「臼井健士」さんのページ
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7点 球詠
百合漫画を多く描いている著者による「女子野球漫画」。
女子野球は現実では最近ようやく陽が当たるようになってきましたが、まだまだ女子は「ソフトボール」が現実的な話で、
競技人口は少ないし、チーム数も限られる。
なので、「女子野球漫画」自体が完全にファンタジーな中で、全国に4,000高校を超える女子野球部があるという女子野球隆盛時代を舞台にしたこの作品は手探り感が強い。
名門野球部が休部状態の埼玉県の新越谷高校で幼馴染の女の子二人が再会しての立て直し。
2年生が二人しかおらず、残りは全て1年生でのスタートです。
女の子しか登場しないのでやっぱり「百合の話」っぽくなってしまいますが、主題は「野球」のはずなので、
著者の今迄の作品とは違わないといけないはず。
そういう意味で野球の試合の場面がテンポ良すぎでドラマがあまりないっていうか、ほぼないのは惜しい。
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[投稿:2017-07-05 13:35:26] [修正:2022-05-12 23:39:09] [このレビューのURL]
7点 血の轍
「惡の華」で知られる押見先生の最新作。
冒頭、母親とおぼしき女性に手を引かれ散歩する幼子。途中で道路に横たわる猫を見付けるのだが・・・・。
場面は変わり、夢が覚めて母親に促されて朝食をとる少年。その朝食が「肉まん」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?
朝食が「肉まん」?平凡な日常の描写の中に違和感のある描写が混じる。
物語の舞台は日本の群馬県。
少年の名は「長部静一(おさべせいいち)」。
生年月日は1981年3月19日。
学年は中学2年生で早生まれだから年齢はまだ13歳。
時代は昭和から平成へと移ってから6年が経過しようとしていた・・・・。
でもそれはそれ。日本の一都市にある平凡な核家族の何処にでもあるような風景のひとつに過ぎない・・・・・はず。
静一には父の兄弟の子供で従兄弟に当たる男の子がいてよく遊びに来ていた。
夏休みに入る前にも毎週のように遊びに来る従兄弟とその母親。
清一と母親は毎週のように歓迎した。
そして、夏休みに双方の家族で山登りに行く。それが悲劇の引き金になるとは誰も思っていなかった。
思っていなかった・・・・・・・・・・・・はず・・・・・。
母親にとって息子とは自分の胎内から出でた異性。
それは親としての範疇を逸脱した愛情を注ぐ存在か?
母親のセリフからは全く母親の真意が汲み取れず、表情や仕草や態度で母親の心情を表すという構成が見事!
1巻では母親の親族は全く登場せず、母親の実家での育成環境は察し難い。
「日常生活で忍び寄る恐怖」は足音さえ立てない。
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[投稿:2021-07-18 22:56:25] [修正:2021-07-18 22:56:25] [このレビューのURL]
7点 惡の華
中学生の心の闇を暴き出すような作品。
ポードレールの「悪の華」を愛読する少年・春日。
中学のクラスメートで才色兼備の佐伯を密かに想っている読書好きの少年。
そんな佐伯の体操服を盗み出してしまう。それを問題児の女子・仲村に目撃されてから、
仲村に付きまとわれる日々を送る。仲村は春日と「契約」を結び、春日を服従させようとする。
仲村の意図が読めず、戸惑う春日・・・・。
そして、春日と付き合うことになる佐伯もまた「優等生として見られる自身」に耐えられず悲鳴を上げていた。
とにかく「見たくないものをこれでもかと見せつけるような作風」です。
作風が闇に迫るようでありながら、絵柄は非常に見やすくて綺麗というギャップが凄い。
中学生男子が持つ心の暗部が、仲村という異端(起爆剤)に触発されて爆発し暴走するという話。
それは周囲の人間をも巻き込み、坂道を転げ落ちていく。
「青春」なんて決して明るくて楽しいだけではないという話。
むしろ、こっちのほうが現実的なのかもしれないが・・・・、
印象的ではあっても「あこがれ」はしないという、そういうお話。
但し、春日が佐伯さんとセックスした際に佐伯さんが妊娠して出産していたら「佐伯さんEND」あったと思います。
再会した佐伯さんが年の離れた妹を連れていたら・・・・
戸惑う春日の前で赤ちゃんを抱き自らの乳房を赤ちゃんに吸わせ始めたら・・
春日はその子が佐伯さんの産んだ子だと気が付く。
そうなるとその子の父親は・・・・・
春日が最終的に佐伯さんの元に戻ってこなければいけない理由が出来るわけです。
