「臼井健士」さんのページ
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10点 石の花
第二次大戦中の旧ユーゴスラビアを舞台に、祖国をナチスドイツに侵攻されたひとりの少年が解放軍に身を投じて戦う姿をナチスによる強制収容所の虐待と合わせて描いていく・・・・。
とにかくナチス関連の漫画では手塚治虫の「アドルフに告ぐ」と並ぶ傑作だと思う。
画の上手さといい資料を元にした歴史的事実の詳細さも特筆。村で平和に暮らしていた少年がいかにして非日常的な戦いに巻き込まれていったのか?、巻き込まれねばならなかったのか?現代日本で日常的生活を送る我々に警鐘を鳴らしているようにも感じる。
「ナチスドイツの蛮行」を強制収容所を舞台にして描いている数少ない作品です。
手塚先生の「アドルフに告ぐ」は強制収容所の様子についてはほぼ触れていませんでしたから。
それを知る意味でも、一読の価値のある作品と思われます。
それにしてもナチス将校の外道ぶりは・・・正に「人の皮を被ったケダモノの如し」です。
現在ではそれぞれが独立したことで「完全消滅」してしまった旧ユーゴスラビアの複雑な立場。
これじゃ・・争いが起こるのもやむなし・・・と納得させるものがあります。
「人が人として扱われないこと」がいかに悲しいことであるのか。いかに悲惨なことであるのか。
そしてこの漫画はこれがつい半世紀ほど前にあった事実なのだと読者に突き付ける。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-06-07 12:36:45] [修正:2011-06-07 12:36:45] [このレビューのURL]
4点 ANGEL
熱海康介が毎回毎回登場する女の子たちとセックスをしまくるというだけの漫画。
話の前後関係なんてないも同然で、初期は不良キャラやスケ番が登場するなどしましたがそれらは「一発キャラ」に過ぎず、以後は作品に全く登場しません。
ヒロインの静香はツッパリ美少女という設定で「きまぐれオレンジロード」の鮎川まどかにクリソツです。
で、その康介&静香のコンビが「金田一少年の事件簿」宜しく、様々なエッチ事件に巻き込まれていくという話に途中から展開がシフトしました。
康介は事あるごとに静香をレイプしようと企みますが、最終回まで静香と肉体関係は持てず。
その代わりに毎回登場する女の子たちはおろか教師・年上の女性と避妊もしないままセックスをしまくり、それなのに一人も妊娠させていない。
「康介よ、お前の精子は大丈夫か?(笑)」という話
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-04-19 00:45:58] [修正:2011-04-19 00:45:58] [このレビューのURL]
6点 修羅の門 第弐門
未完のままに放置状態だった「修羅の門」。14年ぶりに連載再開した。
反響はそれなりにあった模様でヤフーにまでニュースが掲載されるほど。
ブラジルでの大会の後から行方不明になっていた九十九は何処に・・・・?
疑問とは裏腹に「話自体は日本での再開」になります。
TV中継の格闘技の試合に出ている覆面選手が九十九と似た技を使うことから九十九ではないかとの噂が立ち・・・・。
多くのファンも以前の展開を忘れている方、多いんではないでしょうか。
コミックスも第一部は書店に置いていないところも多いし。
充電期間が長過ぎで、その間にずっと構想を練っていたとしても、
普通ならもうファンは付いて来てくれないレベルです。
後、相変わらず神武館の館長の娘は喧しい。
不安が大。先行きの見えない船出で行き着く先は何処だ?
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-04-17 21:15:09] [修正:2011-04-17 21:18:56] [このレビューのURL]
9点 闇金ウシジマくん
「闇金」。法律で定められた利率以上の法外な金利での融資貸付を生業とする金融業者である。
いつの世にもどんな場所にも「金遣いにだらしない人間」という奴はいるのである。
丑嶋社長が営む「カウカウファイナンス」には今日もあちこちから借金をしまくり、
もうこれ以上の借金が出来なくなった不良債務者たちが集まる。
社会の底辺に位置する彼等に丑嶋社長は金を貸す。
利息は「10日で5割」という法外なもの。それでも連中は金を借りていく。
他に貸してくれるところがないからである。
金の使い道はそれぞれ。大抵がギャンブルの借金返済だったり、ギャンブルの軍資金だったりする。
そしてそれらは大抵はアブク銭となり、彼等の借金は増え、やがて非情なまでの追い込みが入る。
彼等の共通点は「現実を見ずに自分たちの都合のいい想像の世界に逃避している」ということ。
ギャンブル狂いの主婦も、見栄っ張りなOLも、ニートの男も、自分に都合の悪い現実は直視しようとしない。
それが坂を転げ落ちる原因である。
丑嶋はそんなクズ連中から情け容赦なく金を奪っていく。「身から出た錆」。連中に対する同情は不要。
なぜなら連中は「借金することがクセ」になってしまっているから。
「馬鹿は死んでも直らない」というが、正にその通りである。
これはまだ馬鹿でない人間を転落させないための「現代の転ばぬ先の杖」とも言うべき書物。
「心に痛みを感じて読めたなら」まだ人間だ!
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-04-17 21:10:50] [修正:2011-04-17 21:10:50] [このレビューのURL]
明治初期に幕末の京都で伝説の人斬りとして名を馳せた「緋村抜刀斎」を中心とした新時代になっても続く事件の顛末記。
フィクションだから幕末を舞台にしてしまうと描くのが逆に難しくなってしまうから・・・という理由で
新時代の「明治」を舞台に持ってきた。だから架空の事件をバンバン起こせるし、入れられる。
主人公の過去の人斬りとして倒幕派に加担していたという因縁があちこちで事件の呼び水になるという大まかな話の流れです。
新撰組の生き残り3番隊組長・斉藤一が登場したりと幕末ファンを多く取り込んだと思われます。
但し、2番隊組長・永倉新八は作者本人も登場させたいと言っていたにも関わらず未登場に終わりました。
連載当時に流行していた「エヴァンゲリオン」を作中でキャラのモチーフに何度も使うなど、
作者に初連載作品として「経験の少なさ」「余裕のなさ」を露呈しているかのような箇所が多々見受けられます。
「人誅編」はとにかく暗い話で、薫を殺したような描写を出しておきながら、
「結局は生きていました」で終えてしまったのは作品としての限界でしょうか。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-04-17 21:08:29] [修正:2011-04-17 21:08:29] [このレビューのURL]
9点 ムダヅモ無き改革
日本の首相であるところの「小泉ジュンイチロー」(笑)が世界の首脳たちと自国の利益を巡って麻雀でまさかの卓上戦争を繰り広げるというトンデモ漫画。
麻雀漫画は麻雀のルールを知らない人間を読者から排除してしまうという点でそもそもが「特殊ジャンル」の扱いであった。
だが、この漫画は例外で麻雀のルールを知らなくても全く関係なく読めてしまう点がスゴイ!
世界の首脳たちはモロに「現実の人物」(笑)
ロシアのプーチン大統領が、アメリカのブッシュ大統領が、英国のサッチャー首相が、北朝鮮の将軍様(笑)が、超一流の雀士として我等が小泉ジュンイチローの前に立ちはだかるのである。
さらに第二次世界大戦で密かにベルリンを脱出して月に逃れていたナチス総統「アドルフ・ヒトラー」との人類の命運を懸けた対決を余儀なくされる。
漫画史上に他に類を見ないであろう「大胆なコマ使い」こそがこの作品のキモである。
超バトルマージャン&自民党応援作品として「独自の地位」を確立!
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-04-17 17:37:18] [修正:2011-04-17 17:37:18] [このレビューのURL]
5点 かわいい悪魔
「放浪息子」「青い花」の連載で知られる志村貴子氏の短編集。
「放浪息子」の初期とも言える2004年頃から2009年にかけての漫画になりますので、作品ごとの絵の変化が見て取れます。
彼女の行間を読ませるというか、全てを語らないという手法は「短編」よりも「長編」でこそ発揮されるような気がします。
だから、一編一編はあまり記憶に残らない出来栄えかも。
最近の著書の巻末の後書きに「スケバン風女の子」が度々登場していることから、
次回作でテーマにしようと考えているのかもしれませんね。
要チェック!です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-02-13 20:07:26] [修正:2011-02-13 20:07:26] [このレビューのURL]
7点 僕等がいた
本屋で平積みされていて目立っていたので読んでみました。
意外なほどに面白かった。
これといって美人でもなく、取り得もない普通の女子高生の「七美」が高校に入学してから出会った矢野はクラスの中心的存在。
「お調子者」を絵に描いたような彼を当初は苦手に思っていた七美だが、彼が抱える心の傷(昔付き合っていた女性が別の男と事故死した)・複雑な家庭環境を知り、徐々に惹かれていく。
両思いになって付き合い始めるものの、矢野の心にはかつての彼女が居続けて、一度は「別れ」を選ぼうとする七美。
矢野の親友で七美を密かに思い続けていた生真面目な「竹内」も巻き込んでの三角関係。
やっと2人には幸せが・・・と思う間もなく、今度は母子家庭の矢野の母親の離婚による転校・遠距離恋愛、矢野の母親の闘病生活の末の(矢野の言動が引き鉄となっての)自殺・・・・・・・と、「外部からの要因」によって2人は引き離されそうになる。矢野に次々と困難が襲い掛かる中、傍に居て欲しい「七美」はいない。
で、現在は高校・大学を経て「社会人編」に突入中。
それぞれに大人となった中で矢野は行方不明の音信不通。
七美は自分の事を5年以上も想い続けてくれていた竹内と付き合うようになるが・・。
読みやすかったのは、90年代以降の少女漫画にありがちな「セックス」を前面に打ち出していないため。
実際、矢野と七美は高校時代を通して一度も結ばれてはいない。(二度失敗)
でもそこが穿った見方をするならば、七美が結ばれる最初の相手が「矢野」と最初から決定しているようで不満点。
どっちかというと、報われて欲しいのは「竹内」のほうなんで。
「竹内に大切にされることの幸せを七美が知る」
・・・というラストも悪くないんじゃないかなと。
竹内が七美に振られた後に、「余った他の女」とくっ付くなんてのは勘弁願いたい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-02-13 19:55:20] [修正:2011-02-13 19:55:20] [このレビューのURL]
5点 ジゼル・アラン
20世紀初頭の欧州が舞台。アパートの大家さんをしている少女「ジゼル・アラン」。
お嬢様育ちの彼女が気まぐれで始めた「何でも屋」。
探偵ごっこ・・・・かと周囲の住人は困惑するも、意外や意外で事件は起こり、依頼人はある・・・・。
住人で家賃滞納者のエリックを相棒にして、少女の一風も二風も変わった日々を綴る。
森先生のエマと時代は近く、絵柄も似ていますね。
こちらのほうがより細かい感じはしますが。
キャラもまだ顔見せに近い状態で、背景もよく判りません。
あくまで「今後に期待」という段階。
長期連載出来るのかどうか?この1冊だけで判断するのは難しいですね。
とりあえず、一応「第1巻」と帯にありますので。
2巻以降に「乞う、ご期待!」ですね。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-12-18 12:45:18] [修正:2011-01-17 21:48:33] [このレビューのURL]
冴えないように見えながらも犯人検挙率ナンバーワンの刑事と暴力団の若頭の男。
実はこの2人は幼馴染。自らの恩師を殺害した事件を隠蔽した警察組織の男に裁きの鉄槌を下すため、
協力して犯人を追っていた・・・・・。
そう・・奴等は復讐に燃える「二匹の龍」(ウロボロス)だったのだ・・・・。
最近では珍しい刑事ものの漫画です。昔はよくあったと思う題材ですが、最近は流行らないのか
パッタリと見掛けなくなりましたね。
絵は綺麗で確かに見やすいです。ですが、「謎解き」を主題にしているわけではなく、
理不尽な犯罪を起こすものたちに裁きを下す内容の為、有無を言わずに「撃ち殺す」率高し!
そのため、コミックスがすぐに読み終えてしまえます。
内容があまり感じられず、復讐しても「爽快感」もない。
掲載誌の作品中では読めるほうではあるんでしょうが・・・イマイチ。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-01-08 18:52:37] [修正:2011-01-08 18:52:37] [このレビューのURL]
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