「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 439レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

「キミキス」漫画版。

ヒロインをそれぞれ主人公にした別ストーリーを繰り返す辺りは
元ゲームを漫画風に再現したような印象ですが、巻毎に別ヒロインを立てるので
よーするに「最初に戻る」的な感じで攻略をやり直しているかのようで、ゲームはともかく漫画でそれはどうなんですか?

さらにこの著者の絵柄は元ゲームのように美麗で滑らかではなく、
むしろ「泥臭くて、汗臭い」イメージです。
だから全然、話にのめり込めないです。
もうちょっと、まともな絵を描ける方いらっしゃらなかったんですか?

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-10 03:33:29] [修正:2012-01-10 03:33:29] [このレビューのURL]

天然女子高生「天満」と、その天満に惚れる不良・播磨。
その二人の主人公と周囲の人間たちを描いた学園群像劇。

クラスメイトのほぼ全員にキャラ設定が用意されているという点では、赤松先生の「ネギま!」と同じだが、こちらは高校生でファンタジーは一応なし。

播磨の勘違い&お馬鹿さ加減で毎回毎回話が持っていけるだけの勢いがあったが、登場人物が次第に増大してからは明らかに収集が付かなくなった感があり、それがそれぞれのキャラ同士のカップリングを曖昧にしたままの終了に繋がってしまったのかもしれない。

最終的には「読者それぞれのご想像にお任せします」的な終わりで、
投げ出し感もあり、長期につき合わせておきながら釈然としない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-09 15:05:56] [修正:2012-01-09 15:05:56] [このレビューのURL]

著者はいろいろなスポーツ漫画に手を出したものの、結局のところ
「キャプテン翼」しかヒットを出していません。ご本人もその事が分ったのか、完結した翼に戻ってきて続編をしつこく描いて「食い繋いでいます」が、正直見苦しいです。

これはその最初の「無印」とでも言うべきシリーズで、一応は出来はシリーズの中では一番いいです。
但し、中学生編以降は「只のロングシュート」が
・タイガーショット
・隼シュート
・イーグルショット
・ドライブシュート
・ファイヤーショット
・キャノンショット
等の「必殺シュートのオンパレード」となり下がりました。

さらに著者の画力はキャラの見分けがつき難い。
「少年漫画」というより「少女漫画との中間のような作風」です。

展開はとにかく主人公のいる「翼」のいるチームが負けなさ過ぎ。
困難に遭ってもアッサリ立ち直り克服。以下、その繰り返し。
後に全日本になってからはそれが「日本チーム」に引き継がれて、
不自然なまでの「1点差勝ちゲーム」ばかりの展開になります。

作者の日本びいきが強すぎますよ。
それが後の続編制作の過程でも「駄作化」に拍車が掛かったと思われます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-09 14:52:20] [修正:2012-01-09 14:52:20] [このレビューのURL]

「りぼん」連載の作者の自伝的な日常漫画。

静岡県の清水市を舞台にしている模様。
最初は物語の展開に対して「自分で突っ込みを入れていく」という手法が珍しく、それが非常に面白かった。

だが、段々と人気が出て連載が長期化・アニメ化までされるようになったら、話が作者の昔の体験談ではなく、完全にオリジナルの創作にシフト。
そうしたら明らかに面白さがダウンしました。

漫画も続けるだけ続けたけど、そろそろ惰性になってきたかと思われたところで連載終了。但し、アニメは「サザエさん状態」となり、年をとらない主人公たち登場人物の活躍が延々とループすることになりました。

このヒットが意外なのは「りぼん」出身で、特に絵も上手くない著者が
「一番の出世頭になった」点だと思います。

矢沢あり・吉住渉・水沢めぐみ・柊あおい・池野恋という同時期活躍のメンバーでさえここまでのヒットは飛ばしていない。
「伏兵」の名に相応しいが、今やこちらが「本命」だ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-09 14:32:14] [修正:2012-01-09 14:32:14] [このレビューのURL]

7点 MONSTER

ハリソン・フォード主演の映画「逃亡者」をモチーフにしたのではないかと思われるサスペンス。

ドイツの病院に勤務する優秀な外科医として将来を嘱望されていた日本人医師のテンマが、上司の命令に逆らってまでして助けた男の子は「ヒトラーの再来」とまで言われるカリスマを持った怪物だった。

病院の院長殺害の濡れ衣を着る羽目になったテンマは、警察の追っ手を逃れながら自らが助けた怪物「ヨハン」を追跡していく!

若き日本人医師が自分の罪への決着を付けるべく放浪する。
だが、怪物ヨハンを巡る陰謀は欧州を股に掛けての大事件へとその姿を変える。
果たして、旅路の結末とは・・・・・?

冒頭から終盤まで極めて「ハリウッド映画的」な作品です。
映画をそのまま「漫画というフイールドに移行させた」と言っても過言ではない。

序盤から様々な謎・伏線が張り巡らされる中、ぐいぐいと引き込まれる手法は後の「20世紀少年」でも使われた作者お得意の手法です。

ですが、中盤から後半に掛けて中弛み感がし、結末へ。
結局のところ、謎は残った・・・・みたいな印象になってしまったのが惜しいです。

けれど、同じ漫画を他の作者に描けるか・・・と言われれば、やはり難しいということで、特別な位置を取る漫画なのかなんて思います。

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[投稿:2012-01-09 14:20:55] [修正:2012-01-09 14:20:55] [このレビューのURL]

アニメ化もされましたが、絵柄がとてもアニメ向きだったのではないかと思います。
英国のロンドン(それも18世紀から19世紀初頭くらいの)をモデルにした架空の都市「スチーム・シティ」で探偵事務所を開く鳴滝少年が次々と巻き込まれる怪事件。
途中から仲間に加わった看護婦で助手のリンリンと、そのお父さんである鉄人28号をモデルにしたのではないかと思われるロボット「強力」もいい味を出していました。
たまに挿入される「お色気」もお約束で、結構ツボを押さえているなと感心。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-09 08:39:32] [修正:2012-01-09 08:39:32] [このレビューのURL]

水沢作品でまともに読めたのはこれが最後。作者自身の恋愛の自伝的漫画。

そのため、後の作品で目立つ「幼稚な」展開が見られないので何とか読める。1話で1年なので展開も早い。

作者の旦那さんはこの漫画を読む限りは初恋の男・・・のような気がするのだが、その辺は作者がとぼけてるので判らない・・・・。

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[投稿:2012-01-08 21:58:50] [修正:2012-01-08 21:58:50] [このレビューのURL]

小学生の美少女主人公が、幼い頃に出会った年上の男との恋を成就させるために奮闘する作者の最長期連載作品ですね。

ただ椎名先生も最初の連載作品では高校生を主人公にしていたはず。
しかし、この作品でとうとう小学生にまで主人公の年齢が下がった。
「りぼん」の読者層の低年齢化による連載作品の「幼稚化」の波からは逃れることが出来なかった実例。
絵は上手いのですが・・・話が幼稚化していくとやはり読むに辛いですよね。

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[投稿:2012-01-08 21:54:27] [修正:2012-01-08 21:54:27] [このレビューのURL]

少女誌の「りぼん」で女性同士の友情以上恋愛未満の感情を主題に持ってくるという切り口は良かったと思います。ただ・・・小学生読者が中心の「りぼん」では男女の恋愛でないと人気を獲得するには難しかったことでしょう。バンドを組んでいるという点もどこか「大人」っぽい世界。
「けいおん!」なんかとはまた違いますね。

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[投稿:2012-01-08 21:52:54] [修正:2012-01-08 21:52:54] [このレビューのURL]

水沢作品の凋落は迷作「姫ちゃんのリボン」を経て、この作品で顕著になった。
絵柄が極端に丸っこくなって、キャラが幼くなった。
展開は原点回帰とでも言うべき「初恋の幼馴染との再会」だが、何か雰囲気がおかしい。
2人の恋を周囲に秘密にしていたら、校内新聞で大々的に発表されました・・・・っていう展開からして馬鹿馬鹿しい。クラスメイトにブサイクな男が1人いて、そいつが理由不明でラスト近辺で主人公の恋敵だった下級生の女の子とくっ付いたりと無理矢理な印象。
全4巻はいつも大体全5巻の水沢作品群と比較しても、駄作故の・・・・・打ち切りか?と深読みしてしまった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-08 18:17:13] [修正:2012-01-08 18:17:13] [このレビューのURL]