「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 439レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

「ボンボン」連載作品中、唯一の名作。って言うかこれ以外は全然記憶に残っていない。
当時のガンダムとプラモブームに上手く乗ってヒットしたという印象だが、自分で作ったプラモを操って仮想現実の世界で戦うという設定は現在でも魅力的な設定だ。

それにしてもプラモシュミレーションは現在でも実現は不可能だろう。
それを考えると作中で「町の一プラモ屋のオヤジさん」が開発したって・・・・凄すぎだよ(笑)。
そっちの技術力で儲けたほうがいいんじゃ・・。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-20 21:20:22] [修正:2012-01-20 21:20:22] [このレビューのURL]

ゲーム黎明期の傑作「ゲーム漫画」だったと思います。
しかし・・・「ゲームに命を賭けるなんて馬鹿げている」という点では「遊戯王」と同じですね。
まあ、遊戯王よりは格段にいい漫画ですが。

この漫画はアクションが全盛期の時代だからこそ成り立った作品であり、「ドラクエ」「ファイナル・ファンタジー」に代表されるようなRPGが主流になった今のゲーム界ではあまり意味が無いですね。
数々のあらしの必殺技も「高得点を挙げるためのもの」であり、コマンド入力型のRPGに対応は出来ないはずです。その点では「ファミコンロッキー」の「五十連打」や「高橋名人」の「十六連射」も同じですね。

個人的には・・・・必殺技で人を倒す格闘バトル漫画も出来たのではないかな・・と思うのです。
「真空ハリケーン撃ち」なんてビール瓶をスッパリと切断していましたし。そっちのほうが荒唐無稽な作品になったことでしょう。

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[投稿:2012-01-20 21:18:42] [修正:2012-01-20 21:18:42] [このレビューのURL]

音楽漫画。

天才ピアニストとして育てられた主人公が11歳のときに母を亡くしたショックからピアノが弾けなくなる。
そして3年後、少年はまだピアノが弾けないままでいる。そんな中出会った同級生の少女。
彼女はバイオリニストとして主人公を知っていた。無理矢理にコンクールの伴奏に駆り出されるのだが・・・・。

トラウマで弾けない主人公は天才。
同じピアニストをテーマにした「ピアノの森」で阿字野壮介を主人公に持ってきた漫画がこれです。
主人公のお母さんの遺影が「浦沢先生の描く女性の顔」かと一瞬思いました。

タイプ的にはエヴァンゲリオンでいう「シンジ」が主人公。
ヒロインがアスカですね。そのままピアノ弾かせて→この漫画かもしれない。

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[投稿:2012-01-17 22:16:22] [修正:2012-01-17 22:16:22] [このレビューのURL]

「ジョジョ」は今年25周年を迎えて、改めてその凄さを振り返ってるが、先頭は既に第8部に届いている。
第4部と同じ東北の「杜王町」を舞台にして、震災直後に記憶喪失の青年が発見されたことから物語の幕が上がるのです。

現実の「東日本大震災」をちゃんと物語の中に反映させているのです。
これは荒木先生なりの東北への励ましのメッセージになる物語なのではないか?と深読みしてみます。
なんか「やたら下ネタが恥ずかしげもなく出される」という印象です。

やはり掲載雑誌が少年誌のジャンプでなくなったことで、性や猥雑さを強調しても問題が少なくなったことが
背景にあるんでしょうかね?

私は多くの人が忘れているであろう第2部で宇宙に永久追放された「究極生物」は今後の
「未来における宇宙決戦」への布石ではないかと考えています。

未来のジョジョは宇宙飛行士で、無重力空間でスタンドバトルに雪崩れ込むんではないかと。

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[投稿:2012-01-15 12:49:59] [修正:2012-01-15 12:49:59] [このレビューのURL]

描写はかなりきわどいものが多かったという印象。
「ヤングジャンプ」連載だったはずだが、今やろうとしても連載できないのでは?

