「臼井健士」さんのページ
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7点 エンジェル伝説
最初に読んだときは衝撃的・・・いや笑激的だった。
本人に全くその気がなく、天使のような純真な心を持つ北野君が、顔が悪魔的に怖いというただそれだけのことで周囲の人間から恐れられ、「伝説の不良」として祭り上げられていく様が可笑しかった。
いかに人間が「見かけ」で判断されるものかということを「皮肉」の意味も込めて描かれた漫画・・・だと言えなくも無い。絵があまり上手くないのが不満だが、設定の面白さで十分読めました。
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[投稿:2010-12-03 12:16:32] [修正:2010-12-03 12:16:32] [このレビューのURL]
7点 イエスタデイをうたって
まず「絵」ですよ。一見するとラフデザインか?と思うかのような輪郭の不鮮明な登場人物たち。
だが、それは「白」と「黒」の組み合わせで浮かび上がる、さながら「水墨画」に近いような世界だ。
未熟さは感じつつも・・・多分固定ファンは付くのでは?と思わせるものがある。
大学を出たものの、将来の自身の展望を描けないままにフリーター生活を続ける主人公が、想いを寄せ続けるのがかつての同級生の生真面目な女教師。しかも死んだ幼馴染の男を忘れられず、今もとらわれ続けている。
・・・と書くと「めぞん一刻」と似た雰囲気かと思いきや、上記の2人を主軸としてその2人のことを想う周辺人物の心情をも細やかに描き、「いずれは結ばれことが最初から読めてしまっている」めぞん一刻よりは、先行きが気になる作品ではある。
しかも主人公がフリーター、その主人公を好きになった高校を中退した少女・・・等、人物の背景がより現代的になった分、リアルさが増したように思う。
みんながみんな片想いで、順風満帆なカップルなんて全く登場しない。
そこには実るか実らないか判らない自身の気持ちと、先行きの見えない各キャラの人生がクロスして本来ならもっと重苦しいお話になるのではないかなとも思うのだが、なぜか作品としての雰囲気は全体的に明るめなのは意外だ。
欠点は「作者の遅筆」。コミックスがなかなか出ないのを作中で作者自身が自分でツッコミ入れている辺り、かなりの地雷だと思う。
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[投稿:2010-12-03 12:13:16] [修正:2010-12-03 12:13:16] [このレビューのURL]
7点 花の慶次−雲のかなたに−
バケモノじみた強さの主人公がバッタバッタと敵を薙ぎ倒す、ある意味とても「少年漫画」らしい漫画。
原作は小説である分、説明的な独特の間があるのが特徴。「戦国時代」が舞台・・・と聞けば、安易に織田信長や徳川家康やらを主人公に持ってくるのが従来の漫画だっただろうが、これはおそらくはそれまではほとんどと言っていいほどに知られていなかった加賀・前田家の反逆児「前田慶次」を主人公に持ってきた。
で、この小説・漫画の影響でゲーム「信長の野望」シリーズでは慶次の能力も随分と贔屓されることになった模様。特に戦闘力なんてそうでしょう。実在の慶次も武力だけでなく、文芸や戦略にも通じ多くの著名人とも交流のあった男で、太閤・秀吉も「怒る前にうなるほど」だったとか。
描写が今のジャンプでは表現出来ないのではないかと思うようなアダルトな描写もありました。伊達政宗・真田幸村・石田三成・直江兼次・結城秀康等、それぞれの立場で「己の信念」を貫こうとする男たちの「生き様」が乱世に大輪の花を狂い咲きさせたこと。それこそがこの作品の魅力ではないかと思う。
慶次が「関ヶ原の戦い」の後、「大坂の陣」を迎える前に死んでいたのは意外。
実質、武将たちの「戦国時代」は「関ヶ原」で天下の大勢が決まり、終局を迎えた。
後は、「徳川幕府」というかつて無いような巨大な権力が自分たちの上に君臨したことを思い知りながら、「封建体制」に組み込まれていくのみ。そんな時代の到来を見ずして死んだことはむしろ慶次のような人間にとっては幸せなことだったのだろう。
逆に「ライヴァルたちの死」を横目に見ながら、しぶとく生き残って豊臣に引導を渡した家康のしぶとさに驚嘆の声を禁じ得ない。
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[投稿:2010-12-03 12:10:18] [修正:2010-12-03 12:10:18] [このレビューのURL]
7点 修羅の門
画がハッキリ言って下手ですね。巻を重ねるほどに下手になる作家も珍しい。
ヒロインの女の子に特にそれが顕著。
最初のほうが可愛らしくて、後になるとデッサン自体が狂ってきて可愛らしさが無くなった。
そのヒロインも最初のほうでは全然、九十九の力を信用しないで九十九がいくら「大丈夫」と言っても疑って掛かっていたのに、第3部ではテレビの前で九十九の敗北を徹底的に否定。異常な程の肩入れをするようになっていた姿が見てられない。「頼むから黙っててくれよ」と叫びたくなった。
戦いもなんか淡々としている。あんな会話ばっかりしててどこが「戦い」・・・・?
ただストーリーや多くの格闘技が激突する展開自体は悪くない。
ようやく沈黙を破って再開されました。
完結はまだ・・・・・先?
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[投稿:2010-11-23 20:07:00] [修正:2010-11-23 20:07:00] [このレビューのURL]
7点 エスパー魔美
やっぱり藤本先生のほうが作家としての実力では安孫子先生よりも上なんだということが良く分かった作品。
主人公が中学生の女の子という点が異色。しかもあまり売れない画家の父親を持ち、バイトでヌードモデルをしているなんていう設定も。ドラえもん的なキャラの配置がされておらず、アドバイザーの高畑君との二人三脚で事件を解決することで魔美自身の心も成長していくという展開は好きです。
話は重苦しいものも多く、決してハッピーエンドばかりでは有り得ないところもあるものの、いいお話が多かったと記憶しています。
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[投稿:2010-11-23 13:02:10] [修正:2010-11-23 13:02:10] [このレビューのURL]
7点 Q.E.D. 証明終了
「金田一」や「コナン」に対抗できるだけの巻数を重ねながらも終始「地味」な推理漫画。
とにかく見開きページで決めゼリフを派手に決めるようなシーンもなく、「探偵グッズ」が次々と登場するわけでもない。
絵的にアピールするという意味では上記の2作品と比較して弱い点は否めない。
けれど、この作品はその分「謎解き」という面において特化していて、人間ドラマは極力省いて「贅肉を削ぎ落とした筋肉質の作品」としている。その証拠に、毎回の犯人が見つかった後はすぐに終了となっているし、エピローグなどをダラダラと続けたりはしないのだ。
主人公が「理系の天才」という設定も、作者がお得意らしい数学的知識をふんだんに盛り込むという意味では効果的。
同じ天才のはずなのに「理由不明で学業が振るわない金田一一」などとは違うのである。
推理漫画である以上「殺人事件」が起こらないと話にならない・・・という問題点はこの漫画でも解決はされていないのだが、それでも全体的な比率からすると五割前後で、九割突破が確実な「金田一」「コナン」よりもずっと抑えている点も好印象。
ひとつの事件がコミックスのその一冊の中で解決する設定は画期的。
次巻に跨ぐと展開を忘れてしまうという欠点がどうしても出てきてしまっていたが、その問題点をクリアした。
レギュラーは頭脳労働担当の「燈馬」と肉体労働担当の「可奈」の2名にキッチリと分けられているのも「コンビ」という意味においては成功。
前述のようにミステリ系の漫画としては明らかに「金田一」「コナン」の2作品よりも出来が上なのだが、掲載誌が隔月発行ということもあって、コミックスがまともに置いていない書店さえ結構あるというのが現状。
そんな恵まれない環境にあってもコミックスは25巻を突破。
講談社の隔月掲載の漫画の最高記録保持作品なんだそうです。
つまり・・・コアなファンでないと存在自体に気付くことの出来ない漫画でもある・・ということなんでしょう。
ぜひ「金田一」「コナン」とのコラボで調子に乗る金田一一と江戸川コナンを懲らしめて欲しい。
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[投稿:2010-09-12 20:43:23] [修正:2010-09-12 20:43:23] [このレビューのURL]
7点 クレヨンしんちゃん
長期連載のギャグ漫画でありながら、結構頑張っていると思います。
「サザエさん」や「ドラえもん」と同じでキャラが年をとらないという設定なので、下手したら永久に話が続けられる反面、ネタ切れによるマンネリ化の危険と常に隣り合わせなので自分で自分の首を絞める可能性も高いです。
それを考えても、毎回毎回のギャグはちゃんと笑えるし、絵は上手いとは言いがたいけれど(ま、もともとギャグ漫画で絵が上手いというもの自体あまりないですが)、「ドラえもん」クラスとまでは言わないものの、教訓めたいものや人情話が「さり気なく」ラストに挿入されていたりで「なるほど」とも思わされます。
登場人物も基本的に「悪人」はいません。みんな「いいひと」ですね。
勿論、我等が「しんのすけくん」も含めてですよ(笑)。
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[投稿:2010-09-12 20:40:00] [修正:2010-09-12 20:40:00] [このレビューのURL]
7点 敷居の住人
「青い花」「放浪息子」で知られる志村先生の初期連載作品。
「青い花」がアニメ化されたことで、過去作品にも注目が集まり、この度新装版で再販されました。
絵柄が大分違いますが、中学生男子を主人公にどちらかというと退廃的な世界観で物語が展開されますね。
主人公の本田ちあき君は中学3年生。母子家庭でお姉さんが一人。
ホントは気が弱いくせに「プチ不良化」して煙草を吸ったり、髪の毛を緑色に染めたりしてクラス内でも浮いた存在。
学校をサボって行くゲーセンで得意のゲームで勝負して女の子に負けたり、
電車内でオヤジに痴漢されたり、学校行けば生活指導の先生から目の敵にされたりと騒がしい生活。
しかも産休の担任の先生に代って新たに担任になった男性教師に電車内の痴漢の被害者になっているところを目撃されて以降、どーにも苦手意識が出てしまい・・・・・・。
不良少年が主人公なんて先に「青い花」「放浪息子」を読んでいた方から見れば
意外過ぎで驚きかもしれません。
ただ・・・本田君の不良や素行の悪さの根本的な原因は・・・・
思いきり不幸・・・・って訳でもなく、かといって幸せという訳でもない。
生きる上で目的もなく、目標もない・・・・・。
青春の退廃部分を「志村流にて描いた作品」でしょうか。
新装版で全6巻。付き合わせていただきたいと思います!
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[投稿:2010-09-11 17:58:48] [修正:2010-09-11 18:08:50] [このレビューのURL]
7点 よつばと!
特別な何かが起きるわけでは全然ない。
幼児「よつば」のちょっと変わった日常生活を基本的には一話完結でおくる。
画力は高いと思う。「ARIA(アリア)」と漫画の雰囲気としては近い作品だと思います。
ただ向こうが「洋」の遠い異国に行く憧れにも似た絵画的な雰囲気を重視しているのに対し、こちらは「和」の日本人の日常家庭の安らぎを重視しています。
「癒し系」という意味では同じ方向性の作品か?
ほとんどが「夏休み」の描写なので、最初はずっーと夏なのかなとも思ったんだが、少しずつだけれども作中においても時間は経過していて、夏休みは終わってしまう模様。
主人公の少女「よつば」とお隣の家の三姉妹、そしてよつばのとーちゃんとの日々の生活はけっこー謎な部分も多い。
よつばのかーちゃんは死んでるのか、生きてて離婚しただけなのか、それともそもそもとーちゃんと実の親子なのか、とか。
「よつば」のキャラ故か、読後に尾を引くような余韻・・などは全くなく、アッサリし過ぎるほどアッサリと話が終わるのがポイント。
変に「面白さ」や「驚き」や「興奮」を期待して読まないほうがよい。
あくまでも「雰囲気重視」の作品であるから。
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[投稿:2010-07-31 07:35:37] [修正:2010-07-31 07:35:37] [このレビューのURL]
7点 BLACK LAGOON
ハリウッド映画的なガン・アクションを紙面上に再現しているという点では、現状連載中の作品では「唯一の作品」ではないかと思います。
魅力は、ハリウッドのアクション映画でよく見られる「汚い言葉遣い」というか「セリフ回し」。
例えるなら、
・「ケツを蹴り上げてやろうか?」
・「クソ野郎!!!」
・「○uck You!」
・「てめえのタ○でもしゃぶってやがれ!!」
(上記は一例で、実際の作品内のセリフとは異なります。)
・・・なんていう「映画内でよく聞くようなセリフ」を平気で女性キャラが吐く点。
東南アジアの総合商社に勤務していた、しがない普通のサラリーマンだった日本人青年が、誘拐事件で会社から切り捨てられかかったことを切っ掛けとして「アウトローの道」へと入っていく・・・・。
「銃撃戦」が日常。という生活は、日本での生活とは掛け離れた「社会の底辺でのゴミ同士の共食い」にも似た様相を呈していた。
そんな世界に身を投じることで、「生きていることの実感」を得る主人公だが・・・そもそもの「そんな世界」。
ストーリーの行き着く先はどれもハッピー・エンドなどとは掛け離れた「悲惨」であり「悲劇」だ。
だから読後感がいい・・・とはどれも言い難いような話が多い。
バラライカのキレっぷりにも、恐れ呆れつつも、やっぱり行き着く先は「ハッピー・エンド」なんかではなく「悲惨な死」のような気がするのは作品全体に漂う雰囲気に相違あるまい。
この悲惨から脱出できる可能性があるのだとすればロックと出合ったことで運命が好転するかもしれない「レヴィ」だけのような気もします。
今後の見所はそこかな。
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[投稿:2010-07-31 07:13:12] [修正:2010-07-31 07:13:12] [このレビューのURL]
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