「gundam22v」さんのページ

総レビュー数: 644レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年12月06日

空戦と身分違いの恋という感じの物語です。
戦争、国家としての設定の練り込みや人物の心理
描写をこの少ない巻数で丁寧に表現されていたと思います。
ラノベで有名な原作らしく
未読ですがかなり再現されてたんじゃないかなと。
登場人物に素直に感情移入出来ました。

絵柄がやや子供っぽいかな、空戦
の描き方が迫力不足かなという欠点は感じましたが、
続きが気になり一気に読めました。

別れのシーン・終章の演出もあり、
切ないというより歴史の1シーンを見たという感じで
どこか前向きにさせてくれる感じなのが良かったです。
3巻半(4巻後半は読み切り)というボリュームなので一本の映画
を見たという感じの良く出来た作品としておすすめです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-29 05:29:03] [修正:2012-02-29 15:04:15] [このレビューのURL]

最初表紙と違う絵の下手さに「うわあ」って
なりそうでしたが、総じて続きが気になり面白かったですね。
話が「思い出す」という展開なのは登場人物に推理させるって形式
ではなく、読者への叙述トリック
として良かったと思います。散りばめられた伏線と回収は閉じ込められた少年少女の過去と関連して繋がっていくし、意外性も十分
ありました。最初にこの人物が原因かと思われたのを「嫌それは
違うだろ」と読者にも思い込ませてる
ほどあからさまに否定させて、やっぱりそれだったのかと落とすミステリーらしさもありましたし。
ミステリーと学園モノ的要素が上手く融合した面白さがありました
し、個人の意識世界に閉じ込めるという発想もなかなかでした。
似た雰囲気とトリックが似ていると感じた『another』よりも
話は面白く後味も悪くないです。

欠点は多少上手くはなってもやっぱり絵が表紙に比べると雑
すぎますね。それと少年少女仲間の過去がやたら重いのばかり
です(こういう人達だからこそ仲間として群れてたのかもしれ
ませんが)。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-17 21:12:27] [修正:2012-02-17 21:12:27] [このレビューのURL]

絵に癖があるのがギャグ漫画系統としてどうかと思いましたが、
途中までは本当に怖い顔なのに天使の心というギャップの
主人公という発想で勘違いネタで惹きつけられました。

画力自体はどんどんあがって格闘や恋愛要素も入った
のは良かったのですが、ギャグや根本が勘違いネタ(「絡む
相手が北野君を悪人扱い→実は良い奴じゃんと誤解
が解ける」パターン)一辺倒
だったのが一気読みだとしつこく感じて飽きて来ましたね。
まあ見てくれの大事さという部分では学ぶ部分もありましたが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-17 03:08:36] [修正:2012-02-17 03:08:36] [このレビューのURL]

売れている漫画ではあるだけにところどころ面白いシーンは
あるのだけど、やはり下ネタギャグがキツく(中学生
にもなって局部を平気で晒すレベル)頻発するのと
力押し一辺倒のギャグが個人的には合わなかったです。
画力も低く相性による部分が大きい作品かと。
引き伸ばさないで切ったところは評価出来ますが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-17 02:57:57] [修正:2012-02-17 02:57:57] [このレビューのURL]

6点 Another

推理小説家の原作(アニメ化、映画化も決まっている最近話題の作品)を漫画化したもの
らしく、原作未読ですが4巻で良くまとまっているとは思います。
絵が丁寧でときおり入るギャグが無理矢理な気もしましたが、
テンポ欲く続きが気になる感じで進みますし、
ヒロイン鳴も正体分かるまで怖いんですが引きつける魅力
があります。
ミステリー要素が入ったホラー作品という言い方が正確であり、
ミステリー部分については死者の正体、ヒロインは幽霊なのか
など伏線や仕掛けが良く出来ています。
しかし、結局はホラーであり、誰かが一連の事件を仕組んでる
とか推理すると肩透かしを喰らうでしょうし、物語の結末
も26年前の因縁という根本の原因は「そういうもの」で踏み込まないで、「そういうもの」とされる対処療法
でその場凌ぎで幕を閉じてあまりすっきりしません。
まずまず楽しめて及第点ですが、
もう少しミステリー部分に踏み込んで欲しかったなというのが正直な感想です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-15 13:47:49] [修正:2012-02-15 13:47:49] [このレビューのURL]

桶狭間の末路の一点で暗愚とされがちな今川義元の再評価を
丁寧に行なっているのは素晴らしいです。
作中で魅力的なキャラですが主人公なので美化しすぎというのは確かでしょう。しかし、行跡に関しては
事実しか描いてませんし。敗れたのは漫画を読み終えれば
偶然が絡みつつやはり天下人な信長という相手が悪かったのだという思いを強くします。素晴らしいのに評価されてない
武将という点では主役として良いところに目を付けたなと
思いました。
信長についても桶狭間でメジャーになる前の尾張統一辺りからしっかり描いています。後の天才天下人とはいえセンゴク本編に比べて
弱さや青さが覗く辺りも上手い信長の造型だったかと。
あまりこの時代の信長は題材にならないので有名人ですが新鮮な気分で読めました。

合戦過程について義元が俗説の天下とりではなく、領土拡大だけを狙ったというここはもはや現在の通説的見方をとっていること、
油断していた義元をしてやったりの奇襲で信長勝利という従来の奇襲説(俗説、二次創作は全部こうなっていますね)と信長が単に一矢報いるため、偶然突いたのが本陣だったというだけという最近有力な偶然奇襲説を折衷して偶然要素にも助けられた奇襲説というバランスのとれた見方を採用している辺りは漫画という媒体でここまで
鋭いのかと感心しました。

最後の最後の力の部分で統制はしていても一点の綻びに対処出来ない悪く言うとマニュアル今川兵が、未完成だがそれ故に暴れ馬の緒田兵にけちらされてしまったというオチや米から銭へと時代は移りつつあり、銭への執着・人間の欲に忠実な信長を時代は選んだというメッセージも説得力があったと思います。ただ小氷河期理論は勇足だった感は否めないと思いますが…

漫画としての面白みや絵の丁寧さがあり、合戦シーンは迫力があります。独自の説も見られますが、背景から歴史解説や現代に通じるメッセージを示すスタイルが多少読みにくさはありながらも読めてしまう辺り作者の技量は高いです。
センゴク無印本編よりは実績豊富で大将クラスの人物を主人公に据えただけにオリジナル話や脚色が少ないのも長所かと。

ただ欠点をあげると盛り上がるのが桶狭間合戦のある最終巻近く
なので、それまでが政治駆け引きなどに偏り多少読者選んじゃうかなとは思いました。もう少し合戦を詳細にして(信行との対決である稲生の戦いなんか過程も面白いのにダイジェストだけでしたし)他は絞るなど工夫した方が山は作れたかもしれません。

総じて厚めの全5巻でこのテーマに関しては詳細に切り込みまくっている歴史漫画として上質の作品だと思います。
俗説と史実のギャップが激しい義元の再評価のためにはもっと読まれた方が嬉しいのですが。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-02-14 08:17:55] [修正:2012-02-14 08:17:55] [このレビューのURL]

アニメとしては評価が高く名前は聞いていましたが、
たった3巻でファンタジー漫画なんて出来るのかよと敬遠
していましたが、実際読んでみるとそれを可能
にした作品です。
色んな要素を詰め込みまくりなのにギリギリのところで
消化して、話を畳んだのは大したものだと思います。
こんな巻数で笑いアリ、シリアスあり、熱い展開あり、
大きな物語になり、伏線あり
でそれなりに冒険したなっていうのは凄いと思います。
重くなりすぎないように
描写することを意識しているだけで、設定
自体は重いです。登場人物の重い過去を含めて死者多数
出てますし。

この巻数の何倍くらい掛けてもこれだけ描けているのは
そう多くないと思います。
絵柄が可愛く画力が高いのでそこも高評価です。ヒロインの
パッフィーが可愛かったですね。リューも格好良かったです。

欠点はこの巻数で設定が複雑なので細かい部分は疑問を
感じながら読むであろうこと(大筋は一読で理解出来ますが)、
キャラの掘り下げがどうしても薄くなったこと(主人公の
熱血バカ含めてテンプレート的な性格に留まっている)、
バトルがたまにゴチャゴチャして見にくいシーンがあるという
辺りでしょうか。
全3巻クラスじゃ最高レベルの作品ではないかと思いますので、
作風が合いそうな方には是非お薦めしたいです。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-12 03:32:04] [修正:2012-02-12 03:35:26] [このレビューのURL]

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