どこが良いとか悪いとか語るに困るような漫画。

ストーリーらしいストーリーもなく、主人公の女子高校生と友人2人の日常が語られ、そして「幼馴染の彼氏」との初体験を迎えて・・・・
以降はただ「セックスをするだけ」の漫画になったと言えなくもない。と、言っても描写は少ないが。
特筆すべき点も無い代わりに特に「酷い」という点もないという限りなく「普通」の評価が付く、そんな漫画。

三田村先生は結局何だったのだろうか?メダカと最後まで行きそうになりながらも、ケースケに取られてさっさと保険医の女性と結婚」してしまったが・・・。

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[投稿:2012-01-15 12:42:36] [修正:2012-01-15 12:42:36] [このレビューのURL]

著者についてもよく知らない状態で、表紙だけみて買ったような状態です。
音楽の中で「合唱」をテーマにした作品は見たことがない。

最近は「けいおん!」に代表されるような音楽漫画ブームなんですが、
これは日常系ではなく、青春本格系です。
中学生の男の子を主人公として、合唱部の仲間たちとの交流を中心としていく展開になりそう。

「音の中で息する男の子に私は出逢った」。
第一話の引きのセリフがこれ。

それはそのまま「読者の心情の投影」となって続くのである。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-15 12:33:11] [修正:2012-01-15 12:33:11] [このレビューのURL]

簡単に言うと「赤ちゃんと僕」(「花とゆめ」連載)の少女版。

お母さんが2番目の子供が小さいうちに亡くなって、お父さんと3人家族という設定は同じ。
ただ「赤ちゃんと僕」は男の子の兄弟なのに対して、こちらは女の子の姉妹になるというのが大きな違い。
内容も女の子が主人公のため、「赤ちゃんと僕」よりも断然、恋愛の要素が強くなっている。
小学5年生からスタートした主人公の「杏」がラストでは母親になるまで、掲載雑誌がマイナーな「デザート」だったため全10巻で非常に展開が速いのだが、テンポよく話は進む。

意外だったのは杏が結ばれた相手。
普通の少女漫画なら「初恋の相手とくっ付いてめでたしめでたし」という安易なラストで終わるだろうが、この漫画はラスト付近では現実的な展開になり、普通なら報われないまま終わるであろう当初の杏の初恋の男のライバルに軍配が上がった。

初対面では杏は好意的どころか「苦手」「怖い」とすら思っていた関川と中学校の3年間を通して少しずつ心を通わせていくという展開がいいと思います。
杏に彼氏(鮎川)がいることを知りながらも杏以外の女の子のことを考えられない関川の純情。
人の恋には敏感でも自分のこととなると鈍感で、関川の想いに気が付かない杏を見守り続けるうちに、気持ちには気付いてもらえないものの「苦手意識」と誤解からくる「恐怖」は消えて、安心して手を繋げるまでになった。このときに誤解が解けていたことと成就はしなかったものの「告白」で杏に気持ちを伝えていたことが、後の再会時杏の気持ちを変えることに繋がった。

杏にとっては「初恋の相手」でも杏に寂しい思いばかりさせる鮎川が杏の目の前から去ったとき、ずっと自分のことを大切に思い続けていてくれる男性がいたことに気付いた杏。
自分を愛してくれる人の気持ちに応えるのも「ひとつの恋のかたち」なのだと思えるようになったとき、自分を幸せにしてくれる「ただ1人の人」と出会えていたことを意識できるようになった。
不器用な表現しか出来なかった関川も再会後はストレートな気持ちを杏に伝えられるようになったところが成長の証。
関川は「一生大切にする」と誓って杏を妻としたことだろう。
杏は鮎川とは身体の結び付きはなかったので、関川が「初めてにして唯一の男性」となる。
昔、鮎川との肉体関係を「恥ずかしくて想像もできない」と言っていた杏が同じく初めてであったであろう関川と結ばれ、愛を知っていったのだ。

数年後に生まれた2人の間の子供は女の子か?。髪の毛の色から関川の血を引いていることが判る。
亡くなった杏の母親にとっては孫にあたるその子に「くじらの親子」の話をしてあげる杏。
両親の駆け落ちによる結婚から数十年の年月を経て世代を超えて語り継がれていく想いがそこにはあった。
妹・桃の「小さなお母さん」であった杏が本当の母親になるまでのお話。
鮎川を好きになると同時に関川のことも好きになっていた。
2人の男の子に同時に恋をしていたことを後年の杏は懐かしく思い出せるようになっただろう。
きっと娘にお父さんとの恋物語を語ってあげるのでしょうね。

