「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 439レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

確かに「ヒカルの碁」のヒットを意識した上で作られた作品・・・という感じは否めない「将棋漫画」。
「タイトル」からしてそんな臭いがプンプンしています。
数からしたら「将棋漫画」のほうが「囲碁漫画」よりも多いはずなんですが・・・。

そういえば「サンデー」や「マガジン」でも一時期は「将棋漫画」が連載されていたような記憶があります。
でも所詮はそういう「二匹めのドジョウ」狙いの作品は淘汰されていくわけで、ほとんどが「打ち切り」の屍を並べただけでした。

・・・・なんで、この漫画は「何とか残っている」ので、その辺は評価されていいと思います。ええ。

物語は3人の若手女流棋士を中心に展開されます。
テーブルゲームの将棋・・・と言っても、やはり基本は
「人間対人間のドラマ」
であるわけじゃないですか。

これが「機械同士の対決」だったら「面白味は皆無」なはずです。

主人公の少女の「生い立ち」に、幼少時に一家を惨殺された・・というヘヴィな設定を加えた点は・・・「将棋」との関わりと考えたら普通はミスマッチ。

そこを今後どうやって「主人公の成長」とリンクさせて犯人探しに挑むのか?

考えれば「将棋漫画」もまだ大ヒットは出ていない現状。(1番のヒットは『月下の棋士』か?)
さらにテーブルゲーム繋がりで言うならば「チェス漫画」がないように思う。

ヒットの材料は・・・・まだまだ探せばいくらでも見付かりそうですよ。
アフタヌーンの新看板「大きくふりかぶって」に続いてアニメ化されるようです。

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[投稿:2010-07-03 09:59:56] [修正:2010-07-03 09:59:56] [このレビューのURL]

小説と映画でも似たような話がありましたよね。確か「戦国自衛隊」だったっけ?
自衛隊が戦国時代にタイムスリップしてしまい、近代兵器を使って活躍するって話。
それを考えると「二番煎じ」的な印象は免れられませんな。

絵は上手いのだが、やはり何を描きたいのかポイントが判らず戸惑う。
舞台が戦時下にもかかわらず、そういった戦争の悲惨さではなくて戦略ゲームを観戦させられているような気分になるのだ。「みらい」の乗員たちでさえも大半が歴史を自分たちで動かすっていうゲーム的な感覚の虜になっているし。
長所を挙げるなら、実在の歴史上の人物が多数登場して、多少なりとも歴史の勉強になるところか。
「戦略ゲームの漫画化」と割り切れれば面白いのかもしれないが、「それだけ」ではね。

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[投稿:2010-07-03 09:55:34] [修正:2010-07-03 09:55:34] [このレビューのURL]

「りぼん」一筋の連載でな・な・なんと!コミックス30巻という「別格」漫画。

吸血鬼や狼女が登場するファンタジーにコメディ要素を加えた下地に、少女漫画的な恋愛と若干のシリアス要素を上手く組み込んで「りぼん」最大のヒット作の地位を手に入れた。

話は大きく分けて三部。初代主人公・蘭世。二代目主人公で蘭世の弟の恋人・なるみ。三代目主人公で蘭世の娘・愛良。話のスケールが一番大きかったのは第1部で、2部は学園もの。そして3部はなんと「魔法少女もの」と時代に合わせて(笑)、作風を変えてきた。
しかし、オーソドックスな設定の多い「りぼん」連載の作品の中で1部はやはり異色の存在。
基本的に敵も味方もみんな「いい人」という展開は・・・・どうかと思う部分もあるのだが、女の子が読者ということを考えれば無難な展開ではあるかと思う。
3部に入る頃には流石に往年の勢いは無くなってきている・・・が、そこはやはり「この作品」らしく最後は大団円で終わらせている。
しかし、設定上で少し苦しいのは主人公一家が基本的には不死身で不死だということ。その恋の相手が人間だったら・・・・片方は生きてもう片方はいずれは死ぬ・・・ということになってハッピーエンドは有り得なくなってしまう。この設定は作品の長所であり、大きな「足枷」になった部分もあったのではないかなと。
それに・・・不老不死なんて設定として不幸だと思う。永遠の時があるなんて・・・堕落するだけのような。

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[投稿:2010-07-03 09:17:39] [修正:2010-07-03 09:17:39] [このレビューのURL]

ボクシング漫画の頂点と言っていい。画力が他の漫画家を大きく引き離している・・・っていうか、ブッちぎりで独走体勢ですな。
ただ長い。長すぎます。今まででもう50巻以上コミックスがあって、一歩もチャンピオンとしてもう長いはずなんだけれど、世界チャンピオンになるまではまず止めないので最終的には何巻になることやら。
こんなに長いのは一歩だけでなく、鷹村とか青木とか宮田とか脇を固めるボクサーが魅力的で、そういったキャラたちの試合も省略せずに全部描こうとしているからですね。
そこをひとつひとつ丁寧に描いていくと、そこからまた世界が広がっていって、さらに詳しく描かなければならなくなる・・・・・(以下、前の行の最初に戻って、延々続く)。

最終回は・・・宮田と一歩の対決になるのではないかとは思うけれど、自分の頭に浮かぶラストページは・・・・防波堤に座って1人で釣りをしている一歩の姿、奥さんである久美ちゃんの昼食に一歩を呼ぶ声に応える・・・・。

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[投稿:2010-07-03 09:05:05] [修正:2010-07-03 09:05:05] [このレビューのURL]

5点 獣王星

樹先生の作品はどれも少女漫画とは言えないようなスケールの大きな作品が多くて、男性でも読みやすいことは確かなんですが・・・
どうもこの作品はスッキリしない。

人類が宇宙へと進出して幾星霜の月日が流れた時代。
政争に巻き込まれたことで両親を殺された双子の兄弟が流刑として未開の惑星に落とされるところから物語は始まる。

怪物が蔓延り、食料すらまともに無いような環境で幼い子供が生き延びることは難しく、主人公の双子の弟はすぐに死んでしまう。
家族の復讐を誓って成長する主人公だが、過酷な環境の中でやがて支持者を集めていきボスとして君臨していく。

星の最高権力者「獣王」となることが、母星の最高権力者と出会う唯一の道・・・と知っての行動だったが、隠された真実はそんな期待を裏切って・・・・・

双子の弟の死・ティズの死はやっぱり失敗だったのではないだろうか?
連載期間が中断をたびたび挟んだせいもあって、作品自体がブツ切りの印象が拭えず、滅亡は回避したものの幸せなラストとは言い難い。

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[投稿:2010-06-27 10:57:17] [修正:2010-06-27 10:57:17] [このレビューのURL]

一部でご当地漫画として有名になってきている作品。ブレイクするかは微妙。

横浜の都会から青森県の片田舎へ魔女修行にやってきた天然ボケ女子高生の日常を描く。
魔女といってもイチイチ派手な魔法を使用するわけではなく、むしろ基本的には都会暮らしから田舎暮らしになったギャップで話が進む。
人物もどこかぎこちない絵。背景は白の部分が多く、下手したら手抜き。

淡々と進む日常描写なので「大事件」はなく、長期連載出来るのか微妙。
キャラの魅力で購読し続けるにもイマイチ弱いですね。

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[投稿:2015-01-03 18:35:46] [修正:2015-01-03 18:35:46] [このレビューのURL]

妖精界に拉致された世界各国の少女たちが政治家となって妖精たちを統治するというのが大まかな話。

全員で11人の少女たちは国籍も年齢もバラバラ。
・イギリス1名
・スウェーデン1名
・ドイツ1名
・アメリカ1名
・ロシア1名
・フランス1名
・台湾1名
・イタリア1名
・チェコ1名
・日本2名

個々の年齢は今のところ不明。オーストラリアとか中国、インド、アフリカ諸国等からは選出されず。
そのため、白人・黄色人種の女の子しかおらず、黒人系の子は皆無です。
日本から2名選出は何か理由が?

それぞれが国家の大臣へと就任し、さながら学級の委員たちのような展開。
しかも外部から毎回のように敵が襲いかかってくる中で、少女たちが自ら変身して戦う。

・・・・でも、それだと「防衛大臣」は職を儲ける必要性がないのでは?
さらに女の子ばかりのためか「百合」成分が含まれた展開になるのが余計。
泳いだり、変身の度に「全裸になる」シーンが多いのも話の展開と関係ないではないですか。

11人がいきなり1話から出揃ってしまっているため、キャラと役割が1巻だけではまず覚えられません。
11人もいるので、ネタ的には困らなさそうにも思えますが、長期連載できるかは微妙。話の面白さよりも女の子の可愛さで引っ張るという感じ。

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[投稿:2013-08-08 23:09:37] [修正:2013-10-27 14:38:22] [このレビューのURL]

設定が無茶苦茶過ぎる。
初期は怪獣と戦うようなヒーロー漫画だったはずが、いつの間にやら
「超人プロレス漫画」にシフト。なので初期編とのギャップが大きく、夏子とかマリさんとか中盤以降は全く話に登場しない。
完結後に観れば初期編は全くの不要。

さらに次々と強敵が登場するジャンプ的展開で、いきなり死んだはずの「ザ・忍者」が生き返って再登場していたりとかして、後付で「超人墓場」で仕事をして認められれば生き返れるなんていう設定出したりで「行き当たりばったり」。
穴がボコボコなので、キャラに思い入れが持てないとツライ。

悪魔超人編で「ジェロニモ」を置いて脱出しようとしたシーンはそれでも感動したんだが・・・・。

「王位継承編」でソルジャーが強盗から子供を救うために、いきなり服脱いで黒のペンキに浸したら「牧師の服になりました」って、どんな理屈だ!

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[投稿:2012-01-07 08:14:44] [修正:2013-08-15 20:29:39] [このレビューのURL]

久米田先生の初期の長期連載作品。

但し、今の作風からは想像も付かないような「下ネタ」&ダジャレのオンパレード作品。当初はスポーツ漫画として始まったはずだが、いつの間にやらシフトして最早競技はどうでも良くなった(大汗)

下ネタで売っているうちはどう考えても「三流漫画家」です。
でも、久米田先生の凄さはここから「改蔵」→「絶望先生」と大幅な進化を遂げたところ。

漫画界広しといえども、ここまでの進歩を目にすることはまずないだろう。

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[投稿:2013-07-30 05:23:36] [修正:2013-07-30 05:23:36] [このレビューのURL]

進学校の落ちこぼれクラスの生徒たちが、地球を滅ぼすと予告しているタコ型宇宙人担任を殺そうとする話。

日々繰り返される暗殺行動は、マッハ20の速さで動ける担任には全てかわされる。
タイムリミットは来年の3月まで。それまでに殺さなければ地球は滅亡する。

人類滅亡を背負わされながらも、生徒たちには日々悲壮感もなく、未来がないはずなのに、
「担任が生徒の悩みに答える」などの激励を受けて話は進む。

ちなみにこのクラスは校舎も生活の場も他のクラスとは隔離されたような扱いになっているため、
一部の人間を除いて誰もそのことを知らないのである。

学園漫画でたまに見られる「落ちこぼれクラスの隔離」。合法なのかな?

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[投稿:2013-01-18 14:50:42] [修正:2013-06-30 20:03:30] [このレビューのURL]