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[投稿:2012-11-17 15:38:14] [修正:2019-12-31 15:01:14] [このレビューのURL]
7点 凍りの掌 シベリア抑留記
著者の父親がシベリア抑留の当事者であり、その伝聞について綴った作品。
太平洋戦争末期に学徒出陣になった著者の父親は北方の満州国とソ連との国境に配備された。
当時の日本はソ連と「日ソ中立条約」を結んでおり、不可侵の関係だった。
だから本格的な戦闘などとは無縁の比較的恵まれた環境かと思われた。
だが、終戦直前にソ連が日ソ中立条約を一方的に破棄して満州国に攻め込んできた。
脆弱な装備の日本軍がソ連軍に太刀打ちできるわけもなく多くの人々が捕虜になってしまい、そのまま終戦。
日本に帰国できるかと思われた捕虜たちだったが、連れて行かれたのは北方。永久凍土の極寒の地であった。
ナチスの収容所にも近い環境で劣悪な労働に従事させられる。
マイナス30度という想像を絶するような冬の寒さに食料も乏しく、多くの日本人兵士たちがバタバタと倒れていった。
さらにロシア兵からのイジメ、日本人同士の食べ物や待遇を巡っての争い・・・・・。
過酷な環境下では誰もが他人の身を案じることなど出来ず、人間の心を無くしていくのだった。
死者については30万人を超えるとも言われているが、社会主義のソ連は情報が外に漏れず、未だ不明な部分が多い。
祖国に帰ることを願って果たせなかった者たちの身は永久凍土の下に眠るとも、その魂は靖国へ導かれたことを祈らん。
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[投稿:2019-06-05 13:54:28] [修正:2019-06-05 13:54:28] [このレビューのURL]
7点 極主夫道
伝説のヤクザがヤクザを辞めて結婚し専業主夫に転身した日常を描く。
家事を必死にこなす傍ら、元抗争相手のヤクザや元仲間のヤクザがやってきて話に絡む。
絡むが・・・・血みどろ寸前で主夫の培ったテクニックで華麗に解決!
一体、この男どういう経緯でヤクザを足抜けして専業主夫へと転身したのか?
問題だらけであることが確実なその過去が語られる日は・・・多分ないだろう。
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[投稿:2019-06-04 18:12:31] [修正:2019-06-04 18:12:31] [このレビューのURL]
7点 トニカクカワイイ
いきなり結婚から始まる夫婦コメディをサンデーでやる意欲作(?)
事故の真っただ中で出会った女の子にいきなりプロポーズして再会後に本当に結婚した。
夫婦生活は同居するが肉体関係には至りませんので、男の子の暴走で話を進めるのと嫁さんに謎が。
「婚姻届け」という形式的には結ばれても夫婦的にはまだ結ばれていない。
男の子の側からすれば正々堂々女の子を求めてもいいはずだが、結婚がいきなり過ぎて進めない。
赤ちゃんはまだ持てるような状況では全然ないので、とりあえず・・・避妊具を購入して悶々としておきましょう、主人公・・・・・。
但し、男の子の側が求めれば奥さんは身体許してくれそうな感じはする。
結婚する以上、それは覚悟していることだろうし。
現在は同衾したり、胸揉ませてもらったりしているような段階。
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[投稿:2019-05-08 11:01:31] [修正:2019-05-08 11:01:31] [このレビューのURL]
7点 ぼくたちは勉強ができない
今迄のラブコメ漫画の多くは「高校入学」が物語の始まりだったかと思う。
入学後に女の子と出会って恋に落ちるパターンが踏襲された。
しかし、このパターンの決着点が「高校卒業式」であることが多く、そうすると作中での期間が3年間にも及び、
話の勢いや面白さが持たない作品が多かった。
冒険漫画やバトル漫画と違い、ラブコメで30巻も40巻も話を続けようというのは無理がある。
季節ごとのイベントはクリスマスにしろバレンタインにしろ3回も繰り返すのはくどい。
「ニセコイ」スピンオフ作品が直近で好評だった筒井先生がご褒美でジャンプ本誌で連載となったこの作品。
最初の開始が高校3年時の受験に向けての最後の1年間、卒業へのカウントダウン開始の1年に絞ったのは英断。
画力については問題ない。
土台にこれまでのラブコメではあまり重視されないできた「受験勉強」がある点は新鮮。
他作品だと人生の重要時期にイチャついているだけで、お前ら何やってんだよ?状態だから。
特定の分野に特化した天才を秀才が指導するという変わった設定が今後どのように機能していくか注目しましょう!
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[投稿:2017-07-05 13:37:04] [修正:2017-07-05 13:37:04] [このレビューのURL]
7点 ダーウィンズゲーム
平凡な高校生活からネットゲームに参加したことから命懸けの戦いになる「巻き込まれ型」異能力系バトル漫画。
「未来日記」によく似た設定だが、こちらのほうがゲーム参加者が多く、それゆえに「敵・味方」の同盟戦が展開させやすい利点がある。
特筆は画力の高さ。女の子も非常に綺麗で愛らしく描けています。
「チャンピオン系」ではこれほどまでの画力は珍しい部類では?
主人公は自分の能力もよく分らないままにゲームに参加させられていく中で、自らの才能を開花せていくわけです。
敵が次々と味方になるのもお約束。ヒロインは美人だが一癖も二癖もあるタイプ。
結ばれることはできるのかな?
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[投稿:2016-12-29 21:57:55] [修正:2016-12-29 21:57:55] [このレビューのURL]
一夫多妻制が制限付きではあるが施行された日本。主人公は飛行機事故で多数の人命救出をした功績の副賞で「一夫多妻制度」の権利を獲得した。主人公には既に恋人がいて、結婚も間近。権利と言ったって行使しなければ問題ないのだが、そこは「巻き込まれ型」の物語で、強引に行使せねばならない状況へと追い込まれていくジェットコースター的展開。
18歳の処女箱入り娘に押し掛けられ、馴染みのホステスさんとも懇意に。妻同士で共同生活を送ることは赤ちゃん出来てしまえば「喧嘩している場合じゃない」ってことで危機回避になるのかならないのか?
主人公が恋人のみちるだけと結婚したらしばらくは「子供は持てなさそうな雰囲気」。そうすると育児の出来そうな女性が二人加わって協力体制構築していくべきなのか。
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[投稿:2016-08-03 08:09:42] [修正:2016-08-03 08:09:42] [このレビューのURL]
劇場版でお馴染みのシャアVSアムロの最終決戦「逆襲のシャア」の漫画版である。
が、劇場版アニメの漫画化ではなく小説版「逆襲のシャア-ベルトチーカ・チルドレン」を下地にした漫画だ。
そして、シャアの駆る専用機体は満を持しての登場が相応しい「ナイチンゲール」である。
劇場版のサザビーの強化版とも言うべきこの機体は「α・アジールのものを小型軽量化したファンネル」を10基搭載。
ファンネルの数ではササビーを上回り、出力では「ササビーの1.7倍」という大型MSである。
さらに既に「内縁の妻」状態にあるベルトチーカがアムロの傍らに寄り添い、
「物語の鍵を握る存在」として大きくクローズアップされることと思われる。
地球連邦の腐敗を隕石落としによる地球環境の悪化、即ち地球圏の人類の死滅で解決しようとするシャアはネオジオン総帥として君臨。
それを阻止しようとするブライト・アムロ等と対立する。
絵的に少し古い印象がしてしまう。表紙のアムロとシャアの「これじゃない感」。
さらにクェスが全然可愛らしく描かれていないのはかなり残念。
全体的に人物が違和感があります。他は劇場版しか知らない人間には新鮮な点も多い。
ブライトは何と「髭面」!髭なしの劇場版よりもシブイ!歴戦の戦士感出てますよ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-02-06 05:53:10] [修正:2016-02-06 05:53:10] [このレビューのURL]
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