杏は意識していないのだが、実は杏が好きになった2人の男性、鮎川と関川はいずれもお父さんに似ているのだ。
外見が似ているのは「鮎川」のほうだが、内面的に似ているのは実は「関川」のほう。
杏の母・真弓も当初はぶっきらぼうでしゃべらないお父さんを怖がっていたのだが、やがて少しずつ
「本当は怖い人ではない。優しい人なんだ」と知って好きになっていった。
その点でも、出会った当初は関川が怖くて震えていた杏が少しずつ普通に話せるようになり、やがて手を繋いだとき
「自分の心を覆っていた不安が淡雪のように溶けて安心できるようになった」ことと共通する。

これらが無理矢理な印象は受けず、かえって杏を1番幸せにしてくれる相手だったのだと読者に気付かせてくれたと思い、ベストエンドかと。
欲を言えばラストシーンに子供の父親と杏の妹である「桃」も登場させてほしかったことか。

杏の両親が出会い、愛し合って結ばれるまでを描いた番外編の感動は同じ題材で描かれた「赤ちゃんと僕」のそれよりも数段上だと思う。

とにかく作品自体が作者の最高傑作。

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[投稿:2012-01-14 18:08:03] [修正:2012-01-14 18:08:03] [このレビューのURL]

8点 CLOVER

CLAMP作品の中でも画の美しさにおいては他作品を圧倒する。
いつも不思議に思うのだが、もこなさんはどうして作品ごとにタッチをガラリと変えられるのだろうか?
他の漫画家にはまずそんな器用なマネは出来ないはずだが・・・・。
ストーリーは強大な力を持つ故に政府によって現世から隔離されている少女が自らの存在を消すために、護衛の男と「ある場所」を目指すというもの・・・・だったのだが、2巻ですでに話の山場は終わってしまい、それ以降は2巻までの番外編のような構成になっている。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-14 17:59:08] [修正:2012-01-14 17:59:08] [このレビューのURL]

話の大元のゲーム版はゲームとしては面白いし、戦闘システム・キャラも好感なんだが、ストーリーが理解しづらい欠点があった。
漫画版は、自分でキャラを操作して話に介入出来るわけじゃないから、基本的にストーリーがダメなら漫画化するべきではない。
どうせなら「エターニア」ではなく他のテイルズ作品にすれば良かったのだが。
絵は上手いほうだと思う。だから漫画として全くダメってわけではないのだけれど、何ていうのか・・・画面の描き込みが足らないような気がする。
なんかコマを見ても「必要最低限のものしか描いていません」と言いたげな雰囲気が拭えないのだ。
ゲーム版は戦闘が面白いのだが、この漫画は戦闘が迫力がなく淡々としているせいでゲーム未体験の人間には面白さが伝わらない難点がある。
ストーリー自体もページが少ないからか急ぎすぎの印象。10巻持たずに終わってしまいそうだが、オリジナルキャラを登場させたりして漫画版は独自の道を行っても良かったのではないかと思う。同じゲームの漫画化で「ドラゴンクエスト7」の漫画がゲーム版よりも面白くなったという「いい前例」もあることだし。
もともとストーリーに難点があるのでオリジナル路線を行ったほうがゲーム版よりも面白くなった可能性は大だ。ただ・・・作者はこの作品が初連載っぽいので、それに耐え得る漫画家としての実力が無さそう・・・・・・・残念!。

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[投稿:2012-01-10 03:49:03] [修正:2012-01-10 03:49:03] [このレビューのURL]

「キミキス」の漫画も描いている作者による「アマガミ」本。

前のキミキスよりマシかと思って購入してみましたが、やはり著者の絵がゲーム絵と比して
「滑らかさが全然ない」のに違和感があり、のめり込めません。特に「目がおかしい」です。
喩えて言うなら、元ゲームが爽やかさを感じさせるのに対し、こちらは「汗まみれ」という印象です。
つまり、画面のアチコチに余計な線を付け加え過ぎなんですね。

だから、「描き込み過ぎ」です。パッと見の印象で。
それと1巻で「アマガミ」とは別作品の「キミキス」の番外編を載せるのはおかしいでしょう。
作者は同じでも別ゲームで別作品でしょう。それを1つのコミックスにまとめるなんて編集の仕方聞いたこともありません。

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[投稿:2012-01-10 03:31:53] [修正:2012-01-10 03:34:05] [このレビューのURL]