「gundam22v」さんのページ

総レビュー数: 644レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年12月06日

[ネタバレあり]

ここでは評価が低いけど自分は評価したい作品ですね。バトルの駆け引き要素は薄いですが、迫力と見やすさはありますし。話はテンポが良く、インパクトがある描写・展開もあり続きが気になりました。

絵は前作エウレカ以上に向上して相当に綺麗です。一気読みだからこそ様々な伏線の貼り方と回収には感心しました。大部分は綺麗に回収しているのではないかと。シロの正体判明が早すぎと思っていたら、彼女の由来と詳細にはなお捻りがありましたしね。ヒロインであるシロのかわいさと切なさが柱ですが、前半はかわいさで後半は切なさを上手く表現出来ていましたし。主人公の名前の伏線には一番驚きました。歪んだキャラが多かったと思いますが、大部分が理不尽な震災で不幸になった上実は冤罪だった(水名月はやり過ぎですが。彼女だけは父とカウンセラーを意味なく殺害しているので)という由来考えるとその過程にも一定の感情移入が可能でした。理不尽な現実と対峙するというテーマも一貫して描けていましたし、中盤くらいからは曲がりなりにも良い意味で少年漫画だったと思います。序盤に何がしたいのか見えにくかったこと、黒幕的人物が完全にキチガイだったところだけは擁護出来ませんが、変な引き伸ばしもなく綺麗に纏まった良作だったと思います。前作よりも心に残りました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-08-29 22:07:23] [修正:2015-08-29 22:07:23] [このレビューのURL]

ナイチンゲールの伝記もの&うしとら的な怪奇設定を合わせた
黒歴史館第二弾作品。藤田先生が月光条例で迷走してるなと思っていたので読むのを迷いましたが、見事な復活的な作品だと思います。ナイチンゲールの伝記要素が強くて、怪奇バトルが脇になったところはありますが前者が素晴らしいです。

ナイチンゲールに知識がほぼないので彼女の偉大さに驚きましたし、展開もどうなることかとハラハラしました。やや単行本が分厚いのも全2冊ながら分量が豊富で各々キャラ立ちが出来ていました。ラストも感動的で総合的に前作よりかなり上だったと思います。画も申し分なく力が入っており、先生の気合を感じました。ただ欲を言えばバトルにもう少し存在感があればとは思う面はありましたが。黒歴史館シリーズ第三弾にも期待したいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-08-25 16:07:04] [修正:2015-08-25 16:07:04] [このレビューのURL]

話としては驚きもなく普通だったので昔一度読んだ時は大して面白くないと思った作品でした。しかし今読み返すと作画の丁寧さに驚きました。描き込みの量とか凄いですし。題材も怪奇を史実を絡めて良く描けていた方かと。一見クールビューティな学芸員さんが話してみるとかわいい性格なのも良いですね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-08-25 15:53:20] [修正:2015-08-25 15:53:20] [このレビューのURL]

完全に表紙詐欺。ほのぼのSFに見せかけた急展開作品。絵柄は優しいのでそのギャップには驚きます。SF要素はありきたりと言えばそうですが、二転三転しながらもまとめたところを評価したいです。ただ最後はクローンに頼って元に戻して和解しただけなので、本物が戻って来たという訳でもないところ(これは作品のテーマなのだと思いますが限りなく本物に近い偽物は偽物なのかどうか)が、すっきりしない部分もあります。全1巻ものとして出来が良い作品で一読の価値はあると思います。特に第一話は予備知識なしだと衝撃が凄いのは間違いないです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2015-08-24 18:59:07] [修正:2015-08-24 18:59:07] [このレビューのURL]

コンセプトが相当に面白い作品だと思います。名探偵気取りの主人公キドリが日常推理ものを大事のように騒ぎ立てます。そして探偵ものテンプレを抑えているようで、ズレている推理を披露するコメディ。ちゃんと推理するヒロインの子(絵的にも美少女が彼女くらいしかいないが。結構かわいい)も登場して収拾をつけながらキドリの暴走が楽しめました。

基本一話完結ですが、一話ごとの出来が振り幅が激しくて後半は明らかに日常推理ものから外れた超人ギャグ漫画みたいな設定が増えたこと、ギャグが引いてしまうようなシーンがあること、個人的にはヒロインが相棒みたいになって、なんだかんだでキドリに好意持って支えてくれているとかならさらに良かったのですが、そういう感じは一切ない、この辺が残念ではありましたね。ギリギリ引き伸ばしての息切れ気味の全3巻でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-08-22 09:35:48] [修正:2015-08-22 09:35:48] [このレビューのURL]

6点 パズル

「僕だけがいない街」の作者だけあって、画力・演出に味があり(妙にエロい)サスペンス漫画として犯人判明くらいまでは緊張感があり面白かったです。武装集団に
学校が襲撃され、選ばれた人間がパズルを解かされるという基本設定が面白いのでそれで引っ張っていけたと思います。
今思えばそこそこ伏線も回収しています。

ただ犯人が判明してからまるで同情出来ないしょうもない
動機かつ展開的にも茶番劇になったのが残念です。
参謀役が自分の台詞がほぼなしで引用ばかりで喋る
のもウザったく感じました。全2巻で纏めてはいるし、
総じてはページを捲るのも早くそこそこは楽しめましたが。

これでも聞くところによると原作をかなり手直しして、
良化しているらしく、原作はどれくらい酷いんだとそっち
の方も気になりました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-08-21 22:36:10] [修正:2015-08-21 22:36:10] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

ほぼ知られていない労働監督基準官を主人公として、ブラック企業的な労働問題を題材として、解決して行く一話完結型作品。今のご時勢だからこそ必要な題材を分かりやすく、話としても面白く、毎話終了ごとに豆知識解説でまとめて親切です。主人公の正義感に好感が持てましたし、ツンツンとした中でも可愛げを覗かせる場面もありました(顔自体はそこそこ美人)。相棒的なオッサン監督官も有能な良キャラです。ただ最終回だけは完全に打ち切りみたいな感じで主人公の欠点だけ描いて(痛い性格的欠点や男性関係での不誠実さまで出てくる始末)、人員が足りないんだ(この現実を提示するのは良いですが)と無断欠勤して終わるので後味が悪かったです。全体として良い漫画ですがさらに話題も増えているだろうし、この結末がスッキリしないので、完とされていますが続編が出て欲しいなと思いました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-08-21 06:05:27] [修正:2015-08-21 06:05:27] [このレビューのURL]

獣医を題材とした医療漫画。獣医版ブラックジャック。獣医系漫画ではおそらく随一ではという情報量、分かりやすさがあり(人間との比較を述べるシーンも多く人間医療理解にも役立つ)、ほぼ一話完結でそれを交えた後味の良い物語を提供して行きます。

画力も可愛いキャラ絵ながらそれなりに高く、シンプルにどんどん上達(意外にキャラの描き分けが上手く、多数のゲストキャラを含め絵で見ただけで区別出来るほど)。主人公ドリトルを獣医はビジネスと言い切る人間(キャラ的にブラックジャクのそっくりさん的ですが)に据えた故の、ときに厳しいペット業界の実態、環境、ペットを通した人間描写など説得力があります。

前半は定番オチに強引に運ぶ一面があり、食傷気味になる部分がありましたが、後半は周辺キャラが増えて来て、題材を拡げてオチは同じようでも一話完結のレベルが格段に向上してきました。

最終巻で謎だった主人公の過去を種明かしして、綺麗に話をまとめて終わるところも好印象。総合的に近年研究までカバーした獣医漫画最高の作品であろうと思いますが、強引にだろうがペットを治療して、飼い主自身の問題までを救うというさすがに同じようなオチが多すぎる部分(特に前半は繰り返し。この辺本家ブラックジャック、美術品ブラックジャック的なギャラリーフェイクは工夫が上手い)だけは残念なところでした。全20巻が結構長く感じてしまいますから。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2015-08-21 05:43:54] [修正:2015-08-21 05:43:54] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

居候参入一話完結ギャグ漫画。主人公の特殊性(無職ロリ)、ほぼ下ネタなどの独自性かつ強烈な癖がありますが、絵柄や表現おかげもあって下品さが薄く、毎回テンションが高く笑える部分があってかなり面白かったです。主人公が上記人間な訳ですが、そういう現実に触れる話があっても、それも物語のテンションを変に下げない部分も良かったと思います。ただ相棒的だった天使ラブやんとの恋愛話になってからダラダラして来て、テンションが落ちて来たのだけが残念でした。最後もくっつけようと職につく訳ですが、簡単にプロ漫画家になったのも「そんな上手く行く訳が」と萎える部分もありましたし(周辺のどうしようもなかった人々も天使なり宇宙人なりとご都合的にくっつくなども)。全体としてまずまず楽しめたが後半はという作品でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-08-16 20:14:34] [修正:2015-08-16 20:14:34] [このレビューのURL]

不良が塾に行って勉強という概要などで西森作品の現代版みたいな作品を期待していたのですが、ギャグが引いてしまうのが多い不良漫画成分が強くて、そういうのがほとんどだったので途中で読むのをやめました。最初の話に出てくる先輩が好感が持てないウザキャラだったこと、主人公碇石が風貌が元朝青龍みたいな感じで(こういう極端な容姿のキャラが多い)無口でしゃべらないキャラというのも感情移入しにくかったです。画力はあるのですがそれが余計生々しい感じでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-08-15 21:23:52] [修正:2015-08-15 21:25:03] [このレビューのURL]

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