「gundam22v」さんのページ

総レビュー数: 644レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年12月06日

「岩手の虎」と言われた父を
目指す少年の王道剣道漫画。
何故こんなにレビューが少ないのか、ってくらい
出来が良い作品だと思います。
読んだのは随分前ですがのめり込みました。

読んだことない人は絵柄がやや古いですが、読んで
欲しいと思います。剣道漫画でこれより上はおそらく
ないのではないかと思いますし。

画力、演出に力がありますし、話も途中でとんでもないことが
起こって、主人公六三四の運命が変わるのに驚きました。
キャラの豊富さ、人物の心理など丁寧に作られています。

最終的には子供から高校生まで成長します。最初は暴れん坊だったのが、あれだけ人間が出来た好青年になるとは(ライバル達も子供の頃小汚かった奴を含め成長してます)。憎んでいた東堂を「先生」と素直に呼べるようになった時には感心しました。

かなり強くなりますが、社会人含めるとまだまだってところで終わったのはリアルでした(六三四無双で終わりってところで
ないのが良かった)。

最近作者が「JIN」でまたヒット飛ばしてると聞きましたし、それも完結したので読みたいですが、その作者らしい素晴らしい作品だと思います。今読むと多少古いのと汗臭いですが、それはそれで心に訴えるものであり、通じると思います。ややお色気カットが多い方が若干気になりましたね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-30 16:47:14] [修正:2011-01-30 16:47:14] [このレビューのURL]

絵の綺麗さ、ロゼッタと
クロノを始めとするキャラ、適度なグロいシビアファンタジー系
が売りの作品だと思います。
長所面は優れており、読んでいて引き込まれます。
ロゼッタの寿命がクロノが戦うほど短くなるという過酷
な設定が緊迫感、悲壮感が出てて良かったです。

欠点は、ギャグが寒かったりところどころセリフが臭く感じたこと、ストーリーがラストの美しさに比べると、よく分からない
宇宙人どうこうがネタバレで、それ以外はありきたりすぎたなあ
ってことでしょうか。特に説明不足がすっきりしませんでしたね。
あまり話が練られているとは感じませんでした。

全体的には普通に楽しめましたが。単行本の価格が高い
のは何とかして欲しかったですね。見た目は良いのですけど。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-30 16:26:04] [修正:2011-01-30 16:26:04] [このレビューのURL]

伝説的偉人坂本龍馬の生涯を脚色と史実を織り交ぜて、ドラマ性高くしっかり生まれてから最期まで描き切った作品。竜馬の人間性が魅力的でしたね。司馬小説の龍馬像に近いですが、それを
漫画という分野で上手く表現できていました。

竜馬の目から見た幕末の流れが良く分かり勉強になります。
時流の変化におけるコロコロ動く人物、勢力関係などは見ててスリリングさがありました。

何より漫画自体が上手いので、淡々と歴史ものにありがちな史実語るだけにならず、インパクトをところどころ与える演出がされて
います。

印象的なのは、最終回の龍馬の最期です。作中で
愛されてる龍馬が、残虐な最期を突き放された演出で遂げることに、切なさや色々な余韻を残した強烈なものになったと思います。こういうのは歴史モノしかないだろうなと。架空話なら海援隊が世界に出て龍馬は幸せで終わっていたでしょうしね(この巻数で架空話でこれなら詐欺扱いでしょうから)。

気になる点としては、史実でない部分も当然それなりに盛り込んで、それが上手いので、これだけ読んで勘違いする人が出てしまうことですね。そして、龍馬が主人公なのでまあ当然ですが、龍馬を持ち上げまくるので、他の偉人達の凄さがこれだけ読んでるとなかなか分からないところでしょうか。まあその辺も作品に劇的さ与えるため、龍馬主人公の漫画としては酌量の余地は十分だとは思っていますが。

総じて龍馬を題材にしたものとしては、全分野でもトップクラス
なんじゃないかと思えるくらい面白く、史実性もそれなりに外していない素晴らしい20巻超えて纏まった歴史漫画だと思います。






ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-01-27 07:00:43] [修正:2011-01-27 07:00:43] [このレビューのURL]

史実を題材にしたガンアクション漫画。
史実の伝説的女戦士(アメリカ西部劇時代)
主人公ベル・スタアに興味が持てるだけの作品的魅力があります。

彼女の伝説はほとんど周囲が勝手に作ったものであり、彼女自身は天然の可愛い女性として解釈して描いています。なんだかんだで拳銃の腕はそれなりにありますが。

べル含めて女性キャラが可愛いです。他キャラの取り巻きも魅力的な人物が多いし、その過去や背景事情も描いています。
ストーリーも列車強盗事件をクライマックスにして、作風的にまるで映画を見てるような感じの印象がある作品です。
ハッピーエンドのようで、悲惨なその後の史実をナレーションで
同時に入れたのは余韻があってよかったですね。

欠点としては、ガンアクション描写が丁寧ですが、一方で何がどうなってるかゴチャゴチャしています。

次に人物の数が多く、過去描写が深いですが、誰が誰でどういう事情なのかなど、これもゴチャゴチャしたり、説明不足も多かったです。

今思い出すと欠点の方を思い出して、読んでてストレス溜まりましたが、終わって見れば楽しめた全3巻の纏まった作品だったなと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-25 04:30:38] [修正:2011-01-25 04:30:38] [このレビューのURL]

作者のヒット作『めぞん一刻』と似ている雰囲気の作品だと思います。。ただそれ故に二番煎じ的な
パワーが落ちたなというのをキャラ個性にしろ、
ギャグにしろ、シリアスにしろ、色々な箇所に感じず
にはいられない出来だと思います。

特にヒロインのキャラがまんまめぞんの響子さん、主人公も五代とやや被っているのは痛かったと思いました(常に
好意をヒロインにアピールしている点は畑中が上。五代の方が
もっとやる時やる生真面目さは上など違いはありますが)。

連載当時人気が出ずに、この巻数で終わったのはその辺
が大きな要因ではないかと思います。

しかし、めぞんからの良い意味での高橋作品青年誌の雰囲気
は再現されていますし、ヒロインがシスターで恋愛することへの
葛藤やボクシング世界を舞台にするなど興味を持たせるだけの内容
はあり、人魚シリーズと並び高橋作品の隠れた名作的に噂されていた理由も分かる気がします。

テンポ良く話はすすみ、全4巻で短いわりにすっきり締めた結末でまとまっているので、良作の部類であることは間違いないです。

高橋作品との相性を調べるために入門編的な本を探している人、めぞんが好きで高橋作品で似た雰囲気の作品をさらに読みたい人には特に薦めたいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-22 05:36:43] [修正:2011-01-22 05:36:43] [このレビューのURL]

歴史を題材にした2短編の漫画です。
両編は別物のようで、戦国→太平の世という時代
の移り変わりを巡る人々という点では共通性があり、
それは現代にも通じる非常に良いテーマだと思います。

この作品の特筆すべき素晴らしさは題材が史実にそれなりに
忠実なのに(脚色もありますが、作者の勉強の深さが分かります)
、先が読めない・面白いという条件を充たしたマイナー
的分野(メジャー分野では知り過ぎているので薄れる)からのチョイスが絶妙であることです。

前者は佐竹氏が関が原敗北後から、現在の秋田市を作り上げた
人事、土地の革新が題材で、そこで繰り広げられる人間模様
、世代対立、知略戦が本当に面白いです。後者より話の深み
という点では上なのではないかと思います。
綺麗ごとではないまさに雪の峠を越えるような痛み、辛さが
が実感できるものでした。

後者はそれに比べると落ちますが、少女ハルナと疋田
文五朗(史上最強とも言われる師上泉よりはマイナーですが、
かなりの剣豪)の交流の面白さや、それが剣が兵道からスポーツ
化して行く過程が描かれる良い作りでした。

キャラ魅力はこちらの方が出せてたのではないかと思います。
疋田文五朗について興味を持ち色々調べたりしましたし。ラストが史実の名場面、文五朗の伝えられる言動にしっかり繋がる作り、過程、伏線になっています。ただ、こちらは作者の特性上動きある絵が苦手なのに、そういうシーンが多かったことが欠点を感じました。

両方の話が纏まっており、1巻作品では最高クラスに
面白い作品なのではないかと思います。読んでいない人には是非
おすすめです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-22 05:14:05] [修正:2011-01-22 05:14:05] [このレビューのURL]

前作とそう変わらない出来だったとは思います。
新作キャラも馴染んで来ましたし。

前作キャラのうち権藤さんだけは退場させた理由が不明
で意味無く出て来ないのは、この作品らしくないなとは
思いました。

人情話と戦隊ネタがやや増えた傾向にあるのは、ネタ切れ
への兆候だったと思うので、まだやれそうなのに短期で締めた
のは正解だったのではないでしょうか。

評価的には前作よりこれらの点で少し落ちるが楽しめました。
前作を楽しめた人にはこれも含めて1セットで完結だと
思いますのでおすすめです(こうやって薦められる続編
作品が少ない)。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-13 21:24:06] [修正:2011-01-13 21:24:06] [このレビューのURL]

商店街が舞台の基本1話完結の格闘ギャグ漫画。
どの漫画でもそうですが、ギャグ漫画と言えば
すぐに新キャラ投入に頼るのですが、この漫画
はそれをギリギリまで抑えています。

そのため既存キャラの掘り下げがしっかり出来ているので、
キャラの個性に惹かれますし、後半になればなるほど
失速する他の作品と違い質の維持
どころか話が活きて来るように感じました。

絵が最初からそこそこで、どんどん画力が上がりますし、
バトルなど動きのある絵は特に巧く、作品の良さを感じます。

強いて言えばギャグ自体が暴力ネタ多いのと、もう一捻り
欲しいな、絵柄で誤魔化せていますが非現実色強いとは思うのはありましたが、読んでて楽しいかなりの良作だと思いました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-01-10 16:38:14] [修正:2011-01-10 16:38:14] [このレビューのURL]

絵柄は可愛らしくて良いのだけど、一方でバトルシーン
など見ても画力不足というのが目立つ作品。

カカオの正体の伏線や落ちは
まあまあだったと思うけど、ありがちな
ところに落ち着いたなという感は否めない気がします。
ナイトメアとは結局なんだったのか、「存在意義は?」という肝心な辺りなどは説明してないので消化不良感は残ります。

作者が高校生時代に描いた漫画という条件だとなかなかという
感じはしますが、現在読むレベルとしては厳しいものが
ありますね。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-05 20:32:02] [修正:2011-01-05 20:32:02] [このレビューのURL]

ゲーム業界を題材にした漫画
絵はそれなりに書けていて、
全2巻にしては一応纏まっていると思います。
ゲーム業界についても、厳しさなど一端は紹介しているのでは
ないかと。

「最近のゲームは複雑で親切すぎる。昔のはシンプルだが不親切
だったからこそ逆に熱中した」というセリフはなるほど
と思いました。

しかし、残念なのが主人公とヒロインの恋愛
(同僚入れると三角関係)をこの巻数にしては
濃くやったために、本題がかなり薄れてしまったことです。

主人公のゲーム命のキャラなら、ヒロインの片思いに留める
なりしてそこは焦点当てないで、もっと本題を中心にまとめて
も良かったのではと思います。そして画力はあるのですが、
動く絵は苦手らしく、クライマックスのゲーム中のアクション
シーンが全然盛り上がらなかったのも残念でした。

続編があるらしいですが、読むかどうかは迷うところです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-04 02:03:24] [修正:2011-01-04 02:03:24] [このレビューのURL]

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