「臼井健士」さんのページ
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7点 僕等がいた
本屋で平積みされていて目立っていたので読んでみました。
意外なほどに面白かった。
これといって美人でもなく、取り得もない普通の女子高生の「七美」が高校に入学してから出会った矢野はクラスの中心的存在。
「お調子者」を絵に描いたような彼を当初は苦手に思っていた七美だが、彼が抱える心の傷(昔付き合っていた女性が別の男と事故死した)・複雑な家庭環境を知り、徐々に惹かれていく。
両思いになって付き合い始めるものの、矢野の心にはかつての彼女が居続けて、一度は「別れ」を選ぼうとする七美。
矢野の親友で七美を密かに思い続けていた生真面目な「竹内」も巻き込んでの三角関係。
やっと2人には幸せが・・・と思う間もなく、今度は母子家庭の矢野の母親の離婚による転校・遠距離恋愛、矢野の母親の闘病生活の末の(矢野の言動が引き鉄となっての)自殺・・・・・・・と、「外部からの要因」によって2人は引き離されそうになる。矢野に次々と困難が襲い掛かる中、傍に居て欲しい「七美」はいない。
で、現在は高校・大学を経て「社会人編」に突入中。
それぞれに大人となった中で矢野は行方不明の音信不通。
七美は自分の事を5年以上も想い続けてくれていた竹内と付き合うようになるが・・。
読みやすかったのは、90年代以降の少女漫画にありがちな「セックス」を前面に打ち出していないため。
実際、矢野と七美は高校時代を通して一度も結ばれてはいない。(二度失敗)
でもそこが穿った見方をするならば、七美が結ばれる最初の相手が「矢野」と最初から決定しているようで不満点。
どっちかというと、報われて欲しいのは「竹内」のほうなんで。
「竹内に大切にされることの幸せを七美が知る」
・・・というラストも悪くないんじゃないかなと。
竹内が七美に振られた後に、「余った他の女」とくっ付くなんてのは勘弁願いたい。
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[投稿:2011-02-13 19:55:20] [修正:2011-02-13 19:55:20] [このレビューのURL]
7点 プラネテス
激レベル高いアニメ版からの逆輸入で読んでみました。
なんと、アニメ版は原作2巻の新人加入のエピソードからスタートしていたんですね。
それまで1冊半に渡って、ハチマキを中心としたデブリ回収チームの背景が語られます。
只、アニメ版で「半課」などと揶揄されるほどの半端者の集まりという感じはしません。
熱血かつ単純なハチマキの夢に向かってのステップ・アップとも挑戦ともいうべき物語です。
作画ではアニメ版のようが明らかに上ですが、原作の作画をアニメが超えるなんて珍しいと思います。
やはり来るべき人類の活躍の地としての宇宙という面と、孤独な空間としての宇宙という両面を描く点が魅力でしょうか。
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[投稿:2010-10-31 14:02:47] [修正:2010-12-31 16:36:40] [このレビューのURL]
7点 八犬伝
ようやく文庫版全八巻を読了。現在のところの唯一の「南総里見八犬伝」の漫画と思われます。
原作は江戸時代の作家・滝沢馬琴になります。コミックスにも原作者として名前がしっかりと出ています。
物語は現在の千葉県の房総半島に本拠を持つ里見家の盛衰を、伏姫のお腹から飛び出した八つの玉を持つ勇者を中心に展開されます。
信長や家康が生まれるよりもずっと前の時代が舞台のためにイマイチ馴染みが薄いのが難点でしたが、王朝絵巻を思わせる絵柄で最後まで描き切ってくれました。
勢力としてはハッキリ言って「弱小」の部類に入れてよい安房の里見家が今日人々の間に知られているのは、ひとえに「この物語」の存在のおかげと言ってよい。
薬師丸ひろ子主演で映画化もされましたが、どちらかというと映画を思い出す人が多いことでしょう。
怨霊・玉梓の里見家滅亡の計画は伏姫が命を賭して生み出した八人の勇者をも引き合わせる。
彼等はそれぞれが周囲の環境の変化によって家族を失い、故郷を追われて流浪の身となりながらもやがては運命の糸に導かれて集結していく。
武家らしく「刀」が作中に於いて「神器」のような扱いになっており、大きなキーワードだった。
集結した八犬士たちの活躍によって関東諸将による安房・里見家討伐は阻止される。
話のスケールとしては地方の一豪族にまつわるものであり、日本全国に広がっていた戦国の世を集結に導くような話の大きなものではないので、根本的な危機は解決されていないのだが、江戸時代にすでに現在で言うところのRPG(ロールプレイング)的な要素を含む物語を完成させていた原作者と、それを見事に現代に甦らせた作者の力量に感服といったところだ。
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[投稿:2010-12-04 23:47:22] [修正:2010-12-31 16:35:29] [このレビューのURL]
7点 学園アリス
「こどものおもちゃ」に似ているというのは、確かにあるかもしれませんね。
作者が読んでて影響を受けた可能性はあります。ま、完全なオリジナルなんて有り得ないんだから
「既存のもの同士のいいとこ取り」とか「設定を変更すること」で別作品として成立させるというのもありだと私は思っています。面白ければ。
勿論「あからさまなパクリ」は問題ですよ。
親友である女子を追って超能力者ばかりを集めて構成している学園に侵入した少女・蜜柑。
傍から見たら羨ましがられるような能力を持った人たちも、決して「望んで能力を得たわけ」ではなく、むしろ隔離されて生活を送っているに等しい立場に精神を病む人間も出てくる。
蔓延るイジメや、能力を使った嫌がらせ、仲間外れ・・・といった「お約束の洗礼」が蜜柑を襲うが、親友の傍にいたいという気持ちと天性の前向きさで徐々にクラスメートたちに認められていき、学園内に自分の居場所を形成していく・・・っていう、ある意味「王道って言えば王道の物語」。
「実は何気にスゴイ能力を持っている」「出生に秘密がある」「主人公の魅力でバラバラのクラスをひとつに結び付けていく」という設定も最早「お約束」で、特筆すべきようなものでもない。
舞台が「超能力者の学園」で「個性的な能力者が続々と登場する」っていう点で差別化を図っている以外は王道的な漫画と思います。
ただ絵的に「シリアス」よりも「ギャグ」「コミカル」のほうが似合います。
なのでこの絵で「シリアスな話」をされてもちょっと浮いているような気配が消し切れないのが難点。
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[投稿:2010-12-05 00:27:08] [修正:2010-12-05 00:27:08] [このレビューのURL]
7点 もっと☆心に星の輝きを
平安時代が舞台の漫画って少ないですよね。
「なんて素敵にジャパネスク」「陰陽師」「あさきゆめみし」とこれくらいしか知らない。
その中でも一番平和な漫画といったらおかしいが(笑)、少女漫画っぽい展開。
一応は「平安」な時代ということになっているので、しかも貴族が話の中心となれば事件を起こすほうが難しいが、現実の平安時代は名前のように平安では無かったのでしょうね。地方に行けば飢饉・疫病・貧困などは当たり前のようにあったとは思います。
あっさりすぐ終わるかと思いきや意外や意外、長期連載となってコミックスも通算して8冊出ているまでになりました。天然ボケというか、まだ子供のヒロインが大人へと脱皮していく姿がこの作品の魅力ではないかと思います。絵も上手いですよ。時代考証が正しいかは判りませんが(笑)
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[投稿:2010-12-05 00:02:24] [修正:2010-12-05 00:02:24] [このレビューのURL]
7点 内閣総理大臣 織田信長
なんと織田信長が現代日本の内閣総理大臣に・・・・・というトンデモない設定の漫画。
秀吉が参謀で森蘭丸が内閣官房長官を務めている。
昨今の政治不信を反映してなのか無茶苦茶やっているような織田総理だが、意外に支持率は高いらしくて戦後で何番目かの長期政権にまでなった。
好きな話は国連で演説する代わりに歌を歌って世界中の人々にメッセージを伝えた話、そして訪中のときに中国の国家主席に「人を疑うばかりでなく、信じてみることが大切」とさり気なく悟らせた話はお気に入りです。
もっと見ていたかったのに・・・・何故に終了?。全8巻はいくらなんでも少ないでしょうに。
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[投稿:2010-12-04 23:53:57] [修正:2010-12-04 23:53:57] [このレビューのURL]
7点 大正柔術物語KASUMI
凄く期待してた漫画だから「雑誌廃刊」→「そのまま打ち切り」があまりにも悲しかった。
たった「4話」ですよ?
絵も綺麗で見易かったし、大正時代を舞台に活躍する女の子は、浦沢先生の「YAWARA」にも通じるイメージがあって非常に好感を持っていた。
でも・・・・、とにかく連載する雑誌を間違えた。それのみ。
今となっては「森川先生のHP」のみで、その当時の輝きが拝めるのみとなってしまっている。
ただ、森川先生自身はこの作品を再度連載したいという野望を抱いていらっしゃるようなので、僅かな望みを繋いでいきたい。
絵柄から判断するに「週刊少年サンデー」が合うのではないかと思うのだが・・・。
興味のある方は、森川先生の名前で検索して出てくるHP内に画像があるので見て下さい。
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[投稿:2010-12-04 23:37:38] [修正:2010-12-04 23:37:38] [このレビューのURL]
7点 チャイム
水沢めぐみの連載作品でまともに読めたのはこの作品まで。
絵柄もこの次作の変身少女もので「しゃべるぬいぐるみ」だとか出てくるようになったら一気に幼児化した。
展開も一番オーソドックス。「ポニーテール白書」から続いていた主人公の出生の秘密が無くなった。
幼い頃に出会っていた男の子と再会するというパターンはまだしばらく続くのだが、絵柄はこの頃が頂点。
全3巻なので前の2作よりも印象が薄いのだが。
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[投稿:2010-12-04 23:11:42] [修正:2010-12-04 23:11:42] [このレビューのURL]
7点 アウターゾーン
この作品がジャンプの後のほうのページにありながらもコミックスで通算して15巻も続いたのは、ひとえに作者の「基本的にはハッピーエンドで物語を終わらせる」という姿勢にあると思う。
確かに読み通してみて気付くのは、最後は「善人が幸せになる」という結末が基本であるということ。
一例を挙げると、男の子が飛び込んだボールを捜して古びた洋館に迷い込むのだが、そこで糸に捕らえられた女の子と出会う。女の子を助けようとする少年だが、謎の女が現れて2人を捕らえようとする。
必死の思いで館を脱出した少年はわれにかえる。館は何処にもなく、少女も女も煙のように消え去っていた。
あれは夢だったのか・・・と思った少年が見付けたのは蜘蛛の巣に引っ掛かってもがいている蝶。
少年が蝶を助けてあげると、蝶は感謝するかのように少年の周りを飛び回って去っていく。
あの館での出来事は囚われた蝶が助かりたい一心で見せた幻だったのだ・・・というラストシーン。
上記の話に作者が自ら「実はラストシーンはもうひとつ考えたものがあった」と明かしている。
それは「少年が館で女に捕らえられ、現実では少年を探しに来た仲間が蜘蛛の巣で蜘蛛に喰われている少年を発見する・・・・・」というものだったらしい。
けれど、そのラストシーンは採用されなかった。作者は続けて書いている。
「そんな(悲惨な)ラストに何の意味があるだろう?」
「自分は読者にそんな思い(後味の悪い気持ち)を抱かせたくはなかった」と。
・・・・この姿勢は作品を通してほぼ貫かれていくのだが、「成功」の要因もそこにあったんだろう。
たまにミザリィの不思議グッズを悪党が手に入れて、悪用したりするのだけれど、最終的にはいずれも例外なく「上手く使いこなすことができず、悲惨な末路を迎える」。
バッドエンドの話もあるのだが、悪い目に遭うのは「悪党のみ」で「善人は悲惨な目に遭うことは基本的になし」。
怒らせると怖い案内人の「ミザリィ」も、悪人には強烈なお仕置きを食らわせても、善人を陥れたりは決してしていない。
このハッピーエンドと、たまに挿入されるバッドエンドの話の比率が「7対3」もしくは「8対2」くらいの印象で、「匙加減」が絶妙だった。
大体の読者は物語は「ハッピーエンド」のほうが好印象を抱く傾向にあるというデータも出ている。
「バッドエンド」のほうが印象は強烈なものとなって心に刻み込まれるものらしい。
ただ、バッドエンドだと読後感は当然良くはならないので、ある程度の批判や悪評も覚悟せねばならないだろう。
漫画に限らず映画でもゲームでもドラマでも制作する側は「この事実」を良く認識して制作をすると、好評を得られる作品を作りやすいのではないかと思う。
この作品は上記を実践して、「実際に成功を収めたモデルケース」と自分は考えています。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-12-04 18:53:45] [修正:2010-12-04 18:53:45] [このレビューのURL]
7点 あまんちゅ!
「ARIA」(アリア)のグランドフィナーレから、作者期待の新作は日本に帰国して(笑)の物語。
やはり前作に引き続いて「水」がテーマになるのですね。
都内から伊豆の高校に入学した引っ込み思案な女子高生「大木双葉」。
その彼女と入学式で一緒になったのが天然系の「小日向光」。
彼女に引きずられる形で「ダイビング部」の門を叩くことになる。
今までは引きずられて生きる日常だったけど、初めて自分から飛び込みたいと感じた世界だったかもしれない!
アリアは水の上の物語。これは「水中の物語」。
アリアは水先案内人のお話。これはきっと「人魚姫たち(マーメイド)のお話」。
水に舞う乙女たちの共演を見逃すべからず!ですな。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-12-04 09:26:19] [修正:2010-12-04 09:26:19] [このレビューのURL]
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