界の人たちが驚くリアクションと各個人の事情を絡めた話が毎回展開されていくという構成。

異世界の人たちとは普通にコミニュケーションができる(言葉が通じる)。
それなのに何故か異世界の人たちはメニューの日本文字は読めない矛盾。
料理自体も蘊蓄を特に説明するということもなく(これはそもそも異世界にない素材を使用しているためか)、
専らキャラごとの人情話に終始する。
今後、キャラの背景やお店と異世界と日本との関わりも語られるのかどうなのかだが、絵的には綺麗で見やすい。
また「傭兵」がいることから他国との戦争や争いがあるのかと想像されるが、その辺りは作品の本筋と外れるので
深く語られることはないかと思います。

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[投稿:2017-07-05 13:33:41] [修正:2017-07-05 13:36:00] [このレビューのURL]

霊能力系ラブコメ。ジャンプは「ニセコイ」が終了して残るラブコメ系はこの作品くらいなので、
ある意味「ニセコイ」読者がそのまま流入の期待が持てる。

主人公がこういう作品では珍しい「肉体派」で、悪霊退治の高校生。
宿なしを脱出するために幽霊の出る旅館から寮へ転用した建物に転がり込んだ。
安住の地を得たかと思いきや、そこに住んでいる住人たちは人外のものたちばかりでしかも女だらけ。
「殴って除霊」が基本の主人公は男は殴れても女性は無理。
なので、殴る以外の方法での除霊方法を探していくことになる。

「ラブひな」系の序盤ですが、住民のほとんどを人外のものにしたのは話をドタバタにしやすくするためですか?
画力は水準以上ですが、「打ち切り」の危険はまだ高い。5巻超えるのが大きな「山」です。

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[投稿:2016-12-29 21:58:45] [修正:2016-12-29 21:58:45] [このレビューのURL]

平凡な高校生活からネットゲームに参加したことから命懸けの戦いになる「巻き込まれ型」異能力系バトル漫画。
「未来日記」によく似た設定だが、こちらのほうがゲーム参加者が多く、それゆえに「敵・味方」の同盟戦が展開させやすい利点がある。

特筆は画力の高さ。女の子も非常に綺麗で愛らしく描けています。
「チャンピオン系」ではこれほどまでの画力は珍しい部類では?
主人公は自分の能力もよく分らないままにゲームに参加させられていく中で、自らの才能を開花せていくわけです。
敵が次々と味方になるのもお約束。ヒロインは美人だが一癖も二癖もあるタイプ。
結ばれることはできるのかな?

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-12-29 21:57:55] [修正:2016-12-29 21:57:55] [このレビューのURL]

「ダンジョン型RPG」+「食事」「+「魔物」という組み合わせで展開する。

地下迷宮で竜に飲み込まれたメンバーを救出するために深層階へと進むパーティ。
その過程で出会う魔物を「食材」として毎回おいしく調理するという内容。

地下迷宮は密閉空間につき、登場人物はパーティ内に限定される。
よって主役は毎回の調理される「魔物」にある。

結構、ゲームなんかではよく聞く名前の魔物が出てくるのでRPG世代はとっつきやすいと思います。
一応、竜退治が最終目的のようなので内容的には「ドラゴンクエスト」(竜を探求する旅)でも問題ない・・・いや、問題あるか(笑)。

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[投稿:2016-08-17 03:31:32] [修正:2016-08-17 03:31:32] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

一夫多妻制が制限付きではあるが施行された日本。主人公は飛行機事故で多数の人命救出をした功績の副賞で「一夫多妻制度」の権利を獲得した。主人公には既に恋人がいて、結婚も間近。権利と言ったって行使しなければ問題ないのだが、そこは「巻き込まれ型」の物語で、強引に行使せねばならない状況へと追い込まれていくジェットコースター的展開。
18歳の処女箱入り娘に押し掛けられ、馴染みのホステスさんとも懇意に。妻同士で共同生活を送ることは赤ちゃん出来てしまえば「喧嘩している場合じゃない」ってことで危機回避になるのかならないのか?
主人公が恋人のみちるだけと結婚したらしばらくは「子供は持てなさそうな雰囲気」。そうすると育児の出来そうな女性が二人加わって協力体制構築していくべきなのか。

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[投稿:2016-08-03 08:09:42] [修正:2016-08-03 08:09:42] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

「ジャンプ改」が廃刊になり、掲載を白泉社の「Melody」に移しての仕切り直しになります。少年漫画雑誌から少女漫画雑誌に移籍したという点がポイント。演劇を題材とした青春物語として横断性のある内容だということです。

前2巻でダブルヒロインが「紅華音楽学校」へ入学する経緯と出会いから対立を経て仲直りし、友人となりました。

予科生は季節が夏に移っても講義ばかりの毎日。みんな退屈している。
渡辺さらさの提案で演劇の実習を組み込むことになり、Aクラス20名は4人ずつ5チームに分かれての発表会に向けての特訓になります。

未だその実力が知れない「渡辺さらさ」ですが、奈良田愛他のクラスメイトたちはやはり何かにつけてさらさの事が気になって仕方ない。

授業外でチームはそれぞれ時間を見付けて練習を重ねなければならず、場所取りと時間にどのチームも苦労します。
その間にチーム内で姿勢・方針を巡って対立したりもあって前途多難な船出。
けれど困難を乗り越えて女の子たちは突き進むのがこの作品です。

1巻の4話目でいよいよ演技の発表に移る。今までクラスメイトたちが一様に感じていた「さらさに対する目を離すことができない感情」。
その理由が明らかになる。
他のメンバーが初めての演技で緊張から失敗を繰り返す中、ティボルト役のさらさは憑依能力により、完全に役柄を再現。
教師・クラスメイトたちの度肝を抜いた。
100年の歴史を持つ歌劇団の中にあっても非常に希な能力であることを認める先生。しかし、それは「諸刃の剣」でもあった。
さらさの事を格下と思っていたクラスメイトたちの多くが恐怖を抱いたはず。

そして何人かはさらさが「同期中で唯一の天才」であることにも気が付いたはずだ。
天才の才能を目の当たりにしたとき、優秀・優秀と言われて入学を許された自分たちが「所詮は秀才レベルに過ぎない」ことを知り愕然としただろう。

少なくとも今後はクラスメイトたちのさらさを見る視線は変わるはずである。
今後の展開に期待大である。


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[投稿:2016-04-18 22:38:40] [修正:2016-04-18 22:38:40] [このレビューのURL]