「gundam22v」さんのページ

総レビュー数: 644レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年12月06日

アニメ大ヒットで
色々と話題になっている作品。とにかく絵がこの話と
合っていないために下手さがより
目立ってしまう。読むのが苦痛とはこのことかと。アニメ視聴後
ですが最初の1巻が読みきれなかったレベル。

作者自身が原作はプロットで
アニメが完成品みたいなことを言っていますが
まさにその通りです。アニメ1期が終わってから次が2016年
予定と待たせすぎだと思いますが待つしかないです。
ストーリーは話題に比べると評価過剰だと思いますが、
出だしは面白く世界観が
興味深いし、不安な中だるみに入った感じもある中
なんだかんだで先が気になります。
早くやって欲しいとやや憤慨を感じながら
アニメ2期を待ちます。アニメスタッフに現状恵まれた
のが幸運な作品かと。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-11-27 22:50:13] [修正:2014-11-27 22:50:13] [このレビューのURL]

三国志正史を原作にしているというのが売りではありますが、こっちはこっちで演義と別方向で同程度の脚色が入っているので要注意の作品。場面・場面で横山三国志にはない燃えるシーンはあるんだけど、変態孔明はじめそりゃないだろ(例えば孔明の評価についてこの作品では曹操は諸葛亮など相手にしていない・名前を覚える存在ではないと一蹴して、演義の神智謀諸葛孔明へのアンチテーゼをやっているつもりなんでしょう。確かに演義の孔明が過剰描写なのは分かります。一方で正史でさえ編者陳寿が孔明を伝説的宰相管仲・蕭何にも匹敵する。後に天下を子孫が獲るライバル仲達さえ天下の奇才なりと評価している訳です。これだけでもこの物語は別方向で正史を無視しているのが分かります)、キャラ付けのつもりでやっているのに引いてしまうようなシーンも多すぎる感じです。美化され過ぎとはいえ演義で天下をとったら世が終わりみたいに描かれる悪役曹操を主人公にしている独自性や補正を行っている効果は評価しますが。ただ曹操はたしかに女好きですが、曹操はじめ他キャラにも無駄なエロシーンが多すぎるのも気になります。

以上の多すぎる癖、主人公曹操の死以降はまだまだ続くのに終わってしまうなどの問題点で描き分け不足や淡々さ、演義の脚色はあるけど軍配はスタンダード寄りな横山三国志に挙げたいですね。三国志漫画は数多いのにこの作品ではなく、正史に配慮して癖を抑えて歴史漫画をやっている作品がまだ存在してないと思うのは残念ではあります。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-11-11 09:06:40] [修正:2014-11-24 20:25:10] [このレビューのURL]

7点 史記

古代中国を描いた優れた歴史書であるのは言うまでもないので細部の横山アレンジがあれど、ほぼ再現されてる本作の価値はやはり高いかと。歴史から学ぶ人生の教訓、戦略本的なものにもなります。意外に1話完結系の人物ごとに進める形なので分かりやすさが素晴らしいです。取捨選択、まとめ方も練られていてこの巻数にしては情報量が多数なのに無駄がありません。

「項羽と劉邦」はダイジェストでもう一度という格好ですがより史実重視の展開で要旨を再現したり、そこで拾えなかったエピソードを拾ったりして感心しました(劉邦の子供放り投げなど頼りないエピソードをちゃんと描く、逆に項羽の悪行とされる短所面にフォロー。范増が反対せず同意したりしてる)。そしてその後日談も韓信の末路など凄惨ですが読み応えがありました。一方でもともとの淡々としてエンターテイメント寄りではない作風が歴史書原作なのでさらに強まっていること、人物が多数登場して移り変わるのにキャラ顔の描き分けが不十分なのが余計に気になります。そして本の問題ですが人物の漢字が難しいのに、一度だけしかルビをふらないので、「なんて名前だっけ?誰?」とページ読み返しが増えたのがテンポが良い作品なのに邪魔する形になり残念です。顔は似たようなもんなので、せめて名前で区別化するために何度もふって欲しかったと思いました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-11-18 11:20:44] [修正:2014-11-18 11:20:44] [このレビューのURL]

最近増えている音楽漫画ですが、
有名曲2つに絞って、豆知識を入れながらオーケストラ技術を解説、タイトルの巨匠指揮者を軸に据える、一話完結形式で進行して構成員にスポットを当ててクライマックスの一体感を盛り上がる、この辺の試みは今なお独自性があるのではないかと。謎のじじいで天才指揮者の天道について彼の素性を明かして行くことによって物語に惹きつける構成も上手かったです。その正体とオーケストラを開催する目的も意外性があり、天道が言葉で語るより表情や態度で見せるキャラだったのも好ポイント。たった3巻ですが終盤に山が来て綺麗に終わっています。

欠点は皆さんが指摘するようにやはり画力ですね。絵柄は悪くないですし、演奏シーンは一定の迫力もあるのですがもっと上手い人が描いてくれたらという気に何故かさせてしまうものがあります。
あと構成員の話は面白いのとつまらないのが混交という感じでした。天道の下ネタ発言癖は不要だろという気持ちも加わり、
不快感がありました。総じて来年に映画化が決まっていますが映画向きの良作だとは思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-11-13 23:13:09] [修正:2014-11-14 21:49:48] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

女の子同士の大学寮生活なんて聞くと地味そうですが、中身が詰まっています。ギャグが作者の作品で一番笑えました。大学生という年齢層を高めにしたのが正解だったと思います。シリアス部分も考えさせられる名言が先輩を中心に多かったです。全1巻なのにやりたいことやったんだろうなという充実感があるのも良いです。ただ先輩の失踪行動は最初から読者に予告はあったし、彼女の気持ちも分かるのですが、やはり周囲の迷惑考えると勝手だなと思う部分もあり肯定出来ずモヤモヤする読後感はあります。それでも作者の作品では個人的にはこれが一番面白かったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-11-08 16:16:40] [修正:2014-11-08 16:16:40] [このレビューのURL]

4点 地雷震

クール主人公は良いんですが額に銃口突きつけられて、どう考えても殺されるって状況で弱み晒さず強がってるって訳でもなく、「殺すんなら殺してみな。別に構わないよ」って感じなのがガチなのは格好良いより感情移入出来ないです。犯人も言ってみれば類似した変態だらけだし個人的に厳しい漫画でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-11-06 23:11:52] [修正:2014-11-06 23:11:52] [このレビューのURL]

今度は斎藤道三を主人公にした作品。道三については現在それなりに名家出身で父親と二代事業だったという有力説が出てきていて、通説の油売りから成り上がったはかなり危ない状況なのがまずは厳しいところです。話はそれなりに面白いのですが「道三、お前天下人になんでなれないの?」というほど賛美が酷いのとラストで史実の死亡が明らかなのに生き延びているという超展開をやってしまったところです。これはかなり萎えました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-11-05 02:12:36] [修正:2014-11-05 02:12:36] [このレビューのURL]

三菱財閥の創始者で成り上がりの岩崎弥太郎を主人公に据えた異色の作品。主人公だけにどの作品に出てくる弥太郎よりも破天荒かつ魅力的に描かれていると思います。三菱の歴史も分かって勉強になった部分もあります。創業期はこんなに大変だったんだなと。
同じ土佐藩出身で主人公になることが圧倒的な坂本龍馬とは関係者が違って、吉田東洋など悪役そのものな描き方なのが、こちらでは真逆になっていたりして人間の二面性に触れられる部分もありました。全4巻でまとめていますのでお薦め出来る作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-11-05 02:04:43] [修正:2014-11-05 02:04:43] [このレビューのURL]

三国志の方が原作が演義なだけに史実要素が薄いのに対して、秦滅亡から漢樹立まで描いた本作は史実重視、長さも短か過ぎず、長すぎず20巻程度で綺麗に終わっているという点でこちらの方が完成度が高いと思います。横山漫画特徴のやや淡々としている雰囲気、キャラの描き分けの甘さという欠点はあるにせよ、情報量やテンポが良い流れの持って行き方は素晴らしいです。ある程度項羽と劉邦には予備知識があったのですが、それでも勉強になる箇所がたくさんありました。同じ題材を扱った熱い漫画である「赤龍王」とすべての点で対照的なので両方読んだ方が良いかと思います。どちらか1つならば両方読んだ今となっては情報量でこちらを推したいです。項羽と劉邦の両雄だけではなく周辺人物の活躍描写が全然違うレベルですから。劉邦のその後(赤龍王はラスト1ページで示唆はしている)は描いていませんが、後日談的な同じ横山作品の「史記」も読んでみたいと思うほどの作品だったです。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2014-11-05 01:47:11] [修正:2014-11-05 01:47:11] [このレビューのURL]

原作の問題でしょうが家康=狸爺の現在にも続くイメージ払拭を狙って却って魅力のない家康を提供した漫画という印象です。家康には野心などなく秀頼を支えて行くつもりなのに三成が一方的に決めつけて狙ってくるための正当防衛で天下をとってしまった、
色々と後世に批判されている行動を二代将軍秀忠の行動と押しつけたりしている(それで家康が実権を奪われて弱々しく描いている)等は失笑ものでした。三国志演義の劉備を家康にしたような感じで史実の事実ポイントの流れは同じですが、上記作風がどうしても受け入れられませんでした。泰平への願いを抱きながら野心や欲望を両立しようとする家康が見たかったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-11-03 09:36:10] [修正:2014-11-03 09:36:10] [このレビューのURL